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- AGRI PICK 編集部
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鍬を選ぶ際は、作業の内容や目的を考慮するのが大切なポイント!
この記事では、鍬の種類や選び方、正しい使い方、おすすめの鍬、メンテナンスや収納方法、刃の研ぎ方や修理方法など、鍬について詳しく解説しています。
鍬(くわ)とは
「鍬(くわ)」とは、田畑を耕したりする農具の一種。柄の先端に付いた金属製の刃は、土寄せや耕うん作業がしやすいように、60~90度程度の角度がつけられています。また、鍬の刃には、畝作りや雑草の根切り、固い土の粉砕など、作業内容によって適した形状があります。土質によっても適した刃の形は変わるので、何種類か揃えておくと便利ですよ。
鍬の種類と用途
鍬にはいくつか種類があり、作業内容や土壌の状態などで、使い分けをすることができます。鍬の種類には、長方形で1枚刃の「平鍬(ひらぐわ)」、丸みを帯びて刃が厚い「唐鍬(とうぐわ)」、刃が3~4本に分かれている「備中鍬(びちゅうぐわ)」、片手で使える「片手鍬(かたてくわ)」などがあります。
鍬の主な種類と、特徴や使用用途を紹介します。
鍬の種類とその特徴
種類 | 特長 | 使用用途 |
平鍬(ひらぐわ) | ・長方形の1枚刃で、先端が鋭い ・扱いやすく軽量化されたものが多い ・幅広い用途がある万能な鍬 | ・畝作り ・除草 ・土ならし ・明渠掘り ・根切り |
唐鍬(とうぐわ) | ・丸みを帯び、平鍬に比べ厚みがある ・土を砕くのに適している | ・山林の耕作 ・開墾 ・荒地起こし ・根切り |
備中鍬(びちゅうぐわ) | ・刃部分が爪のように3~4本に分かれる ・固い土を砕く作業に適している | ・田畑の耕作 ・土砕き ・堀り取り ・砂利の除去 |
片手鍬(かたてくわ) | ・片手で使えるコンパクトサイズ ・小型で軽く、扱いやすい ・刃の種類が多く、幅広い用途がある | ・ガーデニング ・草取り ・穴掘り ・土混ぜ etc |
平鍬(ひらぐわ)
1枚刃の「平鍬(ひらぐわ)」は、畝作りから除草まで日常の菜園作業に適しています。
刃の部分が平らなこともあり、畝の表面をならすことにも役立ちます。刃の幅で溝施肥の穴をまっすぐ作る作業用途にも使われ、黒土から固い土壌、さらさらした土質まで使用場面が幅広いのが特徴です。
唐鍬(とうぐわ)
平鍬に比べて重く、刃が厚いという特徴を活かして、開拓作業や荒起こしに使用すると便利です。
木の根ごと切断する作業も可能なため、山林でも多く使用されます。
家庭菜園の場合は、粘土質の土壌などで土が締まっているときや、寒起こしなどで使用すると良いでしょう。
備中鍬(びちゅうぐわ)
3~4本に分かれたフォークのような刃が特徴で、固い土を砕く作業などに適しています。
石が多い土壌の場合にも、かき出すような動きで土を掘り起こし、土に混ざっている石を寄せ集めることができます。
片手鍬(かたてくわ)
片手鍬は、片手で使えるコンパクトなサイズの鍬。長さが短いので、座って使用できます。刃の形は種類が豊富。備中鍬と平鍬の両方の機能がある2WAYタイプもあります。お庭の簡単な土起こしや穴掘り、草取りなど、ガーデニングや家庭菜園に便利です。
鍬(くわ)と鋤(すき)の違い
「鋤(すき)」はスコップに似た農具
「鋤(すき)」はスコップに似た形状の農具です。刃は、「鍬(くわ)」のように深く、角度は付けられておらず、柄と一直線になっているものが多いです。なかには、やや角度が付いたタイプもあります。鋤(すき)は、鍬(くわ)と使い分けられることが多く、鍬(くわ)より深く耕したり、固い土壌を耕うんしたりするときに活躍します。また、鋭い刃先を活かして、雑草の根を切断して取り除くという使い方も。
鋤(すき)の使い方は、スコップと同じように足をかけ、体の重みを利用して土に刃を深く突き刺します。使用用途が、スコップと似通っているので、スコップだけで事足りているのであれば、特に鋤(すき)を使う必要はないかもしれません。
鋤(すき)についてもっと知りたい!
