目次
- YasuhiroOgawa
植物園に勤務していた経験を活かして、正確でわかりやすい記事を書いていきたいです。好きな花はハイビスカス。現在は、トロピカルフルーツの新しい栽培に取り組んでます!…続きを読む
ポインセチアを中心としたクリスマスの寄せ植え向きの植物と、寄せ植えの作り方をを詳しく解説。さらにクリスマスムードを高めるグッズなども紹介。寄せ植えを部屋に飾ってクリスマスをエンジョイしよう!
クリスマスの寄せ植えを作って飾ろう!その後も植物を長く楽しむには?
クリスマスの演出に欠かせない植物といえば、ポインセチアとゴールドクレスト。この2種の植物と一緒に植えるのにお勧めの植物を紹介し、クリスマス向きの寄せ植えの作り方をお教えします。またクリスマスツリー代わりのゴールドクレストを中心に、クリスマスの飾りつけをするのも楽しいでしょう。クリスマスが終った後も、植物を無駄にすることなく長く楽しむ方法も解説します。
ポインセチア
クリスマスと言えばまず一番に思い浮かぶ定番植物です。品種改良が盛んで現在も高い人気を維持しています。開花時に美しく色づく葉(苞葉)が魅力で、定番の赤色の他、ピンクや白、クリーム色などの品種があります。
最近は、ユーフォルビア・コルナストラとの交配種、プリンセチアが人気です。ポインセチアと比較すると、ピンク色が基本色で、葉がやや小型で分枝がよく、耐寒性など性質が強いです。
プリンセチア:ルージュ 4号ピンクラスターポット
タイプ:トウダイグサ科ユーフォルビア属の非耐寒性多年草
原産地:メキシコ
草丈:15~50cm
プリンセチアは鮮やかな色が印象的な人気のポインセチア(ユーフォルビア)です。細長くきゃしゃなホウ(花びらに見える部分)は海の中でゆらめく人魚のよう。ウィンターシーズンから春先まで長く楽しんでいただけます。
原産地:メキシコ
草丈:15~50cm
プリンセチアは鮮やかな色が印象的な人気のポインセチア(ユーフォルビア)です。細長くきゃしゃなホウ(花びらに見える部分)は海の中でゆらめく人魚のよう。ウィンターシーズンから春先まで長く楽しんでいただけます。
ゴールドクレスト(コニファー類)
ポインセチアに合う植物として、まず定番なのは細長い形のコニファー類です。コニファーの中でも人気があり、いろいろなサイズの株が入手しやすいゴールドクレストがお勧めです。クリスマスツリーとしてゴールドクレストを植えて、クリスマスの飾り付けをしてみましょう。
プリムラ・ジュリアン
背丈が低く小型のプリムラ・ジュリアンは、様々な花色の品種があるので、寄せ植えをカラフルに演出したい場合に重宝します。終った花はこまめに摘むと見た目がよくなるだけでなく、長持ちします。
ガーデンシクラメン
原種を交配して作られた小型のシクラメンです。寒さに強く丈夫なので、寄せ植えに使うことができます。花色も豊富で、赤色やピンク、白、紫などがあります。植え付ける際は、やや浅く植えるのがポイントです。
チェッカーベリー
冬の間中楽しめる大きな赤い実が美しい、ツツジ科の常緑低木です。背が高くならずコンパクトに茂るので、寄せ植えに重宝します。実が鉢から垂れ下がるように植えると、赤い実がよく人目を引いてクリスマスムードの演出に最適です。初夏頃に開花する小さな白いベルのような花も魅力的です。
大実ゴールテリア(チェッカーベリー)
ツツジ科 大実ゴールテリア
花期:夏
大実品種 別名:チェッカーベリー、オオミコウジ、ヒメコウジ
日本のシラタマノキと同じようにサロメチールの匂いがします
北アメリカ東北部原産
花期:夏
大実品種 別名:チェッカーベリー、オオミコウジ、ヒメコウジ
日本のシラタマノキと同じようにサロメチールの匂いがします
北アメリカ東北部原産
シルバーリーフの植物
シルバーリーフの植物を寄せ植えに植えると、冬の季節感が出ます。最も購入しやすいシロタエギクの他、ホワイトレースなどが丈夫で育てやすいです。背が高くなるエレモフィラ・ニベアは、春頃に咲く青い花も美しく魅力的ですが、過湿には弱いです。春以降に茎が立ってきますが、背が高くならないように茎をこまめに切って花が咲かないようにすると、来年も楽しめます。
エレモフィラニベア
豪州原産 ゴマノハグサ科 常緑低木
シルバーリーフが魅力的で花は早春頃から楽しめます。4号サイズの鉢植えで高さ40から50センチ程の大きさです。
クリスマス等の寄せ植えに人気です。
シルバーリーフが魅力的で花は早春頃から楽しめます。4号サイズの鉢植えで高さ40から50センチ程の大きさです。
クリスマス等の寄せ植えに人気です。
アイビー(ヘデラ・ヘリックス)
寄せ植え容器の縁の部分に枝葉が下垂する植物を植えると、寄せ植えの全体像に変化が出てレベルアップします。アイビーの名がつく植物はたくさんありますが、元祖のアイビーと言うべきで最も一般的なヘデラ・ヘリックスがお勧めです。ヘデラ・ヘリックスにはたくさの品種がありますが、葉に白斑の入る品種がお勧めです。クリスマスイメージの演出に、白色の要素もあったほうがよいでしょう。
長く楽しめる!クリスマスの寄せ植えを作ろう!
クリスマス向けのポインセチアとゴールドクレストを中心とした、室内に置いて飾る寄せ植えを作ります。
用意するもの
寄せ植えの容器
容器は主にプラスチック、テラコッタ、グラスファイバー製がなどがあります。プラスチックは安く購入でき、軽く扱いやすいのが魅力です。テラコッタは見栄えがよく、古くなっても味わいがでますが、重いのが難点です。グラスファイバーは軽くて見栄えがよいですが、値段が高くなりがちです。
室内に置く場合は、受け皿も必要になります。容器が特殊な形だと、それにあう受け皿が用意できません。一般的な円形の容器なら、受け皿も用意するのが簡単です。
容器の鉢底の穴が大きい場合は、鉢底ネットも必要です。
用土
用土は一般的な培養土でよいでしょう。自分で配合する場合は、赤玉土小粒7に腐葉土やピートモスを3の割合で混ぜ、排水が良く、保水力のある用土にします。植える植物の根鉢の高さと比べて、1.5~2倍以上の深さの容器を使う場合や底の穴が小さい容器は、排水をよくするために鉢底石も用意してください。
その他に必要なもの
株の間に土を押し込むためのハシやシャベル、込み入った根や枯れた葉を切るハサミを用意してください。また手袋やエプロン等もあれば、手や洋服が汚れません。寄せ植えを作る前に~長く楽しむためのポイント~
寄せ植えの形を決める
まず三方から見るか、四方から見るタイプにするか決めます。壁際を背面にした三方から見るタイプは、初心者に作りやすく、一般家庭では置ける場所も多いです。四方から見るタイプは、比較的広い場所の中央に置くとよいでしょう。同じ性質の植物を使う
日照、水分、温度(耐寒性、耐暑性)の3点が、同じ条件を好む植物を選びます。同じ性質の植物を使うことにより、管理が楽になり長く鑑賞できます。紹介した植物は、ほぼ同じ条件を好みます。植物の配置のコツ
生育後の状況を想像して、横に這っていく植物は前方に、上に伸びる植物は後方に植えます。三方見タイプは背面、四方見タイプは中央にコニファーなど背丈のある種類を使い、中間部に彩りがありボリューム感のあるポインセチアを使います。
寄せ植えの作り方
容器に鉢ごと並べてレイアウト。植える植物の大きさがそれぞれ違うので、仕上げを想定してイメージしてみましょう。
ここからは、実際の手順をご紹介していきます。
プランターに土を入れる
だいたい3分の1程度まで、用土をあらかじめ入れます。深い容器の場合ははじめに鉢底石を入れてください。容器いっぱいまで用土を入れると、水遣りの時に周囲から土がこぼれ落ちます。水やりの際のウォータースペースを確保するため、容器の縁から3㎝ほどの空間がとれるように地際を決めます。
デザインに合わせて植える
奥から背の高い株を植えていきます。株と底の土の間に用土を足して、地際が同じ高さになるよう調整します。四方から見るタイプの寄せ植えは、中心から植えていきます。
根が強く張っている場合は…
植え付けの際に根が良く張っている苗は、底の部分をくずすか、十字に切れ込みをいれます。それぞれの植物ごとに最も見栄えする角度があるので、よく見える所が正面になるように植えます。苗の浅植えや、深植えにならないように注意しましょう。株の間にも指やハシなどを入れて軽く土を押し込むようにしてください。
水をたっぷり与える
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあげます。水が用土に吸収された後に再度観察すると、用土がしずんで根が露出することがあります。そのような場合は用土を再度足してください。クリスマスの飾りつけ
ツリー代わりのゴールドクレストに、様々な飾りつけをしてください。また手前部分に植物を植えずにスペースを空け、バークチップやココヤシファイバーなどを敷いた上にクリスマス関連の人形などを置くのもよいでしょう。クリスマスムードのピックは、用土にさすだけで手軽に楽しめます。置き場と管理方法
室内の日光が当たる窓辺が適します。暗い場所に長い間置くと弱って枯れてしまうので中止してください。暖房がよく効いた部屋では、暖か過ぎて間延びすることがあるので注意してください。暖房機の近くや風が直接当たる場所も、極度に温度が上がって乾燥するので植物がすぐに傷む場合があります。水やりは、用土の表面が乾いたら底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。ポインセチアは腐りやすいので、植物に水がかからないよう株元に水やりしてください。
クリスマス後の寄せ植えとポインセチアの管理方法は?
クリスマス後は、ポインセチアを抜いて代わりの植物を植えればよいでしょう。背丈がポインセチアと同じくらいのギョリュウバイやエリカ、ストックなどを植えれば、冬の間中楽しめる寄せ植えになります。霜があまり降りない地域で紹介した植物との組み合わせなら、戸外の冷たい雨風があまり当たらない軒下や東、南向きの玄関前などに置くこともできます。
ポインセチアの管理方法
寄せ植えから抜いたポインセチアは、以前使っていた鉢に再度植えてください。冬は生育を停止するので、一回り大きな鉢に植え替える必要はありません。置き場は室内の日当たりのよい場所に置き、用土をやや乾かし気味に管理してください。弱っていることも多いですが、肥料は絶対に与えてはいけません。
春になれば徐々に生育を開始します。5月頃から10月の成長期は、3要素が等量の化成肥料を規定量与え、鉢土が乾いたらたっぷりと水やりしてください。また成長期は戸外のよく日が当たる場所に置くとよいでしょう。葉がよく茂るようになったら、ひとまわり大きな鉢に植え替えます。11月までに夜間の照明がないビニールハウスなどに入れれば、クリスマス頃には葉が色づきます。