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夏まきOK!暑さ・病気に強いほうれん草おすすめ3選【徹底比較】


「ほうれん草って、夏でも育てられるの?」 そんなふうに思ったことはありませんか? ほうれん草は冬のイメージですが、夏の家庭菜園でも育てやすい、暑さに強いほうれん草の品種があるんです。 ただし、すべての品種が夏に向いているわけではなく、間違った品種を選ぶと発芽しなかったり、すぐにトウ立ち※してしまったりすることも。 そこでこの記事では、夏まきにぴったりのおすすめ品種を3つ厳選してご紹介します。 育てやすさや耐暑性などを比較表でわかりやすくまとめているので、種まきスケジュールにもすぐ役立ちますよ。 甘みのある葉を育てて、家族みんなで夏ほうれん草を楽しんでみませんか? ※トウ立ちとは、葉を収穫する前に花芽がつく現象です。葉がかたくなり食味も落ちてしまうため、葉物野菜では避けたい状態です。

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さつき

植木屋&ガーデニングライターです。1級造園施工管理技士・2級造園技能士の資格を活かし、植物と暮らしをつなぐガーデニングをお手伝いしています。「何を植えればいい?」「うまく育たない…」そんな悩みに寄り添いながら、植物がもっと元気に育つ小さな工夫やコツを丁寧にお伝えしています。「楽しそう!」「やってみたい!」と思える、実践しやすく役立つ記事を目指しています。…続きを読む

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夏まきOKほうれん草3選

【比較表】夏まきOKなほうれん草おすすめ3品種

品種名育てやすさ耐暑性耐病性栽培期間葉の特徴
ジャスティス★★★★★☆★★★約60日濃緑で厚みのあるしっかりした葉
ミラージュ★★★★★☆★★★約60日極濃緑の剣葉。葉先が尖り、欠刻が深く美しい
サンライト★★★★★☆★★★約60日濃緑で肉厚、楕円形の大葉

家庭菜園OK!ほうれん草おすすめ品種3選

家庭菜園ほうれん草おすすめ3選夏まきでも育てやすいほうれん草を探しているなら、品種選びがカギです。

ここでは、暑さに強く家庭菜園でも育てやすい、おすすめ品種を3つご紹介します。

ジャスティス|暑さ・病気に強い王道の品種

ジャスティスは、失敗を少なく育てたい方におすすめの、扱いやすくて頼れる品種。

暑さや病気に強く栽培中のトラブルが少ないため、家庭菜園では定番の品種として人気です。

葉は濃い緑色で厚みがあり、加熱してもクタッとしにくいのが特長。

炒め物やおひたしにしても鮮やかな色合いが保たれ、味もよいので、お弁当のおかずにもぴったりです。
項目内容
育てやすさ★★★
耐暑性★★☆
耐病性★★★
まきどき寒冷地:4月~8月中旬

温暖地:3月中旬~8月中旬
栽培期間夏まき:約35日〜50日
葉の特徴濃緑で厚みのあるしっかりした葉
発芽温度15〜20℃

ミラージュ|高温期でもよく育つ初心者向け

ミラージュは、暑さや病気に強く、家庭菜園でも育てやすい春夏まき向けの人気品種です。

葉は極濃緑でツヤがあり、先端がやや尖った剣葉タイプ。

草姿は立性で収穫しやすく、扱いやすさも魅力です。

耐暑性と耐病性に優れているため、家庭菜園でも安定した収穫が期待できます。

濃い緑色の葉は料理の彩りにも映え、栄養価も高いため、幅広い用途で活躍する万能型のほうれん草です。
項目内容
育てやすさ★★★
耐暑性★★☆
耐病性★★★
まきどき寒冷地:7月下旬~9月中旬

温暖地:7月下旬~10月上旬
栽培期間夏まき:約35日〜50日
葉の特徴極濃緑の剣葉。葉先が尖り、欠刻が深く見た目が美しい
発芽温度15〜20℃

サンライト|トウ立ちが遅く育てやすい

サンライトも、家庭菜園で春〜初夏の栽培におすすめのほうれん草品種。

トウ立ちが遅いため収穫のタイミングに余裕があり、比較的長く楽しめるのが大きな魅力です。

葉は肉厚で濃い緑色、大ぶりで見栄えも良く、料理にも映えます。

病気に強く、株張りも良いため、しっかり収穫したい方にぴったりです。
項目内容
育てやすさ★★★
耐暑性★★☆
耐病性★★★
まきどき寒冷地:3月下旬~7月中旬

温暖地:3月中旬~7月上旬
栽培期間夏まき:約35日〜50日
葉の特徴濃緑で肉厚、楕円形の大葉
発芽温度15〜20℃

春まき・夏まき・秋まき|ほうれん草の栽培時期

ほうれん草2ほうれん草は、一年を通じて育てられる野菜ですが、季節によって適した品種や栽培のポイントが異なります。

ここでは、季節ごとの違いをわかりやすく解説します。

季節でどう違う?春まき・夏まき・秋まきの特徴

季節ごとに「気温」と「日照時間」が異なるため、ほうれん草の育ち方にも大きく影響が出ます。

タイミングや品種選びを工夫することで、どの季節でも栽培を楽しめます。

春まき

寒さが和らぎ始める時期で、生育は比較的安定します。

ただし気温が上がるにつれて「トウ立ち」※が起きやすくなるため、早めにまくか、トウ立ちしにくい品種を選びましょう。

 