鍬の選び方
ここからは、鍬を選ぶときに確認したいポイントを紹介していきます。1. 作業内容に合わせて選ぶ!
畑作りには、「土起こし」「土を砕く」「畝立て」という工程があります。鍬は、作業段階と土質によって使い分けましょう。土起こしには「備中鍬」 or 「唐鍬」
畑作りでまず必要なのが、土を起こす作業です。鍬を使ってしっかりと土をほぐしていきましょう。使用する鍬は、土が粘土質の場合は備中鍬、土がやわらかい場合は唐鍬が適しています。固い土を起こす場合は、軽いものより、重量のあるものがおすすめです。土を砕くのは「備中鍬」
粘土質の土壌は、土起こしをしたあとに、さらに固まった土を砕く必要があります。その場合も備中鍬を使いましょう。土が塊になっているときは、鍬の重さを利用すると砕きやすくなります。畝立てには「平鍬」が大活躍!
畝立てには、平鍬を使って作業しましょう。自分が扱いやすい重さの鍬を選ぶこともポイントです。平鍬は、畝立てのほかにも、土寄せや溝施肥作り、畝の表面をならす作業などにも使えるので、1本あると重宝します。
2. サイズを確認する
鍬の柄のサイズは、1m前後の長さのものが一般的ですが、30cm前後の短い「片手鍬」という種類もあります。通常の長さの柄の鍬は、立ち仕事に適しており、柄が短い片手鍬は、しゃがんで作業するときに便利です。
広めの場所には長い柄の鍬、狭いスペースには短い柄の鍬と、使い分けると良いでしょう。
3. 刃や柄の材質をチェック!
鍬は柄や刃の材質によっても、使用感は異なります。主な種類を紹介します。柄の材質
鍬の柄の材質は、木製とステンレス製が主流です。木製タイプは重量がありますが、固い土を耕すときにこの重さを利用することができます。
ステンレス製は軽量なので、力のない年配者などでも扱いやすいというメリットがあります。それほど固い土を耕す必要のない場合は、ステンレス製の柄の鍬がおすすめです。
刃の材質
鍬の刃は、一般的に鉄製のものとアルミ製のものがあります。鉄製の刃は、その重量を利用することで、固い土も楽々耕せるのがメリット。ただし、鉄は錆びやすいため、使用後は刃に付いた土などの汚れをきちんと落とすなど、こまめなお手入れが必要です。
これに対して、アルミ製の刃は軽いうえに土離れが良く、錆びにくいことからお手入れが簡単なのがメリット。しかし刃が軽い分、固い土にはあまり適していません。
4. 価格はどのくらい?
同じホームセンターで値段を調べたところ、片手鍬は800~2,000円と一番安め。材質によっても違いますが、平鍬・唐鍬・備中鍬も値段が安いものは、1,000円~あります。反対に、切れ味が長持ちする、厚く丸い刃のプロ用とんび鍬(伝統的な土起こし鍬)は、一番高いもので18,000円くらいするものがあります。鍬の正しい使い方と注意点
鍬を使うときに、体の方向に鍬を引き込む動作を「引き鍬」と言います。除草、溝堀、耕うん作業など家庭菜園で必要な動作のほとんどが引き鍬で可能です。しかし、一般的に鍬の使い方を学ぶ機会はないため、我流になっている人が多いかもしれません。そこでここでは、鍬の構え方から動作までポイントを紹介していきます。右利きの人を想定して説明していますので、左利きの人は左右逆にしてコツを実践してみてくださいね!
1. 鍬を使う前に刃のガタつきがないか確認する
長く使用していると、木(柄)が細くなり、ガタついてしまうことがあります。使用する前に必ず、鍬の刃がしっかり固定されているか確認します。ガタつきがあると作業効率が低下したり、うまく力が伝わらなかったりといった影響も。最悪の場合は、刃が作業中に手元までずり落ちてしまい、けがをする可能性があります。
ガタつきがある場合は、下記の方法で、固定させてから作業を始めましょう!
