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あけましておめでとうございます。御嶽海関に会いに行きたい|おしゃれじゃないサステナブル日記No.17


【連載】農業・食コミュニケーターとして活動する 紀平真理子さんの「農業と環境」をテーマにしたコラム「おしゃれじゃないサステナブル日記」。第17回は「御嶽海関に会いに行きたい」。 相撲ファンであるという筆者が、力士の出身地にまつわる農業とその情勢について語ります!

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紀平 真理子

オランダ大学院にて、開発学(農村部におけるイノベーション・コミュニケーション専攻)修士卒業。農業・食コミュニケーターとして、農業関連事業サポートやイベントコーディネートなどを行うmaru communicate代表。 食の6次産業化プロデュ ーサーレベル3認定。日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。 農業専門誌など、他メディアでも執筆中。…続きを読む

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新年

写真提供:maru communicate 紀平真理子
新年あけましておめでとうございます。本年も拙文をどうぞご笑覧下さい!
昨年最後の「露地の葉物野菜は存続の危機になる?(No.16)」は少し重めの内容でしたので、新年はPOPにいきましょう!次回以降はダークかも…。


新年最初は好きなことを語ります

大相撲
写真提供:maru communicate 紀平真理子(自分で描きました All rights reserved)
新年一発目は、好きなことに”少しだけ”農業を絡めて記します。表立っていえる私の趣味の一つは、「大相撲観戦」です。
ありがたいことに、愛知県名古屋市で生まれ育ったので、名古屋場所が開催される夏が待ち遠しくて仕方ありませんでした。

力士ゆかりの地へ取材に行く

大相撲
写真提供:maru communicate 紀平真理子(カバンが空いてる。パネルに浮かれてスリに遭うパターン…)
先日、茨城県土浦市に取材に行ったところ、町中に土浦市出身の高安関の影が見え隠れしていました。等身大パネルがあったり、サインが飾ってあったり、小学生が描いた絵が高安関だったり。内心大興奮!

そして今年の目標を思いついたのです。

「ご贔屓の力士の出身地へ取材に行きたい」(状況に応じて!)

不純な動機ではありますが、力士の出身地から、その土地の農業について深掘りして、話を聞きに行くのもおもしろそうじゃないですか。

農業県、長野県出身の力士はあの人

大相撲
写真提供:maru communicate 紀平真理子(いつ撮影したのかわかりますね)
ずっと応援している御嶽海関の出身地は、長野県木曽郡です。相撲友達は、大相撲観戦に行くと御嶽海関の写真を送ってくれます。生産者の中にも、隠れ相撲ファンはいらっしゃいます。

長野県の農業といえば、レタス、セルリー、パセリの収穫量が全国1位です。白菜、加工用トマトなどは2位なのですが、なんと1位はライバル(?)高安関の茨城!果樹やキノコも長野ですね。ただし、最近は、レタスや白菜などの露地栽培ではなく、施設栽培での新規就農者が多いという話も。これは取材しがいがありそうです。

埼玉県といえば都市近郊農業

大相撲
写真提供:maru communicate 紀平真理子(浜松出世場所にも足を運ぶ)
埼玉県出身の幕内力士も熱いです。北勝富士関は所沢市、大栄翔関は朝霧市、阿炎関は越谷市。

サトイモ、ネギ、ホウレンソウ、コマツナあたりの農業産出額が多く、新規就農者の7割が野菜で就農し、農業法人の3割が野菜作です。都心から100km圏内ということもあり、都市近郊農業というのでしょうか。所沢、朝霧、越谷の3市に行ってみないといけませんね。

霧馬山関のおかげで、モンゴルの農業に関心を持った

モンゴル料理
出典:写真AC
すてきな力士をたくさん輩出しているモンゴルにも、いずれ行かないといけないと思っています。一押しの霧馬山関は、モンゴル・ドルノドゥ出身。ウランバートルではなかった。モンゴルの農業について少し調べたところ、小麦栽培がほとんどで、そのほかジャガイモやキャベツ、スウェーデンカブ、テーブル・ビート、カブ、ダイコン、ニンジン、タマネギ、キュウリ、トマト、スイカなどの野菜類も15品目ほど栽培しているようです。ただ、これらはほぼモンゴルの中部地区に集中しています。

また、1,200ほどの企業的大規模農家のうち9割が大規模圃場で小麦を栽培し、6万世帯ほどいる個人農家がジャガイモ、野菜類を栽培するという構図です。これは、政府が農家の生産量増加と世帯収入の向上を目的としてさまざまな支援を行なった結果、農家数が1997年から2.5倍に増加してしまったことに起因します。

水管理をテーマにしてもおもしろそうです。年間降水量が100〜300mmのモンゴルでは、社会主義時代には、旧ソ連の支援によって重力灌漑システムや自走式スプリンクラーが導入されたそうです。ところが市場経済化によってシステムの所有権が曖昧になったことと、国の補助なしでメンテナンスがされなかったことで、灌漑システムが使用できない状態になっていました。しかし、近年はそれらの復旧が進められているそうです。

今年の抱負は「両足つっこむ」

今年の抱負
出典:Pixabay
新年一発目にしてほぼ妄想ブログを綴りましたが、今年も「好きなことやおもしろそうなことにドンドン両足を(土足で)つっこんでいきたいな」これを新年の抱負とさせていただきます。

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おしゃれじゃないサステナブル日記

紀平真理子(きひらまりこ)プロフィール
1985年生まれ。大学ではスペイン・ラテンアメリカ哲学を専攻し、卒業後はコンタクトレンズメーカーにて国内、海外営業に携わる。2011年にオランダ アムステルダムに移住したことをきっかけに、農業界に足を踏み入れる。2013年より雑誌『農業経営者』、ジャガイモ専門誌『ポテカル』にて執筆を開始。『AGRI FACT』編集。取材活動と並行してオランダの大学院にて農村開発(農村部におけるコミュニケーション・イノベーション)を専攻し、修士号取得。2016年に帰国したのち、静岡県浜松市を拠点にmaru communicateを立ち上げ、農業・食コミュニケーターとして、農業関連事業サポートなどを行う。食の6次産業化プロデュ ーサーレベル3認定。日本政策金融公庫 農業経営アドバイザー試験合格。著書『FOOD&BABY世界の赤ちゃんとたべもの』
趣味は大相撲観戦と音楽。行ってみたい国はアルゼンチン、ブータン、ルワンダ、南アフリカ。
ウェブサイト:maru communicate

 

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