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ライター - 松橋 佳奈子
早稲田大学を卒業後、企業とNPOにてまちづくりの仕事に10年以上携わる。その間にバックパッカーとして35カ国を訪問・視察し、世界各地の風土と食文化について考察を深める。2014年に薬膳とおばあちゃんの知恵をベースに「養生キッチンふうど」を立ち上げる。現在は愛知県を拠点とし、風土食やエシカル、ソーシャルビジネスについての執筆活動を行っている。主な資格は、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)と国際薬膳師。…続きを読む

写真提供:養生キッチンふうど
寒い時期に旬を迎える、カリフラワー。味にクセが少なくスープや炒めものなどいろいろな料理に使えますが、あまり日持ちしない野菜でもあります。そこで今回は、カリフラワーを長持ちさせるための適切な保存方法(冷蔵・冷凍)やゆで方とともに、昨今話題のカリフラワーライスなどの保存食の作り方について紹介します。
カリフラワーを長持ちさせるには?|冷蔵・冷凍保存の方法とゆで方

出典:Pixabay
カリフラワーは傷みやすい野菜のひとつ。時間が経つにつれて繊細な風味が失われたり、白色が茶褐色に変色したりしてしまいます。カリフラワーは収穫後もつぼみが生長を続けるため、冷蔵庫などに入れていても、時間の経過に伴ってつぼみが開くことがあります。
カリフラワーを入手したら、できるだけ早めに料理などに使うのが大切ですが、保存方法に気を付けることで鮮度を保ちやすくなります。ここでは、冷蔵保存と冷凍保存の方法、ゆで方について紹介します。
早めに使うなら「冷蔵保存」
カリフラワーを数日間で使い切るつもりなら、冷蔵保存がおすすめです。
密閉できる袋やラップなどでカリフラワーをしっかりと包んでから、野菜室などに入れて立てて保存します。カリフラワーの表面が空気に触れると、そこから傷みやすくなります。冷蔵保存の際には、しっかりと密閉して空気に触れないようにしましょう。
長期間保存したいなら、ゆでてから「冷凍保存」

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カリフラワーをすぐに使う予定がないときは、冷凍保存をしましょう。こうすることで、2週間~1カ月程度はおいしく食べられます。冷凍保存する際には、下処理として事前に硬めにゆでておきます。カリフラワーは生の状態のまま冷凍保存をすることもできますが、解凍したときに変色したり風味が損なわれたりする場合があります。
冷凍の手順は、
カリフラワーをさっとゆでた後、粗熱を取ってからラップや保存用ポリ袋などで包み重ならないように並べて、冷凍庫に入れます。温かい状態のまま冷凍すると、凍るまでの時間が長くなり、カリフラワーの風味が落ちることがあるので注意してくださいね。冷凍したカリフラワーを調理するときは、半分ほど解凍してから使うようにします。スープや煮込み料理などに使う場合は、冷凍した状態のまま使っても問題ありません。
下処理|カリフラワーの基本のゆで方
カリフラワーを冷凍する場合、解凍後に加熱することを考えて、硬めにゆでておくことがポイントです。冷凍しないですぐに食べる場合のゆで方も、同じ要領で行います。ぜひ参考にしてみてください。
〈カリフラワーのゆで方〉
1. カリフラワーの葉を取り、房と茎に分ける。
2.房の部分は、同じくらいの大きさになるように包丁で切り分ける。茎の部分は、厚めに皮をむき、食べやすい大きさに切る。
3. 鍋に水を入れて沸騰させたら、カリフラワーの房と茎を入れて、表面に透明感が出るくらいまで1~2分ゆでる。
4. ザルにあげて、粗熱が取れるまで冷まし、水気をよく切る。
ゆでる際のポイントは、房を同じくらいの大きさに切り分けておくことです。こうすることで、ゆでる時間を調整しやすくなります。また、ゆでた後はザルの上で冷ますことも大切です。水にさらしてしまうと、水っぽい仕上がりになるので気を付けましょう。
カリフラワーの保存食と簡単おいしい養生ごはんレシピ

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カリフラワーをおいしく食べる方法は、先に紹介した冷蔵・冷凍保存だけではありません。保存食を作って楽しむという方法もあります。ここでは、昨今話題になっているカリフラワーライスと、定番のピクルスの作り方を紹介します。
カリフラワーライス

