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固まる土(防草土)とは?
ホームセンターでもよく見かける、固まる土。砂やセメントでできており、その名の通り水をかけるとカチカチに固まります。庭や駐車場などの地面に敷いて固めることで、雑草が生えてこないようにする物です。「防草土」とも呼ばれます。本物の土のような色合いと見た目なので、庭の風景に溶け込みやすく、自然な雰囲気を保ちながら雑草対策できます!固まる土のメリット
ここからは固まる土のメリットについて、大きく六つに分けて解説します。手軽に使えて簡単に購入できる固まる土は魅力がたくさん!メリットを知ることで、実際にどんな風に使用できるか、イメージしやすくなりますよ。自分で簡単にDIYできる
決めた範囲に土を敷き詰めて、上から水をまくだけなので、作業が比較的簡単です。1袋あたりの値段もそれほど高くはなく、15kg入りの物で1,000円程度から購入できます。狭いスペースの雑草対策に使いやすい
固まる土は、さらさらとした砂状の土です。防草対策のしにくい植木の周りや、庭に敷いてあるレンガのすき間などの狭い場所でも、自由自在に敷き詰めたり埋めたりができるので、とても便利に使えます!落ち葉やゴミの掃除が簡単
庭に入ってくる落ち葉やゴミが、砂利などの隙間に入ってしまうと掃除が大変です。固まる土は仕上がりが平らなので、掃き掃除もとても楽にできます。手に入れやすい
固まる土はホームセンターなどでも取り扱っており、気軽に購入しやすいのもポイントです。ネットでももちろん販売されていますが、実際の質感や色などを直接見て確かめたいときには、ホームセンターでチェックするのもおすすめですよ。ナチュラルできれいな仕上がり
固まる土は、本物の自然な土と風合いが似ているので、違和感のない仕上がりが魅力的です。庭でも土の色と馴染んでナチュラルに使用でき、きれいな見た目にこだわりたい人に適しています。雑草は抑えつつ、自然な景観を保てるのがうれしいポイントですね。種類が豊富
土の色や硬さ、軽さなど、さまざまな種類から選べるのも固まる土のメリットの一つ。固まる土をまきたい場所に合わせて、豊富なバリエーションからぴったりなアイテムを選択できます。20kgなどの大容量タイプもありますが、10Lといった少量から試せるタイプもありますよ。固まる土のデメリット
続いて、固まる土を使ううえでのデメリットもご紹介します。使う前にしっかりデメリットも知っておけば、事前に対策もできるでしょう。より快適に固まる土を使用するためにも、要チェックです!斜面・凸凹した場所・広い範囲には使いにくい
固まる土は平らにならして使う物です。敷き詰める場所が傾斜だったり、雑草を抜いた穴や石などで凸凹していたりすると、きれいに施工しにくいので注意しましょう。また、敷きたい面積が広ければ広いほど、きれいに平らに仕上げるのは難しくなります。年数が経つと劣化する
固まる土はコンクリートほど頑丈ではなく、数年経つとひび割れが起きたり、このひび割れから雑草が生えてきたりすることも。また、施工直後はとてもきれいでも、固まる土自体がだんだん黒っぽく汚れていくこともあるので、人がたくさん歩く場所や、汚れが気になるような場所には向かないかもしれません。日当たりが悪いと苔が生える
ジメジメしていて日が当たりにくい場所では、一年程度で苔が生えてしまいます。一度こうなってしまうと、あとから苔を取ろうとしても中々大変です。固まる土を施工する費用
広い範囲に固まる土を敷き詰めたいときや、意外と重労働になりがちな作業に自信がない人は、専門の外構業者に施工を依頼するのも一つの手です。1平方メートルにつき、8,000円~12,000円程度で依頼することができ、手頃な値段で作業をしてもらえますよ。さらに、プロの施工業者の作業なので、自分でやるよりもきれいに仕上がるのもメリットです。外から見える部分のため、見た目のきれいさにこだわりたい人にもぴったり。外構業者に依頼しようと決まったら、まずは見積もりを取ってもらいましょう。法外な高額請求をされないためにも、いくつかの業者から見積もりを取るのが安心です。ネットで口コミなどもチェックできるとよりいいですね!おすすめの固まる土10選
ブラウンやオレンジなど、いろいろな色がある固まる土。色や量などの確認はもちろんですが、駐車場に使えない物もあるので、強度などもよく確認して買うようにしましょう。敷く場所が広い場合など、ホームセンターなどでまとめて買うと重くて大変なので、購入は通販が便利ですよ。土壌環境基準をクリアした頑丈タイプ
YBK工業 ガンコマサ
安心感で選ぶならこれ!国が定める土壌環境基準をすべてクリアした、特許登録商品です。公共機関での使用も多く、平成10年の発売以来からこれまで、350万袋の出荷実績があります。
内容量 | 約25kg |
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駐車場にも使える耐久性の高さが魅力
アイリスオーヤマ 超硬い固まる防草砂
駐車場での使用OK!自然なブラウンの固まる土です。水をかけてから約3日~1週間で固まります。価格も手頃で、とても人気が高い商品!
