シクラメンを育てたくなる5つのポイント
シクラメンは、花数が少なくなる冬のお庭に鮮やかな色合いで楽しませてくれる貴重な花です。シクラメン栽培おすすめポイント
シクラメンの花は、花弁が上を向いて咲きそろう様子から、篝火花(カガリビバナ)とも呼ばれています。1. 鮮やかな色で冬のお部屋のアクセントに
赤や黄色、鮮やかなピンク、青みがかった紫などはっきりとした色だけでなく、白や柔らかい色合いで冬のお部屋を彩ってくれます。2. 花数が多く、開花時期が長い
球根の上部の生長点に光をよく当てると生育が良くなり、葉や花の数を絶やさずに花を長く楽しめます。3. 毎年シクラメンの花を楽しむ
球根で育つ多年草植物なので、上手に夏越しができれば次年もまた花を咲かせてくれます。4. 耐寒性の品種を選べば戸外もOK
耐寒性のある品種(ガーデンシクラメンなど)や寒さに強い原種シクラメンなどは、霜に当たらなければ戸外でも育てられます。5. 花びらの形がさまざま
品種改良が進んだことにより、花弁の形が豊富にあります。八重咲きやフリンジ咲、天使の羽と呼ばれるものまで!品種にこだわる苗選び!おすすめシクラメン!!
花屋さんでよく目にするシクラメンは「ペルシクム」という原種から改良されたものが広く流通しています。シクラメンの園芸品種は、白や赤、ピンクなどの定番色から、黄色や青系など毎年増えています。
また、咲き方も種類が増え、八重咲きよりも花びらの数が多い「万重咲き」のシクラメンの品種もあります。
原種は園芸種に比べると耐寒性も強く、数少ないですが香りがあるものもあります。
1. コウム:育てやすさにこだわるなら
シクラメン・コウムは耐寒性に強く、環境に対する適応能力も高い原種のシクラメンです。霜に当たらなければ、冬の間も屋外(寒冷地を除けば)で育てられます。
小ぶりで可愛い花色は、濃ピンクか白色。丸みを帯びた葉や花びらが特徴です。
2. ビクトリア系:初めて育てる方に
この品種からさまざまな品種改良が進んだので、いわば園芸品種のシクラメンの基本形です。花弁のふちがヒラヒラとした「フリンジ咲き」や花弁の数が多い「八重咲き」、花弁周囲または先端部の着色が濃く(または薄く)なる「覆輪タイプ」など、多彩な花びらが特徴です。
3. ローゼス:華やか!プレゼントにおすすめ
つぼみが開くと花びらが幾重にも重なる「万重咲き」と呼ばれるタイプのシクラメンです。1輪のシクラメンを楽しむ期間が一般的な品種に対して長く、最後にはボリューム感のある丸い花房が枝垂れ下がるように咲き終わります。
4. セレナーディア:人気急上昇!青いシクラメン
紫に近い色合いですが、最近人気のブルー系シクラメンです。シクラメンの中では数少ない、香りのするシクラメンなので「アロマブルー」と呼ばれることもあります。
5. ピアス:花びらの色の変化を楽しめる
紫外線を十分に受けること。そして、一定の期間10℃程度の低温環境で育てることで、「移り紅」と呼ばれる花びらの色の変化を楽しむ品種です。咲き始めは白ですが、だんだん花弁の先にピンク色がにじみ出します。
色の変化が楽しめるので、シクラメンを育てるのが断然楽しくなってきます。
6. ウィンク:花弁は通常のシクラメンの倍!
八重咲きの品種として、ビクトリア系とともに人気のある品種です。通常のシクラメンの花弁は5枚ですが、ウィンクは倍の10枚!
雄しべが弁化するため、花粉が出ないので花粉アレルギーの方でも育てられます。
種もつかないことから花持ちが良い品種です。
7. ヘデリフォリウム:葉の形がかわいい
原種シクラメン。耐寒性、耐暑性両方に優れているとても育てやすい品種です。一般的なシクラメンの葉と違い、葉に浅い切れ込みや角張りがありつつも、全体的に丸みを帯びた形をしています。
開花時期は、ほかのシクラメンよりも早い8~11月にかけて。花が咲いたあとから葉が開いてきます。
植え付けからのシクラメンの育て方
お気に入りのシクラメンの苗を手に入れたらしっかり育てていきましょう。植え付け
9~10月の間に植え付けます。室内の日当たりの良い窓際でレース越しの光で育てます。冷暖房の風が直接当たらないようにしましょう。
※耐寒性の強い品種は戸外でも育てられますが、霜に当たらないように気を付け、真夏の直射日光の当たらない場所に植え付けます。
追肥
花が咲いている間は、月に2回ほど液肥をあげます。与え過ぎてしまうと根腐れなどの原因になってしまうので、花の最盛期であっても週1回にとどめます。水やり
シクラメンは湿度管理がポイントです。土の表面が乾いたら、たっぷり与えるくらいの頻度で十分です。
葉や花弁、球根の上部に水がかかると病気の原因になるので、水を与えるときは注意しましょう。
また、底面給水鉢の水の水量は8分目位まで。空気の通り道を確保します。
病害虫
多湿環境では灰色かび病などに注意しましょう。花摘み
花が枯れてきたら、根元を抑えて軽くひねると抜き取ることができます。ハサミを使用する際に病原菌が入ってしまうことがありますので、なるべく手で摘み取りましょう。葉組み
葉を中心から外側に向け、花茎を中心に寄せるようにして株元に光を当てます。葉組みを頻繁に行なっている株は、全体の見た目も整い、花付きも良く育ちます。夏越し
球根を上手に管理すると、夏を越して来年も花を咲かせてくれます。「休眠法」と「非休眠法」があるので、苗の状態に合わせて夏越しをしましょう。
植え替え
植え付け同様、9~10月に行います。休眠させた球根の場合は、花を咲かせるまで少し時間を要するので9月中には植え替えます。▼詳しいシクラメンの育て方はこちらをご覧ください。
シクラメンの品種にこだわろう!
紹介したシクラメンのほかにも11~12月になると更にたくさんの品種が出回ります。咲き方も、花弁の形も、色の種類も色の付き方もそれぞれちがい、選び甲斐があります。耐寒性の強い原種は長く育てると、どんどん株を大きくすることもできます。
切り花や寄せ植えもできるので、クリスマスやお正月に合わせて赤や白のシクラメンで玄関を飾ってみるのもおすすめです。