農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK] > 就職・就農・求人 > 東京農業アカデミー八王子研修農場第7期生インタビュー|「都市で農業を営むことの大切さを感じる」大友一也さん

東京農業アカデミー八王子研修農場第7期生インタビュー|「都市で農業を営むことの大切さを感じる」大友一也さん


東京農業の新たな担い手を育てるために、東京都が設立した「東京農業アカデミー八王子研修農場」。落ち着いた雰囲気の第7期生にインタビューしました。「都市と融合した農業を目指したい」という大友さんに、研修の印象、将来のビジョンなどを伺いました。

AGRI PICKではアフィリエイト広告を利用しています。当サイトの記事で紹介された商品を購入すると、売上の一部がAGRI PICKに還元されることがあります。

Avatar photo ライター
小林 由弥

フリーの編集・ライター。 カントリースタイルの暮らしを楽しむ、という主旨のムックで主にガーデニングやDIYの記事を担当していました。 現在は集合住宅住まいで土のない生活を送っているため、花や紅葉を追っての小旅行が楽しみです。…続きを読む

  • Facebook
  • X
  • はてなブックマーク
  • Pocket
  • Feedly

大友一也さん

撮影:上溝恭香

東京の農業の新たな担い手を育成するため、2020年に誕生した東京農業アカデミー八王子研修農場。第7期生として学ぶ大友一也さんに、就農を目指す理由、研修の印象、将来のビジョンなどを伺いました。

人生の折り返し地点で考えた、会社員以外の新しい仕事

大友一也さん

撮影:上溝恭香

貸し農園で野菜作りの楽しさを知る

大友さんは、大学卒業後、書籍の編集業を経て、企業の広報に転職しました。その後、会社の組織変更を機に社員食堂の運営業務に携わるようになり、直近の約20年間は、50人の部下を抱えて働いていました。
食に関わる仕事を通して農作物にも興味をもつようになり、貸し農園で自ら野菜を育てるようになりました。

野菜作りが楽しくて10年以上続けていました。立川市子ども未来センターの一角を活用して、子どもたちに収穫体験の機会をつくる活動にも取り組んできました。

50歳を前に考えた、これからの働き方

定年退職後のことを考えるようになった頃、会社員以外の仕事に挑戦してみたいという思いが湧いてきました。野菜作りや子どもたちとの収穫体験にやりがいを感じていたことから、農業を仕事にしたいという思いもありました。しかし、なかなか踏み切れなかったのは、農業は農業が盛んな地域で営むものという固定観念があったからです。

大友一也さん
大友一也さん
先々を考えていたときに、八王子研修農場のことを知ったのです。東京でも農業ができる。その支援をしてくれる研修施設があるなら挑戦したいと思いました。
試験に受かれば腹を据えて取り組むつもりでしたし、不合格なら諦めようという覚悟でした。

東京の農地を維持することの意味

ほ場での指導

撮影:上溝恭香

説明会で知った、都市農業の社会的な役割

現地説明会に参加した当初は、農業を仕事にする具体的なイメージが持てず、就農への迷いもありました。

大友一也さん
大友一也さん
説明会では、東京の農地は減少傾向にあり、農家として農地を維持していくことは社会的に大きな意義があるというお話を聞きました。社会貢献したいという気持ちは以前からありましたので、自分も「東京の農地を維持していく」ことに参加したいと思ったのです。

家族の後押しが、就農への決意を支えた

周囲からは、安定した収入を考えて会社員を続けることや、定年後に農業を始めることを勧められたといいます。一方で、妻と子どもたちは大友さんが就農することに賛成してくれました。

大友一也さん
大友一也さん
妻は、人生は一度きりだからやりたいことをやったほうがいいと理解してくれました。
60歳からの就農では体力的に自信がありませんでしたし、これが最初で最後のチャンスだと思っていました。

入講前の想像を超える、丁寧な指導

ほ場で学ぶ研修生

撮影:上溝恭香

研修ほ場は、これまでに利用していた貸し農園とは規模が大きく異なります。自分で栽培していたときの何十倍もの作物の世話をしなければなりません。それでも、体力を使う作業が多いことは覚悟していたため大きな戸惑いはないといいます。

大友一也さん
大友一也さん
毎日の作業は大変ですが、ほ場で作物の世話をするのは楽しいので苦にはなりません。

 

入講前に思っていた以上に、研修では指導員が熱心に教えてくれます。それだけでなく、事務職員も親身に対応し、研修生を支えてくれていると感じています。

大友一也さん
大友一也さん
指導員はとても親しみやすい雰囲気で、どんな質問にも丁寧に答えてくれます。
温かい雰囲気の中で、安心して作業できます。

将来を見据えて日々の研修を行う

研修室での作業

撮影:上溝恭香

日々携わる作業は、すべてが学びになります。座学では、農薬の種類の多さや使用基準の細かさに驚きました。

大友一也さん
大友一也さん
これまでは農薬を使う機会が少なく、農薬に関する知識がありませんでした。
商品として出荷できる品質を保つためには、必要に応じて農薬を適切に使用する知識が求められます。きちんと理解して正しく使っていきたいと思っています。

就農後、一人で作業することを想定して学ぶ

指導員や同期生と力を合わせる今の環境は心強いものですが、就農すればすべての作業を一人で抱えることになります。その未来を見据え、大友さんは常に「一人での効率化」を意識して日々の研修に励んでいます。

大友一也さん
大友一也さん
「自分一人でこの作業を回すにはどうすればいいか」を常にシミュレーションしながら動いているので、どんな些細なことでも学びになります。だから毎日がすごく充実しているんです。

先輩の姿から、自分の将来像を見据える

2年生は、各自でほ場を担当し、自ら作付け計画を立てて、作業を行っています。育てる作物もそれぞれ異なるため、大友さんたちも先輩たちから学べることが多いのです。

大友一也さん
大友一也さん
先輩たちの姿は、今後の参考になります。
質問すると、親切に教えてくれるので、心強い存在です。

都市に溶け込んだ農業を目指したい

大友一也さん

撮影:上溝恭香

大友さんは、現在住んでいる立川市周辺で、都市と融合した農業を目指しています。

大友一也さん
大友一也さん
これまで取り組んできた、立川市子ども未来センターでの収穫体験を発展させて、将来的には自分の畑で子どもも大人も楽しめるイベントもやっていきたいと思っています。

50代での挑戦は、豊かな社会経験からたどり着いた道。東京での農業を絶やさないことにもつながっていくのでしょう。

Sponsored by 公益財団法人 東京都農林水産振興財団 東京農業アカデミー八王子研修農場

SERIALIZATION連載

  • 脱・東京!北海道でメロン農家になりたい夫婦の農業研修記
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 簡単おいしい養生ごはん
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 農業失くして持続可能な社会なし
  • 収量アップの秘訣
農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK] > 就職・就農・求人 > 東京農業アカデミー八王子研修農場第7期生インタビュー|「都市で農業を営むことの大切さを感じる」大友一也さん