目次
そらまめの葉が黒くなったら、まず症状を確認しよう
葉の黒ずみは寒害や病気などで起こり、株がしおれている場合は過湿による根傷みも考えられます。
葉の色だけで決めつけず、症状が出た時期や株元、土の状態を合わせて確認しましょう。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 寒波後に葉が黒く傷む | 寒害 | 霜や冷え込みのあとか |
| 赤褐色〜黒褐色の斑点 | 赤色斑点病・褐斑病 | 斑点が増えたり広がったりするか |
| 黒ずみと株全体のしおれ | 過湿・根傷みなど | 土が湿ったままか |
| 茎や株元まで黒い | 立枯病など | 地際部が腐っていないか |
| 葉色がまだらで縮れる | モザイク病など | 色むらや葉の変形があるか |
寒害で葉が黒くなるときの見分け方
寒さによる傷みかどうかは、直前の天候が手がかりになります。
葉だけでなく、茎や新芽の状態も見ていきましょう。
寒波や霜のあとに葉が黒く傷むことがある
強い冷え込みや霜のあとに葉が黒く傷んだ場合は、寒害が考えられます。
葉が水を含んだようにしおれ、あとから黒く変色することもあります。
ただし、寒害で葉が傷んでも、株全体まで枯れるとは限りません。
株元や新芽が元気なら、すぐに抜かず、その後の新芽の伸びや黒ずみの広がりを見ながら様子を見ましょう。
寒害を受けた葉は整理して次の寒さに備える
寒害を受けた直後は、傷みの範囲が分かりにくいため、葉をすぐに切り取る必要はありません。
寒さが緩み、完全に枯れた部分がはっきりしたら取り除き、緑色の葉は残します。
葉の整理を待つ間も、次の寒波や霜に備えて、不織布などをトンネル支柱にかけて株を保護しましょう。
気温が上がる日中は、覆いの中が蒸れないよう、必要に応じて裾を開けて換気します。
不織布(パオパオ90)
病気で葉が黒くなるときの見分け方
病気による黒ずみは、斑点の色や形、広がり方に違いがあります。
まずは葉だけでなく、茎や株元、株全体のしおれも合わせて確認しましょう。
| 病気 | 主な症状 | 見分けるポイント |
|---|---|---|
| 赤色斑点病 | 赤褐色の小さな斑点 | 斑点が増えてつながる |
| 褐斑病 | 赤褐色〜暗褐色の斑点 | 不規則に広がり、黒い小粒が出ることもある |
| 立枯病 | 株全体のしおれ、茎の黒ずみ | 株元や根まで傷んでいる |
赤色斑点病|赤褐色の斑点が広がる
葉や茎に、輪郭のはっきりした赤褐色の小さな斑点が現れます。
斑点が増えてつながると大きな病斑になり、葉が枯れたり落ちたりします。
多湿の環境で広がりやすいため、病気の葉や落ち葉を片づけ、風通しと水はけを見直しましょう。
褐斑病|赤褐色の斑点が黒褐色に広がる
褐斑病も、はじめは赤褐色の小さな斑点から始まります。
やがて病斑が不規則に広がり、縁が暗褐色になったり、病斑の中に黒い小粒が見えたりすることがあります。
雨が続く時期は症状が広がりやすく、さやや豆に出ることもあるため、株全体を確認しましょう。
種から伝わる場合もあるので、病気が疑われる株から翌年用の種を採るのは避けます。
立枯病|株がしおれ、茎や株元が黒くなる
立枯病では、葉の斑点よりも、株全体がしおれて元気がなくなる症状が目立ちます。
進行すると葉や茎が黒く変色し、地面に近い茎や根が腐ることもあります。
水やりをしてもしおれが戻らず、株元にも黒ずみが見られる場合は、立枯病など根や茎を傷める病気を疑いましょう。
過湿や根傷みが疑われるときの見分け方
水のやりすぎや長雨で土が湿った状態が続くと、根が傷み、葉がしおれたり生育が悪くなったりすることがあります。
葉の黒ずみだけでなく、土の湿り具合や株全体の様子も確認しましょう。
| 確認すること | 対処 |
|---|---|
| 土が湿っているのに株がしおれる | 土が乾いてくるまで水やりを控える |
| 鉢の受け皿に水がたまっている | 水を捨て、排水穴の詰まりを確認する |
| 地植えで株元に水がたまる | 水が流れるように排水を改善する |
| 株が弱っている | 肥料の追加は控え、回復を待つ |
黒ずんだそらまめは抜く?回復を待つ?
