目次
- 家庭菜園でも育てられる!落花生の特性や栽培時期
- 粒の大きさや育ち方など、落花生の種類の違い
- 家庭菜園やプランターでも育てやすい落花生の品種を選ぶポイント
- 千葉県や八街市で育てられている落花生の種類・品種について
- 松崎さん厳選!栽培しやすい落花生のおすすめ人気品種Best6
- 1. おおまさり|大粒で食べ応えありのジャンボ落花生
- 2. 千葉半立|煎って食べるとおいしい落花生
- 3. 中手豊|プランター栽培におすすめ!大きく広がらない落花生
- 4. 郷の香|栽培期間が短い!ゆでるとおいしい落花生
- 5. Qなっつ|発芽率が高くて失敗しにくい品種
- 6. 黒落花生|見た目のインパクトが大!
- 落花生の品種一覧|特性や育てやすさが丸わかり!
- 好みの落花生の種類を育てて、それぞれの味わいを楽しんで
-
株式会社グリーンフィールドプロジェクト
松崎 英【株式会社グリーンフィールドプロジェクト】有機認証の中でも厳しいとされる「ヨーロッパ有機認証」を取得した、有機種子を輸入・販売。2017年には、日本の固定種を残すことを目的とした「SAVE THE SEED (セーブ・ザ・シード)プロジェクト」を開始。「有機栽培するなら、その種も有機種子であってほしい」という思いから、日本での有機種子の普及に尽力しています。 HP:http://gfp-japan.com/…続きを読む
-
- 柴﨑 光一
リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。 カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。 現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。 植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。 幼いころから生き物やもの作りが大好きで、庭木・草花・観葉植物を使ったガーデニングの世界を開拓しています。 日本とカナダでの造園・庭師の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします!…続きを読む
ゆでたり、煎ったりしてそのままはもちろん、味付けされたお菓子やおつまみなど、落花生は、世界中で食べられ、愛されている豆です。粒の小さいものや大きいもの、甘いものやコクのあるものなど、たくさんの種類が出回っていますが、日本では大粒の落花生が主流です。
実は落花生は、小さな畑やプランターでも手軽に栽培できる野菜。この記事では、野菜種のプロが厳選した育てやすい落花生の種類と品種、栽培のコツなどを紹介します!特性などが比べやすい一覧表もありますよ。
今回は種子販売会社「株式会社グリーンフィールドプロジェクト」で代表取締役を務める、松崎英(ひで)さんに、家庭菜園で育てやすい落花生の種類についてお伺いしました!
家庭菜園でも育てられる!落花生の特性や栽培時期
落花生は地上に花を咲かせて受粉した後、枯れた花の付け根からつるが伸び、地下に実を付ける地下結実性の植物。枝豆などと同じマメ科の仲間ですが、豆が土の中にできるというめずらしいタイプの野菜です。地の中で実が育つので、受粉後は土を株元に寄せて、実を付けやすくします。
落花生の栽培時期と収穫までの日数
種まき:5月/収穫:9月
5月に種をまき、9月上旬ごろには収穫時期を迎える落花生。種まきから収穫まで、約90日前後で収穫が可能です。
落花生栽培のコツ
落花生は、栄養などがバランス良く含まれたふかふかの土で育ててあげると、おいしい実が収穫できます。また、花を咲かせる7月上旬ごろに株が弱らないように追肥と、実が地中でしっかり育つように土寄せをしましょう。

落花生の詳しい育て方はこちらをチェック!
粒の大きさや育ち方など、落花生の種類の違い
茎の伸び方、収穫までの日数、粒の大きさ、食べ方の違いなど、落花生の種類の違いを大きく4つに分けて紹介します。
株の立ち方、育ち方の違い|ほふく性・立性・半ほふく性(半立)
落花生には、茎がつるのように地面にはっていく「ほふく性」、茎が空へ真っ直ぐ伸びる「立性」、その中間の「半ほふく性(半立)」の3つのタイプがあります。
収穫までの日数の違い|極早生・早生・中性・晩生
落花生には品種によって、収穫できるまでの日数が異なり、その期間別に区分されています。開花期から90日を基準とし、それより短ければ早生(わせ)、長ければ晩生(おくて・ばんせい)、その中間を中生(なかて)といいます。収穫までの日数が70〜75日と早生よりもさらに短いものは、極早生(ごくわせ)です。

粒の大きさの違い|大粒・小粒
落花生の粒の大きさは、大粒と小粒タイプがあり、大粒タイプは種が2つ、小粒タイプは種が3〜4つ程度入っています。大粒タイプは食べ応えがあるので、ゆでたり煎ったりして粒をそのまま食べることが多く、日本で育てられている種類は、ほとんどがこの中〜大粒の品種です。小粒タイプは、ピーナッツバターやオイルなどに加工されたりすることが多い種類です。
食べ方の違い|乾燥させる・ゆでる
落花生は、乾燥させてから食べるのに向いている品種と、ゆでて食べるのに向いている品種があります。「千葉半立(ちばはんだち)」「Qなっつ」などの皮が固くて甘みが強い品種は、収穫後に乾燥させてから煎って食べるのがおすすめです。「郷の香」「おおまさり」など、皮が薄くて種が硬めの品種は、採りたてをすぐにゆでて食べるととてもおいしいゆで落花生になりますよ。
落花生の食べ方の関連記事はこちらをチェック!
