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ハウス内の環境制御コストが気になる人、必見!多点計測可能な環境モニタリング装置を使った実証試験がスタート!


自動車開発におけるあらゆる業務を手掛けるトヨタテクニカルディベロップメント。近年はSDGsの実践企業として社会貢献を目指し、農業分野では小型の多点環境計測装置の試作を行い、ビニールハウス内の温度、湿度、CO2、照度の環境ムラの計測を行うなど、検証を進めています。

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トヨタテクニカルディベロップメント

写真提供:トヨタテクニカルディベロップメント
愛知県豊田市のトヨタテクニカルディベロップメント株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社⻑執⾏役員:香川佳之/以下、同社)は、同社が自動車開発で培ってきた計測・制御技術を活用したハウス内で多点計測可能な小型の環境モニタリング装置(温度、湿度、CO2など)を開発し、その有効性を確認する実証試験を開始しました。

温度・湿度・CO2管理の経費削減や生育・生産性向上を支援

トマトの環境モニタリング
写真提供:トヨタテクニカルディベロップメント
同社が開発した装置での環境モニタリングによって、空間の不均一な状態(環境ムラ)の計測が可能で、クラウドで簡単に可視化ができます。これによりハウス農家、植物工場などにおける温度・湿度・CO2管理のための経費削減や生育・生産性向上を支援するためのツールとして利用することを想定しています。

環境モニタニング装置イメージ
写真提供:トヨタテクニカルディベロップメント
本装置のもう一つの特徴は、この装置にGPSを内蔵しており、ハウス内で作業する人に装置を取り付けることで位置情報と環境モニタリングを同時に行うことができます。このような、より詳細な環境ムラを可視化する技術の実証試験も計画中です。

同社は、自動車開発におけるシミュレーション、計測技術、制御技術や知的財産関係の業務などを手掛けており、近年はSDGsの実践企業として社会貢献することを目指し、新たな業界・多くの人々とつながる活動を進めています。これまでに愛知県農業総合試験場をはじめとする複数の農業関係者の協力をもとに、小型の多点環境計測装置の試作を行い、ビニールハウス内の温度、湿度、CO2、照度の環境ムラの計測を行い、生育状態へ影響を観察する基本検証を進めています。

ハウス栽培で環境ムラを計測するメリット

環境モニタリング装置
写真提供:トヨタテクニカルディベロップメント
今回この装置を利用して、愛知県内の2軒の農家で実証試験が行われています。

イチゴ農家での実証試験

イチゴの環境モニタリング
写真提供:トヨタテクニカルディベロップメント
1軒目のイチゴ農家では、新たにハウスの新設を行ったことでハウス内環境が変わってしまい「過去の温度・湿度・CO2管理のための経験が生かせない」「困っている」という状況に着目しました。新設したハウスの環境モニタリングをすることで環境ムラを可視化し、各種機器の設定や配置などの事前検証によって、スムーズに生育環境を準備することを目指しています。

トマト農家での実証試験

トマトハウスでの環境モニタリング
写真提供:トヨタテクニカルディベロップメント
2軒目のミニトマト農家では、近年の燃料高騰を受けハウス栽培農家を悩ませている温度・湿度・CO2管理に着目。ハウス内の環境をモニタリングし、暖房設定やCO2施用量の設定が過剰になってないか検証することで、最適な設定を算出し、光熱費・燃料削減を目指しています。

無駄なコスト削減にもつながる環境ムラ計測の利用シーン

トマトハウスでの環境モニタリング
写真提供:トヨタテクニカルディベロップメント
光合成は作物の生育に欠かせないもののひとつであり、特にハウス栽培では光合成を促進するための環境管理が行われています。多くのハウス栽培農家は、光合成を促進するために温度や湿度を保ったり、LEDなど使って光を補ったりと、生育に足りない要素を供給し、コントロールしています。最近は、電気代や燃料代といった経費の高騰は野菜価格の高騰をまねくだけでなく、農家の収益悪化などの影響も出ています。

具体的には、作物に最適な温度、湿度、CO2などを与えていると思っていても、ハウス内の温度、湿度の不均一や二酸化炭素量が足りているのに無駄に供給していることがあります。そこで本装置を活用して作物の栽培に適した環境条件の代表である温度、湿度、CO2をモニタリングし、無駄なコストを削減すると同時に環境にも負担の少ない持続可能な農業の実践が期待できます。

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トヨタテクニカルディベロップメント株式会社

〒470-0334 愛知県豊田市花本町井前1番地9

ホームページ:/https://www.toyota-td.jp/

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