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お風呂やお酒に!育てられる薬草の種類と家庭での活用法


薬効が認められ、注目される薬草。畑や家庭で栽培できるものをたくさんあります。苗や種が手に入り、栽培できる薬草の種類を紹介します。また、煎じる、傷に塗るといった基本の使い方はもちろん、お風呂やお茶、お酒の作り方などの活用法を紹介。薬草を学べるカフェや薬草教室情報も。

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murasaki

DIYなどのものつくりや植物系のガジェットが好き。 屋上で菜園をしたり、自作器具で水耕栽培をしたりしています。…続きを読む

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出典:写真AC

ハーブは体にいいってよく聞きますよね?それは、ハーブの中には薬となる成分が含まれているものがあるから。西洋のハーブの他にも、体の不調を直したりする植物がたくさんあり、薬草として知られています。漢方薬の原料になるような珍しいものもありますが、身近に生えていたり育てている植物が薬になる、ということが実は多いんです。そんな薬草の種類や活用方法など、薬草の魅力を紹介します。

薬草とは?

出典:PIXTA

薬草とは薬用植物ともいい、生のまま使ったり、有効成分を取り出して薬の原料にする植物をいいます。薬草の歴史は古く、さらに現在ではその薬効が科学的にも認められています。

世界で古くから使われてきた薬草

薬草は今から約6000年前の古代メソポタミア文明でも使われていたとされています。古代中国やインカ文明でも使われていたとされており、世界中で古くから使われてきたものです。特に中国では高度に体系化され、日本にも漢方として入ってきました。

日本にもあった薬草学。今も続く薬草園も!

出典:PIXTA

『古事記』に薬草を使う神様が出てくるくらい、薬草は日本でも古くから使われていました。薬草学として花開いたのは江戸時代。徳川幕府が薬用植物の利用を進め、本の輸入や全国の植物調べを行いました。幕府が作った小石川御薬園は、今も小石川植物園として見学でき、花や薬草を楽しめます。

    薬草一覧

    数万種はあるとされる薬草、すべてをあげるのはとても無理!家庭で手に入り栽培できるものを10種、ピックアップして紹介します。ただし、薬用として特別に栽培されているものに比べ、園芸品種は薬効成分が少ないことがあります。

    最近注目の薬草

    1. アルニカ(ウサギギク)

    出典:PIXTA

    ヨーロッパの山で自生するキク科の植物。サッカーの長谷部選手がアルニカオイルをマッサージに利用していることで注目が集まっています。日本での栽培はあまり例がありませんが、プランターやポットでも栽培できるそうです。暑さに弱く30℃以上では生育が一旦止まりますが、秋になると復活します。

    ・薬効:鎮痛、抗炎症。抗青あざ、打撲傷、肉離れなど
    ・利用部位:花
    ・利用法:花を乾燥させたものを60度のアルコールに10日間漬け込み、その間は容器を毎日振ります。その後濾し、水で薄めたものを布にしたし、湿布として使います。または、オリーブオイルなどの植物性の油に乾燥した花を漬け込み、マッサージなどに利用します。
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    2. マンジェリコン(プレクトランサス)

    出典:PIXTA

    沖縄でよく飲まれる薬草で、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に効果があるとされることから、近年注目が高まっています。

    ・薬効:高血圧予防、高血糖予防
    ・利用部位:葉
    ・利用法:葉をつんで、沸騰したお湯に生のままの葉っぱを入れ、煮出します。一晩そのままおき、濾して葉を除いたものをお茶として飲みます。
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    3. カンゾウ

    出典:PIXTA

    もともと中国からヨーロッパにかけて自生していた草。根には強い甘味があるため甘い草、甘草と言われ、甘味料にも使われています。

    ・生薬名:甘草
    ・薬効:鎮咳、去痰、鎮痙、鎮痛
    ・利用部位:根
    ・利用法:根を掘り出し、乾燥させて煎じて飲みます。大量に取ると浮腫や筋弛緩を起こすので注意。
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    4. カキドオシ(カントリソウ)