1. くさびが残っている場合
柄の下を地面につけて、くさびをハンマーで叩いて固定させます。ハンマーがない場合は、くさびを下にして、地面に打ちつけて固定させます。2. くさびがなくなった場合
鍬に合ったサイズのくさびを新しく購入し、ハンマーなどで打ち込んで固定させます。場所は、柄の真ん中ではなく、端の方に打ち込みます。3. それでもガタつきが解消されない場合
ハンマーで刃を叩き固定させようとしてもガタつきが解消しない場合は、鍬の刃の部分を数分間水に浸けてみましょう。木の膨張効果で隙間がなくなり安定的に使えるようになります。2. 鍬の正しい持ち方と構え方
肩幅と同じ間隔で足を開き、左足を半歩下げます。ひざは中腰になるようにリラックスして立ちましょう。柄の先を左手で握り、拳一つ分あけて右手で柄を軽く握ります。目線は鍬の刃先を見るようにしてください。
3. 鍬の耕し方
鍬を力まかせで土に叩きつけるのではなく、刃の重さを使いながら引くように土を削る感覚で耕します。刃先が体から遠くならないように注意し、徐々に後退しながら作業を進めましょう。
こんな使い方は注意!
前かがみはNG!腰を痛めます
柄の手前側を持って前かがみになって作業をすると腰を痛めます!固い土壌の場合に力を加えようと、ついつい前傾姿勢で作業をしてしまうことがありますが、体への負担が大きいのでやめましょう。
柄の先を持つのはNG!腕や関節のダメージに
柄の先を持って鍬を使うと、バランスを保つためにひじも伸びて、腕の力で作業をしてしまいます。このような姿勢では、腕や関節にダメージを与えてしまうのでNG!また、両足の距離が近い状態や足をそろえて作業することも、ひじへのダメージにつながるので注意しましょう。
備中鍬の正しい使い方
備中鍬で固い土を砕くときは、刃の重さを使って振り下ろします。腕力で土を砕こうとするのは良くありません。ひじと膝を軽く曲げて、体全体を使うようにしましょう。鍬を使った畝の立て方を動画でチェック!
鍬のおすすめ12選
作業に合わせたおすすめの鍬を種類別に紹介します。刃の形状や、材質、柄の長さが異なるものなどバリエーション豊かに厳選しました!平鍬のおすすめ
平鍬|柄がステンレス製!軽い&汚れにも強い
浅香工業 平鍬 象
柄の部分がステンレス製なので軽く、力のない人でも楽に作業ができる平鍬です。汚れにくく、お手入れが簡単なのも魅力。切れ味の良い刃先で雑草除去にも活躍します。
種類 | 平鍬 |
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サイズ | 幅11.5×高さ105cm |
材質 | 刃部/スチール、柄部/アルミ |
重量 | 820g |
平鍬| 畝立て・土寄せ・整地作業にぴったり!
浅香工業 平鍬 金象 070535
畝立て、土寄せ、整地作業に最適な平鍬。柄は天然木で頭部はスチール製。頭部と柄の取り付けはクサビを必要としない追い込みタイプです。
種類 | 平鍬 |
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サイズ | 幅12×高さ120cm |
材質 | 刃部/スチール、柄部/天然木 |
重量 | 1.3kg |
平鍬| 打ち込みや土寄せがしやすい
大金 黒打家庭鍬 鋼付
長さのある刃の先端が、ほど良くカーブしている鍬。楽に土に打ち込みやすく、土を寄せるときも効率よく作業できます。柄の部分には、手にしっくりとなじむ天然木を採用。
種類 | 平鍬 |
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サイズ | 幅13×高さ105cm |
材質 | 刃部/特殊鋼、柄部/天然木 |
重量 | 1.65kg |
備中鍬のおすすめ
備中鍬| 家庭菜園におすすめ!耕す・掘る・砕くなど幅広い作業に
相田合同 SENNARI 四本万能鍬
1本1本職人が手作りした、家庭菜園用の備中鍬です。刃は4本に分かれており、土壌の耕うんから穴掘り、固い土の破砕など、さまざまな作業に使えます。重さのある刃とやや長めの柄で、打ち込み動作が楽にできるのも特徴です。
種類 | 備中鍬 |
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サイズ | 幅19×高さ105cm |
材質 | 刃部/鋼、鋼、柄部/天然木 |
重量 | 4kg |
備中鍬|軽くてサビにくいステンレス製
DAISHIN 楽々印 超軽量備中鍬
軽くて錆びにくいステンレス製の備中鍬。鉄製の鍬に比べると非常に軽く、長時間作業をしても疲れにくいのがうれしいところ。柄と頭は固定式なので、打ち付けも不要です。
口コミ・レビュー
軽くて女性でも楽に扱えます。 これまで 畑ではやや小型のスチール製スコップを使って耕してきました(夫の手伝い)。当たり前だと思っていたのですが、何しろ重労働。硬い土は掘り起こしても固まったままなので、それをノコギリ鎌で叩き崩さないといけない。 ある園芸YouTubeで「備中鍬」というのを知り、早速 購入を検討。プロ仕様に近い道具を選んで重くて使えないことがよくあるので、今回は ステンレスであること軽さ重視でこちらを選びました。 届いた時には 幅が狭くてちょっとガッカリしたのですが、実際に畑で使ってみると 3本の歯で十分。スコップのように土を持ち上げなくて良いのでとっても楽です。 堆肥やヤシガラピートを混ぜ込むのにも使えますね。
出典:Yahoo!
