穴掘り機(掘削機)とは?
穴掘り機は電動機で接続したスクリューを回転させることにより、地中にねじり込むように穴を掘っていく機械です。1人で作業できる小型のものから、大型クレーンで吊り下げて掘っていくものまで、さまざまな種類があります。別名アースオーガーや掘削機、穴掘りドリルともいわれています。ここでは、個人でも買える小型のタイプを解説します。穴掘り機の種類と選び方
いざ穴掘り機を買おうと思っても、何を基準に選んだらいいのかわかりにくいですよね。ここでは、穴掘り機の種類の紹介と選び方を解説していきます。読み進めながら、どれが自分にとって必要なのか考えてみてくださいね。手動式
手動式の穴掘り機は、自転車の空気入れのような形をしています。ハンドルを持って、地面に突き刺し、ハンドルを回すことによって、穴を掘ります。最大で直径100mm程度の穴しか掘れません。穴掘り機をほとんど使用しない方や費用を抑えたい方、小さな穴しか掘らない方には、手動式がおすすめです。電動式
電動式はバッテリーを充電して使うタイプの穴掘り機です。運転音が小さく、排気ガスが出ないので、住宅地で使うのに向いています。エンジン式に比べると1〜2kgほど軽いため、長時間の作業にぴったりです。電動式で注意するべき点は、連続稼働時間の制限です。充電がある間しか、作業できません。ランニングコストは低めですが、バッテリー本体が高価な点にも気を付けましょう。エンジン式
エンジン式は、燃料で動く穴掘り機です。電動式に比べ、パワーがあり、長時間の運転もできます。エンジンを積んでいるため、電動式より重さがありますし、音と振動が大きく、体への負荷は多めです。燃料補給や燃料抜き運転、暖気など、電動式よりも手間がかかります。選び方
穴掘り機を選ぶ基準は「最大穴あけ能力」と「電源方式」の2つです。最大穴あけ能力とは、あけたい穴の直径のこと。直径60〜300mmほどまでの種類があります。エンジン式の場合、排気量とあけれる穴の大きさは比例していることが多いです。電源方式は前述した通り「手動式」「電動式」「エンジン式」の3つです。穴掘り機を使う環境や体への負担、使用頻度を加味して、自分に合ったものを選んでくださいね。
おすすめの穴掘り機10選
手動式|ハンドルを回すだけで簡単穴あけ
手動式|土の抵抗を最低限に抑えた構造設計
手動式|土こぼれ防止ベルト付き
電動式|補助ハンドルで操作性アップ
電動式|2つのグリップで抜群に持ちやすい
電動式|撃力の強いパワフルな製品
日立工機 電動ハンマドリル DH40MC
ビットの装着はワンプッシュで可能。回しながら押し込めば、装着できます。モード切り替えのレバーが大きめなので、切り替えがスムーズ。大きめの運転スイッチが付いており、握りやすいのも嬉しいですね。
・サイズ:長さ448×幅105×高さ448mm
・重さ:6.8kg
・消費電力:1,100W
・最大穴あけ能力:ドリルビット/40mm、コアビット/105mm
・サイズ:長さ448×幅105×高さ448mm
・重さ:6.8kg
・消費電力:1,100W
・最大穴あけ能力:ドリルビット/40mm、コアビット/105mm
エンジン式|パワーと使いやすさを実現
エンジン式|軽量かつコンパクト
エンジン式|ドリルの回転を止められるレバー付き
エンジン式|1人で作業できる
STS アースドライバー SED630S
ドリルを本体に取り付けるのに必要なのは、結合ピン1本だけでOK。簡単に取り付けられます。1人でも作業ができるサイズ感です。深い穴を掘るときは、適度に排土をしながら掘ると、ドリルが抜けなくなるのを防げます。
・サイズ:長さ520×幅295×高さ350mm
・重さ:9.2kg
・排気量:63cc
・最大穴あけ能力:直径60〜300mm
・サイズ:長さ520×幅295×高さ350mm
・重さ:9.2kg
・排気量:63cc
・最大穴あけ能力:直径60〜300mm
穴掘り機のレンタル・中古価格は?
