これまでの「ハッピーファミリーファーマーズ日記」
幸せを呼ぶ「ブルービー」に遭遇!
ブルービーは、名前の通り青いハチ。正式名称は「ルリモンハナバチ」といって、地域によっては絶滅危惧種にも指定されているそうです。珍しい青色の斑紋があるので、幸せの青い鳥に掛けて「幸せを呼ぶ青いハチ」ともいわれています。ブルービーが阿蘇エリアに生息していることは知っていたのですが、阿蘇に来て18年目にして初めて遭遇しました~♪
次は「蛇の抜け殻」
ブルービーに出会った数日後。今度は田んぼでイノシシ除けのネットを片付けていたら、ほぼ完ぺきな蛇の抜け殻を発見!これまでも何回か見つけたことはあったのですが、コンタクトレンズにも見える目の部分までしっかり残っているのは初めて。一緒に作業していた女子大生たちもキャーキャー言いながら、「お金持ちになれるかも~♪」「ラッキーなことがあるかも~!」と笑顔で持って帰っていきました。その辺の欲深さは、女性のサガかもしれないですね(笑)。
シメは「四つ葉のクローバー」
幸せを呼ぶ、といえば、やっぱり王道は四つ葉のクローバー!見つけるのはもっぱら子どもたちで、いつもたくさん摘んできてくれます。肥料を散布しているせいか、我が家の畑には群生しているそうですが、私は一向に見つけられません。なんだか今回は、「この人ノーテンキなのでは?」という内容になってしまったかも。やらなきゃいけないことはまだまだいっぱいあるのに、ピリピリムードの稲刈りが無事に終わってちょっと気が抜けたのか、なんだかのんびりモードです。
ハッピーの形は十人十色
夏の間に畳をフローリングにしたリビングで、三人三様の読書。娘はまだひらがなを半分ぐらいしか読めませんが、格好だけはいっちょ前。アニキたちは受験生のはずなんですが、小説などを読んで呑気なものです。でも、読書は人生を豊かにしてくれると思うし、受験なんて周りや特に親がワーワー言っても仕方がないので、根気はいりますが彼らのペースに任せています。そもそも義務教育は中学で終わりだし。ハッピーの形は十人十色。彼らなりの幸せを見つけてくれれば、それに越したことはありません。
2020年は新型コロナウイルスや自然災害で大変な年ですが、「結果、幸せだった!」と、後から言えるようになることを祈るばかりです。
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大津 愛梨(おおつ えり)プロフィール
1974年ドイツ生まれ東京育ち。慶応大学環境情報学部卒業後、熊本出身の夫と結婚し、共にミュンヘン工科大学で修士号取得。2003年より夫の郷里である南阿蘇で農業後継者として就農し、有機肥料を使った無農薬・減農薬の米を栽培し、全国の一般家庭に産直販売している。
女性農家を中心としたNPO法人田舎のヒロインズ理事長を務めるほか、里山エナジー株式会社の代表取締役社長、一般社団法人GIAHSライフ阿蘇の理事長などを兼任。日経ウーマンの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」やオーライニッポン「ライフスタイル賞」のほか、2017年には国連の機関(FAO)から「模範農業者賞」を受賞した。農業、農村の価値や魅力について発信を続けている4児の母。
ブログ「o2farm’s blog」