パイナップルのクラウン挿しに挑戦!おいしい果実を収穫できる育て方も伝授します

残ったパイナップルのヘタから育てるクラウン挿しに挑戦しよう!家庭で簡単にできるパイナップルの育て方をご紹介します。用土や水やり、肥料のコツや水挿し(水耕栽培)での栽培法、冬越しの仕方など詳しく解説します。


 


 

パイナップルの果実の捨ててしまう部分を使って育てる、クラウン挿しの方法を紹介します。お馴染みのトロピカルフルーツとして広く親しまれていますが、実は家庭でも育てるのが意外と簡単なんです。おしゃれな鉢に植えれば、観葉植物として楽しむこともできます。パイナップルの育て方なども詳しく解説するので、取れたての美味しい果実の収穫に挑戦してみましょう。

パイナップルの基礎知識

学名:Ananas comosus パイナップル科の多年草 原産地:熱帯アメリカ

フィリピンやブラジル、タイなどで盛んに栽培され、比較的とげが少なく品質がよいスムースカイエン種がよく栽培されます。日本でも沖縄の北部などで、スムースカイエン種の他にスナックパインやピーチパインが生産され、育種も盛んに行われています。生産地では苗を植え付け後から2年ほどで、茎の先端に大きな果実をつけます。収穫後の株は実を付けませんが、親株から出る子株を1本だけ成長させると次の年にまた果実を付けます。これを何度も繰り返して果実を成らすことができますが、通常は果実がだんだんと小さくなります。

やせた土壌でも育ち、多肉植物と同じくらい乾燥に耐える生命力の強い植物です。寒さにも意外に強く、水を控えれば3℃近くまで耐えます。冬に室内に取り込めば、家庭で容易に越冬します。
栽培して完熟した果実を収穫して味わうと、一般に流通するものより甘く美味しいです。葉にきれいな斑が入る品種もあり、果実も同様に食べれます。春から夏頃には、果実付きの苗も流通します。パイナップルにそっくりの小さな実をつける近縁の種類もあるので、間違えないように注意してください。


 

クラウン挿しに挑戦

パイナップルの果実の上についている葉の部分は、冠芽、またはクラウンと呼ばれます。市販のパイナップルでもクラウンが傷んでなければ、クラウンを使ってさし木が可能です。適期は4月から9月です。それ以外の季節も成功率は下がりますが、室内の暖かい場所に置けば無事に越冬する可能性があります。

用意するもの

フィリピン産などの一般的な大きさの果実のクラウンなら、鉢は4号~5号が適します。沖縄産のスナックパインなど、やや小さい果実のクラウンは、3.5号くらいの鉢がよいでしょう。
クラウン挿しの用土は、鹿沼土を使用します。果実の表面やクラウンで皮膚が傷つくことがあるので、厚手の手袋や軍手を2枚重ねにして作業を行います。

鹿沼土 撮影:小川恭弘


クラウンの外し方

作業前に、まず厚手の手袋などをはめてください。食べごろの果実を、クラウンと実の部分をしっかりと持ち、回転させるとクラウンが果実からきれいに抜けます。未熟な果実だと、かなり力を入れないと外せないことがあります。ナイフなどで切る方法もありますが、回転させて外したほうが切り口が少なくお勧めです。

撮影:小川恭弘




クラウン挿しの方法

クラウンの底の部分についている葉を5~10枚ほど、丁寧に剥がすように取ると既に小さな根が発根していることがあります。次にクラウンを、鉢に底の部分が軽く埋まる程度まで鹿沼土で植えつけます。クラウンの背が高くて安定が悪いようでしたら、支柱を立てて固定してください。

すでに発根しているクラウン 撮影:小川恭弘


その後の管理

置き場所は、強い直射日光は避け、室内の明るい場所や風があまり当たらない軒下のような場所が適します。
水やりは、鉢土の表面が乾き始めてから与えてください。新芽が勢いよく成長を始めたら、通常の管理を行ってください。結実までは、だいたい3~5年ほどかかります。

撮影:小川恭弘


水ざし

クラウンを果実から外した後、日陰で1週間くらい切り口を乾かしてから底の部分を水につけると、1か月ほどで発根します。ただし長期間栽培すると弱り、高温期は腐りやすいので注意してください。雑菌による腐敗を防ぐため、水もできるだけ毎日取り換えたほうがよいでしょう。

撮影:小川恭弘


パイナップルの育て方!置き場所や作業のポイント、水やり、肥料を解説

Photo by Roman Lashkin

置き場所、作業

結実させるためには、日光によく当てるようにしてください。適度な通風も大切ですが、風当たりが強すぎるような場所に置くのは避けてください。5月から10月は、戸外の日当たりのよい場所に置くとよいでしょう。ベランダなど狭いスペースに置く場合は、葉の尖った先端部を少し切ると安全です。

花芽が出て背が高くなってくると安定が悪くなり、根もあまり発達しないので、風で倒れると深刻な被害になりやすいです。花芽が出たら支柱を立てて誘引し、鉢を風当たりの弱い場所に置くとよいでしょう。
果実は強い直射日光下では日焼けして傷んだりするので、生産地では遮光ネットや袋かけして果実を保護します。家庭でも7~8月に果実が付いている株は、午前中だけ日光が当たる場所に移動するか、遮光ネット等を被せてください。
害虫等の被害はほとんどありません。


水やり、肥料

肥料と水が少ないと生育に時間がかかり、果実も小さくなってしまいます。おいしい果実を収穫したい場合は、適度な水やりと肥料が大切です。
根が過湿を嫌うので、鉢土の表面が乾いてから水やりします。ただし開花結実中は乾きやすくなるので、水切れに注意してください。また葉の付け根からも水を吸収するので、乾燥するときは株全体にかかるように水やりしてください。
肥料は窒素とカリを多く好みますが、そのような配合の肥料は一般的ではないので、肥料の3要素が等量に配合された化成肥料を4月から10月の成長期に規定量与えてください。通販では、パイナップルに最適な専用の肥料を購入することができます。

パイナップル肥料 パイン新1号2kg
ITEM
パイナップル肥料 パイン新1号2kg
・アンモニア性窒素 12.0%
・く溶性りん酸    3.0%
・内水溶性りん酸  1.0%
・水溶性加里    12.0%
・配合原料:硫酸アンモニア、塩化加里、加工りん酸肥料
・正味重量:2kg
・価格:800円前後

パイナップルの植替えの方法!鉢や用土は?

大き過ぎる鉢は根腐れと生育不良の原因になるので、生育にしたがって徐々に鉢サイズを大きくしてください。最終的に8号から10号鉢サイズまで大きくするとよく結実します。
用土は、排水がよく酸性の土を好みます。鹿沼土に腐葉土を3割ほど配合した用土などがお勧めです。石灰をまいた土やハーブの土などアルカリ性の土で植えると、育たず枯れてしまうので注意してください。

腐葉土と鹿沼土 撮影:小川恭弘



特選 鹿沼土約14L
ITEM
特選 鹿沼土約14L
・容量14L
・価格:430円程度
使いやすい鹿沼土です。崩れにくく団粒性に強い。ブルーベリーのピートモスに混ぜて使っています。本当に使いやすい単用土です。 出典:

パイナップルの冬越しの仕方は?


霜が降りる前に室内に取り込み、日光がよく当たる窓際に置いて下さい。室内に入れれば、意外と容易に越冬します。ただし早く実を収穫したい場合や、大きくておいしい果実を味わいたいなら、最低温度が15度以下にならない暖かい場所に置いてください。
水やりは鉢土がほぼ完全に乾いてから与え、乾かし気味に管理します。水やりした日や冷え込みが厳しい時は、温度が低下しやすい窓際から部屋の中央付近に移動すると安心です。

おいしい果実の収穫!収穫後の株は?

果実の表面が黄色っぽくなり、香りが最も強くなったときが収穫時です。よく熟していない果実を食べ過ぎると、口内が荒れるので気を付けてください。タンパク質分解酵素を含むため、肉類を柔らかくする効果があります。その他、筋肉疲労の回復、夏バテ、老化防止に効果があります。
収穫後は、株元付近から発生する子株を取って育てると、クラウン挿しより早く果実を収穫することができます。


 

気軽に始められて、とっても楽しめるパイナップル栽培!

無駄になってしまうクラウンを利用すれば、気軽にパイナップルの栽培を始めることができます。まずは水栽培からチャレンジして、根が出る様子を観察するのも楽しいでしょう。気軽に始められて育てるのも意外と簡単、観葉植物として楽しみながら果実も収穫できる、お得なパイナップルの栽培に挑戦してみましょう。

 

 

紹介されたアイテム

パイナップル肥料 パイン新1号2kg

パイナップル肥料 パイン新1号2kg

¥800 税込

特選 鹿沼土約14L

特選 鹿沼土約14L

¥429 税込

関連する記事

このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード