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【2025年版】芝生を枯らさず“雑草”一掃!最強の芝生用除草剤10選と散布のコツ


芝生のすき間から顔を出すカタバミやクローバー、スギナなどの雑草……。毎回の草むしりは大変ですよね。そんなときに頼りになるのが、芝生を枯らさずに雑草だけを駆除してくれる芝生用除草剤です。本記事では、粒剤と液剤の違いや効果的な散布時期、初心者にもおすすめの除草剤を一挙にご紹介!

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芝生の雑草

芝生用除草剤の種類|粒剤(土壌処理型)と液剤(茎葉処理剤)

 

芝生に生えた雑草
除草剤には、土にまいて使う粒状タイプと、雑草に直接かけて使う液状タイプがあります。ここでは、それぞれのメリットと使い方の注意点を紹介します。

粒剤(土壌処理型)の特徴・メリット・使い方

「せっかく除草したのに、気づいたらまた雑草が…」なんてこと、ありませんか?
そんなときに頼りになるのが、この“粒剤(土壌処理型)”です。土の表面や内部でゆっくり効き目を発揮し、雑草が生え始めるタイミングを逃さずキャッチ。さらに効果が数カ月から半年ほど続くので、こまめに除草作業するのが難しい方にもぴったりです。

メリット

粒剤のメリット 1,長期間効果が持続 2,手間を減らせる 3,扱いやすい
  • 長期間効果が持続:土中に浸透してじわじわ効くから、再び雑草が生えるのをしっかり予防。
  • 手間を減らせる:何度も除草作業をするのが面倒という方におすすめ。
  • 初心者でも扱いやすい:散布はパラパラまくだけなので、特別な器具がなくてもOK。

使い方の注意点

粒剤の使い方の注意点 1,水分がポイント 2,飛散に注意 3,周辺環境を確認
  • 水分がポイント:雨や水やりのあとなど、地面が湿っているタイミングで散布すると粒剤が溶けやすく、効果もアップします。
  • 飛散に注意:風が強い日は粒剤が飛ばされやすいので、できるだけ風の弱い日にまきましょう。
  • 周辺環境を確認:花壇や大切な植物がある場所の近くに散布する場合は、粒剤がかからないよう注意してください。

 液剤(茎葉処理剤)の特徴・メリット・使い方

ある程度伸びてしまった雑草を「スパッと退治したい!」というときには、“液剤(茎葉処理剤)”が心強い味方。葉や茎に直接かけることで、根からしっかり枯らしてくれます。

メリット

液剤のメリット 1、即効性が高い 2,簡単な散布方法 3,使い分けができる
  • 即効性が高い:目に見えて効果が現れやすく、伸びた雑草でも根本から対処可能。
  • 簡単な散布方法:スプレー式など、手軽に撒けるタイプも多く、市販で入手しやすい。
  • 使い分けができる:希釈タイプと原液タイプがあり、目的や場所に合わせて選べる。

使い方の注意点

液剤の注意点 1,雨の日は避ける 2,飛散に気を付ける 3,希釈濃度を守る
  • 雨の日は避ける:液剤が雨で流れ落ちると効果が薄れるので、晴れの日や降水確率が低い日に散布しましょう。
  • 周囲への飛散に気をつける:風の強い日は液剤が飛び散りやすく、ほかの植物を傷める可能性があります。慎重に作業しましょう。
  • 希釈濃度をしっかり守る:規定濃度以上に濃くしてしまうと、土壌への影響が大きくなることもあるため、必ず説明書どおりの濃度で使用しましょう。
 

芝生用除草剤の散布時期|種類別・効果的なタイミング

芝生を青々と保ちたいのに、気がつけば雑草がぐんぐん伸びてしまう……。そんな悩みを解決するには、除草剤を適切なタイミングで散布することが大切です。除草剤には大きく分けて「粒剤」と「液剤」があり、それぞれベストな散布時期や使い方が異なります。ここでは、散布の時期や特徴をわかりやすくご紹介します。

