土壌改良にも使われるパーライトとは?種類や選び方、使用時の注意点など

バーミキュライトと同じように園芸の土壌改良にも使用される「パーライト」とは、一体どんな素材でしょう?断熱材などの建築でも使用されるパーライトの組織構成や種類(真珠岩・黒曜石など)、特徴や価格について紹介します。


パーライト

出典:写真AC
土壌改良材として使用されることの多いパーライト。ここではパーライトの種類や使い方、目的別の選び方などを詳しく解説していきたいと思います。

パーライトとは

パーライトは、ガラス質の火山岩を高温で加熱し、急激に水分を蒸発させることで内部の構造を多孔質化させています。パーライトが軽く、排水性や保水性、通気性に優れているのはこの多孔質化によるものです。

一般的にパーライトは土壌改良などの目的で園芸に使用されますが、保温・断熱性が高く、耐火性もあることから建築材料などにも使用されており、セメントと混合したパーライトモルタルが建築現場で活躍しています。

パーライトの原料

黒曜石
出典:写真AC
パーライトの原料は海外では真珠岩のみですが、日本では真珠岩のほかに黒曜石、松脂岩(しょうしがん)などが使用されています。

パーライトの組織

パーライトの組織は、柔軟性のあるフェライトと、強靭なセメンタイトが層状になって形成されています。顕微鏡で見ると、この微細複層組織が真珠のように輝いているため「パーライト」と呼ばれるようになったといわれています。

パーライトの特徴

パーライトには優れた軽量性のほかに、土壌の排水や保水、保肥性の向上、断熱や耐火性、軽量性などの特徴があり、農業だけでなく工業分野でも幅広く使われています。また、土の団粒化にも貢献してくれるため、微生物を増やし、土壌を改善する効果もあります。

パーライトの種類

パーライトには、真珠岩や黒曜石など原料によっていくつかの種類があります。

真珠岩パーライト

真珠岩のパーライトは、保水性の高さが特徴。水分を多く含む真珠岩が高温で熱せられた際に、内部の水分が膨張し、真珠岩の壁を破壊することで、スポンジのような多孔質構造になるためです。土が乾きやすかったり、水はけが良過ぎるといったときには真珠岩のパーライトを配合すると土壌の改良になります。

黒曜石パーライト

黒曜石のパーライトは、通気性・排水性の向上を目的として使われます。土の水はけが悪いときや、植物の根の発育不全などに土壌改良材として使用すると効果的です。また排水性の高さから、鉢底石にも利用されます。

松脂岩パーライト

松脂岩のパーライトは、園芸でも一部使用されることがあります。ただし、ほとんどのパーライトの原料には、真珠岩か黒曜石が使用されています。

園芸で使用するパーライト

パーライトを用土に配合した花の鉢
出典:Flickr(Photo by Clivid
種類によって効果が違うパーライトは、用途や目的に応じて使い分けましょう。

土壌改良でパーライトを使用するには?

パーライトを使用する際には、まずは土壌がどんな状態であるかを見極めてから、それに合ったパーライトを選ぶようにしましょう。

目的に応じてパーライトを選ぶ

ペチュニアのハンギング
出典:写真AC
上記のように、パーライトは原料によって特徴が異なります。
土壌の水はけが悪く、根腐れを起こすなどのトラブルがある場合には、排水性を高める黒曜石のパーライトを。逆に水はけがよすぎて、土がすぐに乾いてしまう状態なら保水性を高めてくれる真珠岩のパーライトを選びましょう。また、ハンギングで鉢の軽量化を求める場合には、どのパーライトを選んでも問題ないですが、排水性や保水性などの特徴を踏まえて、植栽する植物に適したものを使用してください。

パーライトを使用する時の注意点

花の植え替え
出典:写真AC
パーライトはとても軽いため、度重なる水やりでパーライトのみが表面に浮き上がってくることがあります。植え替えをする際には、再度土とパーライトをよく混ぜ合わせましょう。また、パーライトには肥料分がないので、用土として単独で使用するには向いていません。

パーライトの使用量は?

パーライトの使用量は、土全体に対して1~2割程度が目安。挿し木や育苗などには単体で使うこともあります。

パーライトを挿し木や種まきに使用するには?

園芸用土
出典:Flickr(Photo by John Tann
挿し木には、保水性の高さが求められるため、真珠岩のパーライトがおすすめです。パーライト単体でもいいですし、赤玉土やバーミキュライトなどを混ぜても良いでしょう。種まきにパーライトを使用する場合は、ほかの土と混ぜて使用するのが一般的ですが、水耕栽培の場合はパーライト単体に種まきすると、発芽もよいのでおすすめです。

土壌改良材「バーミキュライト」との違い

パーライトとバーミキュライト
出典:Flickr(Photo by Urban Turnip
バーミキュライトもパーライトと同じように、主に土壌改良材として使用されます。バーミキュライトの原料は、苦土蛭石(くどひるいし)という鉱物。バーミキュライトも熱処理により多孔質化しているため、保水性や軽量性、断熱性といった特性を備えています。バーミキュライトはパーライトとよく似た性質を持っていますが、パーライトよりも保水性が高いため、種まきや挿し木用にはさらに適しています。

パーライトの価格は?どこで買えるの?

