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ベランダで園芸をしている人やこれから始めようとしている人は、排水溝・排水口の詰まり対策をしておきましょう。
ベランダの排水溝が汚れる原因
ベランダの排水溝が汚れる原因は複数あります。自宅のベランダを確認し、汚れの原因を特定しましょう。日常の汚れ
土や砂が毎日風で運ばれてきます。そのうえ洗濯物をベランダで干していると、洗濯物についた糸くずや髪の毛、さらには洗濯ばさみの破片が落ちることも…。これらが排水溝に流れて蓄積し、水が流れにくくなるほどの大変な汚れになります。環境による汚れ
交通量の多い地域では、車の排気ガスによる油の汚れや、そのべたついた油に付着したホコリによって排水溝が汚れがちです。また木が多く生えている地域では、風に飛ばされた木の葉がベランダに落ちることもあります。ベランダガーデニングによる汚れ
植木鉢の土は風に吹かれてこぼれたり、水やりのときにこぼれたりします。これが雨水などで流れることで、排水溝が汚れます。ベランダの排水溝掃除に必要な道具
「ベランダが汚れているのはわかっているけど、ついつい放置してしまう」「排水溝を掃除したいけど、準備が大変そう…」と思いがち。しかし、実は排水溝掃除には特別な道具は必要ありません。ほかの場所の掃除でも使う道具ばかりなので、手間をかけすぎずに排水溝をきれいにできますよ。重曹
重曹は刺激が少なく、簡単に入手できるのが特徴です。アルカリ性で研磨効果があるので、泥や土、排気ガスによる油汚れに効果があります。お湯に溶かすと「炭酸ソーダ」という強アルカリ性の物質に変化し、汚れを落とす効果が強まります。クエン酸
クエン酸も刺激が少なく、簡単に入手できます。重曹とは異なり弱酸性なので、アルカリ性の汚れを落とすのに効果的です。重曹に反応して泡立つので、重曹と一緒に使用することでクエン酸の効果が上がります。新聞紙
窓掃除や靴の湿気取りなどにも使用される新聞紙。実は排水溝掃除でも役立ちます。新聞紙は繊維が強く破れにくかったり、水と合わせると界面活性剤と同じような働きをするなど、排水溝掃除に便利な効果を発揮します。ほうき・ちりとり
ほうき・ちりとりは土や砂の掃除のしやすさや、こまめに掃除しやすい手軽さが特徴です。長柄タイプのほうき・ちりとりは腰をかがめずに作業できるので、楽な体制で掃除できます。掃除機を外でも使うことに抵抗がある人にもおすすめです。その他
上記の道具以外にもあると便利なのが、メラミンスポンジと高圧洗浄機です。メラミンスポンジは頑固な汚れに使えます。高圧洗浄機は水圧でこびりついた汚れも簡単に落とせるので、お持ちの方はぜひ使ってみてくださいね。高圧洗浄機はこちらで詳しく紹介!