粒剤(土壌処理型)の散布時期

粒剤の散布時期 1,春先(2~3月)、2,秋口(9~10月)
粒剤タイプの除草剤は、主に土壌に浸透させて根から雑草を枯らす仕組みです。効果をしっかり発揮させるコツは「雑草が生える前」または「草刈り直後」にまくこと。
  • 散布に適した季節:

    春先(2~3月)や秋口(9~10月)
  • 散布のポイント:

    土の表面に均等にまき、軽く土と混ぜ合わせることで薬剤がより浸透しやすくなります。
雑草が本格的に伸び始める前に対策できるため、長期にわたって草取りの手間を減らせるのが魅力です。

液剤(茎葉処理剤)の散布時期

液剤の散布時期 4月~10月
液剤タイプの除草剤は、雑草の茎や葉に直接かけて薬剤を行き渡らせることで枯らします。茎や葉がしっかり伸びてから散布すると、効率よく効果を発揮してくれますよ。
  • 散布に適した季節:

    雑草の生育期にあたる4~10月
  • 散布のポイント:

    10cm程度に伸びた雑草にまんべんなくかけると、薬剤が行き渡りやすくなります。
目に見える雑草をサッと除去したいときに重宝するのが液剤タイプ。使用後は雨などで薬剤が流れないよう、天気予報をチェックしておくのも忘れずに。

除草剤の散布時期を押さえて芝生のお手入れをスムーズに

 

除草剤の散布時期を押さえておくと、芝生のお手入れがぐっとスムーズに。いまはさまざまな種類の除草剤が出ていますので、芝生の状態や広さに合わせて選んでみてください。きれいに揃った芝生を楽しむための第一歩として、ぜひ今回ご紹介したタイミングを参考にしてみましょう。

除草剤の詳しい使い方は、こちらの記事で!


【最強】芝生用除草剤・おすすめ10選

芝生
ここからは、芝生に使えるおすすめの除草剤を紹介していきます!

ガーデンアージラン液剤|生育初期の雑草駆除に

日本芝に対する影響が少ないため、芝生が育っている時期でも使用できます。生育初期のイネ科の雑草や幼齢期のメヒシバ、スズメノカタビラなどに有効です。除草成分は、土壌または植物体内で短期間に分解されます。
液剤

石原バイオサイエンス ガーデンアージラン液剤

内容量500ml
有効成分アシュラム37.0%
使用できる芝生の種類日本芝
効果のある雑草メヒシバ、スズメノカタビラ、ヌタデ、ヒメジョオン、アレチノギクなど

HCCザイトロンアミンスプレー液剤|ピンポイントで狙えるスプレータイプ

芝生のすき間からチョロチョロ生える雑草に最適!スプレータイプなので、枯らしたい雑草にピンポイントで噴霧できます。夏場であれば、最短1~2日で効果が出始める即効性もおすすめのポイント。1本で5.4坪程度の面積に使えます。
液剤

住友化学園芸 HCCザイトロンアミンスプレー液

内容量900ml
有効成分トリクロピル
使用できる芝生の種類日本芝
効果のある雑草クローバー、カタバミ、スギナ、チドメグサ、ヤブガラシなど

シバキープⅢ 粒剤|まきやすく、約4カ月間効果が持続!

日本芝の雑草に効果的な除草剤です。芝生にやさしく、メヒシバやスズメノカタビラなどの雑草は、根までしっかり枯らします。そのまま散布できる粒状で、一度の使用で効果が約4カ月続くのもうれしいところ。雑草が大きくなりすぎる前に使うのがコツです。
粒剤

レインボー薬品 シバキープⅢ 粒剤

内容量3kg
有効成分メコプロップPカリウム塩、DBN
使用できる芝生の種類日本芝
効果のある雑草一年生雑草、多年生広葉雑草、スギナ

グリーンアージラン液剤|環境にやさしい芝用除草剤

イネ科の雑草から広葉雑草まで、幅広く使える希釈タイプの除草剤です。散布後は芝生の表面に留まらず、植物内や土の中で比較的速やかに分解されるので、土壌や水を汚染する心配はほとんどありません。日本芝の生育期から休眠期まで、好きなタイミングで使えるのもメリットです。
液剤

石原バイオサイエンス グリーンアージラン液剤

内容量1L
有効成分アシュラム、水及び界面活性剤
使用できる芝生の種類日本芝
効果のある雑草メヒシバ、スズメノカタビラ、アレチノギク、ヒメジョオンなど

MCPP液剤|スギナやクローバーを徹底駆除!

