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中学時代から農業をやりたかった
本で農業の後継者不足を知る
鈴木さんは神奈川県の農業高校出身。中学生のころから農業をやりたいという気持ちを持っていました。実家が農家ではない鈴木さんが、なぜ中学時代に農業を志したのでしょうか?企業や農業法人で経験を重ねて
農業高校卒業後は、社会経験をした方がいいと考え、東京の青果物流通会社に就職。野菜の仕入れや市場の流れを学びます。その後、知人から熊本県で新規に設立される農業法人に誘われて現地へ移り住みましたが、直後に熊本地震が発生し、働いていた農場が閉鎖に追い込まれることに。ちょうどそのころ、東京で新規就農した女性を取り上げている新聞記事を目にしました。一般社団法人東京都農業会議に相談に行くと、資金面などの理由から、いきなり独立就農するのではなく一度農家で働いてみることを勧められ、立川市の農家を紹介されます。その農家は、養液栽培のミニトマト事業を立ち上げるタイミングだったため、鈴木さんもその事業に携わり3年間働きました。
やっぱり自分の農場を持ちたい!
農家で働いている間も、鈴木さんから自分の農場を持ちたいという気持ちがなくなることはありませんでした。そして、改めて東京都農業会議に相談に行き、東京農業アカデミーの設立を知って入学を決意します。東京農業アカデミーの研修を受講して感じたこと
就農経験があっても、まだまだ学ぶことがある
東京農業アカデミーでは、指導員の先生が丁寧に指導し、研修生を全力でサポート。入学前に4年間の就農経験がある鈴木さんですが、研修は大きな学びになっているといいます。同期は皆、就農に向け一生懸命頑張っていて切磋琢磨しています。その中で鈴木さんは紅一点ですが、特に問題はなく、いい雰囲気だといいます。
当たり前のことをしっかりと
鈴木さんの印象に残っている研修の一つに、GAPの指導員が来校して行われた安全講習があります。農業が危険を伴う仕事だということや、いかに安全対策が必要かということを学びました。労働時間、労働環境、機械や農薬の使用方法、整理整頓など、多くのことが安全につながっていると改めて認識したそうです。就農後の将来のビジョンは?
地域で自身の役割を果たしていきたい
卒業後は、三鷹市近辺で就農したいと考えている鈴木さん。地域に根差した農場を目指しています。飲食店が集中している東京だからこそ、需要が見込めるヨーロッパ野菜やハーブなどを栽培したいという想いも。また、農業を通じて社会貢献をしたいとも考えています。鈴木さんは、人口が集中し、さまざまな思いを抱える人がいる東京において貴重な農地を守りながら、農作物を作るだけではなく農業だからこそできる役割を果たすことを目指しています。今後は、実際の農家の技術や付随する経営力も学びたいと話してくれました。
インタビューにはきはきと答え、自分のことを「やりたいと思ったら迷わず突き進むタイプ」と笑顔を見せてくれた鈴木さん。中学生のころから抱いた夢を一つずつ叶え、常に新しい目標を抱いている姿は輝いていました。
東京農業アカデミー八王子研修農場
東京農業アカデミー八王子研修農場
概要:就農希望者を都市農業の担い手として育成することを目的として東京都が開設した研修農場
対象:18歳以上で都内で就農を目指す人(毎年5名程度を受入れ)
研修農場 : 八王子市大谷町(約20,000㎡)
研修期間 : 2年間(年間約220日)
問い合わせ:東京農業アカデミー八王子研修農場 042-649-3444、東京都産業労働局農林水産部農業振興課 03-5320-4814(直通)
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\令和4年度の研修生募集、開始しました!/
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======== オンライン説明会========
【日程】
令和3年9月25日(土)13:00~15:00
※Zoomにて実施
======== 現地説明会========
【日程】
第2回 令和3年10月9日(土)10:00集合~12:00解散予定
第3回 令和3年10月14日(木)14:00集合~16:00解散予定
第4回 令和3年10月24日(日)10:00集合~12:00解散予定