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今回はその腐植酸について、効果や導入メリット、不足による影響などをライフイン株式会社 技術顧問の水谷先生に聞きました。記事後半では、腐植酸を使った土壌改良材「恵土」「恵土プレミアム」の紹介もしています。
肥沃な土には「腐植酸」が欠かせない!
腐植酸とは、端的に説明すると地力の源です。「腐植」とは、土壌中の有機物のうち生きている微生物や新鮮な動植物の遺体を除いたもの。さらに、腐植のうちアミノ酸や多糖類などの非腐植物質を除いたものが「腐植物質」です。腐植物質のうち、フミン酸とフルボ酸を合わせて腐植酸と呼びます。
腐植酸が多く含まれている土(腐植土)の代表としては、ウクライナに分布する「チェルノーゼムの黒土」がありますが、ほかにアメリカ、アルゼンチンなどにも点在しています。この記事では肥沃な土のエッセンスともいえる腐植酸の効果や、不足すると起こることなどについてお伝えしていきます。
腐植酸の効果
腐植酸により期待できる効果は次の通りです。直接的な効果と間接的な効果の大きく2つに分けられます。◆直接的な効果
・発根・根毛形成の促進
・ミネラルの供給
◆間接的な効果(土壌を介して植物体に与える効果)
・土壌物理性の改善
・保肥力の向上
・微生物の活性化
・リン酸固定の軽減
腐植酸を用いたレタスの生育試験
上記は、腐植酸施用の有無でレタスの生育を比較した実験画像です。腐植酸を施用した場所では根張りがよいのがよくわかります。腐植酸の中でも、水に溶ける腐植酸が植物ホルモンに似た働きをすることによって、発根や根毛形成が促されます。また、腐植酸には肥料の持ちをよくする力があることに加え、土壌中の肥料分を効きやすくする効果があります。腐植酸が不足している土壌では、作物の品質低下、収量低下、病害や連作障害等が発生しやすくなります。
腐植酸含有率約50%!有機JAS適合の土壌改良材「恵土」
ライフイン株式会社の「恵土」は、天然成分100%の有機JAS適合資材で、腐植酸含有率約50%の土壌改良材です。肥効向上・微生物活性化・土壌物理性の改善・根張り向上・ミネラル供給など、さまざまな効果が期待でき、あらゆる品目に使用できます。「恵土」のポイント
◆堆肥に比べ、施用コスト削減が可能
◆未熟堆肥による種子混入・ガス沸きの心配不要
◆施用後すぐの植え付けが可能
◆土壌中の残存栄養成分の有効活用
◆有機JAS規格別表1適合資材
「恵土」の施用により土壌環境を整えることで、肥料の効果が持続しやすくなり、結果的に肥料の量を減らせることもあります。以下のグラフでは、「恵土」を施用した広島菜で、特にチッソ成分の養分吸収が多く見られ、重量も無施用地に比べて重くなっているのがわかります。
「恵土」の商品情報
堆肥と「恵土」はここが違う!
