目次
シルクジャスミン(ゲッキツ)とは?
基本データ
原産国
沖縄、中国南部、台湾、マレーシア、インド、フィリピン科目・属
ミカン科・ゲッキツ属好む気候
暖かくて日当たりの良い場所を好みます。暑さに強いですが、寒さには弱い植物です。春から秋は直射日光に当て、冬になったら室内の明るいところに取り込みましょう。室内では必ず日当たりのいいところに置いてください。屋外で育てるなら、多少日陰になりがちな場所でも大丈夫です。栽培カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け | ● | ● | ● | ● | ||||||||
植え替え | ● | ● | ● | ● | ||||||||
肥料 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||
剪定 | ● | ● | ● | ● | ||||||||
開花 | ● | ● | ● | ● |
葉・花・実・香り|シルクジャスミンの魅力
葉の形
艶のある縦長の葉っぱが特徴的です。シンボルツリーとして人気の高いシマトネリコに見た目が良く似ているといわれることも。シルクジャスミンは人気の観葉植物としてネット通販でも販売されています。夏に白い花を咲かせる
シルクジャスミン最大の見どころは、何といってもいい香りがする花!6月~9月にかけて、ミカンやレモンの花に似た白い星型の少し反り返った花を咲かせます。開花期は、グリーンの葉と白い花のコントラストが爽やかで、なんとも愛らしい姿です。どんな香り?
シルクジャスミンは香りの良さも人気の一つです。シルクジャスミンは柑橘系の爽やかな香りがするため「オレンジジャスミン」とも呼ばれます。また、夜になると芳香が強くなることから「月橘(ゲッキツ)」という和名がつきました。花の後につく赤く丸い実がかわいい♪
シルクジャスミンは花や葉だけでなく、実もかわいい樹木です。花が終わると緑色の楕円形をした実がなり、秋が近付くにつれてだんだん赤く熟します。熟した果実は食用にもできますが、生食だとあまりおいしくはないようです。屋外・地植え編|シルクジャスミンの育て方
植える場所
シルクジャスミンは、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。真夏の直射日光は葉焼けの原因となるので、午前中は良く日が当たり、午後2時以降は半日陰になるような場所がベストです。土づくり
植える場所が決まったら、土壌をよく耕し、水はけが良くなるように腐葉土と、堆肥を適量すき込みます。堆肥によっては、すぐ植えると根痛みするので、2週間ほど待ってから植え付けると良いでしょう。最近ではすぐに植えられる堆肥も販売されていますよ。植え付けは、真夏と真冬を避け、暖かい時期に行ってくださいね。水やり
成長期の水やり
植え付け直後は、根が張るまで毎日水やりしましょう。根付いた後は、地植えの場合は基本的に、降雨があれば水やりはさほど気にしなくていいのですが、晩春から夏の終わりまでの成長期は、水切れに注意が必要です。ミカン科の樹木は水を好む傾向にあるので、真夏や日照りの時は乾燥させないよう、土が乾いたら毎日たっぷりと水やりしましょう。休眠期の水やり
一方、休眠期の10月から12月までは水は控えめにします。降雨があれば特に水をやる必要はありません。もし乾いていたらお天気の良い日の午前中に水やりします。夜間に湿っていると根痛みの原因になります。肥料
やるとしたら春から夏の成長期に、リン酸分の高い緩効性の固形肥料を二カ月に1回ほど与えます。また、春から秋までは月に1~2回ほど規定量に薄めた液体肥料や活力剤を与えると、葉が元気になり花付きも良くなりますよ。
10月から春までの休眠期は、肥料分を切るようにしてくださいね。
地植えにおすすめの苗木
・内容:8号鉢植え
・高さ:約90~110cm
思った通りのツヤツヤの元気な枝葉で喜んでいます。オプションでお願いした籐カゴの鉢カバーも落ち着いた雰囲気で素敵です。恐らく木が少し成長していたので、ダンボールの高さに始め驚きました。でも、大きな窓のリビングにぴったりでした。ツヤツヤの若葉が今素敵ですが、花や実が成るのも楽しみです。
出典: 楽天市場
室内・プランター編|シルクジャスミンの育て方
置き場所
シルクジャスミンの花付きをよくするためには、日光は必須です!よく日が当たる場所に植木鉢を置きましょう。ただし真夏は直射日光を避けて、半日陰やレースのカーテン越しに日があたる環境が最適です。晩春から秋までは屋外でも育てられますが、最低気温が10℃を下回るようになったら、良く日が当たる室内に取り込んで管理してくださいね。土づくり
基本の培養土
シルクジャスミンのプランター植えの場合、赤玉土7に対し腐葉土3の基本用土に、元肥と軽石やパーライトなどを混ぜて作る、一般的な植物の培養土と同じ作り方で構いません。面倒ならば、市販の「花と野菜の培養土」や「観葉植物の土」を購入すればそのまま使えて便利ですよ。おしゃれなハイドロカルチャーに
ただしハイドロカルチャーは、培養土で育てた場合より成長は遅く、肥料や水の管理が難しくやや上級者向けです。根腐れ防止対策も行いましょう。
ハイドロカルチャーについてはこちらでも詳しく解説!