園芸店
出典:写真AC
パーライトは、2Lほどの少量から50Lの大袋まで販売されており、価格もさまざま。少量のものであれば100円前後で購入できます。販売場所はホームセンターや園芸店ならまず間違いないですが、最近ではダイソーなどの100均でも手に入ります。

種類別おすすめのパーライト

真珠岩パーライト

保肥性や保水性を補う

ITEM
田宮園芸 パーライト
真珠岩を高温で焼いたパーライトです。多孔質で非常に軽く保水性などに優れています。ピートモスやバーミキュライトなどと混ぜて使うこともできます。

・容量:2L

挿し木や挿し芽にも

ITEM
瀬戸ヶ原花苑 パーライト
容量10Lに対し重さが2kgと、とても軽量。軽量化と通気性を向上させる土壌改良材です。ほかの用土との配合例も記載されているので、初心者でも迷わず使用できます。

・容量:10L

バラの挿し木用に購入。パーライトの底が水に浸かる程度にして挿し木すると、ほとんどのものが成功します。平均して80~90%は挿し木が成功します。たぶん、水が腐らないので、それがいいんでしょうかね~。気に入ったバラは、バックアップ用に挿木するので、とても重宝していますヽ(^。^)ノ


黒曜石パーライト

吊り鉢などにも最適

ITEM
平和 パーライト
黒曜石からできたパーライト。高温処理しているのでとても清潔で、通気性・排水性の改善に効果を発揮します。土と混ぜることで鉢の軽量化にも。

・内容量:4L

とても軽い鉢底石

ITEM
プロトリーフ かる~い鉢底石
鉢底に敷くためのパーライトで、鉢の中の通気性・排水性の向上はもちろん、根腐れも防止します。また鉢底からナメクジが侵入するのを防ぐ効果もあります。鉢底石として使った後に細かく崩せば、土壌改良材として再利用することもできます。

・内容量:12L

今までで10袋くらい買ってます。はじめは近所のホームセンターで小袋で買い、使用して気に入りました。大袋が置いてないので他店で見つけては購入。本当に軽くて、大きな鉢や季節によって場所を移動させる鉢植えの底石に重宝しています。使用後に土にまぜても良いところも気に入っています。力をいれるとシャワシャワと崩れるので好き嫌いはあると思いますが私は気になるほどではありません。この軽さでこの強度なら満足です。


パーライトが含まれた培養土

培養土には保水性・排水性を兼ね備えた団粒構造が適しているので、培養土にはパーライトが含まれていることが多いです。パーライトが含まれた培養土は従来のものより軽く、作業もしやすいのが特徴。また、作物の病気を予防するためにも、培養土の資材は無菌であることが望ましく、高温処理されたパーライトはとても清潔なので適した資材であるといえます。

有機質がたっぷり入った培養土

ITEM
エース(ACE) 花と野菜の培養土
緩効性肥料と即効性化成肥料が元肥として入っている培養土。パーライトのほかにも、ピートモスやバーミキュライト、木質堆肥なども配合されています。従来の土に3~5割程度混ぜ込み、土壌改良改良材としての使用も可能。

・容量:14L

早く、この商品に出会っていれば良かったと思います。作物を育てる基本の土づくり、小区画に大切に育てたいところに使いました。


菌根菌配合で植物が丈夫に育つ!

ITEM
プロトリーフ 花野菜用かる~い培養土
花や野菜に使える培養土で、植物に成長促進効果をもたらす菌根菌配合をしています。とても軽く、作業もしやすいです。

・容量:25L

ベランダの手すり部分にポットを引っかけてプランター栽培いるので、少しでも土が軽いと嬉しい、と考えて購入しました。
商品到着後、持ち上げてみると……。
商品名の「かる〜い」という言葉は本当でした。看板に偽りなしです。
計測したわけではありませんが、ホームセンターで買った同量の袋と比べると、体感で半分くらいの重さです。


パーライトは目的に合わせて上手に活用しよう!

出典:写真AC
原料によって、土壌改良の目的や用途が分かれるパーライト。どのように用土を改良したいのか見極めて、パーライトを使い分けるようにしましょう。

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sayuri kaku
sayuri kaku

暮らしを楽しむことを追求中。食、植物、アウトドアのことばかり考えています。