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春の植え替え前にやる土の再配合|古い土を使い切るコツ


毎年、新しい園芸土を買い足していませんか?実は古い土は、正しく再生すればコスパよく安心して使い回せます。

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さつき

植木屋&ガーデニングライターです。1級造園施工管理技士・2級造園技能士の資格を活かし、植物と暮らしをつなぐガーデニングをお手伝いしています。「何を植えればいい?」「うまく育たない…」そんな悩みに寄り添いながら、植物がもっと元気に育つ小さな工夫やコツを丁寧にお伝えしています。「楽しそう!」「やってみたい!」と思える、実践しやすく役立つ記事を目指しています。…続きを読む

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春の植え替え前にやる土の再配合|古い土を使い切るコツ

毎年、新しい園芸土を買い足していませんか?実は古い土は、正しく再生すればコスパよく安心して使い回せます

春の植え替え、新しい土を買う前に知っておきたいこと

春の植え替え、新しい土を買う前に知っておきたいこと

春は植え替えの季節。
花苗や肥料、支柱など出費が重なりやすい時期です。
その前に、まず土を見直してみましょう。

園芸土は再生すれば使い回せる

古い園芸土も、状態を見極めて手を入れれば十分再利用できます。
すべてを新品に替えなくても、春の植え替えに十分使えます。
大切なのは、「捨てる前に見直す」という意識です。

古い園芸土の処分は意外と手間がかかる

園芸土の捨て方は、地域によって扱いがさまざまです。
そのままゴミに出せない場合もあり、乾燥させたり少量ずつ処分したりと意外に手間がかかります。
再生できる土を活かせば、その負担も減らせます。

使い終わった園芸土、そのまま植えると失敗しやすい

使い終わった園芸土、そのまま植えると失敗しやすい

ワンシーズンでも花や野菜を育てた土は、見た目以上に消耗しています。
そのまま植えると、生育不良につながりやすい状態です。

【失敗しやすい主な原因】

  1. 肥料分が減って、初期生育が鈍りやすい
  2. 土が細かくなって、水はけが悪くなりやすい
  3. 同じ科の植物を続けると、連作障害が起きやすい
  4. 微生物環境がかたより、根張りが弱くなる場合がある

 

連作障害とは

連作障害とは、同じ科の植物を続けて育てることで土壌環境がかたより、生育が悪くなる現象です。
野菜だけでなく、同じ花苗を毎年植えている場合にも起こることがあります。
苗がうまく育たなかったときは、苗のせいと決めつけず、まず土の状態を確認してみましょう。
では、どんな土なら再利用できるのでしょうか。

古い土はどこまで使い切れるのか

古い土はどこまで使い切れるのか

園芸土は、必ずしも全部捨てる必要はありません。
大切なのは「まだ使える土かどうか」を見極めることです。
まずは、におい・水のしみ込み・握った感触を3分チェックし、表でOK/注意/NGを判定しましょう。

チェック項目OK(再配合で使える)注意(ひと手間で改善)NG(処分推奨)
におい土っぽい匂いうっすらカビ臭腐敗臭(酸っぱい/ドブ臭)
水のしみ込み(30秒)30秒以内に水たまりが消えるしみ込みが遅い表面に水が溜まり続ける
握った感触ほろっと崩れる少し団子になるベタつく/乾くと塊だらけ
見た目白カビ・ぬめりなし白カビ少し/粉っぽい白カビ多い/ぬめり・黒ずみ強い
虫・病害虫が少ない/病気株なしコバエが気になる程度幼虫が複数/病気株の土

再配合すれば問題なく使える土の状態

次の条件もそろっていれば、再配合で使い回しやすい土です。

  1. 使用期間が1〜2年程度
  2. 連作が続いていない(同じ科を連続で植えていない)
  3. 土が極端に減っていない(ふるい後に量が残る)