家庭菜園やプランターでも育てやすい落花生の品種を選ぶポイント
Point1. 栽培期間が短い早生品種を選ぶと失敗しにくい!
家庭菜園の初心者には、栽培期間の短い「極早生」や「早生」がおすすめです。種まきから収穫までの期間が短いので、失敗のリスクが減り、栽培管理もしやすいですよ。
Point2. プランターで落花生を栽培するなら、立性品種を選ぶ
栽培スペースが狭い場合や、ベランダやバルコニーなどでのプランター栽培の場合は、立性の落花生の品種を選びましょう。株が横に広がらず、上へと生長するので、土寄せなどもしやすいですよ。
Point3. 落花生の乾燥に自信がない場合は、ゆで落花生向きの品種を
収穫した落花生を保存するためには、屋外で干してカラカラになるまで乾燥させることが必要です。ただ、干す場所の確保や根気のいる作業は初心者には難しいことも。ゆで落花生向きの品種なら、その手間がなく、新鮮な落花生の味わいを楽しめます。
千葉県や八街市で育てられている落花生の種類・品種について
落花生の生産量1位は、やはり千葉県!次に、茨城県、神奈川県、鹿児島県と続きますが、主に千葉県の八街市(やちまたし)を中心に作られる落花生は、日本の約8割の収穫量を誇ります。また、千葉県は生産だけでなく、落花生の開発・改良も盛んで、人気品種の「千葉半立」、大粒タイプの「おおまさり」、ゆで落花生向きの「郷の香」など、千葉県で開発された品種が全国へと広まっています。

松崎さん厳選!栽培しやすい落花生のおすすめ人気品種Best6
- おおまさり|晩性、ほふく、大粒
- 千葉半立|かなり晩性、半立、中粒
- 中生豊(なかてゆたか)|中性、立性、やや大粒
- 郷の香(さとのか)|極早生、立性、中粒
- Qなっつ|早生、立性、やや大粒
- 黒落花生(くろらっかせい)|中生、立性、中粒
この後、それぞれの品種の特徴や育て方のコツなどを詳しく紹介します!
1. おおまさり|大粒で食べ応えありのジャンボ落花生
おおまさりは落花生の中でも、特に種が大きく、食べ応えのある品種。ゆでるとふっくらとやわらかくなり、甘味と食感を楽しめます。
おおまさりの特性・特徴
| 粒 | 株 | 栽培期間 | おすすめの食べ方 | 育てやすさ |
| 大粒 | ほふく性 | 晩生 | ゆで落花生 | ★★☆ |
おおまさりの栽培のコツ
おおまさりの株は、横に大きく広がって生長します。株間は50cm以上あけ、土寄せも伸びた茎や葉と同じくらい、広く土を被せてあげましょう。密植を避けることで、病害虫の被害を抑えられ、大きく太った実が収穫できますよ。
おおまさりの栽培時期と収穫までの日数
| 種まき | 5月中旬〜6月中旬 |
| 収穫 | 9月下旬〜10月上旬 |
| 収穫までの日数 | 95日前後 |
おおまさりのおすすめの種
2. 千葉半立|煎って食べるとおいしい落花生
そのおいしさから、長く親しまれている千葉半立。品種改良を繰り返しされてきた現在の千葉半立は、昔よりも粒が大きくなり、食べ応えがあります。乾燥し、煎って食べると、香ばしい香りとコクのある味が楽しめますよ。
千葉半立の特性・特徴
| 粒 | 株 | 栽培期間 | おすすめの食べ方 | 育てやすさ |
| 中粒 | 半立性 | かなり晩生 | 煎り落花生 | ★★☆ |
千葉半立の栽培のコツ
千葉半立は名前の通り株が半立性の特性を持ち、上へ伸びたあとは横へ葉茎を伸ばします。株間は40cm前後あけて、種をまきましょう。土の中に栄養が多過ぎると生育が悪くなるので、黒土などの火山灰質な土を使って水はけを良くします。
千葉半立の栽培時期と収穫までの日数
| 種まき | 5中旬〜5月下旬 |
| 収穫 | 9〜10月 |
| 収穫までの日数 | 100日前後 |
千葉半立おすすめの種
3. 中手豊|プランター栽培におすすめ!大きく広がらない落花生
中手豊は、粒がやや大きく、さっぱりとした甘みが特徴です。香りも良く、ゆでることでさらに甘みと香りが増して、おいしさも倍増!立性タイプなのでプランター栽培でも育てやすく、株の生長が強く、倒伏もしにくいですよ。
中手豊の特性・特徴
| 粒 | 株 | 栽培期間 | おすすめの食べ方 | 育てやすさ |
| やや大粒 | 立性 | 中生 | ゆで落花生 | ★★☆ |
中手豊の栽培のコツ