クローバーなどの広葉雑草とスギナの駆除に最適な除草剤。水で希釈し、雑草の茎葉全体に散布して使用します。有効成分が浸透しつつ、土中における薬剤の分解は速やかに進みます。イネ科の植物には影響しないため、芝生が枯れることもなく安心!
液剤

丸和バイオケミカル MCPP液剤

内容量500ml
有効成分MCPP(PRTR・1種・108)50.0%
使用できる芝生の種類日本芝(コウライシバ、ノシバ)、西洋芝(ケンタッキーブルーグラス)
効果のある雑草クローバーなど広葉雑草、スギナ

シバニードシャワー|シャワータイプだからそのままかけるだけ!

原液タイプはいちいち水で薄めるのが面倒…という人におすすめ!そのまますぐに使えるシャワータイプの芝用除草剤です。特にスギナなどの一年生広葉雑草に適しており、散布してから3~7日程度で効果があらわれます。キク科とイネ科の雑草にはあまり効かないため、ほかの除草剤と組み合わせての使用がベターです。
液剤

住友化学園芸 シバニードシャワー

内容量2L
有効成分MCPP-K
使用できる芝生の種類日本芝、西洋芝(ケンタッキーブルーグラス)
効果のある雑草一年生広葉雑草、スギナ

シバキーププラスV |肥料・除草・予防のトリプル効果が最長4カ月続く!

雑草の駆除と予防だけでなく、肥料成分も入った一石三鳥の除草剤です。日本芝にのみ使えますが、スギナやタンポポ、スズメノカタビラなど多くの雑草に効果を発揮します。散布は芝生の上にパラパラとまくだけでOK。最長で4カ月も効果が続くため、1回の使用で夏中雑草を防ぐことができます。
粒剤

レインボー薬品 シバキーププラスV

内容量1kg
有効成分DBN、メコプロップカリウム塩
肥料成分チッ素11%、リンサン8%、カリ6%、マグネシウム3%
使用できる芝生の種類日本芝
効果のある雑草メヒシバ、スズメノカタビラ、ヤハズソウ、クローバー、スギナなど

シバニードアップ粒剤|粒状だから散布が簡単!素早く効いて効果が続く

散布後5~10日で雑草が枯れ始める、即効性のある除草剤。粒状タイプでそのまま散布するだけと使い方は簡単なのに、メヒシバやスズメノカタビラなどのしつこい雑草も駆除できます。そのうえ効果が約3カ月続くので、何度も使用する必要がないのもうれしいポイント。日本芝のみ使用できます。
粒剤

住友化学園芸 シバニードアップ粒剤

内容量1.4kg
有効成分シアナジン、DBN
使用できる芝生の種類日本芝
効果のある雑草メヒシバ、スズメノカタビラ、オオアレチノギク、カラスノエンドウなど

シバキープエース液剤|広範囲に使える稀釈式!しつこい雑草の退治に

日本芝に生えるスズメノカタビラやイネ科、スギナなどの雑草を素早く枯らす、稀釈式の液剤です。通常での使用は100倍、一年生のイネ科雑草が多いときは、50倍に水で薄めて使います。計測しやすい軽量キャップ付き。
液剤

レインボー薬品 シバキープエース液剤

内容量200ml
有効成分アシュラム、MCPP
使用できる芝生の種類日本芝
効果のある雑草スズメノカタビラ、一年生イネ科雑草、クローバー、スギナなど

シバゲンDF|日本芝やバミューダグラスに!生えた雑草だけでなく防止効果も

生え始め~生育初期の雑草には茎葉処理剤として使えるほか、長く続く残効性により、芝生から再び雑草が生えるのを防ぐこともできる除草剤です。幅広い雑草に効果を発揮するので、芝生の雑草対策に備えておくと安心!日本芝と暖地型西洋芝の「バミューダグラス」には安全性が高く、休眠期・生育期を問わず使用することができます。寒地型の西洋芝には薬害が生じてしまうため、使用はできません。
顆粒

石原バイオサイエンス シバゲンDF

内容量20g
有効成分フラザスルフロン
使用できる芝生の種類日本芝、西洋芝(バミューダグラス)
効果のある雑草イネ科、カヤツリグサ科、一年生広葉雑草など

人気の芝生用除草剤を比較

今回紹介した、芝生用の除草剤を一覧表にまとめました。効果のある雑草や使用できる芝生の種類など、使用する際の参考にしてみてくださいね!


