家庭菜園で春に植えたじゃがいもがちょうど収穫時期を迎え、先日、たくさん収穫してきました。じゃがいもは比較的育てやすく、春と秋の2回栽培できることから、家庭菜園でも人気の作物ですね。
私もかれこれ15年、いろいろなじゃがいもを育てて来ましたが、今年の春は5種類のじゃがいもを選んで植えました。今回は、私が育てた5種類のじゃがいもの特長やおいしい食べ方、レシピを紹介します。今年の秋植えの参考にしてみてくださいね。
家庭菜園で育てたじゃがいも5種
とうや|黄色い果肉でなめらかな食感
北海道南部に位置する洞爺湖から名付けられた「とうや」。皮の色は褐色がかった黄色で、果肉も黄味を帯びていますが、私の家庭菜園では少し白っぽいものができました。皮がむきやすく、粘質のなめらかな食感が特長です。皮をむいた後や調理後も黒く変色しにくく、煮崩れしにくいので煮物に向いているといわれていますが、私のおすすめはこちら。とうやのおすすめの食べ方
1)じゃがバター
2)コロッケ
3)マッシュポテト
レッドムーン|「赤いじゃがいも」として人気上昇中
皮の色が赤っぽく、メークインのような形をしているレッドムーンは、こぶりなサツマイモのような印象を受けます。食べてみると甘みが強く粘質で、黄色い果肉も食欲をそそります。食味がよく、家庭菜園向きの品種なので、ぜひ秋植えにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。おすすめの食べ方はこちら。レッドムーンのおすすめの食べ方
・ポテトサラダ
シャドークイーン|アントシアニンを含む紫色のじゃがいも
シャドークイーンは、2006年に品種登録された比較的新しいじゃがいもで、皮は黒っぽい紫、果肉は鮮やかな色をしています。この紫色は、「アントシアニン」によるものです。直売所などで見かけることもありますが、珍しい品種なので家庭菜園で育ててみるのも楽しいですよ。おすすめの食べ方を紹介します。シャドークイーンのおすすめの食べ方
1)ポテトサラダ
2)じゃがいもチップス
ピルカ|甘みがあり病害虫への抵抗性も強い
長細い卵のような形をしているピルカは、病害虫ジャガイモシストセンチュウの抵抗性にすぐれています。食味のよさや貯蔵性もよく、果肉は浅黄色。デンプン価が少なく、やや粘質でもっちりとした食感が楽しめます。おすすめの食べ方はこちら。ピルカのおすすめの食べ方
・じゃがボール
メークイン|やっぱり外せない!万能じゃがいも
メークインは、粘質で煮崩れしにくい特長があり、煮込み料理に向いています。男爵とともに日本ではおなじみですが、家庭菜園で育てる場合は少し注意が必要です。ほかの品種に比べ、えぐ味のもとになるグリコアルカロイドを多く含みます。栽培中や収穫後などにじゃがいもに光が当たるとグリコアルカロイドが増え、中毒症状を引き起こすこともあります。光が当たらないように気をつけましょう。メークインのおすすめの食べ方
・肉じゃが
我が家の定番!じゃがいも餅の作り方
じゃがいもは身近な食材で、さまざまな料理のレシピがありますが、我が家で定番メニューとなっているのがじゃがいも餅です。焼き物、揚げ物、汁物にもアレンジできる万能メニューで、とても重宝しています。アレンジ自在な万能メニュー|じゃがいも餅
<材料> 2人分
・じゃがいも 2個
・片栗粉 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・バター 20g
・しょう油 小さじ1
じゃがいも餅の作り方
1. 鍋に、皮をむいたじゃがいもと水を入れて加熱し、沸騰したら塩を加える。2. じゃがいもに竹串を刺してスッと通るくらいになったら、ザルにあけて湯を切る。
3. 熱いうちに1. をボウルに入れてマッシュし、片栗粉とまぜたらピンポン玉程度に丸めて平らにする。
4. フライパンをあたため、バターで2. を両面焼いてしょう油を回しかける。
調理のポイント
・あたたかいうちに素早くマッシュして、片栗粉を加えてください。ごはんのおかずにも、おやつにもぴったりです。ぜひ夏休みに、お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
7月31日(土)13:00〜インスタライブ「家庭菜園で作りたい!個性的なじゃがいもを楽しもう」開催!
夏休みに、お子さんと一緒に手軽に作れるじゃがいものメニューにチャレンジしてみませんか。さきほど紹介したじゃがいも餅の作り方や、家庭菜園で作るじゃがいものお話、じゃがいもを使った料理などをお伝えする「家庭菜園で作りたい!個性的なじゃがいもを楽しもう」をインスタライブで配信します!じゃがいもの秋植えにチャレンジされる人も、ぜひ参考にしてみてください。
じゃがいも餅を一緒に作ってみたい人は、2人分の材料(塩ゆで、またはレンジで加熱したじゃがいも 2個、片栗粉 大さじ1、塩 小さじ1/2、バター 20g、しょう油 小さじ1)をご用意くださいね。皆さんからのたくさんのコメントもお待ちしています。
ご視聴方法はこちら。
インスタライブ「家庭菜園で作りたい!個性的なじゃがいもを楽しもう」
【配信日時】2021年7月31日(土)13:00〜13:30予定 ※状況により終了時間は前後する場合があります。
【講師】大内優紀枝(JEWEL FRUITS CREATOR、野菜ソムリエ、食育インストラクター)
【視聴方法】下記のAGRI PICK公式インスタグラムにアクセスし、ご自身のアカウントでログインしてご視聴ください。※事前にインスタグラムアカウントの作成をお願いします。
AGRI PICK公式インスタグラム
大内 優紀枝(おおうちゆきえ)プロフィール
1979年、青森県北津軽郡中泊町生まれ、実家は小さい港町にある魚屋で父は現役の漁師。上京後、育児をしながら日本の震災時の食の安全性を独学で学び、家庭菜園から畑作りまでを行う。
2014年に一般社団法人日本野菜ソムリエ協会 野菜ソムリエ、特定非営利活動法人 NPO日本食育インストラクター協会 食育インストラクターを取得後、地域密着の小さな料理教室を主宰。都内小学校、公民館での食育講師を務めながら、青果の仲卸会社と飲食店のメニュー開発にも携わる。
JEWEL FRUITSでフルーツカッティングと野菜の飾り切りプロ養成講座講師の資格取得後は飾り切りをメインに、野菜と果物、魚を切ることを主に活動している。
ウェブサイト:https://www.h-bon.com