※トウ立ちとは、葉を収穫する前に花芽がつく現象です。葉がかたくなり、食味も落ちてしまうため、葉物野菜では避けたい状態です。

夏まき

気温が高くなる夏は、発芽しにくくなったり、病気が出やすくなったりする時期です。

そのため、耐暑性や耐病性に優れた夏まき専用の品種を選ぶのが、栽培成功のポイント。

また、遮光ネットで直射日光を和らげたり、朝や夕方の涼しい時間帯に水やりをするなど、ちょっとした工夫を取り入れるのがおすすめです。

秋まき

気温が下がり始める秋は、発芽のタイミングさえうまくいけば育てやすい季節です。

寒くなるにつれて虫の発生も減るため、農薬を使わずに栽培したい人にも向いています。

じっくり育てることで、甘みのあるやわらかい葉になります。

季節別|ほうれん草栽培カレンダー、種まきから収穫まで

どの季節でもうまくタイミングを合わせれば、家庭菜園でほうれん草を楽しめます。

ただし、種まきから収穫までの目安期間に違いがあります。

以下に、季節別の栽培スケジュールをまとめました。
栽培時期種まき時期収穫時期栽培期間(目安)
春まき2月下旬〜4月4月〜6月約40日〜50日
夏まき7月〜9月8月〜10月約35日〜50日
秋まき9月〜11月11月〜翌2月約45日〜120日
 

ほうれん草の種まきでよくある質問

ほうれん草を育てるうえで気になることはたくさんありますよね。

ここでは、家庭菜園を楽しむ方がよく感じる「これってどうなの?」という3つの疑問についてお答えしていきます。

プランターでも夏まきほうれん草は育てられる?

夏でもプランターでほうれん草は育てられます。

ただし「耐暑性のある品種」を選ぶのが大切。

また、プランター栽培では温度や水分の変化を受けやすいため、以下のような工夫をすると安心です。
  • プランターは深さ20cm以上あるものを選ぶ
  • 日中の直射日光を避けて、半日陰で管理する
  • 朝と夕方の涼しい時間帯に水やりをする
  • 発芽までは新聞紙や遮光ネットで乾燥と高温を防ぐ
風通しがよく、水はけのいい土を使うことも忘れずに。

ちょっとした気配りで、真夏でもみずみずしい葉を楽しめますよ。

ほうれん草はどのくらい育てたら収穫できる?

ほうれん草はどのくらい育てたら収穫できる?ほうれん草は、夏場であれば種まきからおよそ35〜50日で収穫できます。

生育が早いため、比較的短期間で収穫までたどり着けるのが魅力です。

種から育てる場合は、発芽後に株が込み合ってきたタイミングで「間引き」をしましょう。

間引いた葉はそのまま「間引き菜」として楽しめ、やわらかく風味もよいため、家庭菜園ならではの醍醐味です。

本格的な収穫の目安は、葉の大きさや手触り。

草丈が20〜25cmほどになったら、根ごと引き抜くか株元から切り取って収穫します。

葉がかたくなる前のやわらかいうちに収穫することで、甘みや食感がより引き立ちますよ。

タイミングを逃すとトウ立ちして味が落ちるため、状態をよく観察しながら、少し早めの収穫を心がけてください。

ほうれん草は連作障害がおこる?

ほうれん草は「連作障害」が出やすい野菜のひとつです。

連作障害とは、同じ場所に同じ種類の野菜を繰り返し栽培することで、病気が出やすくなったり、生育が悪くなったりする現象のことをいいます。

ほうれん草の場合、べと病などの病気が発生しやすくなるのが代表的な例です。

これは、土の中に病原菌が残りやすいことや、同じ作物が特定の栄養分ばかりを吸収することで、土壌バランスが崩れてしまうことが原因。

連作障害を防ぐためには、次の対策が有効です。
  • 同じ場所では最低1〜2年は間をあけて栽培する
  • 豆類や根菜など、異なる種類の作物と交互に植える(輪作)
  • プランター栽培の場合は、古い土を入れ替えるか新しい培養土を使う
家庭菜園ではスペースの都合で同じ場所に植えがちですが、少し意識するだけでも病気のリスクを大きく減らせますよ。

 

今回紹介した通販で購入できるほうれん草

ホウレンソウの種 まき時期なが〜いほうれん草 ジャスティス

耐暑性があり、トウ立ちが遅く、萎凋病やべと病に強い。 葉は広く剣葉で、浅い切れ込みが入ります。草姿は立性で株張りがよく、たっぷりとれます。 その上、収穫時に折れにくい特長があります。


ホウレンソウ 早どりほうれんそう ミラージュ

強度の萎ちょう病耐病性品種です。草勢が強く、葉色が見事なほど濃い、育てやすいホウレンソウです。耐暑性が特に強く、高温期でもしっかり育ちます。[【種子】][【野菜】][【葉菜類】][【ほうれんそう】][JAN: ]



サカタのタネ どっさり ほうれん草 サンライト 種

 種の内容量:750粒  トウ立ち遅く、早春〜初夏と夏〜秋まきができるべと病に強い品種です。  葉は横に広がらず、濃緑色で楕円の大葉です。  株張りよく、たっぷりとれて日もちもすぐれます。  緑黄色野菜の中でも抜群の栄養価の高さを誇るほうれん草。  特に抗酸化作用のあるカロテン、ビタミンCが豊富で、免疫力を高め、  肌の老化も防いでくれます。鉄やマグネシウムなどのミネラル類もたっぷり!  葉酸も多く貧血予防にも!



 

まとめ

ほうれん草品種まとめ夏でも安心して育てられるほうれん草を選べば、家庭菜園でも十分に栽培が楽しめます。

今回ご紹介した「ジャスティス」「ミラージュ」「サンライト」は、暑さや病気に強く、プランター栽培も可能な品種です。

それぞれの特徴を比較しながら、ご自身の栽培スタイルに合った品種を選んでみてください。

ちょっとした工夫を取り入れるだけで、夏でもみずみずしいほうれん草を収穫できますよ。

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