 

 

 

芝生に生える雑草の種類

芝生に生えたチドメグサ
出典:写真AC
「雑草」とひとくちに言っても、本当に多種多様。イネ科のものから、広葉植物タイプ、生命力が驚くほど強いものまで、その性質はさまざまです。雑草の種類によっては使うべき除草剤も異なるため、まずは自分の芝生にどんな雑草が生えているのか見極めてみるのが大切。芝生のお手入れをスマートに進めるためにも、いま一度“敵”の正体をチェックしてみましょう!

メヒシバ

メヒシバ
出典:写真AC

メヒシバの特徴

稲のような細長い茎と葉をひょろりとのばすメヒシバは、成長するとなんと70cmほどにも達します。芝生の上からぴょこっと飛び出す姿は、せっかく整えた景観を一気に乱す厄介者。一年草ではありますが、その繁殖力と成長スピードは驚くほど早く、夏場にはあっという間に生い茂ってしまいます。生長点が地際付近にあるため、こまめに刈り取っても次々と再生してくるのが悩みのタネです。

対策とメヒシバ用おすすめ除草剤

刈り取りだけではすぐに伸びてしまうメヒシバには、やはり除草剤が効果的。散布でしっかり駆除すれば、しつこい再生力を抑えられます。発芽前に粒剤タイプを、発芽後の生育期には液剤タイプを併用するなど、時期や雑草の状態に合わせて上手に使い分けると、驚くほどすっきりとした芝生が維持できますよ。

オヒシバ

オヒシバ
出典:写真AC

オヒシバ特徴

メヒシバと同じく、夏の時期になるとあちこちで見かけるオヒシバ。引き抜こうとしても、地中にびっしりと張ったひげ状の根と、強靭な茎のおかげで、なかなか思うように抜けません。しかも踏みつけにも強いので、コンクリートやアスファルトのすき間さえあれば、たくましく生えてきてしまう頑丈さが特徴です。

オヒシバ対策

オヒシバを取り除く方法として、こまめな刈り取りもありますが、伸びるペースが早くて手間が絶えません。その点、除草剤で根ごと断つのは労力が少なく、長期的に見ても効率的です。特に地際から伸びるタイプの雑草には、発芽前の粒剤と、生育期に使う液剤の組み合わせが効果的。薬剤をうまく使い分ければ、頑固なオヒシバもすっきり駆除できますよ。

 

クローバー(シロツメクサ)

シロツメクサ
出典:写真AC

クローバー(シロツメクサ)特徴

小さな白い花やハート形の葉が可愛らしいクローバーですが、実は芝生にとっては厄介な雑草のひとつ。地下茎をグングン伸ばして広がるため、放っておくと芝生の一角がクローバーだらけに……なんてことも。地中に根が深く残るので、一度抜き取ってもすぐに復活してしまうしぶとさが特徴です。

対策とクローバー(シロツメクサ)用おすすめ除草剤

地下茎からしっかり断つには、発芽前の段階で粒剤タイプを散布したり、生育期に液剤タイプを使ったりと、芝生の状態に合わせて除草剤を使い分けるのがおすすめ。手で抜き取る場合は、できるだけ根を残さないよう丁寧に引き抜いてください。根ごと完全に処理するにはやや手間がかかりますが、しっかり対策すれば、愛らしい見た目とは裏腹な“クローバーの猛攻”を食い止めることができますよ。


ハマスゲ

ハマスゲ
出典:写真AC

ハマスゲ特徴

ツヤのある細長い葉が印象的な「ハマスゲ」。暑さや乾燥にめっぽう強く、地中にある塊茎(かいけい)が新たな芽を次々に生やすため、いったん発生するとどんどん増える生命力が魅力(?)でもあり悩みのタネでもあります。地上部を刈り取っても、塊茎が残っている限り、あっという間に再び生い茂ってしまうしぶとさが特徴です。

