目次
家庭菜園のかぼちゃ栽培、摘心はなぜ必要？
摘心は、かぼちゃの美味しさを引き出すために欠かせない作業です。主に次のようなメリットがあります。
- 養分を無駄なく実に集中させ大きく甘くする
- つるの繁茂を抑え管理作業をラクにする
- 風通しをよくして病害虫のリスクを減らす
かぼちゃ栽培の基本！親づる・子づるの役割と見分け
かぼちゃの親づると子づるは、それぞれ役割が違います。親づるは一番最初に伸びる太く丈夫な茎で、株の中心となります。
一方で、親づるの葉の付け根から出てくるわき芽が成長したものが子づるです。
実をつけるのは主にこの子づるで、収穫量を決める重要な部分です。
見分け方はシンプルです。
親づるは太くてしっかりして株の中心にあるのに対し、子づるはやや細く、親づるからわき芽のように伸びています。
かぼちゃ摘心はいつがベスト？タイミングと見極め方
かぼちゃの摘心のタイミングは、親づると子づるで少し違います。親づるの摘心のタイミング
まず親づるの摘心は、本葉が5～7枚に育った頃です。これは、親づるに栄養が集まりすぎるのを防ぎ、子づるへの栄養分配をスムーズにするためです。
親づるの先端部分（成長点）を摘み取ることで、子づるに十分な栄養が行きわたるようになります。
子づるの摘心のタイミング
親づるを摘心した後、勢いよく伸びてくる子づるがある程度出てきたタイミングで、子づるの摘心をしてください。少し面倒に感じるかもしれませんが、丁寧に手をかけるほどに、かぼちゃの甘さと大きさがぐっと良くなります。
コツコツと頑張って、家庭菜園の達成感をしっかり味わってください。
親づるの摘心の仕方と注意点
親づるの摘心のやり方はシンプルです。- 本葉が5～7枚になったタイミングで摘心する
- 親づるの先端部分（成長点）を摘み取る
- 清潔なハサミや指を使い、先端をきれいに切り取る
病原菌の侵入を防ぐために、ハサミは事前にアルコールなどで消毒しておくとさらに安心です。
子づるの選び方と摘心の方法
まず、子づるは勢いが良く元気なものを2～4本選んで残します。品種によって残す本数は多少変わりますが、基本的には少なめにすることで養分が集中し、育てる実を美味しく育てられます。
摘心の方法は、選んだ子づる以外を根元から切り取るだけです。
芽が小さい場合は手で簡単に折れますが、大きくなっている場合は親づる同様、よく切れる清潔なハサミを使って切り取りましょう。
さらに残した子づるでは、最初に咲く雌花の実を優先的に育て、それ以降に出てくる実は必要に応じて摘果するのが美味しく育てるポイントです。
かぼちゃの摘心、しないとどうなる？
かぼちゃの摘心をしないと、次のような問題が起こります。
- 栄養がつるや葉に分散され、実が小さく味が薄くなる
- つるが伸びすぎて絡まり合い、管理が大変になる
- 風通しが悪くなり、うどんこ病などの病気や害虫が発生しやすくなる
家庭菜園あるある！かぼちゃの摘心を忘れたときの対処法
かぼちゃの摘心を忘れてしまっても、慌てる必要はありません。タイミングを逃してしまった場合でも、少し工夫をすればある程度リカバリーできます。
対処法のポイントは次のとおりです。
- 伸びすぎたつるを剪定して風通しを良くする
- 絡まり合ったつるをほぐしてかぼちゃに光をしっかり当てる
- 実がつきすぎている場合は摘果※をして数を減らす
なりすぎた実を取り除く作業のこと。これにより、残した実が大きく美味しく育ちます。
親づるがすでに3～4m以上伸びている場合は、親ずるは無理に摘心せず、子づるだけを管理しても大丈夫です。
こうした対処をすれば、かぼちゃの生育をうまく立て直せます。
こうしたリカバリーが臨機応変にできるのも家庭菜園の面白さです。
焦らずに、庭菜園を楽しんでください。
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まとめ
かぼちゃの摘心は、実を美味しく育てるために欠かせない作業です。摘心をすることで、養分がしっかり実に集中し、大きくて甘いかぼちゃが育ちます。もし摘心を忘れてしまったとしても、適切な対処をすれば、ある程度はリカバリーできます。コツは、こまめに様子を見て、剪定などの思い切った管理をためらわないことです。
作業自体はそこまで難しくないので、ぜひ今年の家庭菜園でかぼちゃを育てて、収穫の喜びを楽しんでください。