内容量 | 15kg |
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素材 |
軽くて作業がしやすい少量パック
アイリスオーヤマ 固まる防草砂
一般的な固まる土に比べて軽く、持ち運び楽々!天然原料を使用しているので、庭の土や地下水を汚染しません。カラーは温かみのあるオレンジとイエロー。花壇のまわりや玄関アプローチなどを美しくデザインできます。
内容量 | 10L |
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素材 | セメント、珪砂、顔料 |
カラーバリエーションが豊富な1品
テラダ まさ王
「まさ王」も人気が高い固まる土です。イエロー、オレンジ、ブラウンの3色があり、より施工場所の雰囲気に合った物を選びたい人におすすめですよ。雑草が生えにくいアルカリ性なのもポイント。
内容量 | 15kg |
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雰囲気の違う全5色から選べる
マツモト産業 マサファルト
公共事業でも使われています!白土、赤土、黒土など、人工的ではない自然なカラーバリエーションが魅力です。玄関アプローチや植木のまわりにおすすめ。
内容量 | 20kg |
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素材 | 天然真砂土、無機系固化剤 |
本物の土のような自然な風合いが特徴
水で固まる 夢の土
ほかの製品よりセメントの使用量を少なくすることで、地面の土に近い自然な色を実現しています。車が通る場所には使用できませんが、落ち着いた雰囲気が出せますよ。
内容量 | 20kg |
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素材 | マサ土(89%)、高炉スラグ(4%)、セメント(6%)、硬化剤(1%) |
しっかり固まって、壊れにくい地面を作れる
エコシステム 固まる土 ハイドサイド
強度が高く、長い時間壊れずに使える固まる土です。速乾タイプなので、作業をしてから3~4時間で固まった土の上を歩くことができますよ。雨が降っても水が浸透するため、水たまりにならないのがポイント。簡単に使えるプロ使用のアイテムです。
内容量 | 20kg |
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素材 | 川砂、固化剤 |
有害物質の試験を実施し、安全性を考慮
マグネッシー
天然のマグネシウムをメインに使用し、人にも環境にもやさしい1品。使用後は細かく砕くと土に戻るので、処分方法も簡単です。カドミウムやヒ素などの有害物溶出試験を実施しているため、小さな子どもがいる家庭や、ペットへの影響が気になる人にもぴったり。
内容量 | 10kg |
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素材 | マグネシウム、真砂土 |
簡単に作業できて、水たまりができにくい
陽光物産 楽土
浸水性が高く、雨の日に水たまりができないだけでなく、路面温度も下がりやすいのが魅力的。雑草に加えて、夏場の地面からの照り返し対策をしたい人にもうってつけです。水をかけるだけの簡単作業で、きれいに仕上がります。
内容量 | 25kg |
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素材 | 加工砂、珪砂、炭酸カルシウム粉末、ポルトランドセメント |
車が通る場所にも使える高強度タイプ
テラダ まさ王 スーパーハード
強度が高く、約5cmの高さで敷き詰めれば、駐車場などの車が通る場所にも使用できます。通常のまさ王と比べると粗めの質感になっていますが、その分耐久性がアップしていますよ。ひび割れてしまった場合も、再度土をまいて水をかければ簡単に補修可能です。
