目次
ニームオイルとは?成分や香り
ニームオイルとは、「ニーム」という木の実から抽出したオイルのこと。色は黄色く、農業・園芸では300~500倍に薄めて散布すると害虫予防になります。無農薬栽培でぜひ活用したい、自然由来のオイルです。ニームオイルの元となっているニームは、樹皮、種子、実、葉のすべてに薬効がある、センダン科・インドセンダン属の樹木で、原産国インドでは古くから珍重されてきました。スキンケア用品やシャンプーの原材料としても使われます。ニームオイルの製法
圧搾機を利用し、ニームの種からオイルを絞ります。オイルを絞った後の種の絞り粕は「ニームケーキ」といい、こちらも虫除けに利用されています。成分について
「アザディラクチン」という成分を中心に、虫除け効果を発揮する成分がニームにはたくさん含まれています。「アザディラクチン」は厚生労働省が「人体に害を与える恐れがない65物質」のうちの一つに指定しました。安全性の高さがニームオイルの大きな魅力です。臭いはある?
ニームオイルには独特の臭いがあります。レモングラスなど、天然のハーブを混ぜることで臭いを軽減している商品もあるので、気になる人はそちらを選びましょう。ニームオイルの効果・効能|無農薬栽培の虫除けに使える?
虫にとっては有害ですが、人間の身体にはむしろいい効果をもたらしてくれるニームオイル。家庭菜園やガーデニングでは虫除けに、家庭では美容やペットのダニ、ノミ除けに効果を発揮します。虫除け
野菜や果樹、花などにニームオイルを散布すると害虫予防になります。ハダニやアブラムシ、コガネムシなどはもちろん、200種以上の害虫に効果があると言われています。しかし、土壌を活性化させてくれるミミズなどには害がありません。農薬ではなく、自然由来のオイルなので、無農薬栽培に使っても安心です。主に効果のある害虫
ニームが効く害虫 |
・ハダニ ・アブラムシ ・コガネムシ ・バッタ類 ・モンシロチョウ |
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美容効果
抗酸化力が高いので、肌のアンチエイジングや美白、ニキビ対策にも効果があります。ヘアオイルとして髪に塗ることも可能です。インドではニームの葉をお茶として飲むこともあります。殺菌作用
ニームオイルには殺菌作用があるので、歯磨き粉や手作り石鹸の材料としても使われています。ペット用のダニ・ノミ除け
ニームオイルはペットに対しても無害です。水で薄めたニームオイルを霧吹きに入れれば、ペット用のダニ、ノミ除けスプレーとして使えます。使い方①葉面散布をする|ニームオイルのスプレーの作り方と使用方法
実際にニームオイルを植物に与えるときの方法は2つあります。1つ目が葉面散布です。葉や茎へ散布して、外側から植物を保護します。製品の指示書通りに進めて、やり方さえ覚えれば、簡単なので実践してみましょう。葉面散布の効果やメリット
葉面散布には即効性があります。害虫が葉にやってきたときに、即時的に効きます。虫害予防にもなりますが、虫害後の応急処置にもぴったりです。植物の葉や茎を食べる食害性害虫(ナメクジ、コガネムシ、ゾウムシなど)に効果があります。ニームオイルを散布したら、葉っぱの上にいた虫が逃げていったという話もあるくらいです。葉面散布はその手軽さも魅力です。ハウス栽培をしている場合は、噴霧機を使うと効率的に散布ができます。全ての葉に一枚一枚散布せずとも、ハウス全体にニームオイルが行き届くので、作業の負担が軽減できるでしょう。香りつきのニームオイルであれば、ハウスの隅の方でも香りがしたら、十分な量を散布できている証拠です。
ニームスプレーの作り方
葉面散布するときに用意するのは、ニームオイルと水、スプレーボトルの3点です。- スプレーボトルにニームオイルと水を入れます。
- ニームオイルは油なので、水とうまく混ざらないこともありますが、そんなときは洗剤も一緒に混ぜます。
葉面散布の方法
