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 -  AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
 
 
 
きんかん栽培の魅力|食べておいしい!庭の彩りにも
 かんきつ類の中では寒さに強く、関東周辺地域でも問題なく育てられるきんかん。特別な難しい作業が必要なく、病害虫も問題になりにくいうえに、樹高が2mくらいとコンパクトなので、鉢植えでも管理しやすいのが魅力です。また、冬でも葉っぱを落とさず、オレンジ色の実を付けている期間が長いため、庭の緑化や彩りにもおすすめですよ。とても甘くていい香りのする花も咲きます!見て、嗅いで、食べて楽しめる万能果樹です。
栽培しやすいきんかんの品種
まずは育てたい品種を選びましょう!栽培しやすいおすすめの品種をピックアップしました。食べるのを目的としない、観賞向きの品種もあります。食用におすすめ
にんぽうきんかん
定番のきんかんといえば、にんぽうきんかん。ねいはきんかん、めいわきんかんともいいます。生食用に市販されているきんかんは、ほとんどがこの品種です。ぷちまる
食べやすさと管理のしやすさで選ぶなら、ぷちまる。種がほとんどなく、皮も苦みが少ないので、丸ごと食べられます。鉢やプランターでの栽培にも。スイートシュガー
実の甘さを重視したい人におすすめ!苦味もほとんどなく、金柑の中でもとくに甘い品種です。生食に向いています。観賞用におすすめ
ふくしゅうきんかん
 おおみきんかん、ジャンボきんかんという名前でも販売されています。果実が大きく観賞向きですが、酸っぱいため生食には適しません。まめきんかん・きんず
 矮性(わいせい)のとても小さなきんかんです。実は1g程度しかなく、盆栽や小さな鉢で観賞用に育てられます。きんかんの育て方|植え付けや剪定のコツ
栽培カレンダー
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
| 植え付け | ● | ● | ||||||||||
| 肥料(地植え) | ● | ● | ||||||||||
| 肥料(プランター) | ● | ● | ● | |||||||||
| 剪定 | ● | ● | ● | |||||||||
| 収穫 | ● | ● | ● | |||||||||
| 植え替え | ● | ● | 
植え付け
 きんかんは、3月下旬から4月中旬に植え付けます。地植えの場合
排水性のいい場所を選び、根鉢を崩して植え付けましょう。幅と深さが50cmくらいの植え穴を掘り、掘りあげた土・腐葉土・赤玉土を、元肥と一緒に5:3:2の割合で混ぜます。プランターの場合
直径30cmくらいの大きな鉢を用意し、鉢底石の上に水はけ・水もちのいい土を入れて植え付けます。土の配合は、赤玉土と腐葉土7~8:3~2くらいがおすすめです。日当たり・水やり
 きんかんは特に日光を好む植物です。プランター栽培の場合は、土が白く乾いてきたらたっぷりと水やりします。地植えの場合、雨がなかなか降らない真夏以外は水やり不要ですが、かんきつ類は蒸散が激しいので、植えつけてから木が大きくなるまでは、根元に敷きわらをして乾燥を防ぐといいでしょう。肥料
緩効性の化成肥料か有機質肥料を与えます。冬に寒肥として1度、9月下旬~10月に一度、株元にばらまきましょう。プランターの場合は、5~7月あたりにさらに追肥すると生育がよくなります。植え替え
ずっと同じ鉢で育てていると、根が鉢の中でパンパンになってしまうので、2年に1回は植え替えしましょう。時期は3月下旬~4月中旬ごろです。剪定
 きんかんは細めの枝がこんもりと密集して生えます。細かい枝によく実がつき、徒長した枝にはつきにくいのが特徴です。木の奥までよく日が当たるように、枯れ枝や密集した部分の枝を優先して間引きましょう。樹形は自然な「ほうき仕立て」にするのが一般的です。放置していても枝が伸びすぎたり樹形が乱れたりすることは少ないので、軽い剪定で大丈夫ですよ。摘果
きんかんは小ぶりの木ですが、たくさんの実をつけます。摘花や摘果をしないと木が弱り、次の年に収穫できなくなってしまうこともあるので、小さな実を優先的に間引きましょう。ひとつの枝に対して1~2個くらいに調整します。収穫
 きんかんは春・夏・秋に3回花を咲かせる四季咲き性で、夏に咲いた花が一番結実しやすいです。開花してから約150日くらいで果実が熟しますよ。3~5月ごろ、実がオレンジに変わってきたものから収穫しましょう!きんかんのおいしい食べ方
 収穫したきんかんは常温で数日、冷蔵庫で2週間くらい保存できます。生のまま皮ごとおいしく食べられますが、保存がきくジャムや甘露煮にするのも人気です。実を横に半分に切って種を取り、皮ごと砂糖と一緒に弱火で20分くらい煮るだけ。種を取るのに少し手間はかかりますが、おいしさは抜群!
 










 



