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ししとうの実がならない・落ちる原因|高温期の水やり・肥料の最適バランス


ししとうの実がならないときも、株のサインを見れば原因は探せます。水やりや肥料を見直して、夏からの収穫につなげましょう。

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さつき

植木屋&ガーデニングライターです。1級造園施工管理技士・2級造園技能士の資格を活かし、植物と暮らしをつなぐガーデニングをお手伝いしています。「何を植えればいい?」「うまく育たない…」そんな悩みに寄り添いながら、植物がもっと元気に育つ小さな工夫やコツを丁寧にお伝えしています。「楽しそう!」「やってみたい!」と思える、実践しやすく役立つ記事を目指しています。…続きを読む

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ししとうの実がならない・落ちる原因|高温期の水やり・肥料の最適バランス

ししとうの着果不良は立て直せる

ししとうの着果不良は立て直せる

ししとうは花が咲いているなら、まだ収穫を再開できる可能性があります。
実がならない、花や小さな実が落ちるときは、水切れや肥料切れ、株疲れが重なっているのかもしれません。
今の株の様子を見直しながら、夏以降の収穫を目指していきましょう。

※着果不良とは、花が咲いても実がつかなかったり、小さな実が育たず落ちたりする状態のことです。

【症状別】実が落ちる・育たない4つの原因

【症状別】実が落ちる・育たない4つの原因

着果不良は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。
ししとうは収穫期間が長い野菜なので、肥料切れ・水切れ・採り遅れが重なると株が疲れやすくなります。
まずは自分の株に近い症状を見つけて、原因をひとつずつ確認していきましょう。

症状考えられる原因見直す管理
花が落ちる水切れ・肥料切れ・株疲れ水やり、追肥、収穫
小さな実が育たない株疲れ・採り遅れ早めの収穫
葉色が薄い肥料切れ少量ずつ追肥
葉裏に虫がいるアブラムシ・ハダニ早めに除去

原因1|水切れ・乾燥で花や実が落ちる

高温期のししとうは、水切れで花や小さな実が落ちやすくなります。
次のようなサインがあれば、水不足を疑いましょう。

  1. 実の太りが悪い
  2. 葉がしおれやすい
  3. 花が咲いてもすぐ落ちる

梅雨明け後の高温乾燥期は、とくに水やりを意識したい時期です。

原因2|肥料切れ・肥料過多で実つきが落ちる

ししとうは次々に花を咲かせるぶん、収穫期に肥料切れを起こしやすいです。
次のような様子が見られる場合は、肥料不足の可能性があります。

  1. 葉色が薄い
  2. 下葉が黄色くなる
  3. 花数が減る
  4. 実が細いまま止まる

一方で、肥料を多く与えすぎると葉や茎の生育に偏り、実つきが安定しにくくなることがあります。
追肥は「一度にたくさん」ではなく、株の様子を見ながら少量ずつが基本です。

原因3|採り遅れで株が疲れる

実を大きくしすぎると株に負担がかかり、次の花や小さな実が育ちにくくなります。
「あと少し大きくしてから」と思っているうちに、株全体の勢いが落ちることも。
家庭菜園では、若いうちにこまめに収穫するのが長く楽しむコツです。

原因4|蒸れ・日照不足・害虫で株が弱る

枝葉が混み合うと、株の内側が蒸れて弱りやすくなります。
とくに次のような状態が続くと、株の体力が落ち、着果不良につながることがあります。

  1. 枝葉が混み合い、風通しが悪い
  2. 株の内側まで日が入りにくい
  3. 新芽や葉裏にアブラムシがつく
  4. 高温乾燥期にハダニが増える

害虫を見つけたら、少ないうちに取り除くのが安心です。
枝葉の込み合いも、少しずつ整えて株の負担を減らしましょう。

収穫を復活させる管理ポイント5選

収穫を復活させる管理ポイント5選

原因が見えてきたら、水やり・追肥・収穫・支柱や誘引・害虫対策を見直しましょう。
5つの管理を整えると、株の負担を減らしながら収穫につなげやすくなります。

管理ポイント見直すこと目安
水やり鉢植え・地植えで水量を調整する土の乾き具合を確認
追肥肥料切れ・肥料過多を見極める2〜3週間に1回程度
収穫採り遅れた実を残さない若いうちにこまめに収穫
支柱・誘引枝を支えて風通しをよくする枝が混み合う前に整える
害虫対策葉裏や新芽を確認する見つけたら早めに除去

1. 水やり|鉢植え・地植え別に調整

ししとうは水切れすると、花や小さな実が落ちやすくなります。
鉢植えと地植えでは乾き方が違うため、土の状態を見ながら水やりを調整しましょう。

  1. 鉢植え:表土が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷり与える
  2. 地植え:乾燥が続くときに、根元へしっかり与える

真夏は朝の涼しいうちに水やりし、乾きが強い日は夕方にも確認しましょう。
水やり後もすぐにしおれる場合は、根傷みや鉢の乾きすぎも考えられます。

2. 追肥|株を見ながら少量ずつ

収穫が始まったら、肥料切れに注意します。
葉色が薄い、花が減る、実が太らないときは追肥を検討しましょう。
追肥は一番果の収穫後から2〜3週間に1回を目安に、株の様子を見ながら行います。

3. 収穫|若採りで株の負担を減らす

ししとうは、実を大きくしすぎず若いうちに収穫します。
採り遅れた実は、見つけた時点で早めに取り除きましょう。
こまめに収穫すると、次の花や実に栄養が回りやすくなります。