    出典:PIXTA

    野原や道端にも生えるシソ科の多年草。薄紫の小さな花が咲きます。

    ・生薬名:連銭草(レンセンソウ)
    ・薬効:冷え性改善、鎮静
    ・利用部位:茎・葉
    ・利用法:春に葉と茎をとり、陰干しして粗く刻んで使います。冷え性や低血圧には湯船に入れて入浴します。食べたり、お茶にして飲むと鎮静効果があります。
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    5. オウレン

    出典:PIXTA

    キンポウゲ科で小さな花を咲かせる。山地や湿地などで見られる。種を巻いてから収穫まで5~6年かかるが、痩せた土地でも育つため、ほかの農作物が育ちにくい土地で栽培されます。

    ・生薬名:黄連(オウレン)
    ・薬効:健胃、整腸、下痢止め、消化不良、結膜炎
    ・利用部位:根
    ・利用法:根を掘り出し、乾燥させたものを粉末や煎じ薬とします。苦味があり、胃や腸に効きます。煎じ薬の場合、刻んだ根3~5gが一日の量とされます。
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    6. ウイキョウ

    出典:PIXTA

    ハーブの「フェンネル」と聞けば、思い当たる方も多いのでは?ウイキョウはセリ科で、1.2~1.5mにもなる多年草。果実は香りが良く、スパイスとしても利用されます。

    ・生薬名:茴香(ウイキョウ)
    ・薬効:健胃、去痰
    ・利用部位:果実
    ・利用法:9月ごろ、完熟手前の果穂を刈り取り、天日干ししたものを叩き、果実を集めます。これを粉末にしたものを0.5~3gを1日に数回に分けて飲む、5~8gを煎じて飲むと良いとされます。
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    7. ウコン

    出典:PIXTA

    ショウガの仲間のウコンは二日酔いに聞くとして有名ですが、その他にもさまざまな効果があります。

    ・生薬名:鬱金(ウコン)
    ・薬効:胃炎、吐血、痔、胆石、血尿、てんかん、月経不順など
    ・利用部位:根
    ・利用法:秋の終わりに根を掘り、蒸したあとに乾燥させます。乾燥させたものを1日5~10gとして煎じて飲みます。痔や切り傷、腫れ物には粉末にしたものを水で練って患部に塗ります。
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    8. アロエ

    出典:写真AC

    アフリカ原産の、ユリ科のアロエは日本でも「医者いらず」として有名。特にキダチアロエが使われます。栽培しやすく、使いやすい薬草。

    ・生薬名:蘆薈(ロカイ)
    ・薬効:消化不良、胃炎、便秘、火傷
    ・利用部位:葉
    ・利用法:葉の内部を生のまますりおろして食べる、葉の汁を煮詰めたものを食べる、生の葉を水で煮出したものを飲むなどの服用の仕方があり、少量で消化不良・胃炎に効き、量を増やすと便秘に良いとされます。火傷や虫刺されには葉を切り開いて内部のゼリー状の部分を貼り付けて使います。
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    9. ハトムギ

    出典:写真AC

    湿地などに自生していることもある、1~1.5mの一年草。ジュズダマの変種。

    ・生薬名:鳩麦、薏苡(ヨクイニン)
    ・薬効:滋養強壮
    ・利用部位:果実・種子
    ・利用法:秋に茎を刈り取り、太い棒などで叩いて果実を落とし、果実のみを天日干しします。フライパンで軽く炒り、水を入れたヤカンで30分ほど沸かすとハトムギ茶になります。美肌や滋養強壮の効果があり、しかもおいしいのでよく使われる薬草です。

    10. ベニバナ

    出典:Pixabay

    ・生薬名:紅花(ベニバナ)
    ・薬効:婦人病
    ・利用部位:花
    ・利用法:花を乾燥させ、煎じたりお茶として飲んだりします。産前産後、月経不順、更年期障害など婦人病に使われます。また、血行促進作用があり、打撲傷などにも使われます。
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    薬草の活用の仕方

