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今からでも間に合う!成功するキュウリの苗づくりガイド【初心者OK】


みなさんこんにちは!夏の家庭菜園といえば、シャキシャキ食感が魅力のキュウリですよね?「自分で育てたキュウリで夏のサラダを作りたい!」という夢、実は今からでも十分叶えられるんです! 「でも…もう遅いんじゃ…?」「種まきって難しそう…」「うちの子(苗)、元気に育つかな…?」 そんな不安、すべて解消します!この記事では、キュウリ栽培の専門家監修のもと、初心者でも安心して始められる苗づくりのコツを徹底解説。どの季節から始めても「今からでも間に合う!」と自信を持ってチャレンジできる内容です。さあ、一緒にキュウリ栽培の旅に出発しましょう!

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玉置太郎 監修者

玉置太郎

和歌山県の農機具・農業資材専門店「藤原農機」で種・苗の販売と指導をしている種・苗のスペシャリスト。玉置浩二が大好き(同姓だが親族ではない)で車の中では常に、玉置ソングが流れている。藤原農機では、2007年より農機具通販サイト「アグリズ」を運営しており、全国の農家さんに向けて商品を販売しています。「あなたの農業を一生お手伝い」という視点から、農業がより深く楽しめるような情報を発信します!…続きを読む

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AGRI PICK 編集部

AGRI PICKの運営・編集スタッフ。農業者や家庭菜園・ガーデニングを楽しむ方に向けて、栽培のコツや便利な農作業グッズなどのお役立ち情報を配信しています。これから農業を始めたい・学びたい方に向けた、栽培の基礎知識や、農業の求人・就農に関する情報も。…続きを読む

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成功するきゅうりの苗づくりガイド

🌱 キュウリ栽培はタイミングと品種選びがカギ!

「キュウリの種まき、いつ頃がベスト?」と悩んでいる方、朗報です!実はキュウリは時期と品種を上手に選べば、一年のかなりの時期に栽培スタートできるんです。

キュウリは基本的に温かい環境を好む野菜。でも地域や栽培スタイルに合わせて、こんな風に季節をずらして栽培できちゃいます。
種まきの時期収穫時期
😎 春まき(3~5月)初夏〜盛夏に収穫
☀️ 夏まき(6~7月)盛夏〜初秋に収穫
🍂 秋まき(8月中旬〜9月初旬)温暖地域なら晩秋収穫も可能
 

つまり「今の時期から始めても間に合うの?」という質問への答えは、ほぼいつでもOK!適した品種と栽培スケジュールを選べば、思い立った時が始め時なんです。

🌿 失敗しない苗づくりステップ:種選びから定植まで

では早速、キュウリの苗づくりを順番に見ていきましょう。初めての方でも成功率アップのポイントがいっぱいです!

🌰 STEP1: 種の選び方と準備 — 成功の第一歩!

まずは種選びから。初心者の方には「病気に強く育てやすい品種」がイチオシです。種袋に「耐病性」「節成り」「早どり」などの言葉を見つけたらラッキー!

🔍 初心者におすすめ品種

「夏すずみ」:高温期にも強い!初心者向け定番種
「シャキット」:名前の通りシャキシャキ食感が魅力
「節成地這」:病気に強い

「フリーダム」:栽培しやすく多収穫



種を買う時は賞味期限ならぬ「有効期限」もチェック。古すぎる種は発芽率が下がるので、新しいものを選ぶのがベスト。もし2〜3年前の種を使う場合は、多めに播いて確率を上げましょう。

 

種まき前の裏ワザ!

種を一晩水に浸しておくと、硬い種皮が柔らかくなって発芽率アップ!濡れたキッチンペーパーに包んでおく方法もGOOD。翌日、膨らんだ種の表面の水気を切ってから播種すれば発芽がスムーズになりますよ。

🌱 STEP2: 種まき(播種)の方法 — 発芽成功のカギを握る!

