- Bansho
道産子と九州男児のハーフ。関西弁、大分弁、金沢弁を話すトライリンガル。 アーティスト山村幸則氏の作品制作に携わったことをきっかけに、働き方や住む場所に捉われない生き方を模索するようになる。 コミュニケーションアートを通してまちづくりに関わるなか、「人の集まる場所には食がある」ことに気がつき、以来、食を媒介した街・人・アートの仲立ちプロジェクトを幅広く展開。 役者として舞台に立ちながら開始した劇場ケータリング”劇場メシ”では、演者やスタッフを食で支える裏方の裏方として活動。生産現場にも足を運び、土を耕し自ら収穫して料理をつくる体育会系ライター。 動画作成チーム”ButterToast”ではシナリオも担当。…続きを読む
「ITを学ぶ大学生」からいちご農家を目指した背景
自分に合った働き方を考えて就農を決意
東京でIT情報関連の大学に通い、セキュリティを専門とする研究室に所属していたという秋元さん。実はソフトウェア開発の企業から内定ももらっていたと言います。もともと祖父が米農家で、実家のある栃木の田畑をいずれは相続しなければいけないことも背景にあり、大学4年生の11月には東京の大学を辞め、栃木県農業大学校いちご学科への受験を決めたそうです。
就農するなら栃木県の特産品で
いちご学科が新設されることを知る前から、栃木で就農するならいちご農家になろうと決めていた秋元さん。栃木はいちごの生産量が日本一多い県で、魅力と可能性を感じていたと言います。独学での就農も考え、いちごづくりに関する本も読みましたが、専門用語が多く難しかったそうです。ほかの農家さんに弟子入りすることも考えましたが、いちご農家に知り合いもおらず、弟子入りする方法もわからなかったと言います。
教科の幅広さだけなくさまざまな年代の仲間ができる
わかりやすい講義
いちご学科は農業に関する知識や経験がない人を視野に入れたカリキュラム構成になっています。また、学生の習熟状況を見ながら授業内容の進度を調整します。卒業後すぐに独り立ちできるカリキュラム
1年次は農業の基礎知識や情報処理などの座学と並行して実技を行います。夏休み・冬休みの後にはそれぞれ2週間程度の実地研修もあり、1年次から実践が多いカリキュラムになっています。2年次になると1週間のうち月・水・金は実地研修と実践の割合が増え、さらに就農に関する手続きの書類作成など、卒業後すぐ就農するための具体的な準備もカリキュラムの一環として盛り込まれています。
トラクターの運転など多彩な授業
経営面も含め、いちご農家の経営に必要なすべてのことを自分一人でできるようになる授業を受けられるのが栃木県農業大学校のいちご学科。カリキュラムの内容は多岐に渡ります。その中でも特にいちごの株の管理とトラクター作業が印象的だったそうです。同期は全員が仲間。信頼し合える関係性
いちご農家を目指して入学した同期は、10~40代まで年代もさまざま。年齢構成が幅広くいろいろな価値観の人と出会えるのもいちご学科の魅力のひとつです。また、先生方は就農に向けて熱心に指導してくれます。相談にも親身になって乗ってくれる、気軽に質問しやすい先生ばかりです。
独り立ちを見据え、実践的な技術と経営が学べる
2年次に行う実地研修での受け入れ先は、学生の就農予定地や就農イメージを踏まえ栃木県農業大学校と地域の関係機関・団体が連携して、選定します。実地研修では、夏の暑い時期は涼しい時間の6〜10時まで作業して、その後15時からまた作業もあるなど、「研修先で農家さんと一緒に行う畑作業は大変だ」と秋元さん。忙しいだけでなく就農後の働き方により近く、実践的な内容が学べていると言います。いちご新品種「とちあいか」で就農予定
就農準備は栃木県農業大学校と関係機関・団体がしっかりサポート
秋元さんは現在、どういう農業を展開したいのか、どのように経営をしていくかなどを含め、この先5年間の見通しや雇用人数などを具体的に練り上げているそうです。さまざまな疑問や悩みが絶えませんが、栃木県農業大学校だけでなく、地域の関係機関・団体が一体となったサポートにより、着実に準備が進んでいます。農業は夢のある業界
入学前は、いちごは種から育てるのか苗から育てるのかも知らなかったと言う秋元さん。2年目の今はもう、いつでも就農できる状態までに成長を遂げています。就農後、まずはJAへ100%出荷できるように頑張って、将来的には面積を増やしていき法人化したい、という目標を語ってくれました。秋元さんのつくったいちごが流通する日が楽しみです。
栃木県農業大学校いちご学科
概要:日本初のいちご学科。「いちご王国・栃木」の将来をけん引する優れた経営者を育成。技術力、経営力、実践力等を養う徹底した実践教育を行い、次代の産地や農村社会のリーダーとなりうる人材を輩出する
対象:高等学校を卒業した者、令和5(2023)年3月に高等学校卒業見込みの者等(定員:10名)
在学期間 : 2年間
WEBサイト:栃木県農業大学校いちご学科公式ホームページ
個別相談:事前予約の上、随時受け付けます。(オンライン相談可)
いちご学科オープンキャンパス情報
詳細はこちら
実施日:
【第1回】令和5年5月7日(日)9:30~12:00
【第2回】令和5年10月15日(日)9:30~12:00
【第3回】令和6年1月28日(日)9:30~12:00
※上記以外に農業生産学部との2学部合同オープンキャンパスも開催予定
【第1回】令和5年6月25日(日)13:30~15:00
【第2回】令和5年7月30日(日)13:30~15:00
対象者:高等学校を卒業した者(年齢を問わない)もしくは高等学校在学者(学年を問わない)及び保護者など
内容:いちご学科紹介、いちご栽培実習農場見学、いちご専門実習体験、入学案内など
※希望者には解散後、個別相談を実施します
申込方法:下記の「オープンキャンパスお申し込み」フォームから、栃木県農業大学校学生課宛てに申し込み。各回実施日の1カ月前から受付可
・オープンキャンパスリーフレットはこちらから
・オープンキャンパス開催要項はこちらから
※そのほか詳細は公式ホームページからご確認ください
いちご学科入試情報
【第2回】
実施日 :令和4年12月11日(日)
出願期間:令和4年10月17日(月)~11月21日(月)必着
合格発表:令和4年12月21日(水)
【第3回】
実施日 :令和5年2月16日(木)
出願期間:令和5年1月16日(月)~2月6日(月)必着
合格発表:令和5年2月27日(月)
【試験内容】
一般教養、小論文、面接
※第2回までで定員となった場合は、第3回は実施しないことがあります
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