ハマスゲ対策

ハマスゲ対策でもっとも大事なのは「発生させないこと」。地上に姿を現す前に土壌処理タイプの除草剤をまいておくと、発芽をしっかり抑えやすくなります。もしすでに芽が出てしまった場合は、残った塊茎ごと効果を狙える薬剤を選び、タイミングを見計らって散布するのがおすすめ。併せて、発生しやすい場所の土壌改良や、定期的な草刈りも取り入れれば、ハマスゲの侵略(?)をグッと抑えやすくなりますよ。

カタバミ

カタバミ
出典:写真AC

カタバミ特徴

ハート型の小さな葉っぱが一見かわいらしいカタバミ。ですが、この雑草は地下茎をどんどん伸ばして広がるため、ひとたび生えてしまうと簡単には駆除できません。地上部を抜き取っても地中に残った根が再び成長してしまうことが多く、気づいたときには庭一面に広がっている、なんてことも。見つけたら早めに対策しておきたい厄介者です。

カタバミ対策

カタバミを根絶するには、地下茎までしっかり枯らすことが重要です。手作業で抜く場合は、株元をそっと揺らしながら根を切らないよう丁寧に引き抜くのがコツ。しかし、広い範囲に繁殖してしまった場合や、根を残さず効率的に駆除したい場合は、除草剤の使用が最も効果的です。選ぶポイントは「根まで枯らす成分」が入っているかどうか。スプレータイプや散布タイプなど、使い勝手もさまざまなので、庭の状況に合わせて選びましょう。

一度駆除しても再発生しやすい雑草だからこそ、定期的に様子をチェックし、早めに対処することがカタバミ攻略の鍵。お手入れの手間を省いて、快適なお庭を保ちたいですね。

コニシキソウ

コニシキソウ
出典:PIXTA

コニシキソウ特徴

コニシキソウは、地面を這うように茎が伸びる一年草。小さな葉の中心にエンジ色の模様が入っているのが特徴です。根は浅く、見つけたらすぐに抜くのは比較的簡単。ただし、種で増えるスピードが早いため、気がついたら庭のあちこちに広がっていた……ということも珍しくありません。

コニシキソウ対策

少量であれば、こまめに抜き取るだけで対処可能です。しかし、すでに範囲が広がってしまった場合は、除草剤を使うのが効果的。液体タイプや粒状タイプなどさまざまな種類があるので、散布場所の広さや他の植物への影響を考慮して使い分けましょう。駆除したいコニシキソウの状態や季節に合わせて、発芽前に散布できる予防タイプの除草剤を活用するのもおすすめです。早め早めの対策で、しつこい雑草繁殖をしっかり抑えてくださいね。

スギナ

スギナ
出典:写真AC

スギナ特徴

春先、芝生の中から“つくし”がひょっこり顔を出していたら要注意! 実はその“つくし”こそが、スギナの胞子茎です。胞子を飛ばして周囲に広がり、やがて葉(スギナ)が一面に茂ってしまうという、なかなか手強い雑草。しかも地中深くに地下茎を張り巡らせているため、地上部をいくら刈り取っても根絶には至りません。強雑草の代表格ともいわれるだけあって、そのしぶとさは折り紙付きです。

対策とスギナ用おすすめ除草剤

スギナを駆除するうえで重要なのは、地下茎までしっかり枯らすこと。地上部だけ刈り取っても、何度でも再生してしまいます。そこで頼りになるのが除草剤。地下茎まで浸透しやすいタイプを使うと、労力も少なく効果的に対処できます。たとえば発芽前に粒剤をまいておけば、スギナの生育を抑えられますし、生育期には液剤を使って地下茎までアプローチすると◎。うまく使い分ければ、しつこいスギナもすっきり退治できますよ。