種まきのコツ
準備ができたら、いよいよ種まき!ここでのポイントは「環境づくり」です。

種まき用培養土を入れ

まずは8〜9cmのポリポットに種まき用培養土を入れます。専用の培養土を使うと発芽率アップ!自分の庭の土を使う場合は、あらかじめ日に干すか電子レンジで加熱して雑菌を減らしてあげましょう。

 
玉置太郎(苗のスペシャリスト)
玉置太郎(苗のスペシャリスト)
ポット栽培なら土は使いまわしではなく、なるべく新しいものを使うほうが発芽率と生育が格段に良くなります。

種まきの黄金比率

1つのポットに2〜3粒が理想的。深さは5〜10mmほどの穴を開け、種をポトンと落とします。キュウリの種は光を嫌うので、しっかり土をかぶせるのを忘れずに!

プロ直伝コツ

種を植えたら、手のひらで土をギュッと軽く押さえてあげましょう。これで種と土が密着して、水分がしっかり行き渡り、発芽率がグンとアップしますよ。

種まき後

種まき後は、霧吹きかジョウロのシャワーヘッドで優しく水やりします。土全体がしっとり湿る程度がベストです。

温度管理も大事!

キュウリの発芽には25〜30℃の温かさが必要です。13℃以下だと発芽ストップしちゃうので要注意。夜間に気温が下がる時期なら、ポットを室内に取り込むか、ビニールで覆って「ミニ温室」にしてあげましょう。
逆に真夏の猛暑日は高温に注意。35℃超えると種子が弱ってしまうことも。遮光ネットや半日陰で適温をキープしてあげてください。

播種から芽が出るまでは3〜5日

この間は土の乾燥厳禁!でも水のあげすぎもNG。表土が乾きかけたら、その都度やさしく水を与えるのがコツです。

🌿 STEP3: 発芽後の育苗管理 — 元気な苗に育てるために

育苗のコツ
やった!芽が出ました!ここからが本当の苗育ての始まりです。

間引き作業

最初に出る2枚の葉(双葉)が開いたら、間引き作業の出番。1ポットで最も元気な1本を残し、他はハサミでカットするか、そーっと抜き取ります。これで1本の苗に養分を集中させて、丈夫に育てることができますよ。

日当たりは命!

芽が出たらできるだけ早く日光浴させましょう。日光不足だと茎だけが伸びる「徒長」の原因に。部屋で発芽させた場合も、芽が出たら窓辺の明るい場所や外の日なたへ移動させてあげてください。

ただし、いきなり強い直射日光はNG。最初の1〜2日は午前中の優しい日差しでならしてから、徐々に本格的な日光浴へ移行する「順化」がおすすめです。

水やりの黄金ルール

基本は朝に。土の表面が乾いてきたらたっぷり与え、日中は適度な湿り気を保つ程度に。夜は基本控えめにしましょう。過度の水やりは「立枯れ」など病気のもと。風通しの良い場所で育て、特に梅雨時期は雨ざらしにせず、屋根のある場所へ避難させてあげましょう。

必要に応じて追肥

本葉(ギザギザした特徴的な葉)が2〜3枚出てきたら、必要に応じて追肥も検討します。液体肥料を表示の半分くらいに薄めて、水やり代わりに与えると生長促進に。ただし肥料のとりすぎも徒長の原因になるので、苗の様子を見ながら加減してくださいね。
一般的にプランター栽培であれば10日に一回水やりと一緒に液肥をあげるとよいでしょう

時期追肥の目安
生育初期植え付けから30日後ぐらいから目安
生育中期肥料不足のサインが出たら上げる程度でよい
収穫期1週間~2週間に一回のペース
実が大きく成長する時期には、特に肥料を必要とする

🏡 STEP4: 定植(植え付け)— いよいよ本格栽培へ!

定植のコツ
種まきから3〜4週間、本葉が4〜5枚、苗の丈が15〜20cmほどになったら定植のタイミングです!葉が混み合い気味なら、本葉3〜4枚でもOK。遅すぎるとポットの中で根詰まりを起こすので、適期を逃さないようにしましょう。

定植成功のコツ

  • 前日にたっぷり水やりして、苗に水分を補給
  • 曇りの日か、朝か夕方の涼しい時間帯を選ぶ
  • 真夏の日中は避ける(苗がグッタリしがち)
 

