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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
🎯 結論:パイナップルには「水はけ・通気性抜群の酸性寄りの土」がベスト!
パイナップルを育てるなら、以下の3条件を満たす土を選びましょう!
1.水はけの良さが命!
パイナップルは根腐れに弱い植物です。水がたまると根が酸素不足になり、健康に育ちません。だからこそ、水はけの良い土を選ぶことが重要です。2.通気性バツグン!
パイナップルの根は空気を好みます。土の中に適度な隙間があり、酸素が行き渡る環境が理想的です。3. 酸性寄りの土がお好み
パイナップルは酸性の土壌を好む植物です。具体的にはpH4.5〜6.0程度が最適です。これはブルーベリー栽培にも使われる土壌環境に近いんですよ。🛒 すぐに使えるおすすめ土壌レシピ
🔰 初心者さん向け簡単レシピ
「専門的な配合が難しそう…」と思ったあなた、心配無用です!市販の観葉植物用培養土 + ピートモスという組み合わせが効果的です。市販の培養土をベースに、ピートモスを少し混ぜて酸度を調整するだけで、パイナップルに適した環境が作れます。
👨🌾 プロ級ブレンド
鹿沼土7:腐葉土3の配合がおすすめです。鹿沼土: 酸性の軽石系用土で、水はけと通気性に優れています。
腐葉土: 適度な栄養と保水性を提供します。
💡 土をワンランクアップさせるコツ
市販の培養土をベースにしつつ、少しだけ手を加えるとさらに良い環境になります。赤玉土
赤玉土を少し多めに混ぜると水はけが向上。パーライト
パーライトを追加すると通気性アップ。ピートモス
ピートモスを混ぜると適度な酸性度に調整できます。⛔ 避けるべき土壌
以下のような土壌はパイナップル栽培に適していません。
- 真砂土: 粘土質で重く、水はけが悪い
- 田土: 水を溜め込み、通気性が悪い
🤔 なぜこの土が良いの?パイナップルの特性から理解する
🌎 熱帯の故郷が教えてくれる「理想の土」
パイナップルの原産地では:
- 暖かい気候: 一年中温暖な環境
- 砂質土: 水がサッと抜ける軽い土壌
- 酸性土壌: pH値が低め(4.5〜6.0程度)
🌱 パイナップルの根の特徴を知る
パイナップルの根系には特徴的な性質があります。その根は地表近くに浅く広がる傾向があり、深く掘り下げるのではなく、株の周囲に横方向に伸びます。この浅い根系の特性が、パイナップルの土壌選びにおいて重要な意味を持っています。
❓ なぜ浅い根系は過湿に弱いのか?
パイナップルの根が浅く広がる理由は、その原産地の環境への適応の結果です。しかし、この特性は水はけの悪い環境では大きな弱点となります。🏗️ 深い根系と浅い根系の違い
深い根系を持つ植物(例:大きな木)と浅い根系のパイナップルを比較すると:深い根系の植物は、地面から様々な深さに根を張り巡らせています。土壌が湿りすぎても、深い位置にある根は影響を受けにくく、植物全体の機能を維持できます。まるで高層ビルのように、1階が浸水しても上の階は無事なのです。
パイナップルの浅い根系は、ほとんどの根が同じ深さに集中しています。そのため、少しの水位上昇でも根全体が影響を受けます。これは平屋建てのように、床上浸水するとすべてが水没してしまうのと似ています。
💧 過湿環境がもたらす問題
水分過多の環境では、パイナップルの根は次のような問題に直面します。
- 酸素不足: 水が土壌の隙間を埋めてしまうと、根が呼吸するための酸素が不足します。
- 根腐れの発生: 酸素不足と過湿によって根が弱り、腐敗が始まります。
- 病原菌の繁殖: 湿った環境はカビや雑菌が繁殖しやすく、弱った根は感染しやすくなります。
パイナップル栽培におすすめの土
パイナップル専用赤土 10kg
パイナップル専用赤土 10kg
パイナップルの生産量が日本一の沖縄県 沖縄県内でも土壌が酸性の赤土と言う限られた地域でしか栽培できません 弊社ではパイナップル産地地域の赤土のみ袋詰し販売しております (商品内容) パイナップル専用赤土10kg ※約8リットルとなります
ピートモス 1L ブルーベリー
ピートモス 1L ブルーベリー
ピートモスを使用することにより土壌を酸性に傾けます。 土壌を酸性にすることにより根がしっかり張り、生育が良くなります。 また、軽くて、保水性に優れた土壌改良資材です。
鹿沼土 約16-17L
粉抜極上品 鹿沼土 約16-17L[g7.5]
鹿沼土の中から硬さや純度等により厳選したものを、乾燥炉で250〜350℃もの高温により熱風乾燥した硬質品です。一般的に売られている鹿沼土は、安い値段に対応するために品質にはこだわらず、開け拡げられたビニールハウスで日光(天日)による乾燥を行っているものが多いため、日照の少ない時期や天候不順等、季節によっては乾燥が十分でなかったり、乾燥させている途中で外部から雑草の種子等が飛来する可能性もあるのですが、本品は管理の行き届いた工場内で高温による機械乾燥を行っているため、一粒一粒が均一に乾燥されています。
熱帯果樹専用の土 10リットル
【送料無料】熱帯果樹専用の土 10リットル
沖縄の熱帯果樹農家が使用している土です マンゴーやライチ、ジャボチカバなどの熱帯果樹に最適な土です 通気性が良く、水はけが良いのが特徴です。
プロトリーフ 盆栽の土 2L
培養土 プロトリーフ 盆栽の土 2L
特長●焼成赤玉土を基本とした、盆栽専用培養土です。●通気性と排水性に優れ、崩れにくい原料を使用した土です。
パイナップルの育て方
🏆 まとめ:パイナップルの土づくりのポイント
パイナップルは南米の熱帯地方で進化した植物で、その浅く広がる根系には特有の要求があります。「水はけ良く・通気性高く・弱酸性」の土壌環境が、健全な成長には欠かせません。自然の生育環境に近い土壌を用意することで、パイナップルは健康に育ち、美味しい実をつけるでしょう。パイナップル栽培を始めるなら、「水はけ・通気性・酸性度」の3つを意識した土づくりから。これらを押さえれば、あなたのパイナップルもきっと元気に育ちますよ!
(画像提供:沖縄のうまいもの屋 長浜商店 https://www.rakuten.co.jp/awamorisyouten/)