ツメクサ

ツメクサ
出典:PIXTA

ツメクサ特徴

3mmほどの小さな白い花と細長い葉を持つツメクサは、一見すると可憐な印象ですが、実はとても厄介な雑草です。草丈が低くて刈り取りにくいだけでなく、わずかなすき間にも根を下ろすしぶとさが特徴。特に芝生に生えると、密集して景観を損ねてしまうので、こまめな対策が欠かせません。

ツメクサ対策

ツメクサは繊細な見た目とは裏腹に根強い生命力を持つため、手作業での除去だけでは限界があります。その点、除草剤を利用すれば、根ごと断つことが可能で作業効率も大幅にアップ。発芽前に撒く粒剤で未然に抑え、生育期には液剤を使ってしっかり退治するのが効果的です。芝生の景観を守るためにも、除草剤を上手に使い分けてツメクサ対策を進めましょう。

オオバコ

オオバコ
出典:写真AC

オオバコ特徴

道端や畑など、あらゆる場所で見かけるオオバコ。地面に這うように葉を広げ、踏まれてもへこたれない強靭さが大きな特徴です。しかも地中にしっかりと根を張っているため、いざ抜こうとしてもスッと抜けることはほとんどありません。そんなオオバコのたくましさは、一度生え始めると気がつけばあちこちに広がってしまうほど。放っておくと、どんどん敷地を占領されてしまうかもしれません。

オオバコ対策

オオバコの駆除には、手や道具を使ったこまめな除去が考えられますが、踏みつけにも強く根もしっかり張っているため、作業には手間と時間がかかりがちです。そこで頼りになるのが除草剤。発芽前に使う粒剤や、生育期に散布する液剤をうまく使い分ければ、頑固なオオバコも根ごとスッキリ断つことができます。特に踏み固められやすい場所ほど効果を発揮しやすいので、「抜いてもすぐ生えてくる…」とお困りの方は、一度試してみる価値がありますよ。

スズメノカタビラ

スズメノカタビラ
出典:写真AC

スズメノカタビラ特徴

先の尖った細長い葉が目立つスズメノカタビラは、とにかく繁殖力の高い雑草です。茎は株元でどんどん分岐して大株になり、気がつけば群生してしまうことも。しかも、ある程度の気温があればひんぱんに開花して種を落とすため、放っておくと一気に増えてしまうやっかいさが特徴です。加えて、いざ抜こうにも大きく成長した株は根もしっかり張っていて手強く、刈り取ってもまたすぐに再生するので、なかなか思うように駆除できません。

対策とスズメノカタビラ用おすすめ除草剤

スズメノカタビラを取り除くには、こまめな刈り取りだけでは限界があります。そのため、効果的な方法としておすすめなのが除草剤の活用。発芽前に使う粒剤と、生育期に狙って散布する液剤をうまく組み合わせれば、しつこいスズメノカタビラも根ごとスッキリ抑えることが可能です。特に、広い範囲で群生している場合や、何度刈ってもすぐに再生してしまう場合には、除草剤を取り入れることで労力をグッと減らせるはずですよ。


チドメグサ

チドメグサ
出典:写真AC

チドメグサ特徴

丸みを帯びた小さな葉がかわいらしく見えるチドメグサですが、実は湿った場所を好み、地面を這うように広がるため、放っておくとあっという間に勢力を伸ばしてしまいます。群生すると芝生への光が遮られ、芝生が弱ってしまうことも。しかも背丈が低いせいで刈り取りづらく、引き抜いても根がしっかり残るので、再び生えてきやすいのが厄介な特徴です。


チドメグサ対策

チドメグサを取り除くには、こまめな手作業が基本ですが、地面を這うように広がるため一度に駆除するのはなかなか骨が折れます。そこで活用したいのが除草剤。発芽前に効果を発揮する粒剤と、すでに葉や茎が伸びている状態に効く液剤を状況に応じて使い分けると、頑固なチドメグサをより効率的に抑えることができますよ。湿気を好む性質があるため、水はけを良くするなどの環境づくりも合わせて行えば、再発を予防しながら庭や芝生を健康な状態に保つことができます。

タンポポ

タンポポ
出典:写真AC

タンポポ特徴

春になるとあちこちで見かけるタンポポは、かわいらしい黄色い花が目を引く一方、芝生にとってはやっかいな存在です。地中深くまで伸びる太い根は引き抜いても残りやすく、少しでも根が残っていると再び勢力を取り戻してしまいます。さらに綿毛が風で飛ばされるため、あっという間に広範囲へ広がってしまうのも特徴です。

