目次
- MitsuyaNao
埼玉県の山奥で、約1反のブルーベリー畑を管理しています。ハイブッシュとラビットアイを約20品種栽培中。野菜、花、ハーブなども育てています。AGRI PICKでは、家庭菜園や園芸の初心者に向けた記事を中心に担当。他メディアでも多数執筆中。…続きを読む
花のサイズは小ぶりですが、ぎっりしりと密に開花する姿はとても見応えがあります。おまけに育てやすいんです!
モッコウバラとエクステリアの相性
フェンスとモッコウバラ
窓辺に日差しを遮るグリーンカーテンを作りたいなら、フェンスを立てかけてモッコウバラを這わせるのがおすすめです。骨組みが細いフェンスを使えば、室内からは外が見通せて、外からは室内が見えにくい目隠し効果を発揮してくれます。モッコウバラにおすすめのフェンス
錆びにくいスチール製のフェンスです。雨が当たってしまう場所でも安心して使うことができる製品ですよ。モッコウバラだけでなく、アサガオのようなつる性植物全般に使えます。【固定方法】
壁に立てかけるだけでOK。とても簡単に設置できます。地面に差し込むための埋め込みベースも付属していますよ。
ラティスとモッコウバラ
ラティスは画像のように、木をダイヤ型にクロスさせたフェンスのことをいいます。あたたかみのある木の質感と、モッコウバラの洋風な雰囲気が絶妙にマッチしますよ。金属のものより内側が見えにくく目隠しになる、ウッドデッキとの相性が良い、壁にぴったりくっつけられる、といったメリットがあります。モッコウバラにおすすめのラティス
スギを使ったナチュラルなラティスです。木製のエクステリアは雨で腐りやすいのがデメリットですが、こちらのラティスは防腐剤・防虫剤が使われているので、 長持ちします。【固定方法】
ラティスポストと呼ばれる足を付けます。設置したい場所(土やブロック塀の上、地面に直接置く等)に合った金具に、ラティスポストをはめ込みましょう。複数を連結させたいときは、固定金具が必要です。
アーチやパーゴラとモッコウバラ
アンティーク調、メルヘンチックなお庭を作るなら、ぜひ取り入れたいのがアーチやパーゴラ!アーチは人の通り道に設置するのがおすすめです。パーゴラは、下にガーデンテーブルやベンチを置いて、お庭でのティータイムや読書を楽しみたい方に。モッコウバラにおすすめのアーチ
モッコウバラを絡ませるのに最適なアーチ。鉢植えが入れられるフラワースタンドが左右に付いていますよ。一緒にお花の寄せ植えを飾って、華やかに楽しんじゃえましょう!トレリスとモッコウバラ
トレリスとは、フェンス・ラティスと同じ意味合いなのですが、特にデザイン性が高い誘引用フェンスを「トレリス」と呼ぶことが多くなっています。上部がなだらかな半円形になっているもの、アンティーク調のものが豊富です。洋風なモッコウバラとの相性抜群ですよ。モッコウバラにおすすめのトレリス
イングリッシュガーデンに最適なトレリスです。曲線を多く用いたロマンチックなデザインが素敵!ここにモッコウバラを絡ませ、お庭の柵の一部に使ったり、花壇の一番奥に設置したり、殺風景な壁際を飾ったりできます。【固定方法】
組み立て不要。ただし、土にワイヤーの足をそのまま挿しただけでは倒壊するおそれがあるので、ブロックに足をはめ込む等の工夫を推奨します。
モッコウバラを育てたい!どんな植物?
基本情報・特徴
分類 | バラ科バラ属 |
原産地 | 中国 |
咲き方の種類 | 一重咲きと八重咲きがある。主流は八重咲き |
色のバリエーション | 白、黄色。代表的なのは黄色 |
花の大きさ | 直径2~3cm |
特徴 | 常緑つる性低木。枝にはとげがなく、手を傷つける心配がないのでペットやお子さまのケガが心配なご家庭でも大丈夫。花の数が多いため、見応え抜群 |
育てやすさ | ほかのバラと比べて育てやすい。病気に強く丈夫。バラ栽培の入門用としてもおすすめ |
モッコウバラの花言葉・豆知識・歴史
花言葉 | 『あなたにふさわしい人』『初恋』『純潔』等 |
バラとの違い | モッコウバラはバラの原種。 もともと自然界にあった植物で、品種改良によって誕生したわけではない |
日本での歴史 | 江戸時代から育てられていた、歴史の古い植物 |
名前の由来 | 「木香:モッコウ」という、インドの植物からとれる芳香剤の香りと、モッッコウバラの香りが似ていたことから(※諸説あり)。 ちなみに黄色いモッコウバラより白いモッコウバラの方が、香りは強いとされている |
豆知識 | 黄モッコウ(ロサ・バンクシア・ルテア)は、皇族の眞子様の御印(おしるし)でもある |
モッコウバラの育て方【地植え・鉢植え】
苗の植え付け
植え付け方法
モッコウバラは10~11月に植え付けできます。苗を買ってきたら、地植えの場合、植え穴を掘りましょう。植え穴は大きい方がよく、苗の2倍は余裕を持たせてください。植え穴に苗を固定したら、たっぷりと水を注ぎます。鉢植えの場合、鉢底穴つきの容器を用意します。この穴を鉢底ネットでふさぎ、底が見えなくなるくらいの鉢底石を敷いてから植え付けてください。最後にたっぷりと水やりをします。
場所
水はけと日当たりのよい場所で育てます。日当たりが悪いと、モッコウバラの特徴であるぎっしり咲く花を楽しむことができません。モッコウバラの手入れ
水やり
地植えした場合、雨水だけで育ちますが、苗の根が定着するまでは水やりを行った方が良いでしょう。鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。肥料
開花が終わった時期に肥料を与えます。8月頃にできる来年の花芽を充実させるためです。固形の緩効性肥料が良いでしょう。病害虫、病気
バラは病害虫に弱い傾向があるのですが、モッコウバラはかなり耐性があります。ただし過湿になるとハダニが発生することもあるので、過度な水やり、風通しが悪い場所での管理は避けましょう。また、白いうどんの粉のようなものがつく「うどんこ病」にかかることもあります。花後のお手入れ
剪定時期と剪定方法
必須ではありませんが、見栄えを良くしたい、来年の花をたくさん付けさせたいなら剪定を行うと良いでしょう。花が終わった6月~7月の間に、枯れ枝は切り落とし、元気な枝は半分くらいに切り戻します。肝心なのは、剪定時期を間違えないことです。8月にたくさんの花芽をつけるので、その前に剪定を行い、栄養を行き渡らせる箇所を絞ってください。また、冬にはするすると伸びて定着し、新しい株に育つシュートが伸びます。シュートに栄養を持っていかれたくないときは、切り落としてしまうのが無難です。