近年ではさらにコスモスの品種改良が進み、咲き方や色も増え、秋だけでなく夏から咲く品種も多くあり、実にさまざまな種類を楽しめます。
コスモスを育てたくなる5つのポイント
風にそよいでゆらゆら揺れる景色を楽しませてくれるコスモスは、種からでも比較的簡単に育てられるので、これからガーデニングを始めたい方にもおすすめの草花です。コスモス栽培おすすめポイント
おすすめのポイントを5つに分けて紹介します。1. 種からでも簡単に育てられる!
コスモスの種は発芽しやすいので、園芸初心者の方でも気軽に種から育てられます。2. 長く花を楽しめる!
次々と花芽を出すので、品種にもよりますが7~11月という長い期間コスモスの花を楽しむことができます。3. 一度育てたら毎年花が楽しめるかも!?
前年に育てたコスモスのこぼれ種で、次の年も咲くことが多々あります。何だかお得感が増しますね!4. 切り花として花瓶にも
コスモスの花径は6~9cmなので、1本でも存在感があります。次々に咲く花を切り取って、花瓶に生けて楽しみましょう。5. 開花するまでが早い!
種をまいてから開花するまでに要する期間は、草花の中では早いおよそ60~70日!コスモスの種類って?
一口にコスモスといっても、園芸品種として市場に出回るコスモスは「ビピンナタス種」と「スルフレウス」種の2種類です。この2種類とは違い、種子を作らない「チョコレートコスモス」として近年人気のある「アトロサンギネウス種」があります。
1. ビピンナタス種
草丈が高く育つことから、切り花用に栽培される品種です。咲き方や色合いが多く開発されています。2. スルフレウス種
キバナコスモスの仲間です。夏の暑さにも耐えうるため、夏から花を咲かせます。3. アトロサンギネウス種
チョコレートの香りを放つ品種で、チョコレート色をしています。初めて育てる際は苗を用意しましょう。品種にこだわる種・苗選び!おすすめコスモス!!
それではおすすめしたいコスモスの品種を紹介します!1. センセーション:初めてコスモスを育てる方に
コスモスの代表的な色合いである白から薄紅色、濃紅色が揃った代表的な品種です。直まきでもよく発芽する品種なので、ガーデニングを始めたばかりの方にも育てられます。
草丈は60~70cmほど伸びるので、切り花にも向いています。花の大きさも約8cmにもなる大輪咲。花瓶に生けても映えます。
2. サニー:夏に最適!ビタミンカラー
夏に鮮やかなビタミンカラーでお庭を明るくしてくれる「キバナコスモス」といわれるスルフレウス種のコスモスです。暑さに強いので、夏に育てるならこの品種がおすすめ!
矮性の品種なので、草丈20~30cmで低く保てます。地面に沿って伸びる育ち方なので、横に広げてボリュームを出すこともできます。
3. ピコティ:華やかな縁取り模様
華やかな縁取りのピコティは、花茎7cmほどの中輪咲のコスモスです。覆輪といって、花弁1枚1枚に縁取りが入っている品種です。白に薄紅色の縁が入ったものや、薄紅色に濃紅色の縁が入ったもの、単色など色合いも豊富で人気があります。
可憐な見た目ですが、丈夫で育てやすい品種。生育も旺盛で最大120cmほどの草丈になります。
4. カップケーキ:カップ型の花弁
おいしそうな「カップケーキ」という名前のコスモスですが、少し菊を思わせる咲き方をしています。おやゆび姫が出てきそうなカップの花弁が、とても可愛いコスモスです。
5. サイケ:コスモスでは珍しいコラレット咲き
花弁の多さが一際目を惹く変わり咲きの品種です。コラレット咲きといって、ひらひらとカーネーションのように重なり合った花弁が素敵です。
白、薄紅色、濃紅色のミックス種を育てて、切り花を花瓶に飾ったり、花束にしてプレゼントにするのも素敵です。
春に種をまくと夏に花を咲かせ、夏にまくと秋に花を咲かせます。
6. ダブルクリック:半八重から八重咲きのコスモス
花径約6cmの見事なダブルクリック系の花弁です。半八重から八重咲きのボリュームのある花弁が魅力的。
桃色のダブルクリックローズボンボン以外にも、白色のダブルクリック スノーパフ、鮮やかな赤紫色のピコティ咲きダブルクリック バイカラーバイオレット、ピンク色に縁が桃赤の覆輪花ダブルクリック バイカラーピンク、濃赤色ダブルクリック クランベリーなど色も豊富にそろいます。
7. ディアボロ:真っ赤な花弁
キバナコスモスから交配して品種改良されたコスモスです。目の覚めるような真っ赤な色でとても鮮やか!夏のお庭に元気を与えてくれます。
あまり高温の環境下では少し色が淡くなりますが、夏の暑さに強い早咲きの矮性品種です。
8. チョコモカ:色も香りもチョコレートのよう
チョコレートコスモスと呼ばれる理由は、色合いだけでなく、香りもチョコレートを思わせる香りがするからです。チョコレートコスモスは根が肥大して貯蔵根になる宿根草なので、花が終わった後は土の中で越冬させます。また、翌年の春に生育しはじめ、5~6月に花を咲かせてくれます。
植え付けからのコスモスの育て方
植物を育てるのが初めての方にもおすすめな、コスモスの育て方を紹介します。植え付け
日当たりと風通しの良い所を好みます。比較的簡単に種から育てることができます。葉が旺盛に茂るので、株と株の間はあけましょう。
種まきの時期
コスモスの種は、2~2カ月くらいで花を咲かせます。
早生種は3~8月、晩生種は8~9月という目安はありますが、基本的には種袋の表記に従ってください。
早い時期に種をまくと、草丈が大きくなる傾向があります。
苗の植え付け時期
6~8月が植え付けの適期です。
地植えにするときは、株間を20cmは離します。
追肥
地植えの場合は、緩効性肥料を植え付けの時に一度施すくらいで十分です。コスモスは芽を次々と出すため、鉢植えの場合は土中の栄養が不足しがちになります。緩効性の肥料を施すか、液体肥料を施します。(頻度は、肥料の表記を目安に)
水やり
鉢植えの水やり土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るくらい水を与えます。そうすることで、水と一緒に新しい空気も一緒に土中に取り込むことができます。
地植えの水やり
1週間以上雨が降らないときは、状態を確かめ土が乾いていたら水をあげましょう。
病害虫
うどんこ病やボトリチス病(灰色かび病)、炭そ病にかかってしまうことがあります。ハダニやアブラムシ、イモムシの食害を受けることもありますので、見つけたら水で洗い流すなどして取り除きましょう。
病害虫を防ぐ剪定
葉が多く風通しが悪いと病気や虫の発生の原因となります。葉の密度を下げるために、内側へ伸びている枝やわき芽を少し剪定してあげると良いでしょう。
剪定し過ぎてしまうと、花芽までも切り落としてしまうことになるので注意します。
▼詳しいコスモスの育て方はこちらをご覧ください。
コスモスの品種にこだわろう!
コスモスは秋だけでなく、夏に花を咲かせる品種もあり、ピンクの柔らかい色合いから、鮮やかなビタミンカラーまで豊富、コラレット咲きなどもあるバラエティに富んだ花です。種からでも簡単に育てられ、まいてから1~2カ月ほどで花を咲かせてくれるので、これからガーデニングを始める方におすすめ!。
主張し過ぎない花弁で、それでいて大きく育てることもできるコスモスは、主役でも脇役でも活躍します。
好みの咲き方を選んで、コスモスを育ててみませんか。