ブルーベリーの剪定方法|適切な時期は冬?それとも夏?鉢植えの場合は?

ブルーベリーの栽培において、枝や花芽をカットする剪定は重要な作業の一つ。ここではブルーベリーの剪定方法を解説します。夏と冬どちらの時期が剪定に適しているか、また、剪定のコツや鉢植えで育てる場合のポイントもご紹介。


ブルーベリーの剪定にチャレンジ!


2月~3月はブルーベリーの剪定時期です。手順や方法は、鉢植えで栽培している場合も、地植えで栽培している場合も同じ。気をつけなくてはならないのは、若い木と大きく育った木で剪定方法が違うという点です。初心者さんには難しく感じられるかもしれませんが、ブルーベリーは育て方全般が簡単な果樹なので、慣れてしまえば感覚で行えるようになりますよ!

剪定の目的は?


剪定とは、不要な枝を切り、必要な枝だけを残す作業のことです。枝を切ってしまうなんて、もったいなく思えるかもしれませんが、剪定を行うことでおいしい実がより高確率で収穫できるようになります。

なぜ剪定が必要なの?

剪定しなくてもブルーベリーの実を付けさせることはできます。ですが、剪定をしないということは、枯れかけの枝や、生育が不十分な枝を放置するということ。全体に充分な養分が行き渡らず、同時に木が消耗します。「実が充分に大きくならない」「木に元気がない」といったトラブルが起こりがちです。枯らさず、確実に収穫していきたいなら、ぜひ剪定作業を行いましょう。

剪定をするメリット

木に体力を残す

購入したブルーベリーの苗、枯れてしまったことはありませんか?まだ1~2年目の苗は弱く、ある程度育てる枝を絞り、「果実を付けさせない」ことで体力を残してあげる必要があります。詳しくは下記項目で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

大きな実をつけさせる

剪定を行うと、より大きなブルーベリーの結実が期待できます。枝と枝が重なっていると、実が充分に大きくなれません。また、養分も充分に行き届かないおそれがあります。そこで、混み合っている部分を間引くことでスペースを確保し、養分もひとつひとつの実に行き渡るようにしてあげてください。

樹形を整える

見た目が美しくなるのも剪定のメリット。収穫がメインならさほど気にならないかもしれませんが、ガーデニングにブルーベリーを取り入れている場合や、摘み取り園を開いている場合は、見た目も重要な要素です。

→次ページ:剪定は冬?それとも夏?剪定の方法も解説


ブルーベリーの剪定におすすめの時期は?

剪定は2~3月に

ブルーベリーの剪定は、花芽が付き始めた2月~3月に行います(北海道のような寒冷地では、やや遅めでOK)。なぜこの時期に行うのかというと、ブルーベリーが真冬の休眠から目覚め、花芽を付け始める時期であると同時に、冷害を受けた枝を取り除けるからです。

ブルーベリーはあたたかい春~夏に成長し実を付け、寒い秋~冬は紅葉して葉を落とす……というサイクルを持っています。休眠から目覚める時期に剪定をすることで、これからもっと成長させたい枝と花芽に、効率よく栄養を行き渡らせることができます。ちなみに、挿し木も同じ時期に行えます。

夏剪定との比較

夏剪定をおすすめしているサイトもあります。確かに、夏は生育が活発なシーズンです。ですがその年のブルーベリーは、春からの成長で、これから剪定してしまう枝にも栄養を配分しています。また、収穫時期の夏に剪定したからといって、その年に大きな果実ができるなどの効果がすぐ期待できるかというと、疑わしいところです。やはり一番おすすめなのは休眠明けの剪定です。

剪定の方法は樹齢によって異なる

植え付けから1~2年目の幼木と、大きく育ってきた3年目以降の木では、剪定方法が異なります。木が幼いうちは、実をつけさせるよりも、将来に備えて幹や枝を大きく成長させることが重要。ある程度育ってきたら、おいしくて大きな実を付けさせる剪定に切り替えていきます。それぞれの手順や方法を解説していきます!