ベランダの排水溝掃除の方法
ベランダの排水溝の掃除方法はいくつかありますが、その中でもとくに手軽に掃除する方法をご紹介します。普段あまりベランダの排水溝の掃除をしない方にもおすすめです。1. 濡らした新聞紙を散らす
まず、蓄積したごみや汚れを取り除く準備として、濡らした新聞紙をベランダに散らします。濡れた新聞紙は砂ぼこりや糸くずを吸着するので、ほうきだけでは取り除けない細かいごみや汚れを簡単に掃除することが可能です。2. ほうきで新聞紙を掃く
次に汚れを吸着した新聞紙を、ほうきとちりとりを使って掃きます。掃くことで新聞紙にごみがさらに吸着し、ベランダがきれいになりますよ。新聞紙以外の大きなごみも取り除きましょう。3. 重曹をふりかける
ベランダの細かいごみを取り除いたら、排水溝の汚れを落とすために排水溝の溝に重曹をふりかけます。4. クエン酸水をかける
ふりまいた重曹の上に、クエン酸水(水500mlにクエン酸小さじ1を溶かしたもの)をかけます。重曹に反応して泡立ったあと、ブラシでこすってから水で流します。5. メラミンスポンジでこする
それでも落ち切らない汚れは、メラミンスポンジを使って落とします。金属はこすりすぎると傷ついて輝きがなくなるので注意が必要です。排水溝・排水口の詰まりを防ぐ方法
では具体的な詰まり対策はどうすればいいのでしょうか?この記事では、
- 溝にゴミストッパーを付ける
- 排水口のカバーを変える・追加する
- フィルターをかける
- 土が流れ出しにくいプランターを使う
まずは排水口のタイプをチェックしよう
4つの詰まり対策をおこなう前に、まずはご自宅の排水溝のタイプを確認する必要があります。排水溝の種類によって取れる対策が変わるので、下記のうちどのタイプかご確認ください。溝の中にある
ベランダの隅に浅い溝があり、その端に排水口があるタイプはこちらになります。この場合、1~4のすべての対策ができます。また集合住宅で自室のベランダに排水口がなく、溝だけある場合もこちらです。とくに集合住宅の場合は対策をしないと隣室の迷惑になることも。こちらの場合は1、3、4の対策が取れます。
床面にある
溝がなく排水口のみあるタイプはこちらで、屋上などに多いです。この場合1はおこなえないので、2~4の対策をおこないましょう。【排水溝の詰まり対策1】溝にゴミカバー・ストッパーを付ける
そもそも排水溝に枯葉が落ちないようにしたり、落ちても排水口にたどり着く前に取り除いてしまうのがこの方法。掃除の頻度も比較的少なく済み効果的ですが、細かな土などには効果が少ないのでフィルターなどと併用するのがおすすめです。市販品を使う際には、サイズが自宅のベランダの排水溝に合うかよく確認してくださいね。
溝全体にカバーを付ける
溝全体にカバーを付ける際には、以下のような市販品を利用することができます。ご自身で鉢底用のネットをカットして使っても同じ効果が得られます。枯葉・落葉よけ雨といネット
排水溝用金具・かぶせる君
途中にゴミストッパーを仕掛ける
溝全体にカバーを付けると掃除がしにくくなるというデメリットも。こまめに掃除するなら、途中にゴミストッパーを付けるのがおすすめです。水で流れてきた枯れ葉などを、排水口に届く前に止められます。【排水溝の詰まり対策2】排水口のカバーを変える・追加する
一般的に排水口にはカバーがかかっています。しかし、そのカバーはネズミや大きいごみを防ぐためのものなので、小さな落ち葉や土は防げません。そこで、このカバーを目の小さなものに変えたり、上からさらにカバーをかけたりすることで、ごみが流れて詰まってしまうのを防ぎます。賃貸の場合は交換する前に大家さんに相談を。サイズなどは排水口に合ったものを探してくださいね。
詰まりにくい縦型キャップ
排水口に差し込むだけ
【排水溝の詰まり対策3】フィルターをかける
細かい土は排水溝カバーやストッパーではなかなかキャッチできません。そこで、1、2で付けたガードにお風呂や台所の三角コーナーなどに使うフィルターを取り付ければ、細かい土のキャッチが可能になります。フィルターとして使えるグッズ
ストッキング地の水切りネット
不織布の水切り袋
フィルターの付け方
ふたが外せる場合
ふたが外せる場合は、ふたの内側にフィルターを設置することでごみの流出をしっかり防げます。このとき、フィルター自体が流れないように注意が必要です。穴を開けて引っ掛ける、挟み込むなど流れないよう工夫をしましょう。フィルターをかけたらふたをします。フィルターには汚れがたまりやすいので、定期的に交換しましょう。
ふたが外せない場合
ふたが外せない場合は外側に巻きつけ、針金などで止めます。フィルターネットを巻きつけるだけでは下の部分に隙間ができてしまい、細かい土が流出しやすいです。隙間がある下の部分に隙間用のスポンジテープを付けると、細かい土の流出も防げます。