畑に植える場合

畑に植える場合は、株間(苗と苗の間隔)を約50cm以上あけましょう。プランターなら深さ30cm以上の大型タイプに1~2株が目安です。

植え穴にはあらかじめたっぷり水を注いでおく

植え穴にはあらかじめたっぷり水を注いでおくと、根付きやすくなりますよ。ポットから苗を取り出す時は、根鉢(根と土の塊)を崩さないように注意。深植えはNGですが、徒長気味の苗は茎を斜めに寝かせて植えると倒れにくくなります。
玉置太郎(苗のスペシャリスト)
玉置太郎(苗のスペシャリスト)
夏場なら直前に水を大量にまいておくとよいです。→暑さで乾燥するのが早いので水をやっていないと苗の土の水分を持っていかれて枯れてしまいます。

植え付け後のポイント

植え付け後は苗の根元に優しく土を寄せ、手で押さえてグラつかないように。最後にたっぷり水やりをして土となじませましょう。この時、支柱を立ててヒモで軽く結んでおくと、倒れる心配なし!
玉置太郎(苗のスペシャリスト)
玉置太郎(苗のスペシャリスト)
セル苗・プラグ苗なら移植機があれば便利かがむことなく楽に定植ができます。


※みのる産業ハンドプランター「なかよしくん」

みのる産業 ハンドプランター HPS-3 なかよしくん

軽量・手軽な移植機。 腰を曲げずに立ったままラクラク作業! ●片手で操作できるため、1人でも作業できます。 ●腰を曲げずに、立ち作業が楽々行えます。 



 

定植直後の苗はまだデリケート

可能なら1週間ほどは半日陰で養生させたり、暑い日は遮光ネットで直射日光を和らげると安心です。新しい葉が出てきたら、あとは通常の栽培管理へ移行!収穫が楽しみですね!

🛒 初心者におすすめの品種・用品リスト

キュウリ栽培デビューを応援する、おすすめアイテムをご紹介します!適切な道具で失敗リスクを減らしましょう。

 

🌰 おすすめ品種

「夏すずみ」:家庭菜園の定番!育てやすさNo.1

夏すずみ キュウリ 7粒 【タキイのタネ】【野菜の種】

●べと病・うどんこ病に強い耐病性。夏秋キュウリのロングセラー品種。
●果色は濃緑でテリがあり、平均果長は21〜22cmでクズ果の発生が少なく、秀品率が高い。
●高温乾燥の続く盛夏期でも栽培が安定し、収穫量の波が少ない。
●主枝雌花率は4〜5月播種で50〜60%、各節1果成りが主体。



「シャキット」:みずみずしい食感が魅力

キュウリ シャキット 小袋 15粒入り 

小袋15粒入り。
長さ21〜22cmの程よい長さの果実ができます。
※長さは収穫適期のおおよそのサイズでです。
取り遅れますとそれ以上のサイズになりますのでご了承ください。



「節成地這」:病気に強い頼れる品種

サカタのタネ うどんこ病に強い節成地這キュウリ 約36粒

支柱立てのいらない地這(じばい)づくり用品種です。
うどんこ病などの病気に強く、暑さにも強く、早くからたくさん収穫できます。枝分かれが多く、果実は子づるや孫づるにつきます。



「フリーダム」:栽培しやすく多収穫!

きゅうり フリーダム 18粒 サカタのタネ 実咲550(002844)

野菜種 きゅうり フリーダム
果実は17〜19cm、歯切れが良くサラダや浅漬けに最適です。



 

🌱 育苗グッズ:

育苗ポット:8〜9cmサイズが使いやすい(夏は白ポットがおすすめ)

サカタのタネ そのまま植えられるエコポット ジフィーポット 丸型8cm×30個入 8cm

「商品情報」土を入れてからタネまきをしてください。芽が出たらポットごと植え付けられます。



育苗トレイ:まとめて管理できて便利

育苗トレイ:まとめて管理できて便利

タキイ 根巻防止 セルトレイM型 白 128穴 8×16列 100枚入り 300×590mm プラグトレイ タSD

根巻きを防止、よい苗づくりの必需品 ※アンダートレイは別売りです。 苗づくりの管理が容易で、根巻きが抑制されたよい苗が手軽に作れるセルトレイです。 早期に活着し、植え傷みも少なくなります。(日本製) ■規格 サイズ(外寸):30×59cm 規格サイズ:128穴 列数:8×16 口径×深さ(cm):3.0×4.4 1枚当たり用土量(約):3.0L 材質:ポリスチレン ※長期育苗には向きません。適期苗を移植・定植してください。