古い根を取り除き、有機物や再生材を足せば回復可能です。
春の植え替えにも使えます。

再生せず処分したほうがいい土の状態

表でNGに当てはまる土は、無理に再利用しないのが安全です。

  1. 病気が出た植物を育てていた
  2. 害虫が大量に発生した
  3. 何年も連続で使っている

同じトラブルを繰り返しやすいため、思い切って処分する判断も大切です。

春前にやる土の再配合2ステップ

春前にやる土の再配合2ステップ

土の再生は、難しい作業ではありません。
春の植え替えに間に合うよう、最低限の工程を押さえれば大丈夫です。
ここでは、初心者でもできる2ステップを紹介します。

①まずは古い根とゴミを取り除く

①まずは古い根とゴミを取り除く

最初にやるのは、土のリセット作業です。
残った根やゴミを取り除くだけでも、土壌環境はかなり整います。

  1. 枯れた根や茎を取り除く
  2. 雑草や固まった土をほぐす
  3. ふるいにかけられれば理想

根が残ったままだと、分解途中で病気の原因になることがあります。
できる範囲でOKなので、ていねいに取り除きましょう。

※病気や害虫が気になる場合は、まず天日干しや日光消毒を行います。重い病害が出た土は無理に再利用せず、処分も検討しましょう。

②再生材or有機物を足す

②再生材or有機物を足すv

最後に、栄養と微生物を補います。
ここが再配合のポイントです。
方法は大きく2つあります。

再生材を使って手軽に仕上げる方法

古い土に混ぜるだけで、肥料分や有機物をバランスよく補えます。

  1. 配合を考えなくていい
  2. 初心者でも扱いやすい
  3. 時短で仕上がる

「これで合っているかな?」と不安になりにくいのがメリット
まずは安心して再生したい、という方におすすめの方法です。
迷ったら再生材を選べば、失敗はありません。

自分でブレンドしてコスパを高める方法

費用を抑えたい人向けの方法です。
古い土の状態や育てるものに合わせて調整します。
腐葉土を加えると有機物が増え、微生物の働きで土壌環境が安定します。

土の状態・用途足すもの目安配合
基本(迷ったら)腐葉土土7:腐葉土3
水はけが悪い腐葉土+赤玉土土6:腐葉土3:赤玉1
かなり重たい腐葉土+もみ殻燻炭土6:腐葉土3:燻炭1
花苗中心腐葉土+少量燻炭土7:腐葉土2:燻炭1
野菜を育てる腐葉土+堆肥土6:腐葉土2:堆肥1

野菜は同じ科を続けると連作障害が出やすくなります
前年と違う作物を選ぶなど、ローテーションを意識しましょう。
古い土は肥料分がほとんど残っていません。
植え付け前に元肥を少量加えると、生育が安定します

土を再生すると、どれくらいコスパが変わる?

土を再生すると、どれくらいコスパが変わる?

実際にどれくらい差が出るのか、目安で比べてみましょう。
ここでは65cm長方形プランター(約15L)×4個=合計60Lを、年2回(春・秋)植え替える前提で計算します。

毎回新品の土を買った場合の目安

1プランターあたり約15L使うので、4個で約60L必要です。
市販の元肥入り培養土(14L)を5袋買う想定で見てみます。

項目計算条件金額目安
1回(春)60L必要 → 14L×5袋、1袋700円約3,500円
年2回(春・秋)3,500円×2約7,000円
3年間7,000円×3約21,000円

土だけで年間約7,000円
続ければ、3年で2万円を超える計算になります。

古い土を再生した場合の目安

古い園芸土は、状態が極端に悪くなければ再生して十分使い回せます。
ここでは手元に古い土が合計60Lある前提で、再生コストを整理します。

再生材を使った場合のコスト

ここでは比較しやすいように、再生材を古い土の約3割混ぜるケースで統一して計算します。
実際の使用量は商品ごとに異なるため、購入前に必ず表示を確認してください。

手元に古い土が60Lある場合。
必要量は18L(60L×0.3)です。
10L袋なら2袋(計20L)を用意するのが目安になります。

価格は容量や販売店、時期で変動しやすいため、ここでは10L袋×2で約2,000円/回として試算します。

項目計算式(基準つき)金額目安
必要量古い土60L×0.3約18L
1回あたり(購入)10L×2袋(計20L)約2,000円
年2回(春・秋)2,000円×2約4,000円
新品との差(年間)7,000円−4,000円約3,000円節約