内容量 | 15kg |
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素材 | 真砂土、セメント |
カラー | ブラウン、オレンジ |
雑草対策|固まる土・防草シート・砂利の違い
雑草対策には防草シートや砂利を敷く方法が一般的ですが、それぞれに特徴があるので、場所や好みに合った方法を見つけてくださいね。自然な印象に仕上げたいなら固まる土、広い範囲の雑草対策なら防草シート、見た目をおしゃれに&防犯対策も兼ねるなら砂利がおすすめです。防草シート
防草シートとは、日光をシャットアウトすることで光合成を防ぎ、雑草が生えてこないようにするシートです。地面の広さに合わせてカットして敷き詰めます。施工は大変でコストも高めですが、雨や紫外線にとても強く、経年劣化しにくいのが魅力!一度の施工で数年、雑草を防げます。砂利
砂利を敷き詰めるのも人気が高い雑草対策方法です。見た目がおしゃれで、和風の家に合う物、洋風の家に合う物など、いろいろな見た目の中から選べますよ。上を歩くとジャリジャリ音が鳴るので、防犯対策にもなるといわれています。DIYに挑戦!固まる土の使い方
ここからは、実際に自分で固まる土を使って作業をするときの手順を確認していきましょう。きれいな仕上がりにするためのコツも説明していますので、作業前に目を通して、納得のいく仕上がりを目指してみてくださいね。用意するもの
- 固まる土
- ジョウロ
- コテ(レンガや木片でもOK)
- スコップ
- 軍手などの手袋
- 水平を取る道具(タコ糸など)
施工方法
- 施工したい場所のゴミや雑草を取り除き、地面をできるだけ平らにしっかり踏み固めます。施工場所に土止めがない場合は、レンガやブロックを置く、土手を作るなどして、固まる土が流れてしまわないようにしましょう。
- 固まる土をまきます。厚さは商品パッケージに書かれている量を参考にしてください。目安は約3~5cm程度です。
- 凹凸や傾きがあるときれいに仕上がらないので、コテなどでたたき込むように表面を平らにならします。杭にタコ糸を張るなどして、水平になっているかどうか確認しながら行いましょう。
- 平らにならした固まる土の上から、2回に分けてシャワータイプのジョウロで均一に水をまきます。1回目は軽く、2回目は数時間後に(商品によって時間が違うので、袋に書かれている使い方を確認してください)、土と同じくらいの量をたっぷりとまきましょう。水の量が足りないとひび割れの原因になります。また、強く水をかけると地面がデコボコになってしまうので、優しく行うようにしてください。
- 数日かけて地面が固まります。完全に固まるまでは表面に触れないようにしましょう。下地と仕上げの2回に分けて施工すると、よりきれいに仕上がります。
レンガや庭石のすき間を埋める場合
レンガや庭石を並べ、そのすき間に固まる土を入れていき、水をまきます。レンガや庭石にかかってしまった土は、固まる前に掃いたりふいたりして取り除きましょう。固まる土を撤去したいときは?
地面がカチカチに仕上がる固まる土ですが、ハンマーで細かく砕けば撤去できます。「仕上がりが汚くなってしまった」「苔が生えてきて見苦しくなった」というときは、一度撤去してやり直すのもありですよ。固まる土の撤去・処分方法
固まる土を施工し直したいときや土地の利用方法を変えたいときなど、一度施工した固まる土を撤去、処分する際の手順や方法をご紹介します。固まる土を敷く前に撤去する場合のことも知っておくと、いざ必要になったときにも焦らず済みますよ。撤去方法
まずは地面に敷き詰められた固まる土の撤去方法について、順を追って説明していきます。- ハンマーでたたいたり、電動ドリルなどを使って穴をあけたりして、固まる土にひびを入れます。範囲が広い場合は、ハツリ機などを使うのも便利です。
- ひびの入った部分からバールやシャベルを使って、固まる土を剥がします。