培養土:「種まき用」または「育苗用」を選ぶと発芽率アップ

培養土:「種まき用」または「育苗用」を選ぶと発芽率アップ

タキイ 育苗培土 50L



ジョウロ:シャワーヘッド付きが苗に優しい

ジョウロ:シャワーヘッド付きが苗に優しい

じょうろ おしゃれ 北欧 ミニ 小さい ガーデニング プラスチック 白 ジョウロ アイリスオーヤマ 水やり 散水用品 水差し 1.5L BTW-15

人気のアースカラーの水差しです。
すっきりしたデザインでベランダや室内での水やりに最適♪
サイドにはアクセントの真鍮風のシールが付いています。
●商品サイズ(約cm):幅29.9×奥行12×高さ22.8
●水の容量:約1.5L
●商品重量:約195g
●主要材質:ポリプロピレン



育苗ドーム:保温・保湿効果で発芽を安定

育苗ドーム:保温・保湿効果で発芽を安定

苗ドーム特大3枚セット

・上部換気穴付きで、ドーム内の急激な温度の上昇を防ぎ、保温効果を維持します。
・防虫・防獣にも効果有
・サイズ 外径430mm 高さ330mm



キュウリネット:定植後のつる誘引に必須

キュウリネット:定植後のつる誘引に必須

キュウリネット 白緑 18cm目×幅480cm×長さ36m

素材は、ポリエチレンを使用しています。
通風、採光が良く、良果が得られます。
摘心、整枝、誘引が楽。
網糸は強く、腐りません。


❓ 失敗あるあるQ&A:育苗トラブルの解決法

4つの質問にお答えします
初めてのキュウリ栽培でよくある「あるある」質問、解決しちゃいます!

Q1. 種をまいたのに発芽しません…どうして?

考えられる原因

土が古い(使いまわしではなく新しい土を)
温度が低すぎる(13℃以下だと発芽しにくい)
水分不足で種が乾燥している
逆に水の与えすぎで酸素不足
種が古くて発芽力が弱っている

対策

ポットを室内の暖かい場所に移す
ビニールで覆って地温アップ
土が常に湿り気を保つよう水管理
新しい種子を使うか、古い種は多めに播く

Q2. 芽は出たけど、苗がひょろひょろと細長い…大丈夫?

考えられる原因

  • 日照不足(光を求めて茎だけが伸びる)
  • 高温状態が続いている
  • 過湿状態(水のやりすぎ)

対策

  • 日当たりの良い場所に移動
  • 夜間は温度が下がるよう窓を開けるなど工夫
  • 水やりは土が乾き始めてから
  • 定植時に斜めに植えれば復活可能!

Q3. 双葉や本葉が黄色く変色してきました。病気でしょうか?

考えられる原因

  • 双葉だけの黄変なら肥料切れの可能性
  • 広範囲の変色は根の異常や病気かも
  • 立枯病(過湿で発生しやすい)

対策

  • 本葉展開後、薄い液肥を与える
  • 病気の疑いがある苗は隔離
  • 土の表面を乾かし気味に管理
  • 風通しを良くする

Q4. 今から種まきして本当に秋までに収穫できますか?

結論:YES!

  • キュウリは生長が早く、約50〜60日で収穫可能
  • 6月上旬の種まきなら8〜9月に収穫見込み
  • 水管理と病害虫対策をしっかりすれば成功率UP
  • 秋どりキュウリは味が濃厚で美味しいと評判
 




さあ、これで準備万端!「今からでも間に合う!」を合言葉に、キュウリ栽培にチャレンジしてみませんか?初めての方も、昨年失敗してしまった方も、この記事を参考に、今年こそは自慢のキュウリをたくさん収穫しましょう!シャキシャキの美味しいキュウリ、きっと育てられますよ!

栽培の楽しさと収穫の喜びを、一緒に味わいましょう!🥒✨

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