中手豊はほかの品種よりも実がついてから葉が落ちにくく、その分、栄養が実ではなく葉にいってしまうことも。実の大きさや味を保つためにも、実がなったらすぐに収穫しましょう。
中手豊の栽培時期と収穫までの日数
| 種まき | 5月中旬〜6月下旬 |
| 収穫 | 9月〜10月 |
| 収穫までの日数 | 90日前後 |
中手豊のおすすめの種
4. 郷の香|栽培期間が短い!ゆでるとおいしい落花生
郷の香は栽培期間が70日前後ととても短く、初心者でも育てやすい品種。収穫量も多く、種まきの日を少しずらしながら数株を育てると、収穫期には毎日採れたてが食べられます。40分ほど塩ゆでをしてから食べると、香りが増し、実もやわらかくなっておいしいです。
郷の香の特性・特徴
| 粒 | 株 | 栽培期間 | おすすめの食べ方 | 育てやすさ |
| 中粒 | 立性 | 極早生 | ゆで落花生 | ★★★ |
郷の香の栽培のコツ
株同士がぶつからず、のびのび生長するために、株間は30cm程度あけて育てます。また受粉後は、株元に土を高めに被せるようにして土寄せしましょう。伸びたつるから実が付きやすくなり、収穫量を増やせます。
郷の香の栽培時期と収穫までの日数
| 種まき | 5〜6月 |
| 収穫 | 8〜10月 |
| 収穫までの日数 | 70日前後 |
郷の香のおすすめの種
5. Qなっつ|発芽率が高くて失敗しにくい品種
Qなっつは病害虫に強く、真っ白でとてもきれいな実をたくさん付けます。また天日干しをすると甘さが増し、その甘さは落花生の中でもダントツ1位です。

Qなっつの特性・特徴
| 粒 | 株 | 栽培期間 | おすすめの食べ方 | 育てやすさ |
| やや大粒 | 立性 | 早生 | 煎り落花生 | ★★★ |
Qなっつの栽培のコツ
Qなっつの種は腐りやすいので、種まきをするときは、雨が降っていない日に行いましょう。また、種は1つの穴に1粒まくと株が大きくなり過ぎず、実を大きく太らせることができますよ。
Qなっつの栽培時期と収穫までの日数
| 種まき | 5〜6月 |
| 収穫 | 9〜10月 |
| 収穫までの日数 | 80日前後 |
Qなっつのおすすめの種
6. 黒落花生|見た目のインパクトが大!
殻をあけると、真っ黒な皮が印象的な黒落花生。千葉県の中でも栽培している農家が少なく、落花生の中では珍しい品種です。乾燥させてから煎って食べると、とても香ばしくておいしいですよ!
黒落花生の特性・特徴
| 粒 | 株 | 栽培期間 | おすすめの食べ方 | 育てやすさ |
| 中粒 | 立性 | 中生 | 煎り落花生 | ★★☆ |
黒落花生の栽培のコツ
黒落花生は粘土質な土では育ちにくいので、もみ殻堆肥などを土に混ぜ込んで育ててあげましょう。生育旺盛な品種で葉が混み合いやすく、病害虫の被害に遭わないよう、葉や茎のこまめなチェックなどを忘れずにするのがポイントです。
黒落花生の栽培時期と収穫までの日数
| 種まき | 4〜5月 |
| 収穫 | 8〜10月 |
| 収穫までの日数 | 90日前後 |
黒落花生のおすすめの種
落花生の品種一覧|特性や育てやすさが丸わかり!
| 品種名 | 粒 | 株 | 栽培期間 | おすすめの食べ方 | 育てやすさ |
| おおまさり | 大粒 | ほふく性 | 晩生 | ゆで落花生 | ★★☆ |
| 千葉半立 | 中粒 | 半立性 | かなり晩生 | 煎り落花生 | ★★☆ |
| 中手豊 | やや大粒 | 立性 | 中生 | ゆで落花生 | ★★☆ |
| 郷の香 | 中粒 | 立性 | 極早生 | ゆで落花生 | ★★★ |
| Qなっつ | やや大粒 | 立性 | 早生 | 煎り落花生 | ★★★ |
| 黒落花生 | 中粒 | 立性 | 中生 | 煎り落花生 | ★★☆ |
好みの落花生の種類を育てて、それぞれの味わいを楽しんで
落花生は、上に生長する立性、横に広がるほふく性などの育ち方、早生や晩生などの栽培期間、さらには煎り落花生向きかゆで落花生向きかなど、品種ごとにそれぞれの特徴がかなり違います。品種の選び方のポイントなどを参考に育ててみたい好みの品種をみつけて、自家製の落花生を堪能してくださいね!



