種類 | 備中鍬 |
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サイズ | 幅22×高さ106cm |
材質 | 刃部/ステンレス鋼、柄部/アルミ |
重量 | 798g |
備中鍬|プロ用!収穫後や春先の耕地の土起こしに最適
相田合同 SENNARI 畑万能鍬 3.3尺柄 AD-206
畑の耕うんに使うプロ仕様の備中鍬。四本刃が畑の土起こしに威力を発揮する、手のひらを大きく広げたように湾曲した四本刃をもつ大型の鍬。土との摩擦で摩耗しやすいカドを長持ちさせるために丸く太らせたスペード型の刃先が特長。収穫後や春先の耕地を起こすのに最適です。
種類 | 備中鍬 |
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サイズ | 幅23×高さ100cm |
材質 | 刃部/全鋼、柄部/天然木 |
重量 | 2.2kg |
唐鍬のおすすめ
唐鍬|根切りや土寄せに使いやすい定番
浅野木工所 手打全鋼 唐鍬
頑丈な鋼の刃で、固い土を掘り起こしたり、雑草の根を切ったりするのに重宝する唐鍬。刃こぼれしにくいので、小石混じりの土壌を耕すときも安心です。
種類 | 唐鍬 |
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サイズ | 幅13×高さ90cm |
材質 | 刃部/全鋼、柄部/天然木 |
重量 | 4kg |
唐鍬|柄と頭が固定式でくさび不要!サビに強いステンレス製
DAISHIN 楽々印 超軽量開墾鍬 ステンレス 1050mm柄
柄と頭が固定式なので、クサビも打ち付けも不要!サビに強いステンレス製の唐鍬。軽くて使いやすいです。
口コミ・レビュー
作りはしっかり。
軽量ステンレス。持ちやすい。今まで持ち手は木材の物しか使ったことがないので、斬新です。耐久性はまだ未知数ですが、細かく見ても、柔な所は見当たりません。値段は安くはないですが、良い買い物をしたと思いました。長い時間は使っていないので、星は4つとします。限りなく満点か。(畑仕事、隣家の境界をはっきりさせるためにのみ使用)
出典:Yahoo!
種類 | 唐鍬 |
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サイズ | 幅11.3×高さ106cm |
材質 | 刃部/ステンレス鋼、柄部/アルミ |
バチ鍬| タケノコ掘り作業にも!固い土でもラクに掘り起こせる
浅香工業 バチ鍬 金象
タケノコ掘り作業、固い土、未開墾地の掘り起こし作業、根起こしに最適なバチ鍬。頭部は、焼入れ(強度が上がり磨耗に強い)、焼戻し(弾力性が上がる)の熱処理済み。柄には、丈夫な樫の木を使用し、使うほど手によくなじみます。
種類 | バチ鍬 |
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サイズ | 幅8×高さ105cm |
材質 | 刃部/スチール、柄部/天然木 |
重量 | 1.5kg |
片手鍬のおすすめ
片手鍬|ガーデニングに!つるはし&平鍬の2WAY機能
デュアルパーパス鍬
固い土にはつるはしとして、土を耕すときには平鍬として使い分けができる片手鍬。オールステンレス製なので錆びに強く、使用後は軽く拭き取るだけでお手入れができます。柄にはすべり止めの模様付きです。
種類 | 片手鍬 |
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サイズ | 幅6.5×高さ39cm |
材質 | ステンレス |
重量 | 574g |
片手鍬|刃が2種類!用途に合わせて使い分けができる
ガルデナ(GARDENA) 手鍬 爪3本 コンビシステム
家庭菜園など、狭いスペースに使用するには最適の片手鍬。刃が2種類付いているので、これ1本でさまざまな用途に使えます。ブルーカラーもおしゃれで、握りやすい柄も高ポイント!