「恵土」には、堆肥と比較して以下の3つの特長があります。1. 軽くて省力性がある
2. 品質が安定している
3. 無臭である
一方で堆肥には、肥料分も多く含まれています。堆肥の腐植酸含有量は全体の1~2%が一般的。堆肥の過剰投入により、養分過多・肥料成分の過多、堆肥の質によっては未分解有機物による土壌障害が発生することもあります。
1. 軽くて省力性がある
土壌改良には、堆肥が使われることが多々ありますが、重い堆肥を広大な畑にまくのはとても大変です。「恵土」導入により、労働力・費用ともにカットしながら、従来以上に効率的な土壌改良が実現します。「恵土」2袋(40kg)で堆肥1トン分の腐植酸を補うことが可能です。10aの畑の例だと、80kg(※)の腐植酸を与えたい場合、堆肥では約5トンまく必要があるところを、「恵土」なら約120kgとかなりの省力化が期待できます。(※1年間の腐植酸消耗量:約60~80kg)
更に腐植酸の効果は作物を選びません。複数の品目を栽培している農家にとっては、資材の管理負担が削減されるのもメリットといえるでしょう。
2. 品質が安定している
中国内陸部で採掘された「泥炭(でいたん)」を主な原料として、自社工場で生産を行っています。どのロットでも品質が安定しており、種子混入等の心配がありません。3. 無臭である
堆肥には家畜の糞尿(ふんにょう)が使用されているものが多いため、臭いが気になる資材もあります。「恵土」は無臭で、臭いを気にする必要もありません。宅地に近いほ場での使用には特におすすめです。さらに「恵土」は多孔質である(表面に小さな穴があいている)ため、脱臭効果も期待できます。「恵土」の商品情報
手放せない農家続出中!2日かかる作業が2時間に短縮できた
「恵土」を導入した農家の4つの事例を紹介します。扱う作物にかかわらず、収量・保肥・品質などに良い効果が出ているとの声が上がっています。1. 新潟県 水稲農家 Aさん
元々は秋落ち(生育後期より徐々に生育が停滞し、実の収穫量が減少)することが多いほ場だったのですが、腐植酸を施用したことで出穂以降も葉色が濃く推移し、生葉数も多くなりました。さらに収量も確保できました。2. 愛知県ブドウ農家 Sさん
以前は化学肥料に頼りがちで堆肥の施用も減っており、地力の落ちた土壌となっていました。痩せていく土を改善するために堆肥で足りない部分を「恵土」で補えるようになり、ブドウの生育・品質も向上しました。3. 熊本県レタス農家 Mさん
「恵土」は約20 年使用しています。イグサからの転作で砂壌土なのですが、最初はCEC(※)が10と、肥持ちが悪かったです。ところが最初の施用から20年が経った現在は、 CECが13程度まで上がり、肥持ちも良くなりました。土づくりには「恵土」が欠かせません。(※CEC:土壌の保肥力を示す尺度)4. 北海道ミニトマト農家 Oさん
2日がかりの作業が「恵土」の導入により、たった2時間で完了するようになりました。ミニトマトの食味にも良い影響が出て、後味がさらっとしてえぐみも減ったのです。近隣農家が長雨による天候不順でミニトマト収量が落ちる中、「恵土」を使用していたおかげで安定した収量が確保できました。天候不順時の保険の代わりとして「恵土」を施用しています。更に進化した「恵土プレミアム」腐植酸含有率が大幅アップ!
「恵土」を更に進化させたのが「恵土プレミアム」です。従来の「恵土」と同等の効果を発揮しながらも、更なる軽量化を実現しました。「恵土プレミアム」のポイント
◆「恵土」から25%軽量化(20kg→15kgへ)
◆腐植酸含有量が約63%へ(従来品は約50%)
「恵土プレミアム」の商品情報
土壌改良には「恵土」「恵土プレミアム」がおすすめ
作物の生育をよくするためには、前提として土壌中の腐植酸を十分保持し続ける必要があります。土壌中に腐植酸があるからこそ、肥料の効果を発揮しやすい環境になり、作物の生育がよくなるのです。下記の動画による解説も参考にしてみてください。「恵土」「恵土プレミアム」の対応作物と施用方法
「恵土」「恵土プレミアム」を収穫後に施用する際は土壌によく混和してください。また、耕起しにくい場所(果樹園等)では、表面施用でも効果があります。「恵土」または「恵土プレミアム」と完熟堆肥の組み合わせで毎作連用する方法が特に効果的です。「恵土」について
対応作物 | ◆本圃(施用量/10a) ・野菜・果樹・花き・芝(80~120kg) ・水稲(40〜60kg) ◆育苗(施用量/3.3m²) ・一般苗代・水稲苗代(100〜150g) |
用法 | 元肥との同時施用 または 収穫後施用 |
詳細 | 「恵土」参照 |
「恵土プレミアム」について
対応作物 | ◆本圃(施用量/10a) ・野菜・果樹・花き・芝(60~90kg) ・水稲(30kg~45kg) ◆育苗(施用量/3.3m²) ・一般苗代・水稲苗代(75~115g) |
用法 | 元肥との同時施用 または 収穫後施用 |
詳細 | 「恵土プレミアム」参照 |
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