水やり
成長期の水やり
シルクジャスミンは、春から夏の開花時期はたっぷり水を吸うので、特に鉢植えの場合は、水水切れを起こさないように気を付けます。土の表面が乾いたら、鉢底から溢れるまでたっぷりと水を与えましょう。根っこも酸素を吸っているので、鉢内の古い空気と新鮮な空気が入れ替わるようにするためです。休眠期の水やり
10月~12月は休眠期で、常緑樹でも成長が緩慢になるので水やりは控えめにし、鉢がしっかり乾いてから水やりしてくださいね。肥料
シルクジャスミンの室内栽培におすすめの苗3選
そのまま飾れる鉢カバー付き
・内容:7号鉢植え
・高さ:約100~110cm
・付属品:鉢カバー
予想以上に大きくて、葉に艶があります。これからの時期、花が咲くのも、また実が生るのもとても楽しみです。
出典: 楽天市場
シャビーなモスポット植えもおすすめ
・高さ:約20~30cm
・鉢の素材:テラコッタ製(茶色)
・鉢の形状:シリンダー(筒型)
・底穴:あり
・受皿:なし
コーディネートしやすい陶器鉢
・内容: 7号鉢植え
・高さ:約90~110cm前後
・付属品:受け皿
とてもおしゃれな部屋になりました。
寒い季節にも関わらず、活き活きとしたジャスミンが届き既に新芽も伸びていました。
これから大切に育てて行こうと思っています。
出典: 楽天市場
シルクジャスミンの植え替え
植え替えのタイミング
大株の場合
シルクジャスミンを大株で購入した後、あるいは植え替え後1~2年経ち、根鉢が回って水切れしやすくなったと感じたら植え替えのタイミングです。小苗の場合
シルクジャスミンの小苗は園芸店や100円ショップでも売られています。簡素なポットに植わっていたら、一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。植え替えの時期
植え替えの時期は、春から秋頃までの暖かい時が適期です。ただし、真夏と真冬は株が弱っているので避けて行いましょう。植え替えのやり方
シルクジャスミンの剪定方法
剪定の時期
シルクジャスミンの剪定の時期は、冬の休眠期を除いていつでも剪定可能ですが、成長期の5月~9月がおすすめです。徒長枝が伸びて乱れてくるので切りたくなる時期でもあります。成長が旺盛なので、少しくらい失敗してもすぐに回復してくれますよ。剪定の道具
剪定はさみを使用します。地植えで樹高が高いようならば、高枝切りはさみや脚立を利用すると良いでしょう。太い幹を切り取るなら、剪定ノコギリと、切り口に塗る癒合剤も準備します。剪定の方法
剪定の注意点
花芽は、前年の秋に伸びた枝に付きます。刈り込みはさみで全体を満遍なく刈ってしまうと、花芽を全部落としてしまい花が咲かなくなるので注意してくださいね。不要な枝の付け根から切り取ります。枝の途中から切ると、またそこから枝が生えて、余計に込み合ってしまいます。シルクジャスミン栽培で気をつけるべき病害虫
シルクジャスミンの病気
シルクジャスミンがかかりやすい病気は「うどん粉病」「炭疽病」です。トップジンM水和剤やベンレート水和剤などが適用農薬です。シルクジャスミンの害虫
シルクジャスミンがかかりやすい害虫は、「アザミウマ」「アブラムシ」「カイガラムシ」「ハダニ」「毛虫」などです。スミチオン乳剤などが適用農薬となっています。病害虫にかかりにくくするためには
じめじめした場所で枝葉が茂りすぎた状態だと、病害虫の温床になってしまいます。シルクジャスミンを適正に管理すれば、病害虫にかかりにくくなりますよ。日当たりの良い場所で育てれば健康的に育ち、適度に枝を透かし剪定すれば、風通しがよくなり、カビ菌や害虫が付きにくくなります。花が咲かない、葉が落ちるなど|シルクジャスミン栽培のQ&A
葉・蕾が落ちる
水切れや根詰まりが原因かもしれません。一度鉢から株を抜いてみて、根詰まりしていないか確認してみましょう。冬場は気温が低過ぎると、常緑樹も葉を落とします。室内の暖かいところで管理してください。成長が悪い
シルクジャスミンに限った話ではないですが、植物の多くは暗いところで育てていると成長が遅くなり、花付きも悪くなります。より日当たりの良い場所へ移動させましょう。活力剤や生育期に液体肥料を与えてみるのも一つの方法です。花が咲かない
花が咲かない要因はいくつかあります。花は株がある程度の大きさにならないと咲きません。もしくは、肥料の成分がチッ素に偏っているのかもしれません。その場合、花を咲かせる成分のリン酸が多く配合されている肥料をおすすめします。また、間違った剪定で花芽をすべて落としてしまった場合も、当然花は咲かなくなります。先に記した「シルクジャスミンの剪定方法」を参考に、適正な剪定を心がけましょう。