※再生材の使用量は商品によって差があります。
※ふるいにかけて土が減った分は、追加分が必要になることがあります。

自分でブレンドした場合のコスト(基本配合)

古い土60Lに、腐葉土を2〜3割(12〜18L)足すと、ふかふか感が戻りやすい目安です。
自作は資材が余りやすいので、ここでは「その回に買う金額」で見積もります。

項目計算式(基準つき)金額目安
腐葉土の目安量古い土60L×0.2〜0.312〜18L
1回あたり(購入)腐葉土40L+元肥(購入)約1,600円(例)
年2回(春・秋)1,600円×2約3,200円
新品との差(年間)7,000円−3,200円約3,800円節約

※自作ブレンドは、腐葉土や元肥の価格で金額差が出やすいです。
※節約を狙うなら、余った資材を次回に回すと1回あたりの負担を下げやすくなります。

新品・再生材・自作ブレンドの年間費用を比較

前提は、手元の古い土60Lを使い、年2回(春・秋)植え替えるケースです。
再生材は、比較用に3割前後混ぜるケースで計算しています。
再生材は商品ごとに使用量の目安が異なるため、購入前に必ず表示を確認してください。

方法年間目安(購入ベース)新品との差額(年間)
毎回新品約7,000円
再生材使用約4,000円約3,000円節約
自作ブレンド(腐葉土+元肥)約3,200円約3,800円節約

年間で約3,000〜3,800円ほど差がでる目安です。
3年続けると、約0.9万〜1.1万円の節約に。
浮いた分を苗や肥料に回すと、植え替えの満足度もぐっと上がります。

園芸土を再生するおすすめ資材4選【コスパ別】

園芸土の再生は、資材選びで手間もコスパも変わります。
目的別におすすめを紹介します。

手軽再生タイプ|初心者におすすめの定番

【花ごころ】ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材

ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材 10L


「難しいことは抜きにして、とにかく手軽に土を復活させたい!」という方におすすめ。
手軽に再生しやすい設計で、配合を細かく考えずに進めやすいのが魅力です。

大容量コスパタイプ|たっぷり使いたいならこれ

【アイリスオーヤマ】土の再生材 20L


「プランターが多く、とにかく量を使う」という家庭向け。
大容量で、プランター数が多い家庭でも使い切りやすいサイズ感です。

微生物活用タイプ|有機物を分解して土壌を整える

【リサール酵産】カルス NC-R


古い根や有機物を活かしながら、土壌環境を整えたい方に。
微生物の力で分解を促し、土を健全な状態へ近づける土壌改良資材です。

有機物ブレンドタイプ|自分でブレンドして園芸土を再生

【プロトリーフ】バーク入り腐葉土


再生材に頼らず、自分で配合を調整したい方におすすめ。
減った有機物を補い、微生物の働きで土をふっくら整え、水はけと根張りを改善します。

まとめ|春の植え替え、新しい土は本当に必要?

まとめ|春の植え替え、新しい土は本当に必要?

園芸土は、正しく手を入れれば十分再生できます。
押さえておきたいのは、次の3つです。

  1. 使える土かどうかを見極める
  2. 古い根やゴミを取り除く
  3. 腐葉土や再生材で土壌を整える

この基本だけで、土はしっかりよみがえります。
年間約4,000円の差は、苗や肥料に回せる余裕になります。
今年の春は、まず土を見直すことから始めてみましょう。

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