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ライター - murasaki
DIYなどのものつくりや植物系のガジェットが好き。
屋上で菜園をしたり、自作器具で水耕栽培をしたりしています。…続きを読む
ミニ温室って?

撮影:murasaki
冬に植物を寒さから守ってくれる温室。農作物用の大きなものだけではなく、室内の植物を守るための小型のものも。特に、寒さに弱い種類の多肉植物や蘭などによく使われます。小さな温室は植物にとって効果的なだけでなく、見た目も楽しくしてくれます。今回は「植物をかっこよく見せる温室」をテーマに、小さな温室を作ってみようと思います。
市販のミニ温室が気になる方はこちらの記事から。
植物園の温室がかっこいい

出典:写真AC
さて、どんなデザインがいいでしょうか?かっこいい温室といえばそう、植物園。植物好きなら一度は訪れたことがあるのではないでしょうか?
そして植物園でよく使われ、そして私が最もかっこいいと思うのがドーム型!というわけで、今回はドーム型の温室を作ることにします。
ジオデシックドームとは?

出典:pixabay
ドームにも構造の種類はいろいろあるのですが、私が一番気に入っているのはジオデシックドームといわれるもの。考えた人の名前をとってフラードームともいわれます。三角形を組み合わせて球に近い形を作っているのが特徴。少ない材料で頑丈に作ることができるので、さまざまな建築物に使われています。
ドーム型ビニールハウスを自作する
パーツを3Dプリント

作るとなっても実際どうなっているの?というとよくわからないですよね。設計について
詳しく解説されているサイトもありますが、簡単に作りたいならより便利な方法があります。それがthingverseというサイト。無料の3Dモデルが公開されています。
ジオデシックドームは人気で、さまざまなパーツが見られます。今回は
こちらをダウンロードし、ビニールをかぶせて留められるように少し改造します。

撮影:murasaki
それを3Dプリンターで出力していきます。六角形パーツを20個、五角形のパーツを6個用意します。
骨組みのパーツを作る

撮影:murasaki
フレーム部分は竹ひごを利用。今回は約9cmを35本、約8cmを30本用意しました。大きくしたければ、この竹ひごを長くしてやればOK。
組み上げて固定

撮影:murasaki
あとは粛々と組み立てていくだけ。まずは五角形のパーツに短い竹ひごを刺していき…

撮影:murasaki
長い竹ひごで周りを囲んでいきます。組み立てながら接着した方が作業が進めやすかったです。特にホットボンドを使うと一瞬で接着されて便利。

撮影murasaki
この六角形をつなげていくとドームの片鱗が見えてきます。ワクワクしますね!

撮影:murasaki
全部組み上げるとこんな感じ!お、結構かっこいいのでは?
ビニールを被せてキャップで固定

撮影:murasaki
ここにビニールハウス用のビニールをかぶせ、かぶせた上からキャップをして止めれば完成!どことなく火星にでもありそうな雰囲気になりました。
しかしビニールのせいでしょうか、何だかかっこよくない…?
というわけで第2弾、プラ板で作ってみることにします。
プラ板でドーム型ハウスを作る
展開図を作る

作成:murasaki
さて、今度はプラ板で作るため、ペーパークラフトのように展開図を作って組み立てることにします。展開図を作ります。作ったものは
こちらにおいておくので、DLして使うこともできます。
カットする

撮影:murasaki
透明な材料の中では比較的手に入りやすく扱いやすい。今回はB4を3枚使います。パーツは全部で6個。
折り目を付ける

撮影:murasaki
半分切った線を使って折り曲げます。ヒーターの温風などで少し温めながら作業するとやりやすいです。
接着する

撮影:murasaki
折ったら各パーツ内を接着します。

撮影:murasaki
接着すると見事なドームに。1枚1枚はペラペラですが、組み合わせると全体としてはなかなか丈夫です。
小さな植物を並べて植物園風に!苗の保護や鳥よけにも

撮影:murasaki
多肉植物に被せれば、まるで自分だけの小さな植物園。寒く乾きがちな冬場、植物にも優しいですね。

撮影:murasaki
ベランダで鳥につつかれてかわいそうな紫キャベツに掛けてあげました。これで鳥に狙われることもないはず!?

撮影:murasaki
なかなかモダンな感じになりました。特に苗の時期の保護にいいかもしれません。
ビッグサイズで作っている人も

さて、今回作ったジオデシックドーム、地道な作業はありますが、案外簡単にかっこいいドームを作ることができます。製作の初めの方で紹介したThingerseでは、人が入れるサイズ作った人も!可能性は広いジオデシックドーム、まずは小さい温室から挑戦してみては?
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