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- AGRI PICK 編集部
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メーカー別のおすすめの除草剤と、効果的な使い方に関しては、下記の記事をチェックしてみてください!
バスタはどんな除草剤?5つのポイント
幅広い種類の雑草に効果あり
バスタはほとんどの雑草に効果を発揮します。どんどん広がってしまって悩みの種になりやすいスギナやマルバツユクサ、ほかの除草剤をまいたときに残ってしまう種類の雑草に対しても、効果的に作用します。バスタが効く雑草の例としては、イヌタデ、カヤツリグサ、メヒシバ、スベリヒユ、ハマスゲなどが挙げられます。
バスタ液剤「適用雑草と使用方法」
スピーディーに、長く効く!
即効性が高いのもバスタの魅力。雑草にまいてから2~5日で効果が表れ、7~14日で完全に茶色く枯らします。散布してから再び雑草が生えてくるまでの抑草期間も長く、除草作業の回数を減らすことができます!葉を枯らし、根を枯らさない
バスタの成分は、葉から吸収されて全身に移行して除草効果を発揮しますが、根は完全には枯れません。根がしぶとい多年生雑草を枯らしたい場合は、ラウンドアップやサンフーロンのような、根まで枯らす除草剤を使いましょう。成分が土に残留しない
バスタは毒物・劇物ではなく、普通物に分類されます。地面に落下した有効成分は、土壌微生物によりすばやく分解され、最終的には炭酸ガス・リン酸・水に変化します。土壌中に有効成分が残留する心配はない分、土中の種やこれから生えようとしている草には効果はありません。登録作物が多い
果樹、野菜、水田作物、そば、小麦など、バスタには80種類の以上の豊富な登録作物があります。除草剤を農耕地に使うには、法律上の制限があるので、使用できる登録作物を必ず確認しておくことが大切です。詳しい登録作物一覧は、バスタのサイトで確認できますよ。
除草剤バスタ「登録作物」
バスタの成分や価格
バスタにはグルホシネートという、アミノ酸系の有効成分が18.5%含まれています。厚生労働省によると、グルタミン合成酵素阻害によりアンモニアが蓄積し、植物の生理機能を阻害して殺草活性を示すと考えられているそうです。気になる値段は販売店によりますが、500ml入りのものが2,400円、1L入りのものが3,000円、5L入りのものが15,000円程度くらいです。使い続けるコストはかかるものの、抑草期間も長いので、除草剤の散布回数を減らせるのはメリットですね。
バスタの希釈方法
バスタは原液そのままではなく、水で薄めてから使います。希釈する倍率の目安は次の通り。ほとんどの雑草に対して、100~200倍の希釈液で効果を発揮しますよ。雑草の種類 | 希釈倍率(倍) |
多年生雑草 | 100~150 |
一年生雑草 | 200 |
散布したい水量に対して必要なバスタの液量は、このページで自動計算できます。
除草剤バスタ「希釈方法について」
バスタの使い方|すぐに植え付けできる?
バスタを使って除草したときの作業時間は、草刈り機の約半分。抑草期間は倍だといわれています。雑草全体に付着するように散布し、風が強い日は作業を控えてください。
使う前の準備
バスタを散布する前に、まずは服装を整えましょう!・防水性がある手袋と長靴
・皮膚を露出しない長袖長ズボン
・マスク
用意が必要な道具は、以下の通りです。
・バケツなどの容器、水
・ジョウロ、もしくは噴霧器
・計量カップ(なくてもOK)
計量カップは必ず必要、というわけではありません。ボトルラベル横の目盛りを見れば、ボトルから出たおおよその量がわかるようになっています。
広いエリアには噴霧器が便利!
何度もバケツからジョウロに移して、散布して…というのはなかなか大変です。噴霧器の導入してみてはいかがでしょうか。0.5L程度の手軽なサイズもあります。気になったらこの記事をチェック!畑で使う
畑やハウスの周りに散布しても、すぐに植え付けができます。また、植え付け後に散布したいときは、畝の間だけに使用し、作物に直接かからないようにしてください。噴霧器のノズルに飛散防止カバーをかぶせておくか、散布圧を低くするといいでしょう。ジョウロの場合は水が出る部分の両端をガムテープで覆うと、水の広がりを調節できます!なお、バスタは葉から吸収されるので、葉にかからないと効果がありません。