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まずは売上1,000万円を目指す!アスパラ農家がコントラクター事業を活用して白ネギ栽培を開始|竜ちゃんファーム


アスパラ農家の竜ちゃんファームは、2022年から大分県のコントラクター事業を活用して白ネギ栽培を開始。初期投資の負担が少なく、栽培や作業などの実務サポートもしっかりと受けられてメリットも大きいコントラクター事業とは?
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細川理恵

広告制作会社のコピーライター、旅行関連情報ツールの編集ディレクターを経て独立。全国各地の農園、食品関連企業を中心に取材・執筆を行う農業ライター、日本野菜ソムリエ協会認定野菜ソムリエプロ、AGRI PICK エディターとして活動中。…続きを読む


衛藤さんと竜誠さん

撮影:はちどりphoto(写真左:シセイ・アグリ 衛藤勲氏、写真右:竜ちゃんファーム 衛藤竜誠氏)
県内外からの異業種農業参入や農業法人誘致に積極的に取り組む大分県では、サポートの一環として、県内の農業総合企業コントラクターを紹介しています。コントラクターを活用すると、事業の計画段階から実際の農業経営に至るまで経験豊富な地元企業によるサポートが受けられ、農業参入に必要な初期投資費用も圧縮できるのがメリットです。

大分県豊後大野市でアスパラガスを栽培する竜ちゃんファームでは、2022年からコントラクター事業を活用して白ネギ栽培をスタートしました。コントラクター事業者のシセイ・アグリ株式会社 衛藤勲社長と竜ちゃんファーム 衛藤竜誠さんに、話を聞きました。

実家はお茶農家。親世代とは別に農業経営を行う

竜ちゃんファームの概要

竜ちゃんファーム
所在地:大分県豊後大野市
設立:2015年
栽培面積:アスパラ30a、白ネギ30a
従業員数:2名

30aの農地でアスパラガスを栽培

衛藤竜誠さんは2015年、勤務していた化学メーカーを退職し、新規就農でアスパラガスの栽培を始めました。農業への本格参入を決意したのは、父の死がきっかけだったといいます。
衛藤竜誠さん
衛藤竜誠さん
もともと実家がお茶農家で、いずれ農業をしようと思っていました。父が亡くなったのを機に、2年間考えてから農業参入して、お茶とは別にアスパラガスの栽培を始めました。

「ねぎ産出額100億円プロジェクト推進事業」を知る

2020年、実家とは別々の経営体として事業を行うことになった衛藤竜誠さんは、認定農業者の申請を行うために市役所を訪れました。担当者から栽培品目をたずねられ、アスパラガスのほか、大分県で栽培がさかんに行われている白ネギに興味を持っていることを伝えると、県の補助事業「ねぎ算出額100億円プロジェクト推進事業」について教えてもらいました。

「ねぎ産出額100億円プロジェクト推進事業」
大分県では、令和5年までに白ネギ(小ネギを含む)産出額100億円を実現するために、白ネギの新規栽培者などの機械導入を支援し、白ネギ栽培の開始に必要な機械の導入金額の2/3(県1/3 、市町村1/3)を補助。また、大規模経営体による技術指導なども行われている。

衛藤竜誠さん
衛藤竜誠さん
大分県の「ねぎ産出額100億円プロジェクト」で、農業機械や肥料・農薬のスターターセット購入時に、補助金を利用できました。

シセイ・アグリ株式会社のコンストラクター事業を活用して白ネギ栽培をスタート

衛藤さんと竜誠さん
撮影:はちどりphoto
衛藤竜誠さんは、白ネギ栽培を始めることについて、以前から親交のあった地元企業のシセイ・アグリ株式会社 衛藤勲社長に相談。シセイ・アグリは、20haの農地で白ネギの周年栽培を手がける、白ネギ栽培のスペシャリストです。衛藤竜誠さんは、同社が新しく始めることになったコントラクター事業について話を聞きました。

コントラクター事業とは
農業の専門技術を有し、高性能農業機械で農作業を請け負ってくれる専門家を意味する。新規参入の企業や農家がコントラクターを活用することで、農業機械をはじめとする設備投資や人件費などのコストを削減でき、農業経営の早期安定化にもつながる。


シセイ・アグリのコントラクター事業についてはこちら


衛藤竜誠さん
衛藤竜誠さん
白ネギ栽培を始めるにあたり、売上1,000万円を目指したいと思っていました。売上の目安は1反(約10a)で70万円といわれているので、一町歩(1ha)以上の規模でないと1,000万円には届きません。うちは妹とふたりで人的リソースもなく、いきなり面積を広げても管理していけるのか不安がありました。
自分たちで設備投資をしたり、人材を確保するのは大変だから、同じ地域内の当社と一緒にやって、竜ちゃんファームさんの得意な部分に特化したらいいんじゃないかと思いましたね。
衛藤勲社長
衛藤勲社長

コントラクター事業を活用するメリット

竜ちゃんファームでは、白ネギの苗の定植と防除作業をシセイ・アグリに委託しており、管理機での土寄せ作業は自らが行っています。コントラクター事業を活用することで、作業負担を大幅に軽減できていると言います。また、下記の点でも非常にメリットが大きかったそうです。

農業機械や設備などの初期投資が抑えられる

衛藤竜誠さん
衛藤竜誠さん
大型機械が必要な作業はシセイ・アグリさんにお願いできるので、農業機械などの初期投資を抑えられたのが一番のメリットでした。

コントラクター事業では、サービスを提供する企業側が所有する農業機械を使用しながら、適期作業など必要な仕事を請け負います。そのため、新規参入側で設備投資をしなくても事業をスタートでき、初期費用も大幅に軽減できます。

栽培技術面でのサポートが受けられる

衛藤竜誠さん
衛藤竜誠さん
白ネギ栽培について知識がなく、面積を広げることに技術面での不安がありました。シセイ・アグリさんには、栽培技術についても教えていただき、ダメなときはダメとはっきり言ってもらえるので助かっています。

竜ちゃんファームさんのように、「1,000万円稼ぎたい」という明確な目標をもつ人が増えてほしいですよね。経営の計画段階から関われるのも、コントラクター事業のよさだと思います。
衛藤勲社長
衛藤勲社長

10年後には白ネギの栽培面積を10haに!

竜誠さん
撮影:はちどりphoto
竜ちゃんファームでは、現在30aで白ネギ栽培を行っていますが、2023年には1haまで面積を拡大する予定です。
衛藤竜誠さん
衛藤竜誠さん
2023年は、白ネギで400万円、アスパラガスで300万円、合計売上700万円が目標です。
さらに、2028年には3,000万円、10年後には白ネギの面積を10ha、アスパラガスは50aにまで拡大していきたいですね。

アスパラガスの最盛期は3〜9月。その期間の白ネギ栽培はシセイ・アグリのコントラクター事業を活用して、アスパラガスの栽培に注力します。アスパラガスが一段落したタイミングで白ネギ栽培にも本格的に取り組み、年間を通して収益を確保できる体制を作っていきます。
アスパラガスがメイン品目で、白ネギでも売上が確保できます。さらに、空いている時間には当社から竜ちゃんファームさんに、出荷場での仕事などを依頼して、コントラクター側としての収入を得られるようになればいいね、と話しています。農産物を売るだけが農業者ではないよ、と(笑)
衛藤勲社長
衛藤勲社長


もともと手がけていた栽培品目に力を入れながら、これまでに経験のない作物を新たに加えて収入を確保できるコントラクター事業には、メリットがたくさんあります。農業の新規参入者だけでなく、すでに農業者として事業をスタートしている人も、コントラクター事業の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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