東京の農業の担い手を育成するため、2020年に誕生した東京農業アカデミー。第5期生として学ぶ丹治翔太さんに、就農を目指す理由、研修の印象、将来のビジョンなどを伺いました。
観光農園で5年間働き就農の道へ
コンビニエンスストア勤務などを経て、5年以上観光農園で働いていた丹治翔太さん。小学生のころから庭で植物を育て、クラブ活動では鶏や魚を飼育。自然と触れ合うのが大好きで、農業へのあこがれを抱くようになっていました。

親が子どもに苦労させたくないと思うのは普通のこと。丹治さんの両親もそれは同様でした。農業は収入が不安定だから、最初は丹治さんが就農することには反対だったといいます。それを説き伏せられたのは、丹治さんの熱意。そして、自然に触れ合うことが好きな姿でした。

そこまで自然に携わることが好きなら、と両親も認めたようで、今は応援してくれています。
東京で農業をするために、満を持してアカデミーへ入講
東京から農地をなくしたくない
東京都内の農地は、2021年現在で6,410haで、東京都の総面積のわずか2.9%。開発などにより、どんどん農地が失われ、2011年からの10年間でも減少率が15.6%、面積にして1,190haも減っています。(参考:東京都産業労働局「農地と農業の担い手」東京の農地)

東京農業アカデミーは3年前から知っていた
観光農園で仕事をしていたため、東京農業アカデミーのことは3年前から知っていました。でも、その年の応募期間は既に終わっていました。そこからさらに2年かかったのは、準備に万全を期したいという理由からでした。

そのときの作文は、常にそばに置いています。インタビューの際も原稿用紙に印字された作文を手にしていました。

学んだことはその日の夜に復習
アカデミーについては、ホームページに掲載されている先輩のインタビューなども事前によく読んで、ある程度は把握していたつもりでした。

農機具もいろいろ試せる
毎日身体を使う作業が続きますが、入講から1カ月ほど経ったころから本格的な農機具も触れさせてもらっている、と丹治さん。

それに、単純にうれしいです。
季節ごとの作業を一つずつ覚える
春は種まきや苗づくり、夏は収穫と出荷調整作業。季節によって作業は変わっていきますが、それはそのまま就農後のシミュレーションになります。天気によって、予定していた作業ができないことも少なくありません。

農地法についての講義が印象的
農地法については、まだ知らないことが多いのは当然ですが、驚いたのは法律がどんどん変わるということ。

指導員、同期、先輩にも恵まれた環境
入講前は「農業にもっと硬いイメージがあった」という丹治さん。けれども、指導員はフレンドリーで、何を聞いてもこたえてくれるといいます。

同期は20代から40代と年齢もばらばらですが、考え方がそれぞれ違うからこそお互いの励みや勉強になっています。

先輩たちは、自分たちの体験でうまくいかなかったことも含めて共有してくれます。

たった1年の差なのに、こんなに知識や覚悟が違うんだ、って感じています。
子どもたちに笑顔で食べてもらえるものを育てたい
観光農園に勤めていたとき、収穫に訪れる人たちの楽しそうな顔、農作物を持ち帰る人たちのうれしそうな顔が今でも心に残っています。丹治さんが目指したいのは、そんなふうに人が喜ぶ農園。

学校給食に、採れたてのおいしいトウモロコシを卸したいですね。
どこに出荷するにしても、その先にいる子どもたちに笑顔で食べてもらえるものを育てていきたいです。
いずれは、農業体験や観光農園を目指したいという丹治さんですが、まずは地道に足元を固めるところから。畑に集まった子どもたちと過ごす丹治さんの姿が目に浮かぶようです。
Sponsored by 公益財団法人 東京都農林水産振興財団 東京農業アカデミー




















