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東京農業アカデミー第6期生インタビュー|「都会の人に農の営みを身近に感じてほしい」立山ひかるさん


東京農業の担い手を育てるために、東京都が設立した「東京農業アカデミー」。年齢も個性もバラバラながら仲がいい第6期生にインタビューしてきました。農家に育ち、農業にはずっと興味がありながらも一旦はIT業界に就職した立山ひかるさん。そんな立山さんが農業を志した理由、研修の印象、将来のビジョンなどを伺いました。

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小林 由弥

フリーの編集・ライター。 カントリースタイルの暮らしを楽しむ、という主旨のムックで主にガーデニングやDIYの記事を担当していました。 現在は集合住宅住まいで土のない生活を送っているため、花や紅葉を追っての小旅行が楽しみです。…続きを読む

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立山ひかるさん

撮影:上溝恭香
東京の農業の担い手を育成するため、2020年に誕生した東京農業アカデミー。第6期生として学ぶ立山ひかるさんに、就農を目指す理由、研修の印象、将来のビジョンなどを伺いました。

農業はいつも身近な存在だった

立山ひかるさん
撮影:上溝恭香

IT企業でマーケティングに従事

立山さんの実家は宮崎県の和牛繁殖農家。農家が多い地域に育ち、子どものころから農業は身近なものだったといいます。でも、大学での就職活動で仲間たちがメガベンチャーや外資系企業を目指すのに影響を受け、大学卒業後はIT業界に就職しました。
ずっと農業には興味あったのですが、まずはビジネススキルを上げようとIT企業に就職することに決めました。前職ではマーケティング部長を務め、その後、新規事業の責任者として事業開発に携わっていました。

後悔しないために就農を決断

勤務先は楽しく、素晴らしい会社で、会社のミッションのため、株価を上げるため懸命に仕事をしてきました。その傍ら、ボランティアで農家のバックオフィス業務支援を行ってきましたが、ふとこの先このまま進んでいいのだろうかと考えたのです。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
会社の仕事にもやりがいを感じていましたが、後悔しないよう自分がいちばん興味をもってきた農業の道に進もうと思ったのです。

締切ギリギリで東京農業アカデミーに応募

立山ひかるさん
撮影:上溝恭香

農業県での雇用就農も検討

就農しようと決意したのは2024年の8月ごろ。当初は千葉や茨城などの農業県で、農家での雇用就農を考えたり、他県の農業大学校などを検討したりしていました。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
インターネットで検索していて、東京農業アカデミーにたどりついたのは、応募期限ぎりぎりのタイミングでした。ほかの方と違って、説明会にも参加せず応募したのです。

東京農業アカデミーに決めた理由

東京で就農しようと心を固めた理由には、東京都が大消費圏であることも大きかったのですが、雇用就農よりも学校形式のアカデミーのほうが広く学べると感じたのも理由のひとつです。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
アカデミーは就農への道がまっすぐ敷かれていると感じました。
アカデミーでは販路開発や財務諸表の見方、就農計画の立て方まで教えてもらえて、農業についてまんべんなく学べます。

体系的に農業を学べる

ほ場での作業
撮影:上溝恭香

身体を使うことは覚悟していた

説明会にこそ参加していませんが、事前にアカデミーのことはWebサイトやYouTubeなどで調べていました。それでも実際にアカデミーに入講してから、9割がほ場での実技ということに驚いたという立山さん。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
両親は野菜農家ではありませんが、農作業がどういうものかは両親や近隣の農家を見て知っていました。ほ場での作業がきついと感じることはありません。

点と点で覚えていた知識がつながった

アカデミーでは、植物の生理や生態などを含め、基礎的なところから体系的に学ぶことができます。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
農業についての知識は点と点で覚えていくようなところがあります。アカデミーに入ってそれを体系的に整理できました。
例えば、特定の害虫に効果的な農薬の種類や使い分けなど、実践で役立つ知識をわかりやすく学べました。

卒業生からも学ぶことが多い

東京農業アカデミーのほ場
撮影:上溝恭香

指導員は優しく論理的に教えてくれる

ベテラン農家の中には、経験や勘を頼りに作業している方もいますが、新しく農業を始めるには、基本を体系的に学んでおくことが近道だと感じています。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
就農後の農地や栽培作物、作付計画を今後考えていくことになります。指導員は毎日触れ合うなかで、この人の性格や身体ならこういう作物が合っている、家庭事情からこういう経営スタイルがいい、などということまで考慮して指導くださっていると感じます。

就農した先輩の事例もたくさん

東京農業アカデミーはすでに第1期生から第4期生までの約20人が東京で就農しています。これから東京農業アカデミーへの入講を考えている人にはこれが大きなメリットではないかと立山さんは言います。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
就農した先輩たちともメッセージアプリでつながっていて、困ったことがあったらいつでもお話を伺える環境です。
将来、妊娠や出産を経たあとも、どのような形で農業を続けていけるのかを考える場面があるかもしれません。 そんなときは、子育てをしながら農業に取り組んでいる先輩に相談することもできます。

東京ならではの農業をしたい

立山ひかるさん
撮影:上溝恭香
2年の研修を終えたあとの就農像はまだ具体的には描けていませんが、東京ならではの農業を目指したいと考えています。
一つは、大消費圏である東京という立地を生かした経営。もう一つは、一次産業から距離のある都内で、農業をより身近に感じてもらえるような取り組みをしていきたいと考えています。
立山ひかるさん
立山ひかるさん
東京は、緑や農というものと対極にある場所が多いです。そんな都会にいても農の営みを感じてもらえるような農家になれればと思っています。

「始めるからには成功させたいです」と強く語る立山さん。前職で培ったマーケティングの経験と、アカデミーでの2年間で積み上げる農業の知識が融合して力のある農家になりそうです。

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