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- GardenStory
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ガーデニング・植物の魅力や、花・緑にまつわる暮らしの楽しみを紹介している「Garden Story」。植物を取り入れたライフスタイルの発信とDIYや料理レシピなどの豊富なコンテンツが魅力的なサイトです。
AGRI PICKではGarden Storyとの連携企画として、毎月季節を彩る花をご紹介しています。今回のテーマは暑さに強く、ローメンテナンスで美しく咲く花。夏の庭づくりの参考にしてくださいね!
Garden Story×AGRI PICK連携企画 バックナンバーはこちら。
夏に美しい一年草1. スーパーチュニア
夏の一年草といえばペチュニア。スーパーチュニアは、そのペチュニアをより強健に、より耐暑性を持たせ、花の咲き上がりを改良した品種です。これまでのペチュニアと比べて真夏の強い直射日光もものともせず、早春から晩秋まで咲き続けてくれるコスパ抜群の一年草です。さらに、株姿の美しさもスーパーチュニアが“スーパー”たる所以。ペチュニアは美しい株姿を保つために摘心が必須。放っておくと伸びた茎の先にだけしか花が咲かなくなり、株の真ん中がぽっかり空いてしまいます。一方、スーパーチュニアは摘心をしなくても勝手に分枝して、株全体を覆うようにこんもりと花が咲くので、初心者にもおすすめ。草丈30cm程度で、寄せ植えや花壇の縁を彩るのに向いています。繰り返し花を咲かせるので、緩効性肥料を月に一度置き肥し、液肥を1~2週間に一度与えながら育てます。
夏に美しい一年草2. 小輪ニチニチソウ
もともと暑さに強いニチニチソウに、さらに耐暑性を持たせ、日本の高温多湿の気候下で旺盛に咲いてくれる小輪、極小輪のニチニチソウ。サントリーフラワーズ社の「フェアリースター」や日本フラワー・オブ・ザ・イヤーを受賞したエム・アンド・ビー・フローラ社の「ミニナツ」などは公園や屋上庭園などでも重宝される夏花。これらも摘心なしで花径2~3cmの小花が株いっぱいに咲き続け、夏場の高温期にはむしろ花付きの勢いが増します。草丈20~30cmで株姿はほとんど乱れることがなく、伸び過ぎた箇所を適宜カットするのみでこんもりとした美しい姿を保ちます。一株で30~40cmの株張りがあり、炎天下に手間をかけずに育てることができるため、広い庭や花壇を彩るのにもおすすめです。
夏に美しい一年草3. ジニア プロフュージョン
和名の「百日草(ヒャクニチソウ)」の通り、夏の暑い時期に長期間咲いてくれる夏花の代表です。さまざまな品種があるなかで、サカタのタネの「プロフュージョンシリーズ」は、“お台場 おもてなしセレクション”にも選ばれ、そのパフォーマンスはプロが認めた折り紙付き。“お台場 おもてなしセレクション”とは2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、町の修景を目的に酷暑に耐える花を選定する夏花の協議会です。プロフュージョンは暑さだけでなく、うどん粉病や斑点細菌病などの病気に強く丈夫。さらに、花がらを摘まなくても古い花を覆い隠すように新しい花が次々に咲き上がり、ローメンテナンスなのも魅力です。草丈、株張りともに40㎝程度で寄せ植えや花壇の縁などに向いています。10月まで咲き続け、気温の低下とともに色の深みが増していきます。
まだある!夏におすすめの一年草
Garden Storyではほかにも、夏におすすめの一年草を多数ご紹介しています。「暑さに強く、ずっと花が咲き続ける夏のイチオシ一年草10種」
夏に美しい宿根草1. エキナセア
暑さにも、寒さにも強い宿根草で、一度植えれば植えっぱなしでも年々株が大きくなり、花数も増えて夏の庭を美しく彩ってくれます。花は梅雨の終わり頃から咲き出し、種類によっては秋まで咲きます。さまざまな品種があり、ピンクやオレンジ、白、グリーンなどカラーバリエーションも豊富。丸く盛り上がった花心の周りに細い花弁の花姿でトゲトゲしているのが一般的な品種ですが、花心がモコモコしていたり、花弁がリボンのように長いものがあったりと、花姿も豊かです。冬は落葉して地上部が無くなりますが、根は地中で越冬し、春に再び芽を出します。草丈60~100cm前後。
夏に美しい宿根草2. 宿根フロックス
宿根フロックスの中でもパニクラタ(パニキュラータ)種は夏に開花する種類です。強い日差しや暑さ、ある程度の乾きにも強いので、手入れが楽に済みます。さらに、寒さにも強いので、植えっぱなしで毎年楽しめる宿根草です。宿根草の中には寒さに弱く、地域によっては冬季に掘り上げて養生するなどの作業が必要なものもありますが、宿根フロックスはその必要がありません。パニクラタはアメリカで人気が高く、品種改良が進んでおり花色や花姿のバラエティーも豊富。夏の庭を個性豊かに彩ってくれるでしょう。草丈50~100cm前後。
夏に美しい宿根草3. ペルシカリア・アンプレキシカウリス
国内での流通は少ない花ですが、日本ではしばしば雑草として嫌われているタデの仲間で、欧米では花が大きく美しい園芸品種がいくつかあります。細い茎に対し大きな花が目立ち、花穂が宙に浮いているように見えます。真夏から花が咲き始め、10月中旬まで咲き続けます。暑さにも寒さにも強く、基本的には日当たりと水はけの良い場所を好みますが、半日陰や水分の多い場所でも育ち、よく咲きます。ただし、そうした場所では、茎が伸びて姿が乱れやすくなります。夏期にある程度咲き進んだら、株元で短く切り戻すと、秋に再び美しい姿で咲いてくれます。秋には紅葉し、冬は地上部が枯れて根は地中で越冬します。春になると再び芽吹き、繰り返し美しい姿を見せてくれます。草丈80~120cm前後。
まだある!夏におすすめの宿根草
Garden Storyではほかにも、夏におすすめの宿根草を多数ご紹介しています。「暑さに強い!夏に花が咲く!暖地向きの宿根草21種」
「Garden Story」には、日々を彩る花や植物の育て方、初心者から通まで楽しめるガーデニング情報がたくさん掲載されています。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。