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結婚後田舎に移り住み、田んぼや畑に囲まれて暮らしています。旅先では道の駅やスーパーを巡って、地元直産の旬野菜を探すのが好きです。ガーデニングや日曜大工が好きな両親の影響で、ベランダ菜園とDIYに挑戦中。…続きを読む
出典:写真AC
おいしいコーヒーをいれた後に必ず残るコーヒーかす。このコーヒーかすを再利用して肥料にできるのを知っていますか?本来であればゴミになってしまう物を使って、とってもエコな肥料を作ってみましょう。今回は作り方やよくあるQ&Aなど詳しく解説していきます。
虫よけや除草にも!コーヒーかすの活用法
コーヒーかすを肥料にするメリット
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コーヒーかすを使って肥料を作るメリットを四つご紹介します。元々捨ててしまう物を再利用するため、コーヒーかすを使った肥料はメリットがたくさん!肥料作りに挑戦しようか迷っている人はぜひチェックしてみてくださいね。
ゴミが減らせる
そのまま捨てればゴミになってしまいますが、肥料として活用することで
生ゴミが減らせます。
作り方が簡単
コーヒーかすを利用した肥料は、材料をそろえて混ぜ合わせたらあとは発酵を待つだけ。
ガーデニング初心者でも簡単に作れるのでおすすめです。
においの少ない有機肥料が作れる
コーヒーかすを使った肥料は化学物質を使わないので、環境にも人にもやさしい有機肥料を作れます。また、コーヒーかすは多孔質と呼ばれる構造をしており、
消臭効果が抜群。肥料を作るときにもその効果を発揮し、堆肥特有のにおいをコーヒーかすが減らしてくれますよ。有機肥料のにおいが苦手な人にもおすすめです。
土壌の状態を改善できる
コーヒーかすを使って堆肥を作ると、コーヒーかすが水分や悪臭を吸収するため、
微生物が増えやすい良好な土壌環境に整えることができます。堆肥全体のバランスや状態が良くなるので、良質な肥料ができあがりますよ。
コーヒーかすの肥料を作る材料
出典:AGRI PICK編集部
それではさっそく、コーヒーかすを使った肥料作りの準備をしていきましょう。必要な材料や道具を以下にまとめました。スムーズに肥料を作成するためにも、事前にすべてそろえてから作りはじめるのがおすすめですよ。
- 乾かしたコーヒーかす
- 落ち葉や腐葉土
- 米ぬかや油かす
- 水
- 段ボールかバケツ(通気性の良い段ボールがおすすめ)
- ガムテープ(段ボール補強用)
- 新聞紙(2、3日分)
- 毛布やバスタオル
- スコップ
- じょうろ
- ビニール袋(余った肥料保存用)
コーヒーかすの肥料の作り方
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続いて、コーヒーかすを使った肥料の作り方をご紹介します。初めてでもわかりやすいように順を追って詳しく解説していきますよ。ガーデニング初心者の方もぜひ挑戦してみてくださいね。
1. カビないようにコーヒーかすを乾かす
写真:AGRI PICK編集部
コーヒーかすはぬれたままでも使えますが、カビの原因となることもあります。しっかりと乾燥させてから混ぜる方がカビが生えにくいのでおすすめです。
2. 段ボールかバケツで容器を作る
段ボールを使う場合はぬれて底が抜けないようにガムテープで補強し、2~3日分の新聞紙を底から側面にかけて敷いておきます。バケツを使う場合はそのままでOKですが、通気性の良い容器の方が堆肥作りに適しているため、段ボールの方がおすすめです。
3. 腐葉土、コーヒーかす、米ぬか、水を混ぜ合わせる
写真:AGRI PICK編集部
容器に腐葉土、コーヒーかす、米ぬかを3:1:1の割合で混ぜ合わせます。もし落ち葉をたくさん用意できれば腐葉土の代わりになりますよ。また、米ぬかはコーヒーかすの半分程度の量でもOKで、代わりに油かすを使用することも可能です。スコップで材料を混ぜ合わせたら、じょうろを使って水を加えます。堆肥を手で握ったときに水が滴らず、形が残る程度が適量です。水を入れ過ぎてしまったら、腐葉土を足しましょう。最後に毛布やバスタオルを上に被せて完了です。
4. 3週間程度毎日かき混ぜて発酵させる
1日1回スコップを使ってかき混ぜることで、堆肥に空気を含ませ発酵を促します。2~3日後に堆肥を触ってみて、温かく発熱していれば発酵が進んでいる証拠。堆肥が乾いてきたら水を加えましょう。温度が上がらなくなり、全体的に黒っぽくべたついてきたら発酵が終わったサイン。毎日かき混ぜるのはやめ、10日に1度水分補給しながら1カ月程度熟成させて完成です。
5. 土に混ぜる
堆肥が完成したら土に混ぜて使ってみましょう。堆肥の量は土の1/3程度にとどめ、残った分はビニール袋に入れて保存します。
コーヒーかすの肥料作りに関するQ&A
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最後に、コーヒーかすを使った肥料を作るときによくあるQ&Aを解説していきます。スムーズに肥料作りを進めるためにも、事前にチェックしておくのがおすすめ。疑問点をクリアにして、肥料作りに取りかかりましょう。
Q.コーヒーかすをそのまま畑にまいても大丈夫?
コーヒーかすをそのまま畑にまくことはできません。コーヒーかすに含まれるカフェインやタンニン、クロロゲン酸、チッ素といった成分が土壌に悪影響を与えてしまうため、植物の生長を阻害してしまう可能性があります。肥料として使用するには、しっかり発酵させて堆肥にしてから使いましょう。
Q.コーヒーかすに虫除け効果はある?
コーヒーかすは、
一部の虫に対して虫よけ効果があります。ナメクジ、カタツムリ、ヨトウムシ、ネコブセンチュウ、ネキリムシ、アリなどの虫はコーヒーかすに含まれるカフェインや強い香りが苦手。乾燥させたコーヒーかすを虫が発生するところにまいたり、鉢の下などに置いたりするのがおすすめです。
Q.コーヒーかすの肥料にカビが生えたら?
コーヒーかすの肥料を作っている最中に白カビが発生した場合は、
発酵が進んでいる証拠ですので、そのまま混ぜてしまって大丈夫です。発酵が終わると白カビも発生しなくなります。発生したのが黒カビだったり、肥料から腐敗臭がしたりする場合は肥料として使えませんので廃棄しましょう。
Q.コーヒー豆は肥料にできる?
コーヒー豆もコーヒーかすと同様、
そのままでは肥料にすることができません。コーヒーかすの肥料と同じように、コーヒー豆またはひいて細かくした粉を発酵させることで肥料として使うことが可能です。古いコーヒー豆が余っている人も、コーヒーかすの肥料の作り方をチェックしてみてくださいね。
コーヒーかすの肥料を活用しよう!
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コーヒーかすを再利用した肥料の作り方についてご紹介しました。ガーデニングや家庭菜園に役立つ良質な有機肥料が、費用もかからず簡単に作れますよ。コーヒーを頻繁に飲む人は、ぜひ挑戦してみてくださいね。