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冬の寄せ植えのコツは、隙間を詰めて植えること!
一つの鉢に複数の植物を植え、華やかな姿が楽しめる寄せ植え。花が少なくなりがちな冬だからこそ、晩秋から春にかけて長く楽しめる植物を選んで寄せ植えを作れば、庭や玄関が華やぎます。そして、じつは気温が低い冬は、寄せ植えを長く楽しめるメリットがあります。寄せ植えを作る場合、植えた植物がこれから旺盛に生育するのを見越して、はじめは株と株の間をあけておく必要があったり、成長とともにバランスが崩れやすかったりするもの。しかし、冬は植物の生育がゆるやかになり、春暖かくなったら再び成長を始めるため、作ったその日から3月上旬くらいまでバランスのよい姿を楽しめ、花の美しさも長く楽しめます。水やりや花がら摘みなどのお手入れや、害虫の心配が少ないのもいいですね。
このように、冬は植物の成長がほとんど止まるため、寄せ植えを作る際は隙間の表土が見えないように、花材を詰めて植えるのが冬の寄せ植え作りのポイント。成長を見越して間をあけて苗を植えると、スカスカの姿で春まで過ごすことになってしまいますので、寄せ植えを作った時点で完成するよう、株数を多めにギュッと植え込みましょう。気温や湿度が低いので、蒸れる心配もありません。春を迎えて旺盛に生育し始めたら植え替えて、春らしい寄せ植えに模様替えするとよいでしょう。
今回は、そんな冬の寄せ植えの主役花にもなるおすすめの植物を5種ご紹介します。
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おすすめ1 パンジー&ビオラ
長年、冬の寄せ植え花材の代表選手となっているのが、パンジー&ビオラ。10月頃から店頭に並び始め、翌年の初夏まで庭を彩ってくれる花期の長い一年草で、多くのガーデナーに愛される定番の花ですが、花色や花形、サイズが非常に豊富で、新登場の品種も毎年増えるため、飽きることなく新鮮な寄せ植えを作ることができます。パンジー・ビオラは、日当たりと風通しのよい場所で管理します。開花期間は10月下旬〜5月中旬と長く、気温が上がってくる3月下旬くらいからは生育が旺盛になり、こんもりと茂って次々と開花し、初夏まで咲き続けます。花がらはまめに摘み取り、春からは追肥を与えるとより花付きよくボリュームある姿を楽しめます。
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おすすめ2 ガーデンシクラメン
冬の鉢花として人気のシクラメンですが、中には耐寒性が強く、屋外で育てられる種類もあります。庭で楽しめるのはシクラメン・ヘデリフォリウムやコウムなどの原種シクラメンや、耐寒性のある原種のシクラメンを元に作られた「ガーデンシクラメン」と呼ばれるタイプ。可愛らしい花や鮮やかな色で、庭を彩ってくれます。ただし、ガーデンシクラメンの耐寒性は0〜5℃程度。霜に何度も当たったり、雨や雪で濡れた状態が続くと枯れてしまうため、軒下やベランダなどで育てるとよいでしょう。ガーデンシクラメンは日当たりと風通しのよい場所で管理し、開花期間中はまめに花がらを摘みましょう。花がらは花茎ごと手でひねって根元から取り去ります。多湿にすると根や球根が腐ることがあるので、水やりは乾燥したら与える程度にし、随時追肥をして株の勢いを保ちます。
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おすすめ3 ミニバラ
冬の寄せ植えの花材として注目されているのが、ミニバラ。30cm程度に収まるコンパクトなバラのグループです。本来は5〜6月が開花期ですが、開花調整された開花株がほとんど一年を通じて入手できます。冬はミニバラがほとんど生育しないため、花が長く楽しめ、病害虫の心配もないので、植え込んだときの美しさを長くキープできますよ。ミニバラは日当たりと風通しのよい場所で管理します。黄色の葉などが出てきたら栄養不足のサインなので、追肥を与えましょう。春の生育期になるとぐんぐん大きくなるので、寄せ植えを作り直すとよいでしょう。ミニバラは樹木なので、植え替えることで長く楽しめます。
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おすすめ4 スキミア
冬から早春まで、赤や緑の実やつぼみが彩りとして活躍するスキミアは、近年人気上昇中の花木。1m以下のコンパクトな株に常緑のつややかな葉を茂らせ、冬はプチプチとした可愛いつぼみのまま変わらない姿を長く楽しめ、日当たりの悪い場所でも育てられるので、クリスマスやお正月などシックな冬の寄せ植えのアクセントにぴったりです。スキミアは主に11~12月に苗を入手して育てます。もともと山の中で育つような植物なので日陰を好み、夏の暑さや直射日光は苦手ですが、冬の日差しであればさほど問題ありません。寒さには強いですが、寒冷地では寒風や極端な寒さに当たらないよう注意しましょう。植え付けの際は根をいじらないよう、土を落とさずにそのまま植え付けます。
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おすすめ5 ストック
ほんのり甘い香りのある花をつけるストックは、花色のバリエーションが豊富で、下から咲きあがる縦のラインが美しい一年草。一重咲きもありますが、より華やかな雰囲気の八重咲きタイプが人気です。花もちがとてもよく、草丈が30〜40cmと冬に見頃を迎える植物の中では高いほうなので、寄せ植えに立体感を出してくれます。ストックは日当たりと風通しのよい場所を好みます。霜に当たると枯れることがあるので、霜の当たらない軒下で管理するとよいでしょう。多湿になると根の張りが悪くなり、ヒョロヒョロと伸びて徒長したり、病気が発生することがあるため、適切な水分管理をすることがポイントです。
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冬の寄せ植えを長く楽しもう!
庭や玄関は、いつも明るく美しくしておきたいもの。冬はクリスマスやお正月など、家族が集まるイベントもたくさんあります。庭全体の景色が寂しくなりがちなこの季節は、見頃を迎える植物を寄せ植えにして、玄関のワンポイントなどをカラフルに彩ってみてはいかがでしょうか?Garden Storyのこちらの記事もチェック!
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