目次
ホウレンソウが大きくならない主な5つの原因と対策
ホウレンソウの生育には、日照・土壌酸度・肥料・低温・株間などが関係します。
葉色や株の様子、栽培環境を見比べながら、当てはまるものを探してみましょう。
日照不足で生育が遅れている
生育が遅いときは、まず十分に日が当たっているか確認しましょう。
日照不足になると光合成が十分にできず、葉が小さくなったり、葉柄が細長くなったりします。
鉢植えはより長く日が当たる場所へ移し、畑では周囲の野菜や雑草が光を遮っていないかチェックします。
日照不足のまま肥料を増やしても改善しにくいため、先に栽培場所を見直すことが大切です。
土壌酸度が合っていない・石灰が不足している
なかなか大きくならない場合は、土壌酸度が合っていない可能性もあります。
ホウレンソウは酸性土壌を苦手とし、pHが低いと生育が鈍ったり、株が不ぞろいになったりします。
適した土壌酸度はpH6.5〜7.0前後が目安なので、測定結果を見て必要な場合だけ苦土石灰などで調整し、入れ過ぎにも注意しましょう。
土が常に湿っていると根が弱ることもあるため、水はけもあわせて確認してください。
土壌酸度計
肥料不足・肥料の与え過ぎ
生育が悪いからと、すぐに追肥するのは避けましょう。
葉色が薄く生育も鈍い場合は肥料不足が考えられますが、日照不足や酸度のズレ、過湿でも似た症状が出ます。
日当たりやpH、水はけに問題がなければ、使用している肥料の説明を確認し、必要に応じて追肥します。
肥料の与え過ぎは根を傷めることがあるため、適量を守ることが大切です。
葉を食べる野菜の肥料
シーマロックス液肥
冬の低温で成長が遅れている
冬に成長が遅くても、葉色がよく株がしっかりしていれば、すぐに生育不良と判断する必要はありません。
ホウレンソウは寒さに強い野菜ですが、気温が下がると成長速度はゆっくりになります。
寒さが厳しい地域では、不織布などで冷たい風や霜を防ぎましょう。
株に傷みがなく新しい葉が少しずつ増えているなら、追肥せず様子を見るのもひとつの方法です。
株間が狭く混み合っている
葉が重なってきたら、小さい株や生育の遅い株から間引きましょう。
株同士が密集すると光や養分を奪い合い、葉を十分に広げにくくなります。
最終的な株間は5〜6cm程度が目安です。
間引いたホウレンソウも、食べられる大きさならベビーリーフとして楽しめます。
症状から見るホウレンソウの生育診断
ホウレンソウの生育不良は、葉色や株の様子からある程度原因を絞れます。
追肥する前に、今の状態と当てはまる症状を確認してみましょう。
| 生育状態 | 疑われる原因 | まずすること |
|---|---|---|
| 葉が小さく、ひょろっとする | 日照不足 | 日当たりを確認する |
| 全体的に育たず、株ぞろいも悪い | 酸度のズレ | pHを測る |
| 葉色が薄く、生育も鈍い | 肥料不足など | 日照・pH・過湿を確認する |
| 土がいつも湿り、株が弱る | 過湿・根傷み | 水やりと排水を見直す |
| 冬でも葉色がよく傷みがない | 低温による停滞 | 慌てて追肥せず様子を見る |
| 葉同士が重なっている | 株間不足 | 間引く |
特に注意したいのが、肥料不足に見えても根が弱っているケースです。
追肥する前に「日照・pH・水はけ」に問題がないか確認すると、肥料の与え過ぎによる失敗を防ぎやすくなります。
芽が出ない・発芽がそろわない原因
種をまいても芽が出ないときは、生育途中の不調とは分けて原因を探しましょう。
覆土・水分・温度の3点を確認すると、発芽を妨げている原因を絞り込みやすくなります。
覆土や水分に問題がある
発芽をそろえるには、覆土の厚さと水分管理を安定させることが大切です。
種まき後は1cm程度の土を均一にかぶせ、発芽までは乾燥させないようにします。
覆土にばらつきがあると水分や地温に差が出る一方、水の与え過ぎも発芽を妨げる原因に。
まき溝の底を平らにして種の深さをそろえ、土が適度に湿った状態を保つのが種まきのコツです。
高温・低温の影響を受けている
発芽がそろわないときは、種まき時の気温も確認しましょう。
ホウレンソウの発芽適温は15〜20℃程度です。
適温から大きく外れると、発芽まで時間がかかったり、芽がそろいにくくなったりします。
覆土や水分に問題がなければ、温度の影響も疑ってみましょう。
家庭菜園で育てやすいホウレンソウの種3選
失敗を減らすには、育てる季節に合った品種を選ぶこともポイントです。
家庭菜園で取り入れやすいホウレンソウを3種類紹介します。
強力オーライ
生育が旺盛で株ぞろいもよく、家庭菜園でも選びやすい品種です。
耐暑性・耐寒性にも優れ、秋冬栽培など幅広い時期で育てやすいのが魅力です。
アトラス
草勢が強く株張りがよい、育てやすいホウレンソウです。
耐暑性にも優れ、幅広い地域で栽培しやすいのが特徴です。
日本ほうれん草
寒さに強く、秋まきに適した昔ながらのホウレンソウです。
秋冬ならではのホウレンソウの味わいを楽しみたい人にも向いています。
ホウレンソウの生育不良でよくある質問
ホウレンソウを大きくするにはどうすればいいですか?
まずは日当たり、土壌酸度、水はけ、株間を確認し、生育を妨げている原因を取り除きましょう。
栽培環境に問題がなく、葉色が薄い場合は追肥を検討します。
新しい葉が少しずつ増えているなら、肥料を追加せず様子を見るのもひとつの方法です。
「大きくならない=肥料不足」と決めつけず、株の状態に合わせて判断しましょう。
石灰が足りないとどうなりますか?
土壌が酸性に傾くと、ホウレンソウの生育が鈍ったり、株の大きさに差が出たりすることがあります。
ただし、見た目だけで石灰不足とは判断できないため、まず土壌酸度を測りましょう。
pH6.5〜7.0前後を目安に、必要な場合だけ苦土石灰などで調整します。
冬に大きくならないのはなぜですか?
冬は低温によって生育がゆっくりになるため、成長が止まったように見えることがあります。
葉色がよく、傷みも目立たなければ、慌てて追肥する必要はありません。
霜や冷たい風が強いときは、不織布やトンネルで株を守りましょう。
気温が上がれば、再び生育が進むこともあります。
原因を見極めてホウレンソウの生育を立て直そう
ホウレンソウが大きくならないときは、すぐに追肥せず、日照や土壌酸度、低温など生育を妨げている原因を見極めることが大切です。
芽が出ない場合は、生育途中の不調とは分けて、覆土や水分、温度を見直しましょう。
原因に合った対策を選び、株の変化を見ながら立て直してみてください。