対策とタンポポ用おすすめ除草剤

タンポポ対策としては、花が咲く前にこまめに引き抜く方法もありますが、根が深いため労力がかかり、取りきれなかった部分から再生しがち。そこで、効果的なのが根まで枯らすタイプの除草剤です。芝生を傷めにくい成分を選んで使えば、しつこいタンポポもすっきり駆除できますよ。飛散する綿毛の原因となる花が咲く前のタイミングを狙って、早めに対処するのがポイントです。


コケ類(苔)

ゼニゴケ
出典:写真AC ▲ゼニゴケ

コケ類(苔)特徴

芝生にコケ類が増えてしまう原因としては、水はけの悪い土壌や、養分不足などが挙げられます。とくに芝生まわりでよく見かけるのは、ゼニゴケやイシクラゲなど。コケは一見すると雑草より被害が少ないように思えますが、芝生の美観を損ねるだけでなく、ナメクジやダンゴムシなどを呼び寄せてしまう厄介者です。しかも根がないため、一般的な雑草とは異なる性質を持っているのが特徴ですよ。

コケ(苔)対策

コケ類を取り除くには、まずは手で剥がすのがシンプルな方法。ただ、広範囲にびっしり生えている場合は手作業だとキリがありません。そこで役立つのが、コケ専用の除草剤です。雑草用を使っても思うように効果が出ないのは、コケに根がないから。専用剤ならコケの構造にあわせた成分で、一気に取り除きやすくなります。さらに、土壌の水はけ改善や適度な肥料補給をしておけば、コケ類が再発しにくい芝生環境をつくれますよ。

芝生用の除草剤に関するQ&A|安全性や散布方法

芝生のQ&A
出典:写真AC
雑草を効率よく処理できる除草剤ですが、安全性などが気になる人も多いのではないでしょうか。そこでここからは、芝生用の除草剤に関する疑問についてお答えしていきます!

芝生用の除草剤の安全性は?

市販されている除草剤は、周囲の環境への影響など、安全性を考慮して開発されています。そのため、製品ごとに規定されている使用量や使いた方を守れば問題はありません。使用前には必ずパッケージに記載されている注意書きをよく読み、正しい使用方法を守ってください。
また作業時には、長袖や長ズボン、手袋で手肌を守ることを忘れずに。特に液状の除草剤を噴霧するときは、飛沫を吸い込んでしまわないように、メガネやゴーグル、マスクでガードしておくことが大切です。

除草剤をまくのに適切な時間は?

時間帯は特に決まりはありません。ただ、日が落ちてしまうと暗くなり、まく場所や散布量などがわかりにくくなるため、日中に作業することをおすすめします。

芝生の近くの菜園に影響しないか心配

芝生のすぐ近くに菜園がある場合は、雑草に直接散布して根から枯らすタイプ(茎葉処理剤)の除草剤を選ぶと安心です。土壌にまいて薬剤を浸透させ、根から枯らすタイプ(発芽抑制剤)は周辺の植物にも影響が出てしまうため、避けた方が無難です。また、風が強い日は除草剤を散布すると周囲に飛散してしまうので、作業は控えましょう。

除草剤を使わない対策が知りたい!

小範囲に生えた雑草やまだ生え始めなどであれば、根から抜き取ってしまうのが一番です。雑草を繁殖させないためには、早めの段階でこまめに草抜きするようにしましょう。また、手で雑草を抜くよりも、草取り専用の道具を使うと効率良く作業できますよ。


 除草剤で芝生を美しくキープ

何度抜いてもすぐに生えてくるしつこい雑草には、除草剤を上手に使って効率的に対策するのがおすすめです。まずは、芝生の種類と退治したい雑草の生育状態をしっかり確認しましょう。雑草の特徴に合った除草剤を正しく選んで使えば、手間をかけずに青々とした美しい芝生を保つことができます。手軽に美しい仕上がりを目指せるので、ぜひ試してみてくださいね!

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