    出典:PIXTA

    薬草の使い方としてベーシックなのは煎じて飲む、貼るなど。ほかにも、お風呂に入れる、お茶にする、薬草酒でカクテルをつくるなどといった使い方も。薬草によって適した使い方、量は違うので調べてくださいね。

    基本の使い方

    煎じて飲む

    Step1. 1日分の薬草を量ります。まとめて作り置きせず、1日に使う分を都度作ります。

    Step2. 土瓶やガラス瓶に薬草と水適量(500ml程度)を入れ、火にかけます。中火で煮立たせた後、弱火で40~50分かけて1/2~1/3の量にします。

    Step3. 茶こしを使って煮出した薬草をこし、除きます。

    Step4. 残った汁は冷蔵庫に入れ、1日3回に分け、食前30分~1時間前に飲みます。

     

    傷や火傷に。蒸して貼り薬として使う

    Step1. アルミ箔で薬草を包みます。蒸す際に水が入らないようしっかりと。

    Step2. 柔らかくなるまで蒸します。

    Step3. スジを除きよく練ります。

    Step4. ガーゼにペースト状になった薬草を広げ、患部に貼ります。乾いたら交換します。

    もっと身近に取り入れる

    出典:PIXTA

    薬草茶に

    Step1. 薬草を洗い、細かく刻んで干す

    Step2. フライパンやホットプレートで良い匂いの煙が出るまで炒る

    Step3. 普通のお茶と同じようにいれる

     

    お風呂の湯に入れて薬草風呂に

    Step1. 薬草を洗って刻む

    Step2. 布の袋に入れてお風呂に入れ、もみだす

    Step3. より効能を得たい場合には、煎じたものを加える

     

    薬草酒に

    Step1. 30度以上のお酒を用意します。ホワイトリカーが一般的ですが、ウィスキーやウォッカでもOK。

    Step2. 容器をアルコールで吹くか、熱湯を使って消毒します。

    Step3. 葉や根をよく洗い、水気をふきんで拭き取ります。

    Step4. 薬草を容器に入れ、そこにお酒を注ぎ、2~3カ月冷暗所で漬け込み、熟成させます。

    もっと薬草のことを知りたいなら

    出典:PIXTA

    カフェ・レストラン

    薬草について気軽に知りたいなら、薬草カフェに行ってみるのはどうでしょう?薬草を使ったお茶を実際に飲めたり、自分の体調に合わせて配合してもらったり、薬草について勉強できたり。東京の店舗を紹介しますが、ほかにも各地にありますよ。

     

    KAMPO煎専堂(東京 浅草)

    セルフスタイルのカフェで、1杯350円と、本格漢方を気軽に体験できます。また、漢ムリエ(カムリエ)と呼ばれる漢方ソムリエがおり、相談に応じてくれます。
    http://www.kampo-bar.com/kampo/

     

    ERBE LUCE(東京 門前仲町)

    薬局の2階にある健康サポートカフェ。カフェとしての利用はもちろん、栄養、漢方、ハーブ、アロマの相談ができます。管理栄養士や薬剤師などの専門家の方がいて安心。
    http://r.goope.jp/erbeluce/

     

    薬膳レストラン10ZEN(東京 品川)

    品川駅より徒歩5分、品川漢方ミュージアム内にあります。美味しい薬膳料理を楽しむついでに漢方について学べます。オシャレ空間で女子会にもおすすめ。
    http://10-zen.com/

    イベント・教室

    イベントや教室は薬用植物園で行われているものが多いです。このほかでもいろいろなところで行われていますので、ぜひ調べてみてください。

     

    東京都健康安全研究センター

    東京都薬用植物園の行事を見ることができます。薬草教室やミニ講演会などが開催されています。
    http://www.tokyo-eiken.go.jp/lb_iyaku/plant/kyoshitsu/