4. 支柱・誘引・わき芽管理|風通しをよくする

株が大きくなったら、支柱で枝を支えます。
誘引で枝を軽く広げ、株の内側に風が通るようにしましょう。
わき芽や枝の整理は、少しずつ行うのが安心です。

5. 害虫対策|葉裏と新芽を早めに確認

アブラムシは新芽やつぼみにつきやすい害虫です。
ハダニは高温乾燥期に増えやすく、葉裏に発生しやすいです。
見つけたら、少ないうちに水で洗い流す、手で取り除く、園芸用スプレーを使うなど早めに対処しましょう。
収穫前に葉裏を見るようにすると、害虫の早期発見につながります。

着果不良を防ぐ肥料の選び方

着果不良を防ぐ肥料の選び方

ししとうの肥料は「多く与える」より「切らさない」ことが大切です。
鉢植えか地植えかで使いやすい肥料が変わるので、管理しやすいタイプを選びましょう。

鉢植えには液体肥料が使いやすい

鉢植えのししとうには、液体肥料が使いやすいです。
水やりと一緒に与えられるため、肥料切れのサインが出たときにも調整しやすいのがメリット。
ただし、濃くすれば早く効くわけではありません。
ラベルの希釈倍率を守り、薄めた液肥を定期的に使いましょう。

有機入り液肥

有機液肥オーガニックは、アミノ酸や糖類、ビタミンなどを含む有機タイプの液体肥料です。
水やりと一緒に使いやすく、鉢植えの肥料切れ対策に取り入れやすい液体肥料です。
鉢植えの肥料切れ対策や、有機肥料を使いたい人におすすめです。

 

有機入り液肥 ・オーガニック

おしゃれなジョウロ

水量を調整しやすいジョウロ。
やさしいシャワー散水からしっかり水やりまで使い分けられ、鉢植えやベランダ栽培にも便利。
広い開口部で水を入れやすく、毎日の水やりを続けやすいアイテムです。

 

地植えには粒状肥料がおすすめ

地植えでは、ゆっくり効く粒状肥料が扱いやすいです。
株元に近すぎる場所ではなく、少し離した位置にまいて軽く土となじませます。
その後に水やりをすると、肥料が根に届きやすくなります。
雨が多い時期は肥料が流れやすいため、株の様子を見ながら追肥しましょう。

ししとうを美味しく育てる肥料

りん酸を多く含む実もの野菜向けの肥料です。
実つきを支えながら、ししとうをおいしく育てたい人におすすめ。
地植えの追肥や、収穫期の肥料切れ対策に使いやすい肥料です。

 

ピーマン・シシトウをおいしく育てる肥料 200g

肥料は「多く」より「切らさない」

実つきが悪いと肥料を増やしたくなりますが、与えすぎは株の負担になることがあります。
追肥は少量ずつ、水やりとあわせて続けるのが基本です。
株の様子を見ながら、無理なく管理していきましょう。

育てやすいししとう・甘とう系の種3選

種から育てるなら、育てやすさや食べやすさで品種を選びましょう。
家族で食べるなら、辛みの少なさや料理への使いやすさも大切なポイントです。

翠臣

株が丈夫に育ちやすく、たくさん収穫しやすい早生タイプのししとうです。
中〜後期まで実がつきやすいため、長く収穫したい人に向いています。
果実は細長い土佐ししとう形で、鮮やかな緑色に育ちます。

 

甘とう美人

辛みが少なく、食べやすい甘長トウガラシです。
実が大きめでやわらかく、焼いたり炒めたりするとおいしく食べられます。
辛いししとうが苦手な家族にもおすすめの品種です。

 

ししピー

辛みがなく、タネごと食べられるミニピーマンです。
ピーマン特有のくさみが少なく、ししとうやピーマンが苦手な人にも食べやすいのが魅力。
ヘタを取ればそのまま調理でき、炒め物や揚げ物など幅広く使えます。

 

ししピー 辛くないししとう 種

秋まで楽しむししとう栽培Q&A

秋まで楽しむししとう栽培Q&A

ししとうは、株の状態がよければ秋まで収穫を楽しめます。
ここでは、着果不良とあわせて気になりやすい疑問をまとめました。

Q. 辛いししとうが混ざるのはなぜ?

水切れや高温、乾燥などのストレスが関係しやすいとされています。
辛い実が続くときは、水やり・肥料切れ・採り遅れを見直しましょう。

Q. 真夏に弱った株は回復する?

根が生きていて新芽が出ているなら、回復する可能性があります。
まずは乾燥を防ぎ、採り遅れた実を早めに取り除きましょう。
肥料は一度に増やさず、株の様子を見ながら少量ずつ与えると安心です。

Q. 追肥はいつまで続ける?

収穫が続き、新しい花や小さな実がついている間は、2〜3週間に1回を目安に少量ずつ追肥します。
花が減り、新芽も伸びにくくなったら、追肥の回数を少しずつ減らしましょう。

まとめ|ししとうのサインを見て管理しよう

まとめ|ししとうのサインを見て管理しよう

ししとうの実がならない、花や小さな実が落ちるときは、水切れ・肥料切れ・株疲れを順番に見直しましょう。
鉢植えは乾きやすく、地植えも高温乾燥期は水不足に注意が必要です。
追肥は少量ずつ、収穫は若採りを意識すると、株の負担を減らせます。
採り遅れた実を残さず、株のサインを見ながら今日から少しずつ管理を整えていきましょう。

 

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