幼木(植え付けから1~2年目)の剪定方法


購入してきた苗に、「2年生」や「3年生」と書いてありませんか?これは木の年齢を意味しています。1年生、2年生の苗は、これからの成長に備えた剪定が大切です。

花芽はすべて切るのがコツ

冬の終わり、枯れ木のようだったブルーベリーは画像のような紅色のつぼみを膨らませます。かわいそうですが、1~2年目の苗の花芽は全部カットしてしまいましょう。実をつけさせると、小さな木の体力がそこに奪われてしまいます。将来を考えて、収穫はまだ我慢するのがポイントです。

剪定の手順

1. 冬の終わり、枝の先端に紅色の花芽が付きます。これを確認したら、その枝の部分をカットしましょう。まだ枝は細いため、小さな剪定ばさみでも切りやすいです。
2. 花芽をすべて切ったら完了です。まだ木は幼いため、それ以外のこと(樹形を整える、等)はせず、弱剪定にとどめます。

3年目以降の木の剪定方法


3年目以降からは、いよいよ収穫のための剪定に切り替えてきます。勢いの強い元気な枝を残し、弱い枝や、混み合った枝を間引きましょう。

こんな枝は切っておこう

枯れ枝、弱い枝、混み合った枝を優先して切ります。さらに成木の場合、主軸枝もある程度の本数になるよう切り戻してしまうのが理想です。

剪定の手順

1. 主軸の枝を切り戻す

5年目以降のがっしり育った成木は、主軸にあたる枝の切り戻しから開始します。切り戻しとは、枝の先端部分を切って短くすること。切り戻しを行うと、わき芽が増えて、枝の若返りが期待できます。
切る長さは、勢いのある他の枝との分岐点まで。全体的に弱々しい場合は、地面の近くで切ってしまいます。ただし主軸枝は10本程度残してください。
まだ木が1メートルも育っていないうちは、この工程は飛ばしてしまって大丈夫です。

 

2. 細い枝を剪定する

切り戻しができたら、続いて、こまごまとした細い枝の剪定に入ります。花芽が少なく弱っている枝、ほかの枝とクロスしてしまっている混み合った枝を切りましょう。

 

3. 花芽が多く長い枝を切り詰める

果実を大きくしたいなら、花芽が多く長い枝を切り詰めると効果的。

 

4. 遠くに出てきたサッカーを切る

株と離れた地表から出てくる枝を「サッカー」と呼びます。サッカーは、樹形を乱すような遠くに出てきた場合、切ってしまってかまいません。が、株近くから出てきたサッカーは、将来の主軸枝になるので、残しておきましょう。

→次ページ:剪定のポイントは?


剪定のポイント


ラビットアイ系のブルーベリーはサッカーが出やすいので、離れた位置に出てきてしまったものは切りましょう。鉢植えの場合、根が広がる範囲は限られているので、サッカーの管理はさほど大変ではありません。でも、地植えのブルーベリーは人の背より大きくなり、サッカーも横へ横へと広がります。

肝心なのは、「1~2年目は花芽を切る」「木が大きくなってきたら弱々しい枝を切る」ことです。こまごまとした切るべき枝についても解説してきましたが、基本はこの2点に注意して剪定すれば大丈夫。いらないと思う枝を切り、育てたい元気な枝を残しましょう。

あると便利な剪定道具

剪定鋏があると便利です!果樹の中では枝が細めのブルーベリーですが、年々枝が太くなっていくので、太めのサッカーや枯れ枝をカットするには強力な切れ味の製品が望ましいです。おすすめ商品をこちらの記事でご紹介しています。


剪定作業は、覚えてしまえば怖くない!


「そもそも剪定という言葉を知らなかった」という方でも大丈夫。難しそう、枯れたら怖い、と思える剪定作業も、繰り返すうちに上手くなっていきます。

剪定は行うに越したことはありませんが、趣味でブルーベリーを育てるなら、必須の作業ではありません。写真は剪定せず数年育てた冬のブルーベリーたちです。気候との相性もあるので、弱って枯れてしまうものもありますが、多くは生き残っています。できる範囲で、無理なく行っていきましょう!

 

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