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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
🌿 誘引とは
誘引とは、トマトの茎を支柱に固定して上手に育てる方法のことです。🎯誘引をマスターするとどうなる?
これをマスターすれば、なんと一株から200個以上のミニトマトを収穫することも夢じゃありません!🏠 ベランダ栽培の3大課題をスマートに解決!
都市部のベランダでトマトを育てる時、誰もがぶつかる壁があります。それは「狭い」「風が強い」「支柱が立てにくい」という3つの課題。でも大丈夫、それぞれに効果的な解決策があるんです!
狭いスペースを最大活用する方法
ベランダの限られたスペースでは、トマトを「縦」に育てることがポイント。主枝(メインの茎)を1本だけ残して、余分なわき芽は全部取り除きます。これで場所を取らずにスッキリ!さらに効果的なのが「あんどん仕立て」という方法。小学校で朝顔を育てた時のような、リング状の支柱を使う技術です。茎をぐるぐると巻きつけながら育てることで、背が高くなりすぎずに長く伸ばせます。
強風対策で安心栽培
ベランダは風の通り道になりやすく、せっかく育てたトマトが倒れてしまうことも。でも、しっかりとした誘引で解決できます!麻ひもや専用クリップで枝を支柱にきちんと固定すれば、台風級の風でも被害を最小限に抑えられます。不安な場合は、支柱を3本使って三角錐のような「ピラミッド仕立て」にすると、さらに安定感がアップ!
プランターごとベランダの柵にロープで固定しておけば、転倒の心配もありません。強風が予想される時は、ベランダの隅に移動させるなど、ちょっとした工夫で大切なトマトを守れます。
支柱の高さ不足を賢くカバー
プランターだと地面に深く支柱を差せないため、高さが足りなくなりがち。でも、ツルをらせん状に誘引すれば問題解決!例えばピラミッド仕立てなら、3本の支柱で作った円錐形の枠に沿って、枝をぐるぐる巻きつけていきます。まっすぐ伸ばすより長く育てられるので、低い支柱でも20房以上の収穫が可能に!
どうしても高さが限界になったら、先端を切る「摘心」という技を使います。これで養分が実に集中して、甘くて大きなトマトが育ちますよ。
🌱 脇芽管理で収穫量が劇的アップ!
プランター栽培でも、適切な管理をすれば写真映えする立派なトマトに育ちます。成功の秘訣は「脇芽かき」の徹底!
脇芽とは、葉の付け根から出てくる新しい芽のこと。これを放置すると養分が分散してしまい、実付きが悪くなります。小さいうちにこまめに摘み取って、主枝に栄養を集中させましょう。
プロの農家でも欠かさず行うこの作業。きちんと実践すれば、ミニトマトなら1株から20房以上、合計200~400個もの収穫が期待できます!
1房に12~20個の実がつくので、計算してみるとすごい数ですよね。家庭菜園とは思えないほどの収穫量に、きっと驚くはずです。
🔧 実践!プロ級誘引の4ステップ
それでは、実際にベランダでプロ顔負けの誘引を行う手順を、分かりやすくステップ形式でご紹介します。ステップ1:自分に合った支柱を選ぼう
まずは支柱選びから。ベランダ栽培では、以下の5つのタイプがおすすめです。一本支柱(直立型)
一本支柱(直立型)は最もシンプル。高さ180cm、太さ11mm以上の丈夫なものを選びましょう。プランターが浅い時は、斜めに挿すと安定します。ピラミッド支柱(タワー型
ピラミッド支柱(タワー型)は、3本以上の支柱で円錐を作る方法。非常に安定していて、らせん状に誘引できるので省スペースで長く育てられます。あんどん支柱(囲い型)
あんどん支柱(囲い型)は、リング支柱で株を囲む方法。コンパクトに長いツルを維持でき、狭い場所に最適です。ステップ2:誘引のベストタイミング
支柱を立てたら、茎の成長に合わせて誘引していきます。スタートは植え付けから約2週間後、草丈20~30cmになった頃が目安。その後は20~30cm伸びるごと、または花房が2~3段つくごとに誘引を繰り返します。「まだ大丈夫」と思って放置すると、枝が垂れ下がったり倒れたりする原因に!
こまめな誘引で、日当たりと風通しが良くなり、結果的に収穫量もアップします。面倒に思えても、週末の習慣にすれば楽しくできますよ。
ステップ3:誘引の極意「ゆるく8の字」
誘引の結び方には、ちょっとしたコツがあります。それは「ゆるく8の字に結ぶ」こと!まず支柱にヒモを1回巻いて、そこから枝と支柱をまとめて8の字状に結びます。これで枝と支柱が直接こすれず、成長しても食い込みません。
使う素材は麻ひもがイチオシ。柔らかくて植物に優しく、100円ショップでも手に入ります。ビニールタイや誘引クリップも便利ですよ。
必ず枝の上側で結ぶのもポイント。下で結ぶと、枝が垂れた時に外れてしまいます。作業中は「折らない・汚さない・放置しない」を心がけましょう。
ステップ4:脇芽かきと高さ調整
誘引と並行して、週末ごとに脇芽チェックを習慣に。小さいうちに手で摘み取れば、株への負担も最小限です。慣れてきたら「2本仕立て」に挑戦するのもアリ。主枝に加えて脇芽を1本育てることで、収穫量が約1.5倍にアップするデータも!
シーズン後半で高くなりすぎたら、摘心で成長を止めます。残った実に養分が集中して、最後まで美味しいトマトが楽しめますよ。
🛒 ベランダ誘引を成功させるアイテム5選
最後に、誘引作業を楽にしてくれる便利グッズをご紹介。どれもネット通販やホームセンターで手軽に購入できます!シンセイ トマト支柱 (らせん) 誘引
「商品特長」
強度にすぐれた鋼管(スチールパイプ)を樹脂コーティングした後、さらに両端をキャップで密閉してるので錆びにくく耐久性に優れます。
また、表面にイボがついているので野菜・果樹の誘引に最適な園芸支柱です。
採果鋏 サボテン NO.AG-2
実を傷付けにくい衝撃吸収収穫鋏切断時の「カチン」と響く小さな衝撃も、積み重なれば疲労や痛みの原因に。ウレタンクッションがその衝撃を吸収します。
誘引テクニックを使ってベランダでプロ級トマト栽培!
プランター栽培だからといって諦める必要はありません。適切な誘引テクニックと便利グッズを活用すれば、ベランダでもプロ級のトマト栽培が実現できます!
今日から始めれば、数ヶ月後にはベランダに真っ赤なトマトがたわわに実る光景が待っています。きっとSNSに投稿したくなるような、素敵な「トマトタワー」ができあがりますよ。
ぜひこの記事を参考に、あなたのベランダトマトを最高に輝かせてくださいね!