今年こそ育てたい!おすすめの落花生品種と苗の作り方

落花生を育てたい方必見!庭や家庭菜園で育てられる品種をご紹介。大きい品種の「おおまさり」から、千葉生まれの「千葉半立」などの特徴を解説!!「鳥にタネを食べられてうまく育てられない」という方のために、上手に苗をつくるコツも伝授します。


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ホクホク甘いゆで落花生に、香ばしくてコクのある炒り落花生。おつまみやおやつの定番ですが、普段私たちが口にする落花生は、輸入品がほとんど。また、煎り落花生やバターピーナッツのように加工されたものが多く、生の豆は、産地でなければなかなか手に入りません。採れたての落花生を味わってみたい、という方は、ぜひ栽培に挑戦してみませんか?畑でもプランターでも育てられて、ちょっと不思議な成長の様子もじっくり観察できます。もちろん、収穫したての甘みや香りは格別!まずは、自分で育ててこそ味わえる多彩な落花生品種と、種から苗を育てる方法をお伝えします。

1. 落花生とは?どんな植物?

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落花生は南米アンデス山麓が原産の、マメ科の植物です。大航海時代にヨーロッパにもたらされ、やがて世界各地に広まりました。日本に伝えられたのは江戸時代で、本格的に栽培が始まったのは明治に入ってからこのとです。現在の主な産地は千葉県。国内生産の約8割を占め、なかでも最も生産量の多い八街市は「落花生の街」として知られています。

「落花生」という名前は、その変わった成長の仕方に由来しています。株が成長して花が咲き、雌しべが花粉を受粉すると、花の付け根から子房柄(しぼうへい)という細いつるのようなものが伸びて、その先端が地面にもぐります。数センチもぐったところで子房柄の先がふくらみ始め、小さなさやができ、その中で豆が成長します。落花生はそら豆や枝豆と同じマメ科の仲間ですが、豆が土の中にできるというめずらしいタイプの野菜なのです。

ちなみに、英語の“Peanuts(ピーナッツ)”という呼び名から、落花生はナッツの一種だと勘違いされることも多いようです。植物としての形や性質は“pea(豆)”で、食べ方は“nuts(木の実)”なので、このような名前が付いたと思われますが、ナッツはくるみやアーモンドのように木になる種実類を指すので、落花生はナッツには含まれません。また、日本では「落花生」と「ピーナッツ」どちらの呼び方も使いますが、一般的に、殻付きのものを落花生、豆だけのものをピーナッツと呼ぶことが多いようです。


2. 育てて味わいたい!おすすめの落花生品種5選

落花生は、種まきから収穫まで4~5カ月と時間が掛かりますが、病気や害虫の心配があまりなく、省スペースで育てられるので、初心者にも挑戦しやすい野菜です。種まきの適期は5~6月で、収穫は早生品種で9月下旬ごろ、中~晩生品種は10月中旬ごろにスタートします。品種によって豆の大きさや食感、風味などがそれぞれ違い、ゆで落花生向きの品種、煎り落花生向きの品種があるので、ぜひ好みのタイプを探してみてください。スペースに余裕があれば、いくつか育てて食べ比べをするのもおすすめです。

郷の香(さとのか)

豆を包む種皮が薄く、ゆで落花生にぴったり。早まきも可能な早生品種で、種まきから100日ほどで収穫がスタートします。

渡辺農事 茹で落花生のタネ 郷の香

ITEM
渡辺農事 茹で落花生のタネ 郷の香
・内容:40ml

おおまさり

一般的な落花生の2倍ほどある大粒の豆が採れる、ここ数年の大人気品種。ゆで落花生にすると、ホクホクの食感としっかりした甘みが楽しめます。株が大きく広がって育つので、十分なスペースを取って栽培しましょう。

ITEM
おおまさり 種
内容:小袋(約20粒)


ナカテユタカ

あっさりした飽きのこない味で歯ごたえがよく、ゆでても炒ってもおいしく食べられます。種まきから収穫までは約120日で、採り遅れると風味が落ちるので、適期に収穫しましょう。

千葉半立

千葉県を代表する品種。やや小粒ですが、香ばしさとコク、濃厚な甘みが楽しめ、産地では「落花生の王様」とも呼ばれています。晩生品種で、収穫は10月ごろから始まります。

ITEM
千葉半立 種
・内容量:45ml
※一袋で約20本の苗が作れます

発芽率もよく、沢山芽生えました。
実は多く、大ぶりの実に中身もしっかりと入っています。
肥料と土寄せ位の世話で良くなりました。
収穫した落花生は茹で落花生として食べましたが、友人にも大好評でした。
次のシーズンも購入します


黒落花生

アントシアニン系の色素を含み、豆を包む薄皮が紫がかった黒色の珍しい落花生。ゆでても炒ってもおいしく食べられます。

双葉種苗 黒落花生(ブラックピーナッツ)

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双葉種苗 黒落花生(ブラックピーナッツ)
・内容:30ml(20粒)

3. 落花生の苗作り

出典:写真AC
落花生は畑に直接種をまいて育てられますが、人の目の届きにくい菜園では、せっかくまいても鳥に食べられてしまうことがあります。家庭菜園用の種は粒数が少なめなので、種を無駄にしたくない場合は、ポットに種をまいて一定の大きさまで育ててから、畑やプランターに植え付けるのがおすすめ。発芽までの管理がきちんとできていれば、植え付け後の成長もそろいやすくなります。種まきは5月上旬~6月上旬ごろ、気温が十分に上がってからスタートしましょう。

ちなみに、食用として売られている落花生は加熱されているため、まいても芽が出ません。必ず、種として販売されているものを用意しましょう。

苗作りの方法

1. 種まき

3号(直径9cm)のポリポットに、2分の3ほどの高さまで培養土を入れ、中央に深さ1cmのまき穴を3カ所開けます。まき穴に1粒ずつ種を入れて、2~3cm土をかぶせます。

2. 発芽までの管理

ジョウロでたっぷり水やりして、日当たりの良い場所で育てます。その後も、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。鳥の被害が心配な場合は、トレイなどにポットを並べて、ネットをかぶせておくと安心です。

3. 間引き(1回目)と植え付け

発芽したら、本葉2枚のころに成長の良くないものを1本抜き取り、2本残した状態で畑やプランターに植え付けます。植え付けが遅れると、うまく根付かないことがあるので気を付けてください。

4. 間引き(2回目)

本葉3~4枚になったら、元気の良い株を1本残して、もう一本は抜き取ります。

*植え付け後の育て方は、こちらの記事を参照してください。

4. 大収穫をめざして、じっくり育てよう

出典:写真AC
なかなか口にするチャンスのない、採れたての落花生。収穫は秋からと少し時間が掛かりますが、おいしいゆで落花生や煎り落花生を味わうことを楽しみに、土の中で豆がふっくらと太るのを待ちましょう。生落花生の食べ方はバリエーション豊富なので、いろいろなレシピを研究しておくのもいいかもしれませんね!

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Akiko Isono
Akiko Isono

編集者兼ライター。家庭菜園・ガーデニング専門誌の編集に8年間携わり、現在は雑誌やムック、WEBを中心に、植物、農業、環境、食などをテーマとした記事を執筆。好きな野菜はケールとにんじん。