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生産者の情報発信やブランディングのお手伝いをする「いまここランド合同会社」代表社員。大手出版社での20年にわたる編集経験と、全国各地の農家漁師とのネットワーク、自ら実践する農業の知識を活かし、難解な用語が並ぶ専門家取材から農家さんインタビューまでわかりやすく伝えます。…続きを読む
神奈川県三浦市は、全国的にも知られるキャベツの一大産地。温暖な気候を生かして栽培される春キャベツは「本春(ほんぱる)キャベツ」と呼ばれ、国の指定産地にもなっています。そんな地域でも、キャベツ栽培といえば避けて通れないのが難防除害虫・コナガの対策。今回は防除資材として、効果の高さで注目されるBT剤「サブリナフロアブル」について、三浦野菜の農家・蛭田淳也(ひるたじゅんや)さんに効果や使用感などを聞きました。
三浦市のキャベツ栽培の被害状況と、農家が求めていた薬剤
難防除害虫として知られ、キャベツ栽培においては多くの被害をもたらすチョウ目害虫・コナガ。「サブリナフロアブル」を使用するまで、蛭田さんの畑には多くのコナガが見られたといいます。

以前は別の農薬を使用していましたが、春キャベツ(3〜5月)はコナガ、早春キャベツ(10〜3月)はハスモンヨトウの被害が大きかったそうです。特に春キャベツは栽培終盤の5月ごろになるとたくさんのコナガがついていたといいます。
たとえば春キャベツの場合、育苗から出荷までの間に合計5回程度の農薬散布が必要になります。そこで使う農薬は同じものではなく、複数の農薬をローテーションで使用していくのが一般的です。
蛭田さんは、
・苗が小さいうちは強い農薬を使いたくない
・なるべく違う農薬でローテーションを回したい
・幅広い害虫に効果を発揮してほしい
ことから、新たな農薬を探していたといいます。
害虫予防効果の高い「サブリナフロアブル」を導入
蛭田さんは2020年に、地域の研究会に来ていた三浦市農協・農業普及センター職員さんの紹介で「サブリナフロアブル」を導入しました。「サブリナフロアブル」は孵化(ふか)直後のコナガに高い効果を発揮するため、予防効果を見込んでのことです。

孵化直後のコナガに効果があるのはなぜ?詳しくはこちら
BT剤「サブリナフロアブル」蛭田さんの使用方法
| 散布作物 | キャベツ |
| 散布方法 | コナガの場合、1,000倍に希釈したものを動力噴霧器で散布 |
| 作業時間 | 10aあたり約20分 |
| 散布回数 | 3月(春キャベツ)と11月ごろ(早春キャベツ)に各1回 |
※春キャベツは定植前の小苗のうちに、早春キャベツは定植後の苗間に散布。

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「サブリナフロアブル」使用後に害虫被害が軽減
「サブリナフロアブル」を使用することで、蛭田さんの畑ではコナガを抑え込みやすくなったとのこと。効果の持続に関しても、散布以降コナガが出ないことから、「サブリナフロアブル」の防除効果が続いている実感があるそうです。

安心して使用できるBT剤
「サブリナフロアブル」は有機JAS農産物などにも使用できるBT剤で、万が一周囲の畑に飛散した場合でも心配が少ない点も大きなポイントです。野菜類全般に使用でき、蛭田さんの畑ではカリフラワーも栽培しているため、そのローテーションのひとつに組み込めることもうれしい、といいます。

「サブリナフロアブル」の使用手順
「サブリナフロアブル」は、粉状ではない油性のフロアブル剤。固体の有効成分を細かい微粒子として油に分散させた薬剤です。使用前は容器の下部に有効成分、上部に油分があり2つの成分が分離しているため、下記の手順で使用します。
1) 容器をよくもむ
2) しっかり混ぜる
使用前にひと手間かかる訳ですが、コナガの幼虫が孵化する際、その3/4が死亡するという効果の高さを考えれば納得のいくもの。商品パッケージがボトルでなくフィルム容器であるのも、薬剤が凝固しやすい冬場に、容器を揉むことでしっかり成分を混ぜるためなのです。
持続可能な害虫対策には「サブリナフロアブル」が効果的!
今回紹介した「サブリナフロアブル」は、対症療法ではなく予防として使うことができるほか、自然由来のBT剤のため安心に使うことができる、などの特長があります。
卵期処理で孵化直後のコナガに効果がある
オイルベースのフロアブル製剤で、他のBT剤にはない独自の効果を示します。特にコナガに関しては、卵期に散布を行うと、孵化直後の葉に潜る前のコナガに効果が見られます。
若齢幼虫期のコナガへの効果が高く、発現速度も速い
数種類の殺虫活性を持つ殺虫性タンパクをバランスよく配合しているため、高い殺虫効果を示します。
散布期間が広く、圃場(ほじょう)レベルで効果が高い
孵化直後の幼虫にも若齢幼虫にも効果を示すので、被害が少なくなり、より高い防除効果が得られます。また、コナガに対する散布適期も広がります。
加えて、以下の特長もあります。
・コナガだけでなく、幅広いチョウ目害虫に高い効果を発揮する
・使用回数の制限がなく、野菜類全般に使用できる微生物殺虫剤である
・フロアブル製剤なので使用時に調整しやすく、作物の汚れが少ない
・自然由来の製剤であることから、JAS(日本農林規格)で定める有機農産物生産に使用できる
・特別栽培農産物生産に使用しても、化学合成農薬としてカウントされない
孵化幼虫の時点で害虫を減らすことができるため、化学合成農薬の使用回数を減らすことにもつながります。サステナブルな農業といった観点からも注目度が高まっているのです。
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「サブリナフロアブル」の製品情報をチェック
「サブリナフロアブル」は利点がとても多く、産地の農家も効果を実感している農薬です。詳細をチェックしてみてはいかがでしょうか。
適用作物
・野菜類:はくさい、からしな、えごま、豆類、いも類他
・雑穀類
・茶
・樹木類、食用ほおのき、食用さくら他
使用量の目安
野菜類の場合、メーカー推奨の使用量は10aあたり100〜300L。希釈倍数は500〜1500倍です。
使用方法
使用前に容器をよく揉み、振り混ぜてからお使いください。使用回数の制限はありません。
農業が盛んな地域、三浦市の特色とは?
蛭田農園のある三浦市は三方を海に囲まれているため「冬は暖かく夏は涼しい」気候です。その温暖な気候を生かした路地野菜中心の農業が盛んで、神奈川を代表する野菜の産地として、全国的にも知られています。

三浦市農協のオンラインショップでは、今回紹介したキャベツや野菜セットなども販売。注文を受けてから畑で収穫しています。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
三浦市農協オンラインショップ
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取材協力
蛭田農園|蛭田淳也さん
1980年生まれ。江戸時代から続く農家の次男。大学で経済学を学んだのち、農家になり20年。栽培面積は約2ha。冬は大根・キャベツ・カリフラワー、夏はカボチャ・スイカを栽培している。半期ごとに土壌分析を行い、新たな資材も意欲的に導入するなど、研究熱心な若手として地域内外から期待されている。
三浦市農業協同組合
神奈川県三浦半島の先端に位置する農業協同組合。昭和40年に「初声町農協」と「三崎町農協」が合併して「三浦市農業協同組合」となり、昭和44年「南下浦町農協」が合併して現在の「三浦市農業協同組合」が誕生した。冬春ダイコンと早春・春キャベツが国の指定産地に、スイカが県の指定産地になっているほか、冬はダイコン、キャベツ、夏はスイカ、カボチャ、メロンなどを生産している。


