中古
Yahoo!オークションやモバオク!でのエンジン式穴掘り機の平均落札価格は25,000円ほど。エンジン式穴掘り機は2~10万円の製品が多いので、コストを抑えたい方は中古品を狙うのもいいでしょう。Yahoo!オークション
Yahoo!オークションでは、新品の3分の1の価格で穴掘り機がゲットできることもあります。Yahoo!オークション「穴掘り機」
レンタル
年に数回の使用であれば、レンタルもおすすめです。agriz(アグリズ)
日本最大級の農機具専門ショップ「agriz(アグリズ)」が宅配レンタル専門店を運営しています。日本全国はもとより世界中から商品を取り揃えており、ホビー農家からプロ農家までを対象にした品揃えは一見の価値があります。レンタルアグリズ「Topページ」
穴掘り機の使い方と支柱の立て方
手動式
- 地面に垂直に突き立てます。
- 下向きに力を入れながら、ハンドルを回し、地面にねじ込みます。
- 引き上げにくい場合は、少し反対に回すと、簡単に引き上げられます。
- 穴掘り機の螺旋部分に土が溜まるので、取り除きます。
- 深く掘る場合は、この作業を繰り返します。
電動式
- チャックキーを使い、互換アダプタを本体に取り付けます。
- 互換アダプタの穴とアースオーガビットの穴を重ね、ビット用ピンを両方の穴に差し込みます。
- ビット用ピンに付いている安全ロックで固定します。
- 充電されたバッテリーを本体に取り付けます。
- 電源ボタンをONにします。
- オーガビットを地面に突き立て、ハンドルをしっかりと握ります。
- トリガーを引けば、オーガビットが回転し、穴が掘れます。
エンジン式
- 燃料を作ります。規定の混合比に合わせて作りましょう。
- 燃料を穴掘り機の給油口から注ぎ入れます。
- ドリルブレーキをかけます。
- スロットルロックを押さえつつ、スロットルトリガーを握り込みます。
- スロットルトリガー、スロットルロックの順で放し、スロットルトリガーを始動位置で固定させます。
- スイッチを「START」に合わせます。
- チョークレバーを燃料タンクと反対方向へ倒します。
- プライミングポンプを数回押します。
- リコイルスターターノブを強く引くと、エンジンがかかります。
- エンジンがかかったら、チョークレバーを燃料タンクの方向へ倒します。
- スロットルトリガーを軽く握り、アイドリング回転状態にします。
- オーガを地面に突き立て、レバーを握り、穴を掘ります。
支柱の立て方
- 穴掘り機を使って、地面に穴をあけます。このとき、支柱の直径と同じ大きさの穴をあけましょう。穴が小さ過ぎると支柱がしっかりとささりませんし、大き過ぎると支柱がグラついてしまいます。
- 支柱を穴に差し込みます。植える植物によって、立てる支柱の本数や位置が異なります。
- 必要であれば、支柱同士をひもで固定し、倒れにくくします。
穴掘り機の自作方法
手動式穴掘り機なら自作できます。準備するのは以下の5つです。- 単管パイプ(40cm)×1
- 単管パイプ(1.3m)×1
- 単管パイプジョイント×1
- 鉄筋(50cmほど)×1
- ディスクグラインダ×1
作り方
- 長い方の単管パイプの端から、10cmのところに、縦10×横3cmほどの小窓をあけます。掘った土をそこからかき出すためです。
- ディスクグラインダを使って、長い方の単管パイプの先端を尖らせます。
- ジョイントを使って、2本の単管パイプを手動式穴掘り機のようにT字型に固定します。
- 地面に突き立て、ハンドル部を回しながら、地面に押し込みます。
- ある程度刺さったら、地面から抜きます。
- 鉄筋を使って、先ほど作った小窓から土をかき出します。
- これを繰り返し、穴を掘っていきます。
もん太郎ブログ「単管パイプで「穴掘り機」を作成」