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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
防根シートとは?
防根シートとは、障害物があっても所構わず伸びてしまう樹木や竹、笹の根などを侵入させないために、地中に埋め込むシートです。レンガや敷石で施工した地面の持ち上がり、庭への根の露出、地中のパイプへの貫通などを防ぎます。非常に丈夫で破れにくく、土や根の圧力にも負けません。防草シートで代用できる?
防根シートとよく似たものに「防草シート」があります。防草シートはあくまで「遮光することで雑草の発生を抑えるもの」です。樹木や竹は、地下で何メートルも根を伸ばすので、防草シートで遮光しても意味がなく、しかも根の強い圧力に耐えられるほどの強度はありません。防根シートのタイプ|不透水・透水・根域制限・薬剤付きなど
防根シートは製品によって、「水を通すかどうか」「薬品は使用されているか」などの違いがあります。また、シート同士をつなぎ合わせたいときは専用のテープが必要です。水も細い根も透さない!不透水タイプ
水を透過させるシートには、細かい穴が空いています。ここから細い根が通り抜けて広がってしまうこともありますが、水を通さない不透水タイプの防根シートなら、穴がないので細い根もしっかりガード!地面に対して垂直(縦)に設置するのが基本です。竹や笹の広がり防止に
軽量で施工かんたん
ルートシールド
舗装された地面の保護などにおすすめ。やわらかく軽量で、楽に作業できます。耐久性と耐水性に優れていますよ。100%リサイクルできるエコなポリプロピレン素材のシートです!
・サイズ:幅0.5×長さ25m
・材質:ポリプロピレン
・サイズ:幅0.5×長さ25m
・材質:ポリプロピレン
透水性あり&根を制限するタイプ
ビニールハウスの簡易隔離床栽培で使われるタイプです。トマトやイチゴの株周りに敷き、根域を制限します。こうすることで糖度アップが期待でき、管理も楽になります。ただし、同じシートをずっと使っていると連作障害が起きることもあるので、数年たったら新しい防根シートに取り替えましょう。根域制限でおいしい作物を収穫
薬剤で根を通さないタイプ
水は通しますが、根の生長を阻む薬剤が侵入を抑制するタイプです。垂直方向に埋めると、横に伸ばしたくない根を抑えることができ、水平方向に埋めれば、地下の埋設物保護にとても有効的です。ゆっくりジワジワ効く成分を配合
シートとシートは専用テープで留めて
シート同士を貼り付けたいとき、スペースを囲ったりしたいときには、専用テープを用意しましょう。樹木や笹は20cm以上、竹は1m以上重ねるようにしてください。防根シートの施工方法
防根シートを実際に設置してみましょう!木を植えたいスペースに垂直施工する方法と、地中に埋まっている配管などを守る平面施工方法を紹介します。どちらの方法でも、雑草や異物はできるだけ取り除いておいてくださいね。垂直施工(木のまわりに)
樹木や竹を設置したいスペースを決め、掘ります。防根シートを掘った深さに合わせてカットしましょう。たるみができないよう、支柱で支えながらシートを垂直に広げて囲うように設置します。接合部分は、しっかりと専用テープで留めてください。最後に土をある程度埋め戻し、よく踏み固めて完成です。その後、植栽を行ってください。平面施工(地下に埋まっている配管などに)
配管などの埋設物がある上の地面を掘り、平らにならします。防根シートを掘ったスペースに合わせてカットし、足りない部分は専用テープで継ぎ足しましょう。平らに広げ終わったら、防根シートの上に元の土を戻します。木を植えるときは植え穴を残しておきましょう。施工の注意点
防根シートを購入するとき、あらかじめ根の高さ以上の幅があるか確認しておきましょう。また、春から秋は地下茎が生長する季節です。もし地表から露出してきたときは、シートの上を乗り越えてしまうこともあるので、その部分をこまめに切断してください。防根シートは、通販での購入がおすすめ
「防草シート」はホームセンターでよく売られていますが、「防根シート」の場合はあまり見かけません。手ごろなサイズなら1万円程度で購入できる、通販での購入がおすすめです。大事なスペースや配管を、根の侵入から守りましょう!
















