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- AGRI PICK 編集部
AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む
理想の食卓を求めて有機野菜づくりを始めたAyaさん。苦難を乗り越え、今では販売するほどの収穫も。そのAyaさんの体験ストーリーを紹介します。今回は、その第一回。
🌱 理想の食卓を、自分の手で作りたい
Ayaさんが野菜づくりを始めたきっかけは、とってもシンプルでした。市販の野菜では実現できない「理想の食卓」を、自分の手で作りたい。
子どもに本当に安心できるものを食べさせたい——多くのママが一度は抱く思いを、彼女は実際に行動に移したんです。
でも、理想と現実のギャップは、想像以上に大きかったそうです。
😅 種まきは、季節に一度きりのチャレンジ!
失敗したら、次は来年なんです
「種から始めてるので、種まきのチャンスはシーズン毎に一回きり。何回もやり直しはきかない。失敗したら、その季節の野菜は育てられないんですね」
多くの家庭菜園初心者さんが苗から始めるのに対して、Ayaさんは最初から種まきを選びました。
春まきの小松菜を失敗したら、次のチャンスは秋。トマトなら来年の夏まで待たなければならないんです。
この「待つ」時間が、野菜づくりの厳しさであり、同時に収穫の喜びを何倍にも増幅させるんですよね。
失敗には、段階があるんです
「まずは発芽しない。発芽しても大きく成長しない。天候の関係で最後まで育ちきらない——何段階にも分かれて”失敗”があるんです」
発芽、生育、結実。野菜づくりには幾つもの関門があります。水分が多すぎれば種は腐っちゃうし、少なければ発芽しません。芽が出ても、肥料不足で成長が止まることもあれば、病害虫にやられることも。最後の最後で台風に倒されることだってあるんです。
🐜 まさか!アリが種を全部持っていった日
小松菜事件の真相
「小松菜は直播きでも育つはずなんですけど、直播きにしたらうまくいかなかった。…アリが全部、種を持っていっちゃったこともあって」まさかアリが犯人だったとは!実は、アブラナ科の種には、アリを引き寄せる物質が付着していることがあるんです。
自然界の不思議な仕組みですが、菜園では困った現象ですよね。
種を蒔いた翌朝、きれいさっぱり無くなっていた時の衝撃を、Ayaさんは今でも覚えているそうです。

それでも「ありがとう」って言いたくなる
「発芽してくれて”ありがとう”っていう気持ちでいっぱいになります。喜びでいっぱいになるんです」失敗続きだからこそ、小さな双葉を見つけた時の感動は大きいんですよね。当たり前のことが当たり前じゃない。
その実感が、「ありがとう」という言葉になって溢れ出るんです。

💪 有機へのこだわりは、絶対に譲れない!
妥協という選択肢はなかったんです
「挫折しそうになっても、やり方を妥協はしなかったです。あくまでも有機でっていうスタンスは崩したくなかった」化学肥料を使えば、収量は確実に安定します。農薬を使えば、虫食いのない綺麗な野菜ができます。
周りからは「最初は簡単な方法で」という助言もあったそうです。でも、Ayaさんは頑なに有機を貫きました。
なぜそこまでこだわるのか。答えは最初の動機に戻ります。「理想の食卓」を作るという原点。妥協したら、そもそも始めた意味がなくなってしまいますもんね。
🌿 菌ちゃん農法という素敵な出会い
落ち葉と枝があれば、どこでもできるんです♪
「気候って土地によって違うけど、落ち葉とか木の枝さえ拾えればできるってところがあって。環境にそこまで左右されず、どこでも拾えるものでできると思ったんです」菌ちゃん農法——土中の微生物の力を最大限に活かす有機農法なんです。
特別な資材は要りません。公園の落ち葉、剪定された枝、それらを土に混ぜ込むだけ。都市部でも、田舎でも、材料は身近にあるんですよ。
この「どこでもできる」という発想が、Ayaさんの背中を押したそうです。環境のせいにできない。言い訳ができない。だからこそ、真剣に向き合えるんですね。
🍠 初めての収穫、そして味の大発見!
サツマイモから始まった収穫ライフ
「最初に収穫したのはサツマイモ。そのあと大根とかも。収穫がゼロってことはなくて、多少小さくても”取れる”って感じでした」
土を掘り返すと、ゴロゴロと出てくるサツマイモ。形は不揃いで、サイズもまちまちです。
でも、確かにそこにあるんです。自分が芋づるを植えて、水をやって、草を取って育てた野菜が、確かにそこにある——この実感は、お金では買えませんよね♪
えっ!豆が、すごく豆みたいな味がする!?
「有機だからといって、なんでも美味しくなるわけじゃなくて、天候や水の量にも左右されます。…でも、うま味成分が凝縮される感じがあって、豆やったら”豆みたいな”濃い味になるんですよね」「豆が豆みたいな味」——当たり前のようで、実は深い言葉なんです。
現代の野菜は万人受けする味に改良されて、個性が薄れていますよね。でも有機で育てた野菜は違うんです。人参は土臭く、トマトは青臭く、豆は豆らしい。それぞれの野菜が持つ本来の味が、はっきりと主張してくるんですよ。
😊 畑が教えてくれた、大切なこと
体の声を聞くようになりました
「畑仕事ってきりがないんですよね。『もうちょっとやりたい』って思っても、今日はここでやめようって区切る。体を大事にするようになりました」
雑草は抜いても抜いても生えてきます。やることは山ほどあるんです。
でも、無理は続きません。明日も、明後日も、来月も畑に立つために、今日はここまで。この「ほどほど」の感覚は、畑仕事だけでなく、日々の暮らしにも活きているそうです。
諦めない心と、感謝の気持ちが育ちました
「諦めない心は染みついて、メンタルは鍛えられたと思います。…野菜のありがたみはすごく増えます。天候ひとつで左右される世界ですから」
種を蒔いても芽が出ない。芽が出ても虫に食われる。それでも諦めずに続ける——この繰り返しが、いつしか強い心を育てていたんです。
同時に、スーパーに並ぶ野菜への見方も変わったそうです。あの整った形の裏に、どれだけの苦労があるのか。
今では、野菜を見るたびに農家さんへの感謝が湧いてくるんですって。
💕 おしゃれは、楽しく続ける秘訣なんです
かわいいものがあれば、テンションが上がるじゃないですか♪
「目の保養というか、かわいいものがあったらテンションが上がるじゃないですか。ミニトマトひとつでも、見方が変わってくると思うんです。気持ちの”明るさ”があると、なおのこと楽しく農業ができる」農作業は地味、という固定観念を捨てちゃいましょう!
カラフルな野菜を選び、素敵な道具を使い、収穫物は可愛い籠に入れる。
インスタ映えを意識するのも悪くないですよね。楽しくなければ続かない——
これは、Ayaさんが失敗を重ねて辿り着いた一つの答えなんです。

🛠 道具とタネのこだわり
軽くて、よく切れる鎌が一番!
「鎌は切れ味にこだわります。私は女性なので、重くないもの、使い勝手がいいもの。長いこと作業ができる感じ。ほぼ実用性重視ですね」道具選びに浮かれている場合じゃないんです。
実際に使うのは自分ですから。重いクワでは30分で腕が上がらなくなっちゃいます。
切れ味の悪い鎌では、作業効率が落ちてストレスも溜まりますよね。
見た目より実用性——これも経験から学んだことだそうです。

固定種という選択をしています
「固定種を使うっていうのはこだわってます。固定種は昔ながらの種で、採種して次につなげられる。F1は掛け合わせなので、もともとの姿じゃない。続けて同じようには作りにくいと思っています」F1種なら形も揃い、収穫時期も一定です。
でもAyaさんは固定種を選びます。
理由は「つながり」。今年採った種を来年蒔く。その種がまた次の年へとつながっていく——この循環の中に身を置くことが、野菜づくりの本質だと感じているんですって。
🥕 皮まで食べられる野菜たちが自慢です!
自家消費から、販売へステップアップ♪
「いろんな種類を作り込めてるわけではないけれど、極力、自分の野菜を使うようにしてます。お店に卸すこともあるので、販売分も欲しいんです」最初は家族のためだけだった野菜づくりが、今では少しずつ外へ広がり始めているんです。
自分が作った野菜を、誰かが美味しいと言って食べてくれる。この喜びが、新たなモチベーションになっているそうですよ。
皮を剥かない贅沢、知ってますか?
「皮のまま食べられるし、大根も皮を剥かずに食べられる。そういう”できあがるもの”になっていくのがうれしい」農薬を使っていないから、皮まで安心なんです。栄養が詰まった皮を捨てる必要がありません。
これこそが、Ayaさんが目指していた「理想の食卓」の一つの形なんですね。
🥬 次の挑戦は、サニーレタス!
「サニーレタス、ですね」次は何を作ろうか。この問いかけに、Ayaさんは即答でした。柔らかくて、サラダに最適なサニーレタス。失敗するかもしれません。でも、もう怖くないんですって。失敗は成長の糧だと、今なら分かるから。
🌟 最後に…あなたも始めてみませんか?
季節に一度のチャンスに挑み、アリに種を盗られ、それでも諦めずに続ける。発芽した双葉に「ありがとう」と語りかける——。Ayaさんの野菜づくりは、効率や生産性とは違う価値観で成り立っています。
有機という手間のかかる方法を選び、おしゃれという一見すると農業とは無関係な要素を大切にし、失敗を楽しみながら理想を追求する。
これは単なる野菜づくりの話じゃありません。自然と向き合い、家族を思い、自分自身と対話する。そんな豊かな時間の過ごし方の提案でもあるんです。
完璧でなくていい。失敗してもいい。大切なのは、楽しみながら続けること。Ayaさんの姿は、そう教えてくれます。
きっと、あなたにもできますよ♪