     

    昭和薬科大学薬用植物園

    大学内の植物園で、薬草教室を受けられます。4月~10月、ほぼ各月に催されています。
    http://www.shoyaku.ac.jp/garden/open/

     

    東京生薬協会

    公益社団法人東京生薬協会によって毎月一回行われる薬草教室です。

    http://www.tokyo-shoyaku.jp/proj/kyoshitsu/

    書籍

    薬草の書籍を紹介します。この記事を執筆するに当たり、参考にしています。

     

    『身近な薬草活用手帖: 100種類の見分け方・採取法・利用法』

    写真入りでわかりやい薬草の本。身近な野草や野菜が紹介されており、すぐにでも薬草生活が始められる内容です。
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    『身近な薬用植物:あの薬はこの植物から採れる』

    植物の自体だけではなく、それにまつわるちょっとした知識までしれ、読み物としても楽しい一冊。東京薬科大学名誉教授の指田先生が書かかれています。
    [my_affiliate_shortcode image=’https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/81PQ4n28EaL.jpg’ title=’身近な薬用植物:あの薬はこの植物から採れる’ description=’・著者:指田 豊、木原 浩—my_br—・出版社: 平凡社—my_br—・参考価格:2,590円前後’ price=” link_a=’https://www.amazon.co.jp/gp/product/4582513301/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=growlandmedia-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4582513301&linkId=705e84b1a8517d7d81eb51032f93447d’ link_r=’http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00s0mu6.0wgvl4d8.g00s0mu6.0wgvm386/?pc=http%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fkyoudo2014%2F86042312%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fkyoudo2014%2Fi%2F13314792%2F’ link_l=” link_c=” review=’ウイットの聞いた植物エッセイと植物の薬効に関する具体的なデータが豊富で、なんとなく良いという巷の類書と一線を画する書。
    折に触れて少しずつ楽しみながら読んで心が豊かになる、健康に良い植物に関心のあるすべての方にお勧めの隠れた名作です。’ quote_source=’Amazon’ quote_source_link=’https://www.amazon.co.jp/%E8%BA%AB%E8%BF%91%E3%81%AA%E8%96%AC%E7%94%A8%E6%A4%8D%E7%89%A9-%E3%81%82%E3%81%AE%E8%96%AC%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%AE%E6%A4%8D%E7%89%A9%E3%81%8B%E3%82%89%E6%8E%A1%E3%82%8C%E3%82%8B-%E6%8C%87%E7%94%B0-%E8%B1%8A/product-reviews/4582513301/ref=cm_cr_dp_d_show_all_top?ie=UTF8&reviewerType=all_reviews’]

    『薬草の科学(おもしろサイエンス)』

    薬草の効果の分析や、薬草の歴史、現在の市場や栽培法などについても知ることができる本。サクッと読めます。
    [my_affiliate_shortcode image=’https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ENRWDN3XL.jpg’ title=’薬草の科学(おもしろサイエンス)’ description=’・著者:佐竹 元吉—my_br—・出版社: 日刊工業新聞社—my_br—・参考価格:1,620円前後’ price=” link_a=’https://www.amazon.co.jp/gp/product/4526070211/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=growlandmedia-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4526070211&linkId=4ec8bec0e59d2fdf2c3ef8e2264367b6′ link_r=’http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/g00q0726.0wgvl569.g00q0726.0wgvm72c/?pc=http%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F12223722%2F&m=http%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fbook%2Fi%2F16330225%2F’ link_l=” link_c=” review=” quote_source=” quote_source_link=”]

    薬草を育てて生活に取り入れてみよう!

    西洋のハーブは生活に取り入れられることが一般的になってきました。ハーブに限らず日本の薬草も、薬としてしっかり使うまでは難しくても、生活に軽く取り入れるところから始めてみては?自分の育てた植物で健康生活を!

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