種類 | 片手鍬 |
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サイズ | 幅17.3×高さ36.6cm |
材質 | 樹脂プラスチック、スチール |
重量 | 320g |
片手鍬|固い土も片手でラクに耕せる!
キンボシ(Kinboshi) 兼次 片手巾広鍬
適度な重さがある鋼製の刃で、固い土もラクに耕すことができる片手鍬です。刃幅があるので、土起こしや土寄せなどの作業も効率良く行えます。
種類 | 片手鍬 |
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サイズ | 幅8×高さ16cm |
材質 | 刃部/特殊刃物用鋼、柄部/木 |
重量 | 549g |
鍬の手入れ・収納(保管方法)
鍬を長く使うにはメンテナンスも重要です。鍬も刃物の一種ですので、手入れなしに作業を続けると、除草や溝堀の感触も悪くなっていきます。特に家庭菜園で鍬を使用する程度であれば、刃の交換頻度も少なく抑えたいところです。そこでここでは、鍬の正しいメンテナンスと保管方法を紹介します。
1. 使用後は汚れを落として水分も拭き取る
泥と水分が付いたまま放置すると、さびの原因になってしまいます。使用後は、刃に付いた泥を水できれいに洗い落とすのが鉄則。また、泥にはカビや細菌が潜んでいる可能性もあります。万が一、細菌が混入している鍬を別な場所で使用したら、病原菌をうつすリスクもあるため注意しましょう。2. 刃を布で包み冷暗所で保管する
鍬を直接地面に置いておくと地表の湿気でさびたり、木製の柄の場合は腐ったりしてしまいます。畑に置きっぱなしは絶対にやめましょう。鍬は、日陰で風通しのいいところに吊るして管理するのがおすすめ。刃の部分に布を巻いておけば、切れ味を維持することもできます。ひんぱんに鍬を使わないという人は、布を巻いて保管しておきましょう。鍬の刃の研ぎ方
鍬の刃が欠けてきたら、鋼部分を砥石で研ぎましょう。しっかり研いで使えば根切りや除草もスムーズにできますよ。Step1. 砥石を5分間水に浸ける
Step2. 裏面のさびを取る
まず初めに、鍬の刃の裏部分に付いたさびを取り除きます。砥石を真横にスライドさせる要領で、さびを落として行きましょう。Step3. 柄を固定して鋼部分を研ぐ
膝で鍬の柄を固定して動かないようにします。このとき、刃の部分に木材などを置くと、安定するのでおすすめです。砥石は、鋼に対して15℃くらいの確度で。上下にスライドさせて研いでいきましょう。一度に力を加えず、徐々に鋭くするようにゆっくり研いでいくのがポイントです。Step4. 裏面に返りができたら仕上げ
刃先を触り裏面に返りができたら、しっかり研げています。再び裏面に戻り、返りを砥石で研いで終了です。鍬の修理方法|刃・柄の交換
鍬の刃が欠けてしまったり、柄が折れてしまったりした場合は、修理に出さなくても自分で修理することができます。ぜひマスターしておきましょう!刃の交換方法
刃先がボルトで固定されている鍬は、ボルトとナットを外して刃と柄を取り外します。さびてもろくなっている場合があるので、注意しながら取り外しましょう。柄の交換方法
平鍬などは、刃の穴に木材の柄を通して固定してあります。徐々に先端がすり減ったり、持ち手が折れてしまったりと劣化が進むので、交換方法を覚えて自分で新品に替えられるようになりましょう!Step1. 柄と刃を取り外す
持ち手を下にして、刃の部分をハンマーで叩き取り外します。ビス止めされている場合は、インパクトドライバーで取り除いてから行いましょう。Step2. 柄をかんなで削る
新しい柄を準備し、メーカーのシールが付いたのと逆側の先端をかんなを使って削ります。一度に研ぐと緩くなってしまうので、徐々に研ぐように心がけましょう。削る場所を把握するには?
初めて実践する場合は、どれくらい削れば良いか悩んでしまうと思います。その場合は、作業前に大体の目安を決めておきましょう。柄を新品に変えた場合、刃から先端が3cm出るようになります。事前にマークなどを付け、場所を決めておくのがおすすめです。Step3. 刃を通して固定
柄に刃を通して、ガタつきがなくなるようにハンマーで叩いで固定しましょう。しっかり固定できたら、作業は完了です!ワンポイント!
かんなが無い場合は、ビス止めして固定しましょう。ガタつきをなくすため、ハンマーで叩く作業は同様に行ってください。