抜き取るか迷ったら、新芽の伸びと株元の傷みを確認します。
症状の広がりも見ながら、回復を待てる状態かを判断しましょう。
新芽や株元が元気なら回復を待つ
寒害などで葉の一部が黒くなっていても、次のような状態なら、すぐに抜かず様子を見ます。
- 新芽が伸びている
- 株元がしっかりしている
- 黒ずみが一部の葉にとどまり、広がっていない
同じ葉を数日おきに写真で残しておくと、黒ずみが広がっているか、新芽が育っているかを比べやすくなります。
株元まで腐っている場合は抜き取りを検討する
一方、株元や根まで傷んでいる場合は、回復が難しいことがあります。
次のような症状が見られたら、抜き取りを検討しましょう。
- 株元や根が黒く腐っている
- 株全体がしおれたまま戻らない
- 病斑が次々と広がっている
- 周囲の株にも同じ症状が出ている
病気が疑われる株を抜いたあとは、株や落ち葉を畑に残さず処分し、周囲の株にも症状が出ていないか確認します。
葉の黒ずみを防ぐための育て方のポイント
黒ずみの予防には、寒さへの備えと、根や葉が傷みにくい環境づくりが大切です。
冬越しの管理と、次に植える場所を見直してみましょう。
霜や寒風を避けて冬越しする
寒波や霜の予報が出たら、冷え込む前に株を保護しましょう。
株元にわらを敷くと地際の茎を守りやすく、鉢植えは寒風が直接当たりにくい場所へ移せます。
秋まきでは、冬までに株が大きくなりすぎると寒害を受けやすくなるため、早まきを避けて地域に合った時期に種をまきます。
水はけと風通しを良くする
水がたまりやすい畑では、植え付け前に畝を高くして排水を改善します。
鉢植えには水はけのよい用土を使い、鉢底から水が抜ける状態を保ちましょう。
株間を詰めすぎず、葉が混み合ってきたら不要な枝を整理すると、株の内側まで風が通ります。
連作を避けて土壌トラブルを防ぐ
そらまめは連作障害が出やすいため、同じ場所でそらまめやほかのマメ科の野菜を続けて育てるのは避けます。
連作障害とは、同じ仲間の野菜を続けて育てることで土壌中の病原菌が増えたり、生育が悪くなったりすることです。
病気が出た株や根、落ち葉は取り除き、次の作付けでは栽培場所を変えましょう。
鉢で根の病気が出た場合は、同じ土を使い回さず、新しい用土に替えます。
家庭菜園におすすめのそらまめの種3選
次の栽培に向けて、粒の大きさや収穫時期の異なる3品種を紹介します。
種袋の栽培暦を見て、住んでいる地域に合うものを選びましょう。
打越一寸
大粒で、1つのさやに3粒入るものが多い品種。
株の勢いが強く、寒さにも比較的強いため、家庭菜園でも育てやすいのが魅力です。
仁徳一寸
豆もさやも濃緑色になる大粒品種で、豆のやわらかさと甘みが特徴。
株がよく育ち、3粒入りのさやも多いため、沢山収穫したい人に向いています。
早生そらまめ
生育が早く、さやがよくつく品種。
豆は長さ2cmほどの小〜中粒で、大粒の一寸そらまめとは違ったサイズを楽しめます。
そらまめの葉の黒ずみに関するよくある質問
最後に、葉を切るか迷ったときや、収穫した豆を食べられるか気になるときの疑問に答えます。
黒くなった葉は切った方がいい?
完全に枯れた葉や、病気による斑点が広がっている葉は取り除きます。
寒害の直後で傷みの範囲が分からない場合は、すぐに全部切らず、緑色の部分を残して様子を見ましょう。
葉が黒くなったそらまめは復活する?
葉の一部が傷んだ程度なら、新芽が育って回復することがあります。
枯れた部分そのものが緑に戻るわけではないため、新しい葉の伸びを確認しましょう。
株元や根まで腐っている場合は、回復が難しくなります。
水のやりすぎでも葉は黒くなる?
過湿で根が傷むと、しおれや生育不良に加えて黒ずみが出ることもあります。
ただし、土が湿っているだけでは原因を決められません。
斑点の広がりや寒波の有無も合わせて確認し、水やりを見直しましょう。
葉が黒くなっていても、そらまめは食べられる?
葉が黒いだけで、豆まで食べられなくなるとは限りません。
さやを開けて内側と豆の状態を確認し、腐敗やカビ、異臭、異常な変色があるものは食べないでください。
黒ずみの出方を見て寒害・病気・過湿を見分けよう
そらまめの葉が黒くなったら、直前の天候と斑点の広がり、株元や土の状態を確認しましょう。
葉の一部が傷んだだけなら回復を待てる場合もありますが、株元の腐敗や続くしおれは早めの対応が必要です。
まずは株全体を観察して、今の症状に合う手入れから始めてみてください。


























