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100年先も続く農業を目指す!熊本の若手農家団体がクラウドファンディングで始動


熊本県の若手農家団体が地域の農業を守り、地域経済に貢献し、そして日本の食を支える、100年先も続く農家を目指し、農業を未来へと引き継ぐためのチーム「AGRI WARRIORS KUMAMOTO(アグリ・ウォーリアーズ・クマモト)」を結成。その資金調達の手段として、クラウドファンディングに挑戦しています。

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熊本の戦う農家「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」始動

出典:株式会社ADDIX
大地震や新型コロナウイルス、豪雨災害に見舞われ、苦しい状況が続く熊本県。地域の農業を守り、地域経済に貢献し、そして日本の食を支える100年先も続く農家を目指し、農業を未来へと引き継ぐためのチーム「AGRI WARRIORS KUMAMOTO(アグリ・ウォーリアーズ・クマモト)」が結成されました。チームでは、活動資金調達の手段として、クラウドファンディングを実施。155人のサポーターを得て、目標額を超えた119万3,240円を集めました。いよいよこれから活動が始まります。

今回は、「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」の西川徹さんにお話を伺いました。

「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」誕生秘話

熊本地震のときの体験が原点

「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」が結成されたのは2019年10月。
もともとメンバーは災害の際に野菜を配るなどの活動を行ってきました。

「熊本地震の次の日に寺から大きな釜を借りて、ガスで備蓄米を炊き1,400戸に配りました。また、病院に野菜がないという情報を知り、2トントラック10台分の野菜を集めて届けました。」

野菜を提供した人の中には、自宅が全壊した人もいました。そのような状況下で、地域のために立ち上がった民間だからこそできるスピード支援。この取り組みは当時の副知事から「あなたたちはすごい」と驚かれるほどでした。

災害発生時に役立つコミュニティを日ごろから

その後も水害などの災害に襲われた熊本。次第に西川さんたちは、日ごろから災害発生時に必要なコミュニティを作っておくことが大事なのではないかと思うようになります。

「僕らは熊本地震、大きな水害、阿蘇山の火山灰、台風など災害という災害を経験していて、そのたびに仲間と上を向いて立ち上がってきました。災害が発生してから行動を起こしても負担がかかることがわかったので、日ごろから仲間と一緒に何かをできないかと思いました。今は、企業と手を組んで、非常時の食料供給システムを作ろうと考えています。」

ワンストップで食を届けられるチームに

日ごろからネットワークができていれば、災害時にもっと機動力を発揮できる。そして、このネットワークのモデルができて、各地に広がれば全国どこで災害が起きても、速やかに食料供給ができるのではないか、と西川さんたちは考えています。

「災害が起きて一番不安になるのは食です。食べ物が届くと本当にほっとして、新しいアイデアも出てきます。そのために、全国どこからでも参加できるコミュニティが作れたらいいなと思っています。」

目指すのは、「ここに知らせれば明日から食べ物が届く」というチームづくり。すでに同じような活動をしている人とも連携することも視野に入れながら一歩ずつ進んでいく予定です。

農家を子どもたちの憧れの職業にしたい!

もう一つ、団体の核となっているテーマが「農業を子どもたちの憧れの職業にする」ということ。

「農業は人手不足がものすごく深刻なので、後継者を育成することが大切です。そのためには、子どもたちから見て、僕らがかっこいい存在であることが大事なのではないかと思いました。そこで、団体のコンセプトを『100年続く農業を、未来のために』と決めました。」

そのためには、子どもたちに農業の魅力を伝える必要があります。

「人は食べないと生きていけません。その根幹である食を支えているというのが農業の一番の魅力です。また、自然の緑にはものすごく力があって、農業は心の癒しにもなります。それから、僕らが畑にいるだけで、地域の犯罪を抑止する見守り活動にもなります。人の心も体も支えることができるのが農業の魅力です。」