スプレーボトルや噴霧機で散布します。葉の両面と茎全体に吹きかけましょう。虫が来る前から散布しておくことが虫害予防では大切です。夏は特にですが、朝や夕方の涼しい時間帯の散布がおすすめです。日差しが強く暑い時間帯だと、葉面のニームオイルが急激に蒸発し、葉の蒸散と呼吸に悪影響を及ぼす可能性があります。製品にもよりますが、効果持続期間は5〜7日間です。1週間に1度、虫害が多いときは、3〜4日に1度ほど散布しましょう。使い方②土壌潅注をする|ニームオイルの水への希釈方法
植物にニームオイルを与えるもう一つの方法が土壌灌注です。根を通して、植物全体へ行き渡らせ、内側から植物を保護します。外側と内側の両方からの防除術を実践して、害虫から植物を守りましょう。土壌潅注の効果やメリット
土壌灌注すると、ニームオイルが根から吸収され、茎と葉を通って内部から植物全体に浸透します。葉面散布だと外側だけでしたが、土壌灌注なら、内側から植物の保護が可能です。植物中の液体を吸って生長を妨害する吸汁性害虫(アブラムシ、カメムシ、ハダニなど)に効果があります。内部に吸収してしまえば、葉面散布のように降雨によって流されることがありません。土壌の一部にだけ濃度の高いニームオイルがかからないように、十分に希釈して、まんべんなく灌注しましょう。葉面散布されなかった新しい葉や茎にもニームエキスが浸透するので、葉面散布と土壌灌注の両方を行うのが最適です。
ニームオイルの希釈の方法
ニームオイルは原液で売られていることがほとんどです。製品に記載されている指定の希釈倍率の水で薄めて使いましょう。180倍のものから1,000倍のものまで、製品によって希釈倍率に幅があります。用法用量を守って使わないと、効果がでなかったり、植物の生長を妨げることにもなりかねません。葉色が変色してしまったり、ニームオイルに含まれる肥料による肥料焼けを起こしたりすることもあります。くれぐれも原液をそのまま使用することは避けましょう。希釈液を使った土壌潅注の方法
灌注する期間は定植後から収穫するときまでが目安です。効果は3〜7日程度続くので、1週間に1度の頻度でまくのがいいでしょう。十分に薄めたニームオイルを植物の根元に注ぎます。ジョウロや動力噴霧器を使うのがいいでしょう。ハス口ノズルのジョウロだと均一な灌注が可能です。一部分にかけ過ぎないようにまんべんなくかけます。ニームオイルを十分に吸収させるために、灌注前の潅水は控えましょう。同様に灌注後の潅水も避けたほうが無難です。ニームオイルを園芸用に使う時の注意点
原液のまま植物に与えない
ニームオイルを原液のまま葉に吹きかけたり、地面にまいたりすると、薬害が出やすくなります。必ず商品指定の濃度に希釈してから与えてください。害虫の「予防」として使用する
ニームオイルは「害虫の被害が出てから」ではなく、「害虫が発生する前の予防」としてまいておくものです。殺虫剤より効き目がゆっくりなので、植えはじめたときから散布しておきましょう。定期的な散布を心がける
ニームオイルの効果は5~7日ほど持続します。1週間に1度くらいの頻度で、定期的な散布を心がけましょう。害虫の発生が多いときは、4日に1度くらいのペースで散布すると効果的です。通販で買える!おすすめのニームオイルや関連製品
忌避効果の高いニームオイルですが、園芸店に直接出向かなくても、ネット通販で購入できます。香り付けされたものから特定の植物専用のものまで、幅広くネット販売されているので、自分の育てている植物に合ったニームオイルを選んでくださいね。2,000~3,000倍希釈だから経済的
ニームオイル原液
2,000~3,000倍に希釈して散布します。原液1mlあたり2,000〜3,000mlの散布が可能です。1週間に1度、害虫が多い時期には3~4日に1度くらいのペースで行いましょう。展着剤なしで使えるので、手間がかかりません。
口コミ・レビュー
プランターでの野菜栽培と玄関のバラなどに使用しています。
昨年はアブラムシやハムシなど害虫に悩まされましたが、今年はこのニームオイルのおかげで今のところ虫も付かず助かっています。
容量 | 250ml |
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雑誌でも紹介されています!
