- GardenStory
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ガーデニング・植物の魅力や、花・緑にまつわる暮らしの楽しみを紹介している「Garden Story」。植物を取り入れたライフスタイルの発信とDIYや料理レシピなどの豊富なコンテンツが魅力的なサイトです。
AGRI PICKではGarden Storyとの連携企画として、毎月季節を彩る花をご紹介しています。
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梅雨の風物詩 アジサイ
雨に濡れながら花を咲かせるアジサイは、梅雨を代表する花の一つ。丈夫で初心者ガーデナーにも育てやすく、世界中で広く親しまれています。低木なので、大きくなりすぎず、庭に取り入れやすいのも嬉しいですね。花のように見える部分はガクが変化した装飾花で、長期間楽しむことができ、ドライフラワーにしやすいのも魅力。咲き進むにつれて色が変化する品種も多く、また、赤や褐色など秋を思わせる色合いへと退色した花を楽しむ「秋色アジサイ」も近年人気が高くなっています。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
小さな庭と花暮らし「雨の季節の愉しみ〜ヤマアジサイの咲く庭で〜」
いろいろなアジサイの品種を一部ご紹介
アジサイにはガクアジサイやヤマアジサイ、セイヨウアジサイなどのバリエーションがあり、品種改良も盛んで、毎年新しい魅力を持った花が登場しています。また、花色や花姿だけでなく、葉色や軸色に特徴のある品種などもあり、幅広い魅力が楽しめます。そんなアジサイの品種の中から、魅力ある個性的な品種を一部ご紹介します。ピンキーリング
銀河
ブルーに白の縁取りが入る色彩が爽やかな「銀河」。ミスサオリ
濃厚な黒葉に華やかな花を咲かせる「ミスサオリ」。レモンウェーブ
不規則な斑が入った葉が魅力的なガクアジサイ「レモンウェーブ」。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
葉や茎も美しく長期間楽しめる魅惑のアジサイ6品種【乙庭Styleの植物17】
アジサイの色変わりの理由
「七変化」という別名にも表れている通り、アジサイの大きな特徴が、土壌の酸性度による色変わり。基本的に、酸性の土壌では青い花を、アルカリ性寄りの土壌ではピンクの花を咲かせます。色変わりは、花の持つアントシアニンという色素と、土壌に含まれるアルミニウムの作用によるもの。酸性土壌ではアルミニウムが溶け出して根から吸収されやすくなり、アントシアニンと結合して青色を発色、アルカリ性寄りの土壌ではアルミニウムが溶け出しにくくなるため、アントシアニンは赤色を発色します。一般に日本の土壌は弱酸性なので、日本では青系のアジサイが多く見られます。アントシアニンを持たない白花品種などは常に白い花を咲かせますし、土壌に関係なくきれいに発色する品種もありますが、花色と異なる色を発色させる土壌に植えると、紫色に近い色合いになることがほとんどです。
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梅雨を彩る花「アジサイ」品種バリエと育て方のコツ
アジサイの育て方
日本に自生しているアジサイは、日本の気候に合い、病害虫にも強いので、庭植えにすれば特に手をかけなくても育ちます。耐陰性もありますが、花つきや発色をよくするためには日当たりのよい場所に植えたほうがよいでしょう。やや湿った土壌を好み、水をよく吸うため、特に鉢植えの場合は水切れに注意を。庭植えでも、土が乾きすぎているようであれば水やりをします。植え付けは葉が落ちている時期に実施し、鉢植えの場合は、数年に一度植え替えをしましょう。アジサイは生育がよいため、株の大きさを保ったり、花の咲く高さを抑えるには剪定が必要です。剪定は翌年の花芽を落としてしまわないよう、花後すぐに花から2節ほど下の部分で切り戻しましょう。9月中旬以降に剪定すると、花芽を落としてしまうため、翌年の花付きに影響することがあります。もっとも、人気の高いアメリカアジサイ「アナベル」は、その年に伸び出た枝先に花が咲くことから、遅く剪定しても花芽を落とす心配はありません。
大きくなりすぎたり樹形が乱れたりして仕立て直したい場合、休眠期に思い切って株元近くから強剪定を行うと、しばらくして新しい芽が吹いてきます。この場合も、花芽を落としてしまうため、翌年は花が咲かないことがあります。
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アジサイのアレンジを楽しもう
アジサイは、庭の景色としてはもちろん、フラワーアレンジメントにするのも素敵です。アジサイを活けるときは、よく切れるナイフやハサミで茎を斜めに大きくカットし、茎の中の白いワタを取り除くと、花もちがよくなりますよ。切り口を焼いたり、湯揚げをするのも効果的です。また、鉢植えのアジサイをそのまま大振りのバスケットに入れ、切り花と合わせれば豪華なフラワーアレンジを楽しめます。Garden Storyのこちらの記事もチェック!
豪華で長持ち! 鉢植えアジサイと切り花の画期的コラボアレンジ
彩り豊かなアジサイをガーデンに取り入れて!
雨の降り続く梅雨の庭をしっとりと鮮やかに彩るアジサイ。丈夫で育てやすく、バリエーション豊かな花色や花姿、株姿があり、新しい品種も次々に生まれています。鉢植えでも庭植えでも育てられ、アレンジしても楽しめるアジサイを、ガーデンに取り入れてみてはいかがでしょうか?「Garden Story」には、日々を彩る花や植物の育て方、初心者から通まで楽しめるガーデニング情報がたくさん掲載されています。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。