また、畑で働く人たちがより魅力的に見えるために、ファッションブランドの立ち上げも検討中。すでにいくつかのブランドとの話も進行しています。

「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」の4つの活動計画

「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」は、これからの日本の食を支えるため、地域を守るため、心を癒す自然を守るため、本気の農業を見せて、農業が子どもたちの憧れの職業になる日を目指し、4つの活動を計画しています。

「今回取り組んだクラウドファンディングはセイムボートといって、文字通り同じ船に事業者とクリエイターが乗って運命共同体になって同じことをやろうというのが一つのテーマになっています。僕らとクリエイターさんができることを持ち寄って無理のない範囲でできることをやっていくつもりでいます。」

クラウドファンディングのリターンには、チームとサポーターのような関係を作る「Agri Warriors Kumamotoサポーターコース」や、「ウェブサイトに名前を掲載するコース」「ウェブサイトにバナーを掲載するコース」、サポーターや家族の写真をプリントした「オリジナルのお米」、サポーターの名前やメッセージを入れた「世界で1つだけのメロン」、ほかにも、熊本だけのお米「森のくまさん」、奇跡の玉ねぎ、アシタノスープ、はなよめ(桃)、デコポン、宝石トマト、ジュースにぴったり野菜セット、さつまいも食べ比べセット、新茶、おいもスイーツセットなど、メンバーが丹精込めて作った生産物がいろいろと用意されていました。

ウェブサイトの立ち上げ

「AGRI WARRIORS KUMAMOTO」を知ってもらい、一緒に活動する仲間を増やすため、また活動を多くの方にも広く知ってもらうため、ウェブサイトを立ち上げます。

「映像や写真を充実させて、この人たちすごいなという印象を与えるのが今回の目的。見た瞬間農業のかっこよさがわかるように伝えられたらいいなと思っています。」

 

ウェブサイトでオンライン物販

災害などで急に通常の販路が途絶えたときに販路を全国に広げたり、今後起こり得る有事に備えたりするため、ウェブサイトを活用します。

個々の農家では実現が難しい活動に挑戦

大都市圏でのファーマーズマーケットやイベントへの出展、他業種とのコラボレーションなど活動の幅を広げます。

「新型コロナウイルス感染拡大の影響もあるので、オンラインツアーも企画したいですね。オンライン果物狩りでお客さんがこの果物がいいといったらそれが自宅に届くとか。とにかくわくわくすることをやっていきたいです。」

農家が子どもたちの憧れの職業になるような啓蒙活動

地域での農業体験はもちろん、オンラインセミナーなどで日本全国の子どもたちに農業の魅力を伝えていきたいと考えています。

「食育活動をしたいと思っています。たとえば、保育園の先生たちがやっている園内菜園で、作物が病気になったりしたときに、誰に相談したらいいかわからないと思います。そういうときに、僕らが経験をいかしてオンライン診断ができるのではないかと。また、野菜ソムリエや料理人をメンバーに入れて、食育活動に取り組んだり、いろいろな可能性があるのではないかと思っています。」

個性的な立ち上げメンバーが勢ぞろい

AGRI WARRIORS KUMAMOTOは米、野菜、果樹農家など、熊本の若手農家12名でスタートしました。今後も想いを共有してくれるメンバーを募集していきます。Facebookinstagramではメンバーを紹介しています。

AGRI WARRIORS KUMAMOTOからのメッセージ

農家が日本の食を支えています。
そしてこれからも支え続けます。
農家は意義のある仕事。そして必要な職業。
それにもかかわらず後継者不足、担い手不足は深刻です。

「農家はかっこいい」
そう思って、就農する仲間たちが増えてほしいと思います。
子どもや家族にもかっこいい、と思ってもらえたらうれしいです。

強い農家、かっこいい農家、稼げる農家。
農家が憧れの職業になる日を目指して。
ミライへと続く農業。

僕たちと一緒につくっていきませんか。

詳細やサポートはこちらからAGRI WARRIORS KUMAMOTO

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