ダイコー ニームオイル
冷却式低温圧搾抽出方式で製造されており、純度と水溶性が高いです。一般的なニームオイルより、虫の嫌がるアザディラクチンが多く含まれています。人気商品ゆえ、雑誌で紹介されたことも。希釈倍率は180倍で、1週間に1~2回散布しましょう。
容量 | 100ml |
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薬害が出にくい
ジックニーム
100%天然成分を使用しています。ほかの薬剤と混ぜて使ったり、併用して使ったりすることもできます。薬害・副作用が出にくいので、バラや野菜など、見た目が気になる植物におすすめです。200~500倍に希釈して使用し、野菜などは散布後48時間で収穫できます。
容量 | 200ml |
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バラ専用
ローズディフェンス
「バラ専用」のニームオイルです。防虫効果のある成分アザディラクチンを10,000ppm含んでいます。葉焼けが起こりづらく、おだやかな香りです。原液を1,000倍に希釈して、10~15日ごとに散布しましょう。
容量 | 80ml |
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臭いが気になりにくい
NewニームアクトLG
ニームオイルにレモングラスが加わっているので、独特の香りが気になりにくいです。土壌潅注では1,000倍、葉面散布では800~1,500倍に希釈して使います。小型の計量カップも付属されているので、ニームオイル用に計量カップを買う必要はありません。
口コミ・レビュー
家庭菜園で、植えたばかりのししとう苗の葉が虫に食べられてしまい、どうしようか悩んでいたところニームオイルというものを発見!!ニームオイルは独特の臭いがするらしいですがこちらの商品はレモンの香がするので臭くないと。
早速水で薄めてししとうにスプレーしてみました。1週間くらい2日おきにスプレーしていていますが、虫に食べられることがなくなりました。トマトやナスにもスプレーして今年は虫喰いを防いでいきたいと思います。
スプレーすると庭がレモンの爽やかな香に包まれます♪
出典:Yahoo!
容量 | 100ml |
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木酢液、酵素を配合
ゲキのひと吹き
木酢液と酵素が配合されています。葉面散布用のスプレーボトル付きです。葉面散布で使用するときは週に1度、2倍希釈液を吹き付けましょう。植え付け前に、30倍に薄めて土に撒けば、土壌中の幼虫の予防駆除もできます。
口コミ・レビュー
リピ買いになります。
土づくりをはじめてまだ数ヶ月のため、野菜や花苗はまだまだですが、こちらの品を愛用しており、虫は全くのゼロとはいきませんが被害は少なくなってきてます。
無農薬で虫がつくのを少なくできるのは本当にありがたいです。
個人的には匂いも全然気になりません。
出典:Yahoo!
容量 | 500ml |
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ニーム由来の肥料も
ニームエース
ニームオイルの絞りかすを粒状に固めた、植物性有機肥料です。約1カ月に1度、土の表面にパラパラとまきましょう。深く混ぜ込む必要はなく、土の表面に近いところに撒いたほうが効果が出ます。45日ほどで効果が薄くなってくるので、補充してあげましょう。
容量 | 1.2kg |
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【フェイシャル・肌ケア】ニームオイルの使い方とおすすめアイテム
使い方
ニームオイルを手の上でコイン1枚分くらいの大きさに広げ、肌に優しくなじませます。カサつきが気になる場所や、保湿したい場所へ重点的に使ってみてください。シャンプーやコンディショナーに加えることもできます。保湿とアンチエイジングに
アタルバニームオイル
ニームが配合された2層オイル美容液です。保湿とエイジングケア効果が見込まれる「がごめ昆布」や整肌効果のある「カンゾウ」などが配合されています。東洋感のあるニームオイルの香りがリラックスさせてくれます。
容量 | 30ml |
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ニームのエッセンシャルオイル
ナウフーズ ニーム エッセンシャルオイル
ニーム100%のエッセンシャルオイルです。ローションやシャンプーに2、3滴加えましょう。肌に直接塗ることもできます。ニームオイルが室温で固まることがありますが、湯煎で液体に戻して使えば問題ありません。
容量 | 30ml |
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