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この記事では、秋に収穫できるおすすめのカラフルカリフラワー6品種を、育てやすさや特徴とともに比較。さらに、夏の高温期でもきれいに色づく育て方のコツもわかりやすくご紹介します。家庭菜園をもっと楽しく、おいしく。今年の秋は「育てて楽しい・食べておいしい」家庭菜園を始めてみませんか?
【比較表】カリフラワーの種類を徹底比較!
品種名 | 色 | 難易度 | 種まき時期 | 収穫時期 | 生育期間 | 耐暑性 |
スノークラウン | 白 | ★★★ | 1〜2月 7〜8月 | 5〜6月 11〜12月 | 約100日 | 強い |
美星(びせい) | 白 | ★★★ | 2〜3月 7〜8月 | 6月 11月 | 約100日 | 非常に強い |
バロック | 白 | ★★☆ | 1〜2月 7〜8月 | 5月 11月 | 約105日 | 強い |
オレンジブーケ | オレンジ | ★★★ | 7〜8月 | 11〜12月 | 約105日 | 中程度 |
バイオレットクイン | 紫 (加熱で緑) | ★★★ | 2月 7〜8月 | 6月 11〜12月 | 約100日 | 強い |
ロマネスコ | 黄緑 | ★★☆ | 2〜3月 8月 | 6〜7月 11〜1月 | 約130日 | 中程度 |
- ★★★|初心者にもおすすめの育てやすさ
- ★★☆|やや注意が必要な中級向け
- ★☆☆|上級者向けの難しさあり
家庭菜園におすすめ!白いカリフラワー3選
家庭菜園でまずチャレンジしたいのが、定番の白いカリフラワーです。ここでは、育てやすく、子どもも喜ぶおすすめの品種を厳選して3つご紹介します。
スノークラウン|子どもも食べやすい定番の白
難易度:
★★★特徴
スノークラウンは、純白で大玉のカリフラワー。クセがなく甘みがあって子どもにも食べやすいのが特徴です。病気にも強いため、家庭菜園を初めて行う方にも安心して育てられます。- 生育期間:約100日
- 耐暑性:強い
- 春まき:1〜2月に種まきして、5〜6月に収穫
- 夏まき:7〜8月に種まきして、11〜12月に収穫
おすすめ料理
甘みがありクセがないので、サラダやスープにぴったりです。美星(びせい)|コンパクトで使い切りミニサイズ
難易度:
★★★特徴
手のひらサイズのコンパクトさが特徴で、少人数の家庭でも使い切りやすく便利です。狭いスペースでもしっかり育ち、初心者にも向いています。- 生育期間:約100日(定植後は約65日で収穫)
- 耐暑性:非常に強い
- 春まき:2〜3月に種まきして、6月に収穫。
- 夏まき:7〜8月に種まきして、11月頃に収穫。
おすすめ料理
生でも美味しく食べられるので、サラダやピクルスなどにもおすすめ。シャキシャキとした触感が楽しめます。バロック|秋収穫にも春収穫にも対応できる万能型
難易度:
★★☆特徴
大玉で純白、肉厚で緻密な花蕾が特徴。風に強く多様な気候にも対応でき、安定した収穫が期待できます。家庭菜園でも収穫量が多いのが魅力的です。- 生育期間:約105日
- 耐暑性:強い
- 春まき:1〜2月に種まきして、5月に収穫
- 夏まき:7〜8月に種まきして、11月頃に収穫
おすすめ料理
幅広い料理に使える万能型。グラタンや温野菜として調理するのがおすすめです。彩りが楽しい!カラフルカリフラワー3選
家庭菜園で育てるなら、見た目も楽しいカラフルなカリフラワーもおすすめです。
オレンジブーケ|甘みが強く加熱しても映えるオレンジ色
難易度:
★★★特徴
明るく鮮やかなオレンジ色で、料理の彩りとして活躍。色素はニンジンなどにも含まれるカロテンなので、栄養価も高いのが魅力です。茹でても色落ちが少なく、鮮やかな色を楽しめます。- 生育期間:約105日
- 耐暑性:中程度(真夏の育苗は暑さに注意しましょう)
- 夏まき専用で、7〜8月に種まきして11〜12月に収穫
おすすめ料理
温野菜やシチューなど、加熱料理に最適。加熱後も色鮮やかで、子どもも喜ぶメニューに仕上がります。バイオレットクイン|紫→緑に変化!調理が楽しくなる品種