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糖質制限やダイエットをしている人を中心に話題を集めている、カリフラワーライス。その名前のとおり、ごはんの代わりにカリフラワーを食べるというもの。カリフラワーは米に比べて、低糖質・低カロリーな食材であり、その特徴を生かしたものです。
カリフラワーライスは、アメリカなど海外では大人気なのだとか。最近は日本のスーパーでも、カリフラワーライスの冷凍食品を時々見かけるようになりました。市販品もありますが、自宅でも手軽に作れます。
〈作り方〉作りやすい分量
1. カリフラワー1株は、葉を取り、房を切り分ける。
2. カリフラワーをフードプロセッサーにかける、米粒くらいの大きさになればできあがり。
※フードプロセッサーがない場合は、包丁で粗いみじん切りにしてください。
カリフラワーライスは、加熱してから食べるようにします。すぐに食べ切らない場合には、小分けにして保存容器に入れて冷凍保存しましょう。食べる時は、自然解凍してから加熱調理します。見た目は白いごはんにそっくりの、カリフラワーライス。気になる味ですが、カリフラワー独特の風味がほんのりと感じられます。お米に比べるとボソボソした食感があるので、そのままより、カレーなどと組み合わせて食べるのがおすすめです。
カリフラワーライスは炒飯やピラフにするとおいしい!

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我が家では、炒飯(チャーハン)やリゾットなどの米料理をつくるときに、全体の1/3量程度をカリフラワーライスに置き換えることがあります。カリフラワーライスがあると「お米が少しだけ足りない」というときなどにも重宝します。お米と混ぜて味付けすることで、ヘルシーな料理が手軽にできあがり!カリフラワーのやさしい甘味は、子どもにも好評です。
カリフラワーのピクルス

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カリフラワーを使った保存食のなかでもおすすめなのが、ピクルス。酢に漬けることで、カリフラワーの白い色を長期間保つことができます。コリコリとした食感と甘酸っぱい味は、箸休めにもぴったりです。
〈作り方〉作りやすい分量
1. カリフラワー1株は、硬めにゆでて下処理をしておく。
2. ピクルス液として、水・酢各1/2カップ、てんさい糖大さじ2、塩小さじ1/2を混ぜたものを小鍋に入れて加熱し、沸騰直前で火を止める。
3. 清潔な保存容器に1のカリフラワーが温かいうちに入れ、上から2のピクルス液を注ぐ。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて、カリフラワーが浸かるようにして半日ほど漬ければ、できあがり。
ピクルス液には、お好みでローリエの葉や黒コショウ、カレー粉などを少量加えてもよく合います。また、ニンジンやカラーピーマンなど旬の野菜を加えて彩りのよいピクルスにするのもおすすめです。
ほかにもある!カリフラワーを使った簡単養生ごはんレシピはこちら
カリフラワーはいろいろな食べ方が楽しめます。カリフラワーを使った簡単養生ごはんレシピについては、こちらの記事をご覧ください。
新鮮なカリフラワーを選ぶポイント

写真提供:養生キッチンふうど
カリフラワーをスーパーや直売所などで購入する際には、できるだけ新鮮なものを選ぶようにしたいもの。ここでは、カリフラワーの選び方について、3つのポイントを紹介します。カリフラワーを選ぶ際には、ぜひチェックしてみてください。
〈カリフラワーの選び方のポイント〉
1. つぼみにすき間がなく締まっている
2. つぼみがきれいな白色である
3. 茎の切り口の中心に空洞がない
1. つぼみにすき間がなく締まっている
カリフラワーは収穫してからもつぼみが生長を続けるため、日が経つにつれてつぼみのすき間が目立つようになります。つぼみがしっかりと詰まっている状態であれば、鮮度がよいといえるでしょう。
2. つぼみがきれいな白色である
鮮度が悪くなると、つぼみの色が茶褐色に変色してしまうからです。切り口が変色していないかどうかも、あわせて確認したい点です。
3. 茎の切り口の中心に空洞がない
スが入ったように中心に穴があいているものは、水分が失われて鮮度が落ちている可能性があります。
カリフラワーを適切に保存して、最後までおいしく食べよう

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カリフラワーは傷みやすい野菜ですが、適切に保存すれば、最後までおいしく食べられます。今回紹介した、冷蔵・冷凍保存の方法やゆで方、カリフラワーライスやピクルスなどの保存食の作り方、新鮮なカリフラワーの選び方など、ぜひ参考にしてみてくださいね。カリフラワーの風味を存分に味わいながら、健やかに過ごせますように。
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