東京の農業の担い手を育成するため、2020年に誕生した東京農業アカデミー。第6期生として学ぶ澤田賢一さんに、就農を目指す理由、研修の印象、将来のビジョンなどを伺いました
高知のショウガ農家での体験をとおして
農作業体験がきっかけに
精密機械の部品製造に携わっていた澤田さん。仕事は順調で不満はなく、転職を考えたこともありませんでした。それが変わったのは1年前。高知のショウガ農家と知り合いになり、ほ場の見学と体験をさせてもらうことになったのです。

就農への道を探った1年間
農業をやりたい、そう思ってから澤田さんはすぐに動き始めました。市役所に就農相談に行ったり、農家に話を聞きに行ったり、あらゆる可能性を模索しました。

そんな状況のなか、八王子市の農家さんから東京農業アカデミーのことを教えていただいたんです。
東京農業アカデミーの説明会には数回訪れて、スタッフの方たちの意欲を感じたという澤田さん。

アカデミーで、一から農業を学び始めたという方ばかりだったので、自分もできるんじゃないかと強く思うようになりました。
アカデミーで体感した「ザ・農業」
身体で感じる農業
東京農業アカデミーに入る前は、小中学校のように机に座って勉強することが多いイメージをもっていました。実際には朝から夕方までほとんどがほ場での実習です。

筋肉痛はありますが、毎日よく眠れて健康的です。体重が入講前少しオーバー気味だったのですが、おかげですっきりしました。
たくさんの種類を栽培
入講して約3カ月で育ててきたものは、キュウリ、エダマメ、ナス、オクラ、ピーマン、シシトウ、ズッキーニ、トマト、スイートコーン、サトイモ、ショウガ、カブ、ベカ菜、メロン、パッションフルーツとかなりの種類です。

入講してすぐ種をまいたものが2~3カ月で収穫できるようになるのを見て、サイクルの早さを実感しました。
効率を考えながらの作業
きめ細かく教えてくれる指導員
農業で食べていくには、ていねいに作業するだけでなく、効率をよくすることも大切です。品質のいいものをつくらなくてはいけないのは大前提として、一定以上の生産量を確保しなければ、十分な収入にはつながりません。

就農後にすぐ実践につなげられることを日々学んでいます。
同期はお互いに気遣いがある
同期はそれぞれに助け合いながら過ごしています。第6期生には女性が2人いるため、力仕事は男性が自然に引き受けます。

大型特殊免許も取得できる
農業機械の操作が楽しい
東京農業アカデミーでは、就農後にどのような機械があれば役に立つのか、何を買えばいいのかを知るために、あらゆる農業機械を導入しています。「こういうものがあれば作業が楽になる」ということを知っていれば、将来的に機械投資を行う際にその知識が生かせます。

アカデミーにいる間に大型特殊免許も取らせてもらえるようです。
先輩を見て1年後を想像
先輩研修生はアカデミー内に自分の区画をもって、自ら計画し作物を管理しています。それを見ていて、澤田さんは1年後を心待ちにしているといいます。

ほかの人とはちょっと違うことをやりたいと思っています。
手本となるショウガ農家になりたい
ショウガの産地としてよく知られるのは高知県や熊本県ですが、澤田さんは東京で本場に負けないようなショウガ農家を目指しています。

2年間無収入で勉強することを決意するのは簡単ではありません。それでも、「中途半端な知識で就農するよりも、2年間で栽培技術や経営を身につけるのは、結果として農家への近道になると思います」と澤田さん。
東京農業アカデミーで培った知識と経験で、2年後には立派な農家としてスタートを切っていることでしょう。





