難易度:
★★★特徴
収穫時は鮮やかな紫色で、加熱すると鮮やかな緑色に変わるユニークな品種。子どもたちと一緒に色の変化を楽しめます。病気にも暑さにも強く、栽培が比較的簡単です。- 生育期間:約100日
- 耐暑性:強い
- 春まき:2月に種まきして6月収穫
- 夏まき:7〜8月に種まきして11〜12月収穫
おすすめ料理
生のままサラダやスムージーにするのもよし、ピクルスや軽く茹でた温野菜にすると色の変化を楽しめます。ロマネスコ|「これなあに?」と盛り上がる不思議な見た目
難易度:
★★☆特徴
円すい形の花蕾(フラクタル構造)が特徴的で、収穫するたびに感動を味わえます。食感はコリコリとしていて、ナッツのような風味があり、味はカリフラワーとブロッコリーの中間的な印象。料理が楽しくなる品種です。- 生育期間:約130日
- 種まき時期と収穫時期:
- 春まき:2〜3月に種まきして、6〜7月収穫
- 夏まき:8月に種まきして、11月〜翌1月収穫
おすすめ料理
サラダや蒸し物、炒め物にぴったり。特にパスタやバターソテーなどの洋風料理にもよく合います。夏の家庭菜園でカリフラワーを色鮮やかに育てるコツ
白い品種は「葉かぶせ」で純白に
白いカリフラワーを純白に育てるコツは「葉かぶせ」※です。直射日光が花蕾(からい)に当たると、黄ばんだり、うっすら緑色になってしまうことがありますが、葉でやさしく覆うことで純白のまま育てられます。やり方はとっても簡単- タイミング:花蕾が直径5〜6cmになったころ
- 方法:内側の若い葉を2〜3枚を、花蕾の上にふんわりとかぶせて光を遮る
ほんのひと手間ですが、仕上がりの美しさがまったく違ってきます。家庭でも本格的な見た目のカリフラワーが収穫できますよ。
カラフル品種はしっかり日光を当てよう
カラフルなカリフラワーは、白い品種とは逆に、日光をたっぷり浴びることで発色がきれいになります。オレンジ・紫・黄緑などの品種は、光が不足すると色がくすんでしまうことがあるため、日当たりには注意が必要です。日光をしっかり当てるためには、株間を広めにとって植え、株のまわりの雑草もこまめに取り除きましょう。また、背の高い植物の陰にならないよう、植える位置にも気を配ると安心です。
特に紫系やオレンジ系は、光をたっぷり浴びることで色がより濃くなり、カロテンやアントシアニンなどの栄養価も高まります。
暑さに負けない!高温期の管理ポイント
夏のカリフラワー栽培では、強い日差しや地温の上昇、乾燥がストレスになります。おいしいカリフラワーを育てるために、次のポイントを意識して管理しましょう。- 朝のうちに水をたっぷり与える
- 敷きわらやマルチで乾燥&地温上昇の防止
- 葉が混んできたら軽く間引く
通販で買えるカリフラワーの種
美星 種
コンパクトで密植のできる早生カリフラワーです。生育力があり、葉が花蕾を包むように育つため、花蕾はきめが細かく純白です。重さ350gくらいの使い切りサイズで生食にも適します。
カリフラワーの種 バロック
【 バロック 】 カリフラワー 種 カリフラワーの種 サカタのタネ
一般地の秋どりに最も適し、春まき初夏どりにも適する早生品種。熟期は秋どりで75日前後。
種子 オレンジブーケ・カリフラワー
種子 バイオレットクイン・紫カリフラワー
生育旺盛でつくりやすく濃紫色の花蕾が収穫できます。花蕾は豊円・肉厚でしまりがよく、日持ちにすぐれています。花蕾に熱を加えると、美しいみどり色に変化します。
まとめ
画像:ロマネスコ
カリフラワーといえば白いイメージが強いですが、最近は色とりどりのカラフルな品種も人気です。家庭菜園でもしっかり育てられる品種も増えており、子どもと一緒に収穫や調理を楽しめるのも魅力のひとつです。
白い品種は「葉かぶせ」で美しい純白に、カラフルな品種はたっぷりの日光で発色を引き出すなど、それぞれに育て方のコツがあります。
家庭の食卓に彩りと楽しさを届けてくれるカリフラワー。この秋は、お気に入りの品種を育てて、家族みんなで収穫のよろこびを